os --- 雑多なオペレーティングシステムインターフェース

ソースコード: Lib/os.py


このモジュールは、 OS 依存の機能を利用するポータブルな方法を提供します。単純なファイルの読み書きについては、 open() を参照してください。パス操作については、 os.path モジュールを参照してください。コマンドラインに与えられたすべてのファイルから行を読み込んでいくには、 fileinput モジュールを参照してください。一時ファイルや一時ディレクトリの作成については、 tempfile モジュールを参照してください。高水準のファイルとディレクトリの操作については、 shutil モジュールを参照してください。

利用可能性に関する注意 :

  • Python の、すべての OS 依存モジュールの設計方針は、可能な限り同一のインターフェースで同一の機能を利用できるようにする、というものです。例えば、 os.stat(path) は path に関する stat 情報を、 (POSIX を元にした ) 同じフォーマットで返します。

  • 特定の OS に固有の拡張機能も os モジュールで利用できますが、それらを使うと当然ながら移植性が損なわれる可能性があります。

  • パスやファイル名を受け付けるすべての関数は、バイト列型および文字列型両方のオブジェクトを受け付け、パスやファイル名を返す時は、同じ型のオブジェクトを返します。

  • VxWorks では、os.popen, os.fork, os.execv および os.spawn*p* はサポートされていません。

  • WebAssembly プラットフォーム、Android、iOS では、os モジュールの多くの機能が利用できないか、異なる動作をします。 プロセス関連の API (fork()、execve() など) やリソース関連の API (nice() など) は利用できません。 getuid() や getpid() などは、エミュレーションまたはスタブとして実装されています。 WebAssembly プラットフォームでは、シグナル関連の機能 (kill()、wait() など) もサポートされません。

注釈

このモジュール内のすべての関数は、間違った、あるいはアクセス出来ないファイル名やファイルパス、その他型が合っていても OS が受理しない引数に対して、 OSError (またはそのサブクラス)を送出します。

exception os.error

組み込みの OSError 例外に対するエイリアスです。

os.name

import されているオペレーティングシステムに依存するモジュールの名前です。現在次の名前が登録されています: 'posix', 'nt', 'java'。

参考

sys.platform はより細かな粒度を持っています。 os.uname() はシステム依存のバージョン情報を提供します。

platform モジュールはシステムの詳細な識別情報をチェックする機能を提供しています。

ファイル名、コマンドライン引数、および環境変数

Python では、ファイル名、コマンドライン引数、および環境変数を表すのに文字列型を使用します。一部のシステムでは、これらをオペレーティングシステムに渡す前に、文字列からバイト列へ、またはその逆のデコードが必要です。Python はこの変換を行うために filesystem encoding and error handler を使用します (sys.getfilesystemencoding() 参照)。

ファイルシステムのエンコーディングとエラーハンドラ は、Python の開始時に PyConfig_Read() 関数により設定されます。 PyConfig のメンバー filesystem_encoding と filesystem_errors を参照してください。

バージョン 3.1 で変更: 一部のシステムでは、ファイルシステムのエンコーディングを使用して変換すると失敗する場合があります。この場合、Python は surrogateescape エンコーディングエラーハンドラー を使用します。これは、デコード時にデコードできないバイト列は Unicode 文字 U+DCxx に置き換えられ、それらはエンコード時に再び元のバイト列に変換されることを意味します。

file system encoding では、値が 128 未満のすべてのバイトを正常にデコードできることが保証されなくてはなりません。 ファイルシステムのエンコーディングでこれが保証されなかった場合は、API 関数が UnicodeError を送出します。

ロケールエンコーディング も参照してください。

Python UTF-8 モード

Added in version 3.7: より詳しくは PEP 540 を参照してください。

バージョン 3.15 で変更: Python UTF-8 モードがデフォルトで有効になりました (PEP 686)。 環境変数 PYTHONUTF8=0 を設定するか、コマンドラインオプション -X utf8=0 を使うと無効にできます。

Python UTF-8 モードは ロケールエンコーディング を無視し、UTF-8 エンコーディングを強制的に使用します。

UTF-8 モードでも、標準ストリームの設定は PYTHONIOENCODING で上書きできます (デフォルトのロケールに従うモードと同様です)。

これらの低水準 API の変更に伴い、高水準の API のデフォルト動作も変わります。

  • コマンドライン引数、環境変数、ファイル名は、UTF-8 エンコーディングでテキストにデコードされます。

  • os.fsdecode() と os.fsencode() は UTF-8 エンコーディングを使用します。

  • open()、io.open()、codecs.open() はデフォルトで UTF-8 エンコーディングを使用します。 ただし、デフォルトのエラーハンドラは引き続き strict なので、バイナリファイルをテキストモードで開こうとすると、意味のないデータを生成するのではなく例外を送出する可能性が高くなります。

Python UTF-8 モード はデフォルトで有効です。 コマンドラインオプション -X utf8=0 または環境変数 PYTHONUTF8=0 を使うと無効にできます。 Python UTF-8 モードを無効にできるのは Python の起動時のみです。 その値は sys.flags.utf8_mode で確認できます。

If the UTF-8 mode is disabled, the interpreter defaults to using the current locale settings, unless the current locale is identified as a legacy ASCII-based locale (as described for PYTHONCOERCECLOCALE), and locale coercion is either disabled or fails. In such legacy locales, the interpreter will default to enabling UTF-8 mode unless explicitly instructed not to do so.

Windows の UTF-8 モード と ファイルシステムエンコーディングとエラーハンドラ も参照してください。

プロセスのパラメーター

これらの関数とデータアイテムは、現在のプロセスおよびユーザーに対する情報提供および操作のための機能を提供しています。

os.ctermid()

プロセスの制御端末に対応するファイル名を返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.environ

プロセスの環境を表す マッピング オブジェクトで、キーと値は文字列です。 例えば、一部のプラットフォームで environ['HOME'] はホームディレクトリのパス名を表し、C の getenv("HOME") に相当します。

このマッピングは os モジュールが最初にインポートされたときに取得されます。 通常は Python の起動時、site.py の処理の一環として行われます。 それ以降の環境の変更は、os.environ 自体を直接変更した場合を除き、os.environ に反映されません。

このマップ型オブジェクトは環境変数に対する変更に使うこともできます。 putenv() はマップ型オブジェクトが修正される時に、自動的に呼ばれることになります。

Unix では、キーと値に sys.getfilesystemencoding()、エラーハンドラーに 'surrogateescape' を使用します。異なるエンコーディングを使用したい場合は environb を使用します。

Windows ではキーが大文字に変換されます。 項目の取得、設定、削除でも同様です。 例えば environ['monty'] = 'python' は、キー 'MONTY' に値 'python' を対応付けます。

注釈

putenv() を直接呼び出しても os.environ の内容は変わらないので、 os.environ を直接変更する方が良いです。

注釈

FreeBSD や macOS など一部のプラットフォームでは environ の値を変更するとメモリリークが発生する可能性があります。各システムのドキュメントで putenv() の項目を参照してください。

このマッピングから項目を削除すると、環境変数の設定を解除できます。 os.environ から項目を削除したときや、pop() または clear() メソッドを呼び出したときに、unsetenv() が自動的に呼び出されます。

clearenv(3) 関数が利用できる場合、clear() メソッドはそれを使用し、os._clearenv 監査イベントを 1 回発生させます。 それ以外の場合、削除した環境変数ごとに os.unsetenv イベントを発生させます。

引数 key を指定して 監査イベント os.unsetenv を送出します。

引数なしの 監査イベント os._clearenv を発生させます。

参考

os.reload_environ() 関数。

バージョン 3.9 で変更: 更新され PEP 584 の合成演算子 (|) と更新演算子 (|=) がサポートされました。

バージョン 3.15 で変更: clear() メソッドが os._clearenv 監査イベントを発生させる場合があるようになりました。

os.environb

environ のバイト列版です。 プロセスの環境を表す マッピング オブジェクトで、キーと値はいずれも bytes オブジェクトです。 environ と environb は同期されます (environb を変更すると environ が更新され、逆も同様です)。

environb は supports_bytes_environ が True の場合のみ利用可能です。

Added in version 3.2.

バージョン 3.9 で変更: 更新され PEP 584 の合成演算子 (|) と更新演算子 (|=) がサポートされました。

os.reload_environ()

os.environ と os.environb のマッピングは、Python 起動時の環境変数のキャッシュです。 そのため、Python の外部や os.putenv()、os.unsetenv() で現在のプロセスの環境を変更しても反映されません。 そのような変更を os.environ と os.environb に反映するには、os.reload_environ() を使用してください。

警告

この関数はスレッドセーフではありません。 別のスレッドが環境を変更している間に呼び出した場合の動作は未定義です。 再読み込み中に os.environ や os.environb から読み取ったり、os.getenv() を呼び出したりすると、空の結果が返される場合があります。

Added in version 3.14.

os.chdir(path)
os.fchdir(fd)
os.getcwd()

これらの関数は、 ファイルとディレクトリ 節で説明されています。

os.fsencode(filename)

path-like な filename を ファイルシステムのエンコーディングとエラーハンドラ にエンコードします。 入力が bytes の場合は、そのまま返します。

fsdecode() はこの逆変換を行う関数です。

Added in version 3.2.

バージョン 3.6 で変更: os.PathLike インターフェースを実装したオブジェクトを受け入れるようになりました。

os.fsdecode(filename)

path-like な filename を ファイルシステムのエンコーディングとエラーハンドラ からデコードします。 入力が str の場合は、そのまま返します。

fsencode() はこの逆変換を行う関数です。

Added in version 3.2.

バージョン 3.6 で変更: os.PathLike インターフェースを実装したオブジェクトを受け入れるようになりました。

os.fspath(path)

path のファイルシステム表現を返します。

もし str か bytes のオブジェクトが渡された場合は、変更せずにそのまま返します。 さもなければ、 __fspath__() が呼び出され、その戻り値が str か bytes のオブジェクトであれば、その値を返します。 他のすべてのケースでは TypeError が送出されます。

Added in version 3.6.

class os.PathLike

ファイルシステムパスを表すオブジェクト(例: pathlib.PurePath) 向けの abstract base class です。

Added in version 3.6.

abstractmethod __fspath__()

このオブジェクトが表現するファイルシステムパスを返します。

このメソッドは str か bytes のオブジェクトのみを返す必要があります(str が好まれます)。

os.getenv(key, default=None)

環境変数 key が存在する場合はその値を文字列として返し、存在しなければ default を返します。key は文字列です。注意すべき点として、getenv() は内部的に os.environ を使用するため、getenv() のマップ型オブジェクトはインポート時に取得されます。そのため、それ以降に環境変数が変更されても、この関数の値にそれが反映されない可能性があります。

Unix では、キーと値は sys.getfilesystemencoding()、エラーハンドラー 'surrogateescape' でデコードされます。異なるエンコーディングを使用したい場合は os.getenvb() を使用します。

利用可能な環境: Unix, Windows.

os.getenvb(key, default=None)

環境変数 key が存在する場合はその値を bytes として返し、存在しなければ default を返します。key はbytes である必要があります。注意すべき点として、getenvb() は内部的に os.environb を使用するため、getenvb() のマップ型オブジェクトはインポート時に取得されます。そのため、それ以降に環境変数が変更されても、この関数の値にそれが反映されない可能性があります。

getenvb() は supports_bytes_environ が True の場合のみ利用可能です。

Added in version 3.2.

os.get_exec_path(env=None)

プロセスを起動する時に名前付き実行ファイルを検索するディレクトリのリストを返します。 env が指定されると、それを環境変数の辞書とみなし、その辞書からキー PATH の値を探します。 デフォルトでは env は None であり、environ が使用されます。

Added in version 3.2.

os.getegid()

現在のプロセスの実効グループ id を返します。この id は現在のプロセスで実行されているファイルの "set id" ビットに対応します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.geteuid()

現在のプロセスの実効ユーザー id を返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.getgid()

現在のプロセスの実グループ id を返します。

利用可能な環境: Unix.

WASI ではこの関数はスタブです。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

os.getgrouplist(user, group, /)

user が属するグループの ID のリストを返します。 group がリストに含まれていなければ追加します。 通常、group には user のパスワードレコードのグループ ID フィールドを指定します。 そうしないと、そのグループ ID が含まれない可能性があるためです。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.3.

os.getgroups()

現在のプロセスに関連付けられた従属グループ id のリストを返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

注釈

macOS の getgroups() の動作は、他の Unix プラットフォームと多少異なります。 Python インタープリタをデプロイメントターゲット 10.5 以前でビルドした場合、getgroups() は現在のユーザープロセスに関連付けられた実効グループ ID のリストを返します。 このリストの要素数はシステムで定められた数 (通常は 16) に制限され、適切な権限があれば setgroups() で変更できます。 10.5 より新しいデプロイメントターゲットでビルドした場合、getgroups() はプロセスの実効ユーザー ID に対応するユーザーの現在のグループアクセスリストを返します。 このリストはプロセスの実行中に変わる場合があり、setgroups() の呼び出しの影響を受けず、長さが 16 に制限されることもありません。 デプロイメントターゲットの値は sysconfig.get_config_var('MACOSX_DEPLOYMENT_TARGET') で取得できます。

os.getlogin()

プロセスの制御端末にログインしているユーザー名を返します。ほとんどの場合、getpass.getuser() を使う方が便利です。なぜなら、 getpass.getuser() は、ユーザーを見つけるために、環境変数 LOGNAME や USERNAME を調べ、さらには pwd.getpwuid(os.getuid())[0] まで調べに行くからです。

利用可能な環境: Unix, Windows, not WASI.

os.getpgid(pid)

プロセス id pid のプロセスのプロセスグループ id を返します。 pid が 0 の場合、現在のプロセスのプロセスグループ id を返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.getpgrp()

現在のプロセスグループの id を返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.getpid()

現在のプロセス id を返します。

WASI ではこの関数はスタブです。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

os.getppid()

親プロセスのプロセス id を返します。親プロセスが終了していた場合、Unix では init プロセスの id (1) が返され、Windows では親のプロセス id だったもの (別のプロセスで再利用されているかもしれない) がそのまま返されます。

利用可能な環境: Unix, Windows, not WASI.

バージョン 3.2 で変更: Windows サポートが追加されました。

os.getpriority(which, who)

プログラムのスケジューリング優先度を取得します。which の値は PRIO_PROCESS、PRIO_PGRP、あるいは PRIO_USER のいずれか一つで、who の値は which に応じて解釈されます (PRIO_PROCESS であればプロセス識別子、PRIO_PGRP であればプロセスグループ識別子、そして PRIO_USER であればユーザー ID)。who の値がゼロの場合、呼び出したプロセス、呼び出したプロセスのプロセスグループ、および呼び出したプロセスの実ユーザー id を (それぞれ) 意味します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.3.

os.PRIO_PROCESS
os.PRIO_PGRP
os.PRIO_USER

getpriority() と setpriority() 用のパラメータです。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.3.

os.PRIO_DARWIN_THREAD
os.PRIO_DARWIN_PROCESS
os.PRIO_DARWIN_BG
os.PRIO_DARWIN_NONUI

getpriority() と setpriority() 用のパラメータです。

Added in version 3.12.

os.getresuid()

現在のプロセスの実ユーザー id 、実効ユーザー id 、および保存ユーザー id を示す、 (ruid, euid, suid) のタプルを返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not macOS, not iOS.

Added in version 3.2.

os.getresgid()

現在のプロセスの実グループ id 、実効グループ id 、および保存グループ id を示す、 (rgid, egid, sgid) のタプルを返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not macOS, not iOS.

Added in version 3.2.

os.getuid()

現在のプロセスの実ユーザー id を返します。

利用可能な環境: Unix.

WASI ではこの関数はスタブです。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

os.initgroups(username, gid, /)

システムの initgroups() を呼び出し、指定したユーザー名が属するすべてのグループと、指定したグループ ID でグループアクセスリストを初期化します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android.

Added in version 3.2.

os.putenv(key, value, /)

key という名前の環境変数に文字列 value を設定します。このような環境変数の変更は、os.system()、popen()、または fork() と execv() で起動されたサブプロセスに影響を与えます。

os.environ の要素に代入すると、それは putenv() の呼び出しに自動変換されます。 しかし、直接 putenv() を呼び出しても os.environ には反映されないため、os.environ の要素に代入する方がベターです。 getenv() と getenvb() についても、実装上それぞれ os.environ と os.environb を使用するので、同様に注意が必要です。

os.reload_environ() 関数も参照してください。

注釈

FreeBSD や macOS など一部のプラットフォームでは environ の値を変更するとメモリリークが発生する可能性があります。 各システムのドキュメントで putenv() の項目を参照してください。

引数 key, value を指定して 監査イベント os.putenv を送出します。

バージョン 3.9 で変更: 常に利用出来るようになりました。

os.setegid(egid, /)

現在のプロセスに実効グループ id をセットします。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android.

os.seteuid(euid, /)

現在のプロセスに実効ユーザー id をセットします。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android.

os.setgid(gid, /)

現在のプロセスにグループ id をセットします。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android.

os.setgroups(groups, /)

現在のプロセスに関連付けられた従属グループ id のリストを groups に設定します。 groups はシーケンス型でなくてはならず、各要素はグループを特定する整数でなくてはなりません。 通常、この操作はスーパユーザーしか利用できません。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

注釈

macOS では、 groups の長さはシステムで定義された実効グループ id の最大数 ( 通常は 16) を超えてはいけません。 setgroups() 呼び出しで設定されたものと同じグループリストが返されないケースについては、 getgroups() のドキュメントを参照してください。

os.setns(fd, nstype=0)

現在のスレッドを Linux の名前空間に再度関連付けます。 詳しくは setns(2) と namespaces(7) のマニュアルページを参照してください。

fd が /proc/pid/ns/ のリンクを指している場合、setns() は呼び出し元のスレッドを、そのリンクに対応する名前空間に再度関連付けます。 nstype には CLONE_NEW* 定数 のいずれかを指定して、操作を制限できます (0 は制限なしを意味します)。

Linux 5.8 以降では、fd に pidfd_open() で取得した PID ファイル記述子を指定できます。 この場合、setns() は呼び出し元のスレッドを、fd が指すスレッドと同じ名前空間のうち 1 つ以上に再度関連付けます。 対象は nstype による制約に従います。 nstype は CLONE_NEW* 定数 を 1 つ以上組み合わせたビットマスクです (例: setns(fd, os.CLONE_NEWUTS | os.CLONE_NEWPID))。 指定されていない名前空間については、呼び出し元の所属は変わりません。

fd には fileno() メソッドを持つ任意のオブジェクト、またはファイル記述子そのものを指定できます。

次の例は、スレッドを init プロセスのネットワーク名前空間に再度関連付けます。

fd = os.open("/proc/1/ns/net", os.O_RDONLY)
os.setns(fd, os.CLONE_NEWNET)
os.close(fd)

利用可能な環境: Linux >= 3.0 with glibc >= 2.14.

Added in version 3.12.

参考

unshare() 関数。

os.setpgrp()

システムコール setpgrp() か setpgrp(0, 0) のどちらか(実装されているもの)を呼び出します。機能については UNIX マニュアルを参照して下さい。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.setpgid(pid, pgrp, /)

システムコール setpgid() を呼び出してプロセス id pid のプロセスのプロセスグループ id を pgrp に設定します。この動作に関しては Unix のマニュアルを参照してください。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.setpriority(which, who, priority)

プログラムのスケジューリング優先度を設定します。which は PRIO_PROCESS、PRIO_PGRP、あるいは PRIO_USER のいずれか一つで、who の値は which に応じて解釈されます (PRIO_PROCESS であればプロセス識別子、PRIO_PGRP であればプロセスグループ識別子、そして PRIO_USER であればユーザー ID)。who の値がゼロの場合、呼び出したプロセス、呼び出したプロセスのプロセスグループ、および呼び出したプロセスの実ユーザー id を (それぞれ) 意味します。priority は -20 から 19 の整数値で、デフォルトの優先度は 0 です。小さい数値ほど優先されるスケジューリングとなります。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.3.

os.setregid(rgid, egid, /)

現在のプロセスの実グループ id および実効グループ id を設定します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android.

os.setresgid(rgid, egid, sgid, /)

現在のプロセスの、実グループ id 、実効グループ id 、および保存グループ id を設定します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not macOS, not iOS.

Added in version 3.2.

os.setresuid(ruid, euid, suid, /)

現在のプロセスの実ユーザー id 、実効ユーザー id 、および保存ユーザー id を設定します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not macOS, not iOS.

Added in version 3.2.

os.setreuid(ruid, euid, /)

現在のプロセスの実ユーザー id および実効ユーザー id を設定します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android.

os.getsid(pid, /)

getsid() システムコールを呼び出します。機能については Unix のマニュアルを参照してください。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.setsid()

setsid() システムコールを呼び出します。機能については Unix のマニュアルを参照してください。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.setuid(uid, /)

現在のプロセスのユーザー id を設定します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android.

os.strerror(code, /)

エラーコード code に対応するエラーメッセージを返します。未知のエラーコードの対して strerror() が NULL を返すプラットフォームでは、 ValueError が送出されます。

os.supports_bytes_environ

環境のネイティブ OS タイプがバイト型の場合、 True です (例: Windows では、 False です)。

Added in version 3.2.

os.umask(mask, /)

現在の数値 umask を設定し、以前の umask 値を返します。

WASI ではこの関数はスタブです。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

os.uname()

現在のオペレーティングシステムを識別する情報を返します。 戻り値は uname_result です。

macOS、iOS、Android では、カーネル の名前とリリースを返します (名前は macOS と iOS では 'Darwin'、Android では 'Linux')。 iOS と Android でユーザー向けの OS 名とリリースを取得するには、platform.uname() を使用できます。

参考

より細かく区別できる sys.platform。

platform モジュールはシステムの詳細な識別情報をチェックする機能を提供しています。

バージョン 3.3 で変更: 返り値の型が、タプルから属性名のついたタプルライクオブジェクトに変更されました。

class os.uname_result

os.uname() が返すシステムの名前と情報です。 これらの属性は uname(2) に記載されたメンバーに対応します。

後方互換性のため、このオブジェクトはイテラブルでもあり、sysname、nodename、release、version、machine をこの順に含む 5 要素のタプルのように動作します。

sysname

オペレーティングシステム名。

nodename

ネットワーク上のマシン名。 システムによっては nodename が 8 文字または先頭の構成要素に切り詰められます。 ホスト名を取得するには、socket.gethostname() や socket.gethostbyaddr(socket.gethostname()) を使う方が適しています。

release

オペレーティングシステムのリリース。

version

オペレーティングシステムのバージョン。

machine

ハードウェアの識別子。

os.unsetenv(key, /)

key という名前の環境変数を unset (削除) します。このような環境変数の変更は、os.system()、popen()、または fork() と execv() で起動されたサブプロセスに影響を与えます。

os.environ のアイテムの削除を行うと、自動的に unsetenv() の対応する呼び出しに変換されます。直接 unsetenv() を呼び出した場合 os.environ は更新されないため、実際には os.environ のアイテムを削除する方が望ましい操作です。

os.reload_environ() 関数も参照してください。

引数 key を指定して 監査イベント os.unsetenv を送出します。

バージョン 3.9 で変更: この関数は常に利用できるようになり、Windows でも利用できるようになりました。

os.unshare(flags)

プロセスの実行コンテキストの一部を現在の共有関係から切り離し、新しく作成した名前空間に移します。 詳しくは unshare(2) のマニュアルページを参照してください。 flags は CLONE_* 定数 を 0 個以上組み合わせたビットマスクで、実行コンテキストのどの部分を既存の共有関係から切り離して新しい名前空間に移すかを指定します。 flags が 0 の場合、呼び出し元のプロセスの実行コンテキストは変更されません。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.16.

Added in version 3.12.

参考

setns() 関数。

実装がサポートしている場合に、unshare() 関数で使えるフラグです。 正確な効果と利用可能な環境については、Linux の unshare(2) マニュアルを参照してください。

os.CLONE_FILES
os.CLONE_FS
os.CLONE_NEWCGROUP
os.CLONE_NEWIPC
os.CLONE_NEWNET
os.CLONE_NEWNS
os.CLONE_NEWPID
os.CLONE_NEWTIME
os.CLONE_NEWUSER
os.CLONE_NEWUTS
os.CLONE_SIGHAND
os.CLONE_SYSVSEM
os.CLONE_THREAD
os.CLONE_VM

ファイルオブジェクトの生成

以下の関数は新しい ファイルオブジェクト を作成します。(ファイル記述子のオープンについては open() も参照してください)

os.fdopen(fd, *args, **kwargs)

ファイル記述子 fd に接続し、オープンしたファイルオブジェクトを返します。これは組み込み関数 open() の別名であり、同じ引数を受け取ります。唯一の違いは fdopen() の第一引数が常に整数でなければならないことです。

ファイル記述子の操作

これらの関数は、ファイル記述子を使って参照されている I/O ストリームを操作します。

ファイル記述子とは現在のプロセスで開かれたファイルに対応する小さな整数です。例えば、標準入力のファイル記述子は通常 0 で、標準出力は 1 、標準エラーは 2 です。プロセスから開かれたその他のファイルには 3 、 4 、 5 と割り振られていきます。「ファイル記述子」という名称は少し誤解を与えるものかもしれません。Unix プラットフォームでは、ソケットやパイプもファイル記述子によって参照されます。

fileno() メソッドを使用して、必要な場合に file object に関連付けられているファイル記述子を取得することができます。ファイル記述子を直接使用すると、ファイルオブジェクトのメソッドが使用されないため、データの内部バッファなどの性質は無視されることに注意してください。

os.close(fd)

ファイル記述子 fd をクローズします。

注釈

この関数は低水準の I/O 向けのもので、 os.open() や pipe() が返すファイル記述子に対して使用しなければなりません。 組み込み関数 open() や popen() 、 fdopen() が返す "ファイルオブジェクト" を閉じるには、オブジェクトの close() メソッドを使用してください。

os.closerange(fd_low, fd_high, /)

fd_low 以上 fd_high 未満のすべてのファイル記述子を、エラーを無視して閉じます。 次のコードと同等ですが、はるかに高速です。

for fd in range(fd_low, fd_high):
    try:
        os.close(fd)
    except OSError:
        pass
os.copy_file_range(src, dst, count, offset_src=None, offset_dst=None)

ファイル記述子 src のオフセット offset_src から、ファイル記述子 dst のオフセット offset_dst へ、count バイトをコピーします。 offset_src が None の場合、src の現在位置から読み込みます。 offset_dst が None の場合は、dst の現在位置へ書き込みます。

Linux カーネル 5.3 より前では、src と dst が指すファイルは同じファイルシステム上になければなりません。 そうでなければ、errno を errno.EXDEV に設定した OSError を送出します。

このコピーでは、データをカーネルからユーザー空間へ転送してからカーネルへ戻す追加のコストがかかりません。 さらに、ファイルシステムによっては、reflink やサーバー側コピー (NFS の場合) などの最適化も行われる場合があります。 reflink は、同じコピーオンライトのディスクブロックへのポインタを 2 つ以上の inode で共有する仕組みで、btrfs や XFS などがサポートしています。

この関数は 2 つのファイル記述子の間でバイト列をコピーします。 エンコーディングや改行などのテキストのオプションは無視されます。

返り値はコピーされたバイトの量です。 この値は、要求した量より少なくなることもあります。

注釈

Linux では、procfs や sysfs などの特殊なファイルシステムにある疑似ファイルの範囲をコピーするために、os.copy_file_range() を使用しないでください。 Linux カーネルの既知の問題により、常に 1 バイトもコピーせず、ファイルが空であるかのように 0 を返します。

利用可能な環境: Linux >= 4.5 with glibc >= 2.27.

Added in version 3.8.

os.device_encoding(fd)

fd に関連付けられたデバイスが端末 (ターミナル) に接続されている場合に、そのデバイスのエンコーディングを表す文字列を返します。端末に接続されていない場合、 None を返します。

Unix で Python UTF-8 モード が有効な場合、デバイスのエンコーディングの代わりに 'UTF-8' を返します。

バージョン 3.10 で変更: Unix で Python UTF-8 モードに対応しました。

os.dup(fd, /)

ファイル記述子 fd の複製を返します。新しいファイル記述子は 継承不可 です。

Windows では、標準ストリーム (0: 標準入力、1: 標準出力、2: 標準エラー出力) を複製する場合、新しいファイル記述子は 継承可能 です。

バージョン 3.4 で変更: 新しいファイル記述子が継承不可になりました。

os.dup2(fd, fd2, inheritable=True)

ファイル記述子 fd を fd2 に複製し、必要な場合には後者を先に閉じます。 fd2 が返ります。 新しいファイル記述子はデフォルトでは 継承可能 で、inheritable が False の場合は継承不可です。

バージョン 3.4 で変更: オプションの inheritable 引数が追加されました。

バージョン 3.7 で変更: 成功したときは fd2 が返ります。 以前は常に None が返っていました。

os.fchmod(fd, mode)

fd で指定されたファイルのモードを mode に変更します。mode に指定できる値については、chmod() のドキュメントを参照してください。Python 3.3 以降では os.chmod(fd, mode) と等価です。

引数 path, mode, dir_fd を指定して 監査イベント os.chmod を送出します。

利用可能な環境: Unix, Windows.

WASI ではこの関数に制限があります。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

バージョン 3.13 で変更: Windows のサポートを追加しました。

os.fchown(fd, uid, gid)

fd で指定されたファイルの所有者 id およびグループ id を数値 uid および gid に変更します。いずれかの id を変更せずにおくにはその値として -1 を指定します。chown() を参照してください。Python 3.3 以降では os.chown(fd, uid, gid) と等価です。

引数 path, uid, gid, dir_fd を指定して 監査イベント os.chown を送出します。

利用可能な環境: Unix.

WASI ではこの関数に制限があります。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

os.fdatasync(fd)

ファイル記述子 fd を持つファイルのディスクへの書き込みを強制します。メタデータの更新は強制しません。

利用可能な環境: Unix, not macOS, not iOS.

os.fpathconf(fd, name, /)

開いているファイルに関連するシステム設定情報を返します。 name は取得する設定名を指定します。これは、いくつかの標準 (POSIX.1 、 Unix 95 、 Unix 98 その他 ) で定義された定義済みのシステム値名の文字列である場合があります。プラットフォームによっては別の名前も定義されています。ホストオペレーティングシステムの関知する名前は pathconf_names 辞書で与えられています。このマップ型オブジェクトに含まれていない構成変数については、 name に整数を渡してもかまいません。

name が不明の文字列である場合、 ValueError を送出します。 name の特定の値がホストシステムでサポートされていない場合、 pathconf_names に含まれていたとしても、 errno.EINVAL をエラー番号として OSError を送出します。

Python 3.3 以降では os.pathconf(fd, name) と等価です。

os.fstat(fd)

ファイル記述子 fd の状態を取得します。stat_result オブジェクトを返します。

Python 3.3 以降では os.stat(fd) と等価です。

参考

stat() 関数。

os.fstatvfs(fd, /)

statvfs() と同様に、ファイル記述子 fd に対応するファイルが置かれたファイルシステムの情報を statvfs_result として返します。 Python 3.3 以降では os.statvfs(fd) と同等です。

os.fsync(fd)

ファイル記述子 fd を持つファイルのディスクへの書き込みを強制します。 Unix では、ネイティブの fsync() 関数を、 Windows では _commit() 関数を呼び出します。

Python の ファイルオブジェクト f を使う場合、f の内部バッファを確実にディスクに書き込むために、まず f.flush() を、その後 os.fsync(f.fileno()) を実行してください。

利用可能な環境: Unix, Windows.

os.ftruncate(fd, length, /)

ファイル記述子 fd に対応するファイルを、サイズが最長で length バイトになるように切り詰めます。Python 3.3 以降では os.truncate(fd, length) と等価です。

引数 fd, length を指定して 監査イベント os.truncate を送出します。

利用可能な環境: Unix, Windows.

バージョン 3.5 で変更: Windows サポートを追加しました。

os.get_blocking(fd, /)

記述子のブロッキングモードを取得します。 O_NONBLOCK フラグが設定されている場合は False で、フラグがクリアされている場合は True です。

set_blocking() および socket.socket.setblocking() も参照してください。

利用可能な環境: Unix, Windows.

WASI ではこの関数に制限があります。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

Windows では、この関数はパイプにのみ使用できます。

Added in version 3.5.

バージョン 3.12 で変更: Windows のパイプをサポートしました。

os.grantpt(fd, /)

ファイル記述子 fd が指すマスター疑似端末デバイスに対応する、スレーブ疑似端末デバイスへのアクセスを許可します。 失敗してもファイル記述子 fd は閉じられません。

C 標準ライブラリ関数 grantpt() を呼び出します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.13.

os.isatty(fd, /)

ファイル記述子 fd がオープンされていて、 tty (のような) デバイスに接続されている場合、 True を返します。そうでない場合は False を返します。

os.lockf(fd, cmd, len, /)

オープンされたファイル記述子に対して、POSIX ロックの適用、テスト、解除を行います。fd はオープンされたファイル記述子です。cmd には使用するコマンド (F_LOCK、F_TLOCK、F_ULOCK、あるいは F_TEST のいずれか一つ) を指定します。len にはロックするファイルのセクションを指定します。

引数 fd, cmd, len を指定して 監査イベント os.lockf を送出します。

Added in version 3.3.

os.F_LOCK
os.F_TLOCK
os.F_ULOCK
os.F_TEST

lockf() がとる動作を指定するフラグです。

Added in version 3.3.

os.login_tty(fd, /)

ファイル記述子 fd に対応する tty を、新しいログインセッション用に準備します。 呼び出し元のプロセスをセッションリーダーにし、その tty をプロセスの制御 tty、標準入力、標準出力、標準エラー出力にします。 その後、fd を閉じます。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.11.

os.lseek(fd, pos, whence, /)

whence に応じて解釈した pos の位置に、ファイル記述子 fd の現在位置を設定します。 新しい位置を、ファイルの先頭からのバイト数で返します。 whence に指定できる値は次のとおりです。

  • SEEK_SET または 0 -- ファイルの先頭からの相対位置 pos に設定します。

  • SEEK_CUR または 1 -- 現在のファイル位置からの相対位置 pos に設定します。

  • SEEK_END または 2 -- ファイルの末尾からの相対位置 pos に設定します。

  • SEEK_HOLE -- set pos to the next data location, relative to pos

  • SEEK_DATA -- set pos to the next data hole, relative to pos

バージョン 3.3 で変更: SEEK_HOLE と SEEK_DATA のサポートを追加しました。

os.SEEK_SET
os.SEEK_CUR
os.SEEK_END

lseek() 関数と ファイルライクオブジェクト の seek() メソッドで、ファイル位置指示子を調整するために whence に指定する値です。

SEEK_SET

ファイルの先頭を基準にファイル位置を調整します。

SEEK_CUR

現在のファイル位置を基準にファイル位置を調整します。

SEEK_END

ファイルの末尾を基準にファイル位置を調整します。

値はそれぞれ 0、1、2 です。

os.SEEK_HOLE
os.SEEK_DATA

lseek() 関数と ファイルライクオブジェクト の seek() メソッドで、スパースファイルのデータやホールを探すために指定する値です。

SEEK_DATA

指定したシーク位置を基準に、次にデータがある位置へファイルオフセットを調整します。

SEEK_HOLE

指定したシーク位置を基準に、次にホールがある位置へファイルオフセットを調整します。 ホールとは、ゼロが連続する領域です。

注釈

これらの操作は、それをサポートするファイルシステムでのみ意味を持ちます。

利用可能な環境: Linux >= 3.1, macOS, Unix

Added in version 3.3.

os.open(path, flags, mode=0o777, *, dir_fd=None)

ファイル path を開き、flags に従って様々なフラグを設定し、必要に応じて mode に従ってファイルモードを設定します。 mode を計算する際、まず現在の umask 値でマスクされます。 新たに開いたファイルのファイル記述子を返します。 新しいファイル記述子は 継承不可 です。

フラグとモードの値については、C ランタイムのドキュメントを参照してください。 O_RDONLY や O_WRONLY などのフラグ定数は os モジュールで定義されています。 特に Windows では、ファイルをバイナリモードで開くために O_BINARY を追加する必要があります。

この関数は dir_fd パラメタで ディレクトリ記述子への相対パス をサポートしています。

引数 path, mode, flags を指定して 監査イベント open を送出します。

バージョン 3.4 で変更: 新しいファイル記述子が継承不可になりました。

注釈

この関数は低水準の I/O 向けです。 通常は、read() と write() メソッドを持つ ファイルオブジェクト を返す組み込み関数 open() を使用してください。 ファイル記述子をファイルオブジェクトでラップするには fdopen() を使用します。

バージョン 3.3 で変更: 引数 dir_fd を追加しました。

バージョン 3.5 で変更: システムコールが中断されシグナルハンドラが例外を送出しなかった場合、この関数は InterruptedError 例外を送出する代わりにシステムコールを再試行するようになりました (論拠については PEP 475 を参照してください)。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

以下の定数は open() 関数の flags 引数に利用します。これらの定数は、ビット単位に OR 演算子 | で組み合わせることができます。一部、すべてのプラットフォームでは使用できない定数があります。利用可能かどうかや使い方については、Unix では open(2)、Windows では MSDN を参照してください。

os.O_RDONLY
os.O_WRONLY
os.O_RDWR
os.O_APPEND
os.O_CREAT
os.O_EXCL
os.O_TRUNC

上記の定数は Unix および Windows で利用可能です。

os.O_DSYNC
os.O_RSYNC
os.O_SYNC
os.O_NDELAY
os.O_NONBLOCK
os.O_NOCTTY
os.O_CLOEXEC

上記の定数は Unix でのみ利用可能です。

バージョン 3.3 で変更: 定数 O_CLOEXEC が追加されました。

os.O_BINARY
os.O_NOINHERIT
os.O_SHORT_LIVED
os.O_TEMPORARY
os.O_RANDOM
os.O_SEQUENTIAL
os.O_TEXT

上記の定数は Windows でのみ利用可能です。

os.O_EVTONLY
os.O_FSYNC
os.O_NOFOLLOW_ANY

上記の定数は macOS でのみ利用可能です。

バージョン 3.10 で変更: O_EVTONLY、O_FSYNC、O_SYMLINK、O_NOFOLLOW_ANY 定数を追加しました。

os.O_ASYNC
os.O_DIRECT
os.O_DIRECTORY
os.O_NOFOLLOW
os.O_NOATIME
os.O_PATH
os.O_TMPFILE
os.O_SHLOCK
os.O_EXLOCK

上記の定数は拡張仕様であり、Cライブラリで定義されていない場合は利用できません。

バージョン 3.4 で変更: O_PATH を、それをサポートするシステムで追加しました。また、 O_TMPFILE を追加しました (Linux Kernel 3.11 以降でのみ利用可能です)。

os.openpty()

新しい擬似端末のペアを開きます。pty および tty を表すファイル記述子のペア (master, slave) を返します。新しいファイル記述子は 継承不可 です。(若干) 可搬性の高いアプローチには pty を使用してください。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

バージョン 3.4 で変更: 新しいファイル記述子が継承不可になりました。

os.pipe()

パイプを作成します。読み込み、書き込みに使うことの出来るファイル記述子のペア (r, w) を返します。新しいファイル記述子は 継承不可 です。

利用可能な環境: Unix, Windows.

バージョン 3.4 で変更: 新しいファイル記述子が継承不可になりました。

os.pipe2(flags, /)

flags を設定したパイプをアトミックに作成します。flags には値 O_NONBLOCK と O_CLOEXEC を一つ以上論理和指定できます。読み込み、書き込みに使うことの出来るファイル記述子のペア (r, w) を返します。

利用可能な環境: Unix, macOS >= 27.0, not WASI, not iOS.

Added in version 3.3.

os.posix_fallocate(fd, offset, len, /)

fd で指定されたファイルに対し、開始位置 offset から len バイト分割り当てるに十分なディスクスペースを確保します。

利用可能な環境: Unix, not macOS, not iOS.

Added in version 3.3.

os.posix_fadvise(fd, offset, len, advice, /)

データへアクセスする意思を、パターンを指定して宣言します。これによりカーネルが最適化を行えるようになります。advice は fd で指定されたファイルに対し、開始位置 offset から len バイト分の領域に適用されます。advice には POSIX_FADV_NORMAL、POSIX_FADV_SEQUENTIAL、POSIX_FADV_RANDOM、POSIX_FADV_NOREUSE、POSIX_FADV_WILLNEED、または POSIX_FADV_DONTNEED のいずれか一つを指定します。

利用可能な環境: Unix, not macOS, not iOS.

Added in version 3.3.

os.POSIX_FADV_NORMAL
os.POSIX_FADV_SEQUENTIAL
os.POSIX_FADV_RANDOM
os.POSIX_FADV_NOREUSE
os.POSIX_FADV_WILLNEED
os.POSIX_FADV_DONTNEED

posix_fadvise() において、使われるであろうアクセスパターンを指定する advice に使用できるフラグです。

Added in version 3.3.

os.pread(fd, n, offset, /)

ファイル記述子の位置 offset から最大で n バイトを読み出します。 ファイルオフセットは変化しません。

読み込んだバイト分のバイト列を返します。 fd が参照しているファイルの終端に達した場合、空のバイト列が返されます。

Added in version 3.3.

os.posix_openpt(oflag, /)

マスター疑似端末デバイスを開き、そのファイル記述子を返します。

C 標準ライブラリ関数 posix_openpt() を呼び出します。 oflag 引数は、システムの posix_openpt() のマニュアルページに従って、ファイル状態フラグとファイルアクセスモードを設定するために使用します。

返されるファイル記述子は 継承不可 です。 システムで O_CLOEXEC が利用できる場合は、oflag に追加されます。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.13.

os.preadv(fd, buffers, offset, flags=0, /)

ファイル記述子 fd の offset の位置から、可変な bytes-like オブジェクト buffers にオフセットを変更せずに読み込みます。 データをそれぞれのバッファがいっぱいになるまで移し、いっぱいになったらシーケンスの次のバッファに処理を移し、残りのデータを読み込ませます。

flags 引数には、次のフラグを 0 個以上、ビット単位 OR で組み合わせて指定します。

実際に読み込んだ合計バイト数を返します。この値は、すべてのオブジェクトの容量の総量よりも小さくなることがあります。

オペレーティングシステムは、使用可能なバッファの個数に基づいて上限 (sysconf() の 'SC_IOV_MAX' の値) を設定することがあります。

os.readv() と os.pread() の機能を統合します。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.30, FreeBSD >= 6.0, OpenBSD >= 2.7, AIX >= 7.1.

フラグを使用するには Linux 4.6 以降が必要です。

Added in version 3.7.

os.RWF_NOWAIT

即座に利用できないデータを待ちません。このフラグを指定すると、バックエンドのストレージからデータを読む必要があるか、ロックを待機する場合、システムコールは即座にリターンします。

If some data was successfully read, it will return the number of bytes read. If no bytes were read, it will return -1 and set errno to errno.EAGAIN.

利用可能な環境: Linux >= 4.14.

Added in version 3.7.

os.RWF_HIPRI

優先度の高い読み込み・書き込み (read/write) フラグです。ブロックストレージに対して、追加のリソースを必要とする一方で低レイテンシなデバイスのポーリングを使うことを許可します。

現状、Linuxでは、ファイル記述子を O_DIRECT フラグを指定したオープンした場合でのみ、この機能を利用できます。

利用可能な環境: Linux >= 4.6.

Added in version 3.7.

os.RWF_DONTCACHE

キャッシュに残さないバッファ付き I/O を使用します。

利用可能な環境: Linux >= 6.14

Added in version 3.15.

os.RWF_ATOMIC

データをアトミックに書き込みます。 デバイスのアトミック書き込み単位に合わせたアラインメントが必要です。

利用可能な環境: Linux >= 6.11

Added in version 3.15.

os.ptsname(fd, /)

ファイル記述子 fd が指すマスター疑似端末デバイスに対応する、スレーブ疑似端末デバイスの名前を返します。 失敗してもファイル記述子 fd は閉じられません。

利用できる場合は、再入可能な C 標準ライブラリ関数 ptsname_r() を呼び出します。 それ以外の場合は、スレッドセーフが保証されない C 標準ライブラリ関数 ptsname() を呼び出します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.13.

os.pwrite(fd, str, offset, /)

str 中のバイト文字列をファイル記述子 fd の offset の位置に書き込みます。ファイルオフセットを変化しません。

実際に書き込まれたバイト数を返します。

Added in version 3.3.

os.pwritev(fd, buffers, offset, flags=0, /)

buffers の内容を、ファイル記述子 fd のオフセット offset に書き込みます。 ファイルオフセットは変更しません。 buffers は bytes-like オブジェクト のシーケンスでなければなりません。 バッファは配列の順番に処理されます。 最初のバッファの内容をすべて書き込んでから次のバッファに進み、以降も同様に処理します。

flags 引数には、次のフラグを 0 個以上、ビット単位 OR で組み合わせて指定します。

実際に書き込まれた合計バイト数を返します。

オペレーティングシステムは、使用可能なバッファの個数に基づいて上限 (sysconf() の 'SC_IOV_MAX' の値) を設定することがあります。

os.writev() と os.pwrite() の機能を統合します。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.30, FreeBSD >= 6.0, OpenBSD >= 2.7, AIX >= 7.1.

フラグを使用するには Linux 4.6 以降が必要です。

Added in version 3.7.

os.RWF_DSYNC

書き込みごとに os.open() の O_DSYNC と同等の効果を提供するフラグです。このフラグはシステムコールによって書き込まれたデータ範囲に対してのみ適用されます。

利用可能な環境: Linux >= 4.7.

Added in version 3.7.

os.RWF_SYNC

書き込みごとに os.open() の O_SYNC と同等の効果を提供するフラグです。このフラグはシステムコールによって書き込まれたデータ範囲に対してのみ適用されます。

利用可能な環境: Linux >= 4.7.

Added in version 3.7.

os.RWF_APPEND

os.open() の O_APPEND フラグと同等の効果を、書き込みごとに提供します。 このフラグは os.pwritev() でのみ意味を持ち、その効果はシステムコールが書き込むデータ範囲だけに適用されます。 offset 引数は書き込み操作に影響せず、データは常にファイルの末尾に追加されます。 ただし、offset 引数が -1 の場合は、現在のファイルの offset が更新されます。

利用可能な環境: Linux >= 4.16.

Added in version 3.10.

os.read(fd, n, /)

ファイル記述子 fd から 最大 n バイトを読み込みます。

読み込んだバイト分のバイト列を返します。 fd が参照しているファイルの終端に達した場合、空のバイト列が返されます。

注釈

この関数は低水準の I/O 向けであり、os.open() や pipe() が返すファイル記述子に使用する必要があります。 組み込み関数 open()、popen()、fdopen() が返すファイルオブジェクトや sys.stdin を読み取るには、その read() または readline() メソッドを使用してください。

バージョン 3.5 で変更: システムコールが中断されシグナルハンドラが例外を送出しなかった場合、この関数は InterruptedError 例外を送出する代わりにシステムコールを再試行するようになりました (論拠については PEP 475 を参照してください)。

os.readinto(fd, buffer, /)

ファイル記述子 fd から、変更可能な バッファオブジェクト buffer に読み込みます。

buffer は変更可能な bytes-like オブジェクト でなければなりません。 成功すると、読み込んだバイト数を返します。 読み込むバイト数は、バッファのサイズより少ない場合があります。 シグナルによって割り込まれた場合は、シグナルハンドラが例外を送出しない限り、下層のシステムコールを再試行します。 それ以外のエラーでは再試行せず、例外を送出します。

fd がファイルの終端にある場合や、buffer の長さが 0 の場合は 0 を返します (長さ 0 のバッファを使うと、データを読み込まずにエラーを確認できます)。 負の値を返すことはありません。

注釈

この関数は低水準の I/O 向けであり、os.open() や os.pipe() が返すファイル記述子に使用する必要があります。 組み込み関数 open() が返すファイルオブジェクトや sys.stdin を読み取るには、io.BufferedIOBase.readinto()、io.BufferedIOBase.read()、io.TextIOBase.read() などのメソッドを使用してください。

Added in version 3.14.

os.sendfile(out_fd, in_fd, offset, count)
os.sendfile(out_fd, in_fd, offset, count, headers=(), trailers=(), flags=0)

ファイル記述子 in_fd の位置 offset から count バイトをファイル記述子 out_fd にコピーします。 送信したバイト数を返し、EOF に達すると 0 を返します。

前者の関数表記は sendfile() が定義されているすべてのプラットフォームでサポートされています。

Linux では、offset に None が与えられると、バイト列は in_fd の現在の位置から読み込まれ、in_fd の位置は更新されます。

後者は macOS および FreeBSD で使用される場合があります。headers および trailers は任意のバッファのシーケンス型オブジェクトで、in_fd からのデータが書き出される前と後に書き出されます。返り値は前者と同じです。

macOS と FreeBSD では、count の値に 0 を指定すると、 in_fd の末尾に達するまで送信します。

全てのプラットフォームはソケットをファイル記述子 out_fd としてサポートし、あるプラットフォームは他の種類 (例えば、通常のファイル、パイプ) も同様にサポートします。

クロスプラットフォームのアプリケーションは headers、trailers ならびに flags 引数を使用するべきではありません。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

注釈

sendfile() のより高水準のラッパについては socket.socket.sendfile() を参照してください。

Added in version 3.3.

バージョン 3.9 で変更: 引数 out と in は out_fd と in_fd に名前が変更されました。

os.SF_NODISKIO
os.SF_MNOWAIT
os.SF_SYNC

実装がサポートしている場合 sendfile() 関数に渡すパラメーターです。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.3.

os.SF_NOCACHE

実装がサポートしている場合に、sendfile() 関数に指定できる値です。 データは仮想メモリにキャッシュされず、使用後に解放されます。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.11.

os.set_blocking(fd, blocking, /)

指定されたファイル記述子のブロッキングモードを設定します。 ブロッキングが False の場合 O_NONBLOCK フラグを設定し、そうでない場合はクリアします。

get_blocking() および socket.socket.setblocking() も参照してください。

利用可能な環境: Unix, Windows.

WASI ではこの関数に制限があります。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

Windows では、この関数はパイプにのみ使用できます。

Added in version 3.5.

バージョン 3.12 で変更: Windows のパイプをサポートしました。

os.splice(src, dst, count, offset_src=None, offset_dst=None, flags=0)

ファイル記述子 src のオフセット offset_src から、ファイル記述子 dst のオフセット offset_dst へ、count バイトを転送します。

flags の値を指定すると、転送の動作を変更できます。 次の値をビット単位 OR (| 演算子) で組み合わせて指定できます。

  • SPLICE_F_MOVE を指定すると、カーネルにページをコピーせずに移動するよう要求します。 ただし、カーネルがパイプからページを移動できない場合は、コピーすることもあります。

  • SPLICE_F_NONBLOCK を指定すると、カーネルに I/O でブロックしないよう要求します。 これによって splice のパイプ操作は非ブロッキングになりますが、転送対象のファイル記述子がブロックする可能性があるため、splice 自体はブロックする場合があります。

  • SPLICE_F_MORE を指定すると、後続の splice でさらにデータを転送する予定であることをカーネルに伝えます。

At least one of the file descriptors must refer to a pipe. If offset_src is None, then src is read from the current position; respectively for offset_dst. The offset associated to the file descriptor that refers to a pipe must be None. The files pointed to by src and dst must reside in the same filesystem, otherwise an OSError is raised with errno set to errno.EXDEV.

このコピーは、カーネルからユーザースペースにデータを転送した後カーネルに戻すという追加のコスト無しに完了します。 加えて、追加の最適化ができるファイルシステムもあります。 このコピーはファイルが両方ともバイナリファイルとして開かれたかのように行われます。

成功すると、パイプへの転送またはパイプからの転送を行ったバイト数を返します。 戻り値 0 は入力の終端を意味します。 src がパイプを指す場合は、転送するデータがなく、書き込み端に接続されている書き込み元もないため、ブロックして待っても意味がないことを示します。

参考

splice(2) のマニュアルページ。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.17 with glibc >= 2.5

Added in version 3.10.

os.SPLICE_F_MOVE
os.SPLICE_F_NONBLOCK
os.SPLICE_F_MORE

Added in version 3.10.

os.readv(fd, buffers, /)

Read from a file descriptor fd into a number of mutable bytes-like objects buffers. Transfer data into each buffer until it is full and then move on to the next buffer in the sequence to hold the rest of the data.

実際に読み込んだ合計バイト数を返します。この値は、すべてのオブジェクトの容量の総量よりも小さくなることがあります。

オペレーティングシステムは、使用可能なバッファの個数に基づいて上限 (sysconf() の 'SC_IOV_MAX' の値) を設定することがあります。

Added in version 3.3.

os.tcgetpgrp(fd, /)

fd (os.open() が返すオープンしたファイル記述子 ) で与えられる端末に関連付けられたプロセスグループを返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.tcsetpgrp(fd, pg, /)

fd (os.open() が返すオープンしたファイル記述子 ) で与えられる端末に関連付けられたプロセスグループを pg に設定します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.ttyname(fd, /)

ファイル記述子 fd に関連付けられている端末デバイスを特定する文字列を返します。 fd が端末に関連付けられていない場合、例外が送出されます。

os.unlockpt(fd, /)

ファイル記述子 fd が指すマスター疑似端末デバイスに対応する、スレーブ疑似端末デバイスのロックを解除します。 失敗してもファイル記述子 fd は閉じられません。

C 標準ライブラリ関数 unlockpt() を呼び出します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

Added in version 3.13.

os.write(fd, str, /)

str のバイト列をファイル記述子 fd に書き出します。

実際に書き込まれたバイト数を返します。

注釈

この関数は低水準の I/O 向けであり、os.open() や pipe() が返すファイル記述子に使用する必要があります。 組み込み関数 open()、popen()、fdopen() が返すファイルオブジェクトや sys.stdout、sys.stderr に書き込むには、その write() メソッドを使用してください。

バージョン 3.5 で変更: システムコールが中断されシグナルハンドラが例外を送出しなかった場合、この関数は InterruptedError 例外を送出する代わりにシステムコールを再試行するようになりました (論拠については PEP 475 を参照してください)。

os.writev(fd, buffers, /)

buffers の内容をファイル記述子 fd へ書き出します。 buffers は bytes-like オブジェクト のシーケンスでなければなりません。バッファは配列の順番で処理されます。最初のバッファの内容全体は 2 番目のバッファに進む前に書き込まれ、その次も同様です。

実際に書き込まれた合計バイト数を返します。

オペレーティングシステムは、使用可能なバッファの個数に基づいて上限 (sysconf() の 'SC_IOV_MAX' の値) を設定することがあります。

Added in version 3.3.

ターミナルのサイズの問い合わせ

Added in version 3.3.

os.get_terminal_size(fd=STDOUT_FILENO, /)

ターミナル (端末) のサイズ (columns, lines) を、terminal_size 型のタプルで返します。

オプションの引数 fd には問い合わせるファイル記述子を指定します (デフォルトは STDOUT_FILENO、または標準出力)。

ファイル記述子が端末に接続されていなかった場合、 OSError が送出されます。

通常は高水準関数である shutil.get_terminal_size() を使用してください。os.get_terminal_size は低水準の実装です。

利用可能な環境: Unix, Windows.

class os.terminal_size

ターミナルウィンドウのサイズ (columns, lines) を保持するタプルのサブクラスです。

columns

ターミナルウィンドウの横幅 (文字数) です。

lines

ターミナルウィンドウの高さ (文字数) です。

ファイル記述子の継承

Added in version 3.4.

ファイル記述子には「継承可能 (inheritable)」フラグというものがあって、これにより子プロセスにファイル記述子が引き継がれるかどうかが決定されます。Python 3.4 より、 Python によって作成されるファイル記述子はデフォルトで継承不可 (non-inheritable) となりました。

Unix では、子プロセスが新しいプログラムを実行するときに、継承不可のファイル記述子が閉じられ、それ以外のファイル記述子は継承されます。 ただし、os.fork() の時点では、継承不可のファイル記述子も子プロセスに 継承されます。

Windows の場合は、標準ストリームを除き、継承不可のハンドルと継承不可のファイル記述子は子プロセスでクローズされます。標準ストリーム (ファイル記述子の 0, 1, 2: 標準入力, 標準出力, 標準エラー出力) は常に引き継がれます。 spawn* 関数を使う場合、全ての継承可能なハンドルと全ての継承可能なファイル記述子は引き継がれます。 subprocess モジュールを使う場合、標準ストリームを除く全てのファイル記述子はクローズされ、継承可能なハンドルは close_fds 引数が False の場合にのみ引き継がれます。

WebAssembly プラットフォームでは、ファイル記述子の継承可能フラグを変更できません。

os.get_inheritable(fd, /)

指定したファイル記述子の「継承可能 (inheritable)」フラグを取得します (boolean)。

os.set_inheritable(fd, inheritable, /)

指定したファイル記述子の「継承可能 (inheritable)」フラグをセットします。

os.get_handle_inheritable(handle, /)

指定したハンドルの「継承可能 (inheritable)」フラグを取得します (boolean)。

os.set_handle_inheritable(handle, inheritable, /)

指定したハンドルの「継承可能 (inheritable)」フラグをセットします。

ファイルとディレクトリ

一部の Unix プラットフォームでは、このセクションの関数の多くが以下の機能を一つ以上サポートしています。

  • ファイル記述子の指定: 通常、os モジュールの関数に渡す path 引数は、ファイルパスを表す文字列でなければなりません。 ただし、一部の関数では代わりに開いているファイル記述子を path に渡せます。 その場合、関数はその記述子が指すファイルを操作します。 POSIX システムでは、Python は f が先頭に付く関数を呼び出します (例えば chdir の代わりに fchdir)。

    os.supports_fd を使うことで、そのプラットフォーム上で path にファイル記述子を指定できるかどうかを確認することができます。 この機能が利用可能でない場合、 その関数にファイル記述子を指定すると NotImplementedError 例外を送出します。

    その関数が引数に dir_fd または follow_symlinks もサポートしている場合、path にファイル記述子を指定した時にそれらのいずれかを指定するとエラーになります。

  • ディレクトリ記述子からの相対パス: dir_fd が None でない場合は、ディレクトリを指すファイル記述子を指定する必要があります。 操作対象のパスには相対パスを指定し、そのディレクトリを基準として解釈されます。 絶対パスの場合、dir_fd は無視されます。 POSIX システムでは、Python は末尾に at が付き、場合によっては先頭に f も付く関数を呼び出します (例えば access の代わりに faccessat)。

    そのプラットフォーム上で特別な関数に dir_fd がサポートされているかどうかは、os.supports_dir_fd で確認できます。利用できない場合 NotImplementedError が送出されます。

os.access(path, mode, *, dir_fd=None, effective_ids=False, follow_symlinks=True)

実 uid/gid を使い、path にアクセスできるかを調べます。 ほとんどの操作は実効 uid/gid を使うため、この関数は suid/sgid 環境で、起動したユーザーが path に対する指定のアクセス権を持つか調べるために使えます。 path の存在を調べるには mode に F_OK を指定します。 アクセス権を調べるには、R_OK、W_OK、X_OK のうち 1 つ以上をビット単位 OR で組み合わせて指定します。 アクセスが許可される場合は True、許可されない場合は False を返します。 詳しくは Unix の access(2) マニュアルページを参照してください。

この関数は ディレクトリ記述子への相対パス および シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。

effective_ids が True の場合、access() は実 uid/gid ではなく実効 uid/gid を使用してアクセス権を調べます。プラットフォームによっては effective_ids がサポートされていない場合があります; サポートされているかどうかは os.supports_effective_ids で確認できます。利用できない場合 NotImplementedError が送出されます。

注釈

ユーザーが、例えばファイルを開く権限を持っているかどうかを調べるために実際に open() を行う前に access() を使用することはセキュリティホールの原因になります。なぜなら、調べた時点とオープンした時点との時間差を利用してそのユーザーがファイルを不当に操作してしまうかもしれないからです。その場合は EAFP テクニックを利用するのが望ましいやり方です。例えば

if os.access("myfile", os.R_OK):
    with open("myfile") as fp:
        return fp.read()
return "some default data"

このコードは次のように書いたほうが良いです

try:
    fp = open("myfile")
except PermissionError:
    return "some default data"
else:
    with fp:
        return fp.read()

注釈

I/O 操作は access() が成功を示した時でも失敗することがあります。特にネットワークファイルシステムが通常の POSIX のパーミッションビットモデルをはみ出すアクセス権限操作を備える場合にはそのようなことが起こりえます。

バージョン 3.3 で変更: 引数 dir_fd、effective_ids、および follow_symlinks が追加されました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.F_OK
os.R_OK
os.W_OK
os.X_OK

access() で path をテストする時に mode 引数に渡す値です。上からそれぞれ、ファイルの存在、読み込み許可、書き込み許可、および実行許可になります。

os.chdir(path)

現在の作業ディレクトリを path に設定します。

この関数は ファイル記述子の指定 をサポートしています。記述子は、オープンしているファイルではなく、オープンしているディレクトリを参照していなければなりません。

この関数は OSError やそのサブクラスである FileNotFoundError, PermissionError, NotADirectoryError などの例外を送出することがあります。

引数 path を指定して 監査イベント os.chdir を送出します。

参考

入るときに現在の作業ディレクトリを変更し、出るときに元に戻す contextlib.chdir() コンテキストマネージャ。

バージョン 3.3 で変更: 一部のプラットフォームで、path にファイル記述子の指定をサポートしました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.chflags(path, flags, *, follow_symlinks=True)

path のフラグを flags に変更します。 flags は、以下の値 (stat モジュールで定義されているもの ) をビット単位の論理和で組み合わせることができます :

この関数は シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。

引数 path, flags を指定して 監査イベント os.chflags を送出します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

バージョン 3.3 で変更: follow_symlinks 引数を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.chmod(path, mode, *, dir_fd=None, follow_symlinks=True)

path のモードを数値 mode に変更します。 mode は、 (stat モジュールで定義されている ) 以下の値のいずれかまたはビット単位の論理和で組み合わせた値を取り得ます :

この関数は ファイル記述子の指定 、 ディレクトリ記述子への相対パス 、および シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。

注釈

Windows は chmod() をサポートしていますが、設定できるのはファイルの読み取り専用フラグだけです (stat.S_IWRITE と stat.S_IREAD 定数、または対応する整数値を使用します)。 それ以外のビットは無視されます。 Windows での follow_symlinks のデフォルト値は False です。

WASI ではこの関数に制限があります。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

引数 path, mode, dir_fd を指定して 監査イベント os.chmod を送出します。

バージョン 3.3 で変更: path にオープンしているファイル記述子の指定のサポート、および引数 dir_fd と follow_symlinks を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.13 で変更: Windows でファイル記述子と follow_symlinks 引数をサポートしました。

os.chown(path, uid, gid, *, dir_fd=None, follow_symlinks=True)

path の所有者 id およびグループ id を、数値 uid および gid に変更します。いずれかの id を変更せずにおくには、その値として -1 を指定します。

この関数は ファイル記述子の指定 、 ディレクトリ記述子への相対パス 、および シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。

数値 id の他に名前でも受け取る高水準関数の shutil.chown() を参照してください。

引数 path, uid, gid, dir_fd を指定して 監査イベント os.chown を送出します。

利用可能な環境: Unix.

WASI ではこの関数に制限があります。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

バージョン 3.3 で変更: path にオープンしているファイル記述子の指定のサポート、および引数 dir_fd と follow_symlinks を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.chroot(path)

現在のプロセスのルートディレクトリを path に変更します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android.

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.fchdir(fd)

現在の作業ディレクトリをファイル記述子 fd が表すディレクトリに変更します。記述子はオープンしているファイルではなく、オープンしたディレクトリを参照していなければなりません。Python 3.3 以降では os.chdir(fd) と等価です。

引数 path を指定して 監査イベント os.chdir を送出します。

os.getcwd()

現在の作業ディレクトリを表す文字列を返します。

os.getcwdb()

現在の作業ディレクトリを表すバイト列を返します。

バージョン 3.8 で変更: Windows では ANSI コードページの代わりに UTF-8 エンコーディングを使用するようになりました。 その理由については PEP 529 を参照してください。 Windows での非推奨指定も解除されました。

os.lchflags(path, flags)

path のフラグを数値 flags に設定します。chflags() に似ていますが、シンボリックリンクをたどりません。Python 3.3 以降では os.chflags(path, flags, follow_symlinks=False) と等価です。

引数 path, flags を指定して 監査イベント os.chflags を送出します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.lchmod(path, mode)

path のモードを数値 mode に変更します。パスがシンボリックリンクの場合はそのリンク先ではなくシンボリックリンクそのものに対して作用します。mode に指定できる値については chmod() のドキュメントを参照してください。Python 3.3 以降では os.chmod(path, mode, follow_symlinks=False) と等価です。

lchmod() は POSIX の一部ではありませんが、シンボリックリンクのモード変更をサポートする Unix 実装では提供されている場合があります。

引数 path, mode, dir_fd を指定して 監査イベント os.chmod を送出します。

利用可能な環境: Unix, Windows, not Linux, FreeBSD >= 1.3, NetBSD >= 1.3, not OpenBSD

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.13 で変更: Windows のサポートを追加しました。

os.lchown(path, uid, gid)

path の所有者 id およびグループ id を、数値 uid および gid に変更します。この関数はシンボリックリンクをたどりません。Python 3.3 以降では os.chown(path, uid, gid, follow_symlinks=False) と等価です。

引数 path, uid, gid, dir_fd を指定して 監査イベント os.chown を送出します。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

src を指し示すハードリンク dst を作成します。

src_dir_fd や dst_dir_fd を指定することで ディレクトリ記述子からの相対パス を使用でき、シンボリックリンクをたどらない 操作もサポートできます。 Windows での follow_symlinks のデフォルト値は False です。

引数 src, dst, src_dir_fd, dst_dir_fd を指定して 監査イベント os.link を送出します。

利用可能な環境: Unix, Windows.

バージョン 3.2 で変更: Windows サポートを追加しました。

バージョン 3.3 で変更: src_dir_fd、dst_dir_fd、follow_symlinks 引数を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: src と dst が path-like object を受け付けるようになりました。

os.listdir(path='.')

path に指定したディレクトリに含まれるエントリ名のリストを返します。リストの順番は不定です。特別なエントリ '.' と '..' はリストに含まれません。この関数の呼び出し中にディレクトリからファイルが削除されたり、ディレクトリにファイルが追加されたりした場合、それらのファイルがリストに含まれるかどうかは不定です。

path に path-like オブジェクト を指定することもできます。 path が (直接的または間接的に PathLike インターフェースを介した) bytes 型の場合、戻り値のファイル名も bytes 型になります; それ以外の場合、ファイル名は str 型です。

この関数は ファイル記述子の指定 もサポートしています; ファイル記述子はディレクトリを参照していなくてはなりません。

引数 path を指定して 監査イベント os.listdir を送出します。

注釈

str のファイル名を bytes にエンコードするには、fsencode() を使用してください。

参考

ディレクトリエントリに加えてファイル属性情報も返す scandir() 関数の方が、多くの一般的な用途では性能が向上します。

バージョン 3.2 で変更: 引数 path は任意になりました。

バージョン 3.3 で変更: path へのオープン・ファイル記述子の指定をサポートしました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.15 で変更: os.listdir(-1) は現在のディレクトリを列挙せず、OSError(errno.EBADF) で失敗するようになりました。

os.listdrives()

Windows システムのドライブ名を含むリストを返します。

ドライブ名は通常 'C:\\' のような形式です。 すべてのドライブ名にボリュームが対応しているとは限らず、アクセス権、ネットワーク接続、メディアの未挿入など、さまざまな理由でアクセスできないものもあります。 この関数はアクセスできるかどうかを確認しません。

ドライブ名の取得中にエラーが発生すると、OSError を送出する場合があります。

引数なしの 監査イベント os.listdrives を発生させます。

Added in version 3.12.

os.listmounts(volume)

Windows システムのボリュームのマウントポイントを含むリストを返します。

volume は os.listvolumes() が返すような GUID パスで指定する必要があります。 ボリュームは複数の場所にマウントされている場合も、どこにもマウントされていない場合もあります。 後者の場合、リストは空になります。 この関数は、ボリュームに対応していないマウントポイントを返しません。

この関数が返すマウントポイントは絶対パスであり、ドライブ名より長い場合があります。

ボリュームを認識できない場合や、パスの取得中にエラーが発生した場合、OSError を送出します。

volume を引数とする 監査イベント os.listmounts を発生させます。

Added in version 3.12.

os.listvolumes()

システムのボリュームを含むリストを返します。

ボリュームは通常 \\?\Volume{xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx}\ のような GUID パスで表されます。 通常、アクセス権があれば GUID パスでファイルにアクセスできます。 ただし、ユーザーには一般になじみがないため、この関数の結果を os.listmounts() に渡してマウントポイントを取得する使い方を推奨します。

ボリュームの取得中にエラーが発生すると、OSError を送出する場合があります。

引数なしの 監査イベント os.listvolumes を発生させます。

Added in version 3.12.

os.lstat(path, *, dir_fd=None)

指定されたパスに対し、lstat() システムコールと同等の操作を行います。 stat() と似ていますが、シンボリックリンクをたどりません。 stat_result オブジェクトを返します。

シンボリックリンクをサポートしていないプラットフォームでは stat() の別名です。

Python 3.3 以降では os.stat(path, dir_fd=dir_fd, follow_symlinks=False) と等価です。

この関数は ディレクトリ記述子への相対パス もサポートすることができます。

参考

stat() 関数。

バージョン 3.2 で変更: Windows 6.0 (Vista) のシンボリックリンクをサポートしました。

バージョン 3.3 で変更: 引数 dir_fd を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.8 で変更: Windows では、シンボリックリンクやディレクトリジャンクションなど、別のパスを表すリパースポイント (名前代理) を開くようになりました。 それ以外の種類のリパースポイントは、stat() と同様に OS が解決します。

os.mkdir(path, mode=0o777, *, dir_fd=None)

ディレクトリ path を数値モード mode で作成します。

ディレクトリがすでに存在する場合は FileExistsError を送出します。 パス中の親ディレクトリが存在しない場合は FileNotFoundError を送出します。

いくつかのシステムにおいては mode は無視されます。それが使われる時には、最初に現在の umask 値でマスクされます。もし最後の 9 ビット (つまり mode の8進法表記の最後の3桁) を除いたビットが設定されていたら、それらの意味はプラットフォームに依存します。いくつかのプラットフォームではそれらは無視され、それらを設定するためには明示的に chmod() を呼ぶ必要があるでしょう。

Windows では mode が 0o700 の場合を特別に扱い、新しいディレクトリに現在のユーザーと管理者のみがアクセスできるようにアクセス制御を設定します。 それ以外の mode の値は無視します。

この関数は ディレクトリ記述子への相対パス もサポートすることができます。

一時ディレクトリを作成することもできます : tempfile モジュールの tempfile.mkdtemp() 関数を参照してください。

引数 path, mode, dir_fd を指定して 監査イベント os.mkdir を送出します。

バージョン 3.3 で変更: 引数 dir_fd を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.13 で変更: Windows で mode が 0o700 の場合に対応しました。

os.makedirs(name, mode=0o777, exist_ok=False, *, parent_mode=None)

再帰的にディレクトリを作成する関数です。mkdir() と似ていますが、末端ディレクトリを作成するために必要なすべての中間ディレクトリも作成します。

mode 引数は、末端ディレクトリを作成する mkdir() に渡されます。 解釈方法については mkdir() の説明 を参照してください。 新しく作成する親ディレクトリのアクセス権ビットを設定するには、makedirs() を呼び出す前に umask を設定できます。 既存の親ディレクトリのアクセス権ビットは変更されません。

exist_ok の値が False の場合 (デフォルト)、対象のディレクトリがすでに存在すると FileExistsError を送出します。

parent_mode が None でない場合、新しく作成する中間ディレクトリのモードに使用されます。 mode と同様、プロセスの umask 値と組み合わせて適用します。 mkdir() の説明 を参照してください。 それ以外の場合、中間ディレクトリはデフォルトのモードで作成され、これにも umask が適用されます。

注釈

作成するパス要素に pardir (UNIX では "..") が含まれる場合、makedirs() は混乱します。

この関数は UNC パスを正しく扱えるようになりました。

引数 path, mode, dir_fd を指定して 監査イベント os.mkdir を送出します。

バージョン 3.2 で変更: exist_ok 引数を追加しました。

バージョン 3.4.1 で変更: Python 3.4.1 より前、 exist_ok が True でそのディレクトリが既存の場合でも、 makedirs() は mode が既存ディレクトリのモードと合わない場合にはエラーにしようとしていました。このモードチェックの振る舞いを安全に実装することが出来なかったため、 Python 3.4.1 でこのチェックは削除されました。 bpo-21082 を参照してください。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.7 で変更: mode 引数は、新しく作成する中間ディレクトリのアクセス権ビットに影響しなくなりました。

Added in version 3.15: parent_mode 引数を追加しました。 Python 3.6 以前の動作 (作成するすべてのディレクトリに mode を適用) に合わせるには、parent_mode=mode を渡してください。

os.mkfifo(path, mode=0o666, *, dir_fd=None)

FIFO (名前付きパイプ) path を数値モード mode で作成します。先に現在の umask 値でマスクされます。

この関数は ディレクトリ記述子への相対パス もサポートすることができます。

FIFO は通常のファイルのようにアクセスできるパイプです。 FIFO は ( 例えば os.unlink() を使って ) 削除されるまで存在しつづけます。一般的に、 FIFO は " クライアント " と " サーバー " 形式のプロセス間でランデブーを行うために使われます : この時、サーバーは FIFO を読み込み用に、クライアントは書き出し用にオープンします。 mkfifo() は FIFO をオープンしない --- 単にランデブーポイントを作成するだけ --- なので注意してください。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

バージョン 3.3 で変更: 引数 dir_fd を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.mknod(path, mode=0o600, device=0, *, dir_fd=None)

path という名前のファイルシステムノード (ファイル、デバイス特殊ファイル、名前付きパイプ) を作成します。 mode はアクセス権と作成するノードの種類の両方を指定します。 アクセス権を stat.S_IFREG、stat.S_IFCHR、stat.S_IFBLK、stat.S_IFIFO のいずれかとビット単位 OR で組み合わせます。 stat.S_IFCHR と stat.S_IFBLK の場合、device は作成するデバイス特殊ファイルを指定します (通常は os.makedev() で値を作ります)。 それ以外の場合、device は無視されます。

この関数は ディレクトリ記述子への相対パス もサポートすることができます。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

バージョン 3.3 で変更: 引数 dir_fd を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.major(device, /)

デバイス番号 (通常は stat の st_dev または st_rdev フィールド) からメジャーデバイス番号を取り出します。

os.minor(device, /)

デバイス番号 (通常は stat の st_dev または st_rdev フィールド) からマイナーデバイス番号を取り出します。

os.makedev(major, minor, /)

メジャーおよびマイナーデバイス番号から、新しく RAW デバイス番号を作成します。

os.NODEV

存在しないデバイス。

Added in version 3.15.

os.pathconf(path, name)

名前付きファイルに関連するシステム設定情報を返します。 name には取得したい設定名を指定します ; これは定義済みのシステム値名の文字列で、多くの標準 (POSIX.1 、 Unix 95 、 Unix 98 その他 ) で定義されています。プラットフォームによっては別の名前も定義しています。ホストオペレーティングシステムの関知する名前は pathconf_names 辞書で与えられています。このマップ型オブジェクトに入っていない設定変数については、 name に整数を渡してもかまいません。

name が不明の文字列である場合、 ValueError を送出します。 name の特定の値がホストシステムでサポートされていない場合、 pathconf_names に含まれていたとしても、 errno.EINVAL をエラー番号として OSError を送出します。

この関数は ファイル記述子の指定 をサポートしています。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.pathconf_names

pathconf() および fpathconf() が受理するシステム設定名を、ホストオペレーティングシステムで定義されている整数値に対応付けている辞書です。この辞書はシステムでどの設定名が定義されているかを知るために利用できます。

シンボリックリンクが指しているパスを表す文字列を返します。返される値は絶対パスにも、相対パスにもなり得ます ; 相対パスの場合、 os.path.join(os.path.dirname(path), result) を使って絶対パスに変換することができます。

path が文字列オブジェクトの場合 (PathLike インターフェースを介する場合も含む)、結果も文字列オブジェクトになり、UnicodeDecodeError が送出される場合があります。 path が直接または間接的にバイト列オブジェクトである場合、結果もバイト列オブジェクトになります。

この関数は ディレクトリ記述子への相対パス もサポートすることができます。

リンクを含む可能性があるパスを解決するには、realpath() を使用してください。 再帰的なリンクやプラットフォームの違いを適切に処理できます。

利用可能な環境: Unix, Windows.

バージョン 3.2 で変更: Windows 6.0 (Vista) のシンボリックリンクをサポートしました。

バージョン 3.3 で変更: 引数 dir_fd を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: Unixで、 path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.8 で変更: Windowsで、 path-like object と bytes オブジェクトを受け入れるようになりました。

ディレクトリジャンクションをサポートしました。 また、以前返していた省略可能な "print name" フィールドではなく、通常 \\?\ プレフィックスを含む置換パスを返すようになりました。

os.remove(path, *, dir_fd=None)

ファイル path を削除します。 path がディレクトリの場合、OSError を送出します。 ディレクトリを削除するには rmdir() を使用してください。 ファイルが存在しない場合、FileNotFoundError を送出します。

この関数は ディレクトリ記述子への相対パス をサポートしています。

Windows では、使用中のファイルを削除しようとすると例外を送出します; Unixでは、ディレクトリエントリは削除されますが、記憶装置上に割り当てられたファイル領域は元のファイルが使われなくなるまで残されます。

この関数は意味論的に unlink() と同一です。

引数 path, dir_fd を指定して 監査イベント os.remove を送出します。

バージョン 3.3 で変更: 引数 dir_fd を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.removedirs(name)

再帰的なディレクトリ削除関数です。 rmdir() と同じように動作しますが、末端ディレクトリがうまく削除できるかぎり、 removedirs() は path に現れる親ディレクトリをエラーが送出されるまで ( このエラーは通常、指定したディレクトリの親ディレクトリが空でないことを意味するだけなので無視されます ) 順に削除することを試みます。例えば、 os.removedirs('foo/bar/baz') では最初にディレクトリ 'foo/bar/baz' を削除し、次に 'foo/bar' さらに 'foo' をそれらが空ならば削除します。末端のディレクトリが削除できなかった場合には OSError が送出されます。

引数 path, dir_fd を指定して 監査イベント os.remove を送出します。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.rename(src, dst, *, src_dir_fd=None, dst_dir_fd=None)

ファイルまたはディレクトリ src の名前を dst に変更します。 dst が存在する場合、次のような状況で OSError のサブクラスを送出して失敗します。

Windows では、dst が存在すると常に FileExistsError を送出します。 src と dst が異なるファイルシステム上にある場合は失敗することがあります。 別のファイルシステムへの移動には shutil.move() を使用してください。

Unix では、src がファイルで dst がディレクトリの場合は IsADirectoryError、逆の場合は NotADirectoryError を送出します。 両方がディレクトリで dst が空の場合は、dst を警告なく置き換えます。 dst が空でないディレクトリの場合は OSError を送出します。 両方がファイルで、ユーザーに権限がある場合は、dst を警告なく置き換えます。 一部の Unix では、src と dst が異なるファイルシステム上にあると失敗することがあります。 成功した場合、名前の変更はアトミックな操作になります (POSIX の要件です)。

この関数は src_dir_fd と dst_dir_fd のどちらかまたは両方の指定に ディレクトリ記述子への相対パス をサポートしています。

対象の上書きがクロスプラットフォームになる場合は replace() を使用してください。

引数 src, dst, src_dir_fd, dst_dir_fd を指定して 監査イベント os.rename を送出します。

バージョン 3.3 で変更: src_dir_fd と dst_dir_fd 引数を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: src と dst が path-like object を受け付けるようになりました。

os.renames(old, new)

再帰的にディレクトリやファイル名を変更する関数です。 rename() のように動作しますが、新たなパス名を持つファイルを配置するために必要な途中のディレクトリ構造をまず作成しようと試みます。名前変更の後、元のファイル名のパス要素は removedirs() を使って右側から順に削除されます。

注釈

末端のディレクトリやファイルを削除する権限がないと、新しいディレクトリ構造を作成した後にこの関数が失敗する場合があります。

引数 src, dst, src_dir_fd, dst_dir_fd を指定して 監査イベント os.rename を送出します。

バージョン 3.6 で変更: old と new が path-like object を受け付けるようになりました。

os.replace(src, dst, *, src_dir_fd=None, dst_dir_fd=None)

ファイルまたはディレクトリ src の名前を dst へ変更します。dst が空でないディレクトリの場合 OSError が送出されます。dst が存在し、かつファイルの場合、ユーザーの権限がある限り暗黙のうちに置き換えられます。src と dst が異なるファイルシステム上にあると失敗することがあります。ファイル名の変更が成功する場合はアトミック操作となります (これは POSIX 要求仕様です)。

この関数は src_dir_fd と dst_dir_fd のどちらかまたは両方の指定に ディレクトリ記述子への相対パス をサポートしています。

引数 src, dst, src_dir_fd, dst_dir_fd を指定して 監査イベント os.rename を送出します。

Added in version 3.3.

バージョン 3.6 で変更: src と dst が path-like object を受け付けるようになりました。

os.rmdir(path, *, dir_fd=None)

ディレクトリ path を削除します。 ディレクトリが存在しない場合は FileNotFoundError、空でない場合は OSError を送出します。 ディレクトリツリー全体を削除するには shutil.rmtree() を使用できます。

この関数は ディレクトリ記述子への相対パス をサポートしています。

引数 path, dir_fd を指定して 監査イベント os.rmdir を送出します。

バージョン 3.3 で変更: 引数 dir_fd を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.scandir(path='.')

path で指定されたディレクトリのエントリに対応する os.DirEntry オブジェクトのイテレータを返します。 エントリは任意の順序で yield され、特別なエントリ '.' と '..' は含まれません。 イテレータの作成後にディレクトリ内のファイルが削除または追加された場合、そのファイルのエントリが含まれるかどうかは未規定です。

listdir() の代わりに scandir() を使用すると、ファイルタイプや属性情報も必要とするコードのパフォーマンスが大幅に向上します。これは、オペレーティングシステムがディレクトリのスキャン中にこの情報を提供した場合、os.DirEntry オブジェクトがその情報を公開するからです。すべての os.DirEntry メソッドはシステムコールを実行する場合がありますが、is_dir() と is_file() は、通常はシンボリックリンクにしかシステムコールを必要としません。os.DirEntry.stat() は、Unix 上では常にシステムコールを必要としますが、Windows ではシンボリックリンク用にシステムコールを一つ必要とするだけです。

path には path-like オブジェクト を指定できます。 path が直接または PathLike インターフェースを介して bytes 型である場合、各 os.DirEntry の name と path 属性も bytes 型になります。 それ以外の場合は str 型になります。

この関数は ファイル記述子の指定 もサポートしています; ファイル記述子はディレクトリを参照していなくてはなりません。

引数 path を指定して 監査イベント os.scandir を送出します。

scandir() イテレータを複数のスレッドで共有しても、イテレータは破損しませんが、競合状態 の影響を受けます。 各スレッドがどのエントリを受け取るかは未規定です。 また、別のスレッドが反復中にイテレータを閉じると、その反復は途中で終了します。

scandir() イテレータは、 コンテキストマネージャ プロトコルをサポートし、次のメソッドを持ちます。

scandir.close()

イテレータを閉じ、獲得した資源を開放します。

イテレータを 使い切った とき、ガベージコレクションされたとき、または反復中にエラーが発生したときに自動的に呼び出されます。 ただし、明示的に呼び出すか、with 文を使うことを推奨します。

Added in version 3.6.

次の単純な例では、scandir() を使用して、指定した path 内の先頭が '.' でないすべてのファイル (ディレクトリを除く) をすべて表示します。entry.is_file() を呼び出しても、通常は追加のシステムコールは行われません:

with os.scandir(path) as it:
    for entry in it:
        if not entry.name.startswith('.') and entry.is_file():
            print(entry.name)

注釈

On Unix-based systems, scandir() uses the system's opendir() and readdir() functions. On Windows, it uses the Win32 FindFirstFileW and FindNextFileW functions.

Added in version 3.5.

バージョン 3.6 で変更: コンテキストマネージャ プロトコルと close() メソッドをサポートしました。 scandir() イテレータを使い切らず、明示的にも閉じなかった場合、デストラクタで ResourceWarning が発生します。

関数が path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.7 で変更: Unix で ファイル記述子の指定 のサポートが追加されました。

バージョン 3.15 で変更: os.scandir(-1) は現在のディレクトリを列挙せず、OSError(errno.EBADF) で失敗するようになりました。

class os.DirEntry

ディレクトリエントリのファイルパスとその他のファイル属性を公開するために、scandir() が yield するオブジェクトです。

scandir() は、追加のシステムコールを実行することなく、この情報をできるだけ多く提供します。stat() または lstat() システムコールが実行された場合、os.DirEntry オブジェクトは結果をキャッシュします。

os.DirEntry インスタンスは、寿命の長いデータ構造に保存されることは想定されていません。ファイルメタデータが変更された場合や、 scandir() が呼び出されてから長時間が経過した場合は、 os.stat(entry.path) を呼び出して最新の情報を取得してください。

os.DirEntry のメソッドはオペレーティングシステムコールを実行する場合があるため、それらは OSError も送出する場合があります。エラーを細かく制御する必要がある場合、 os.DirEntry のメソッドの一つの呼び出し時に OSError を捕捉して、適切な処理を行うことができます。

path-like オブジェクト として直接使用できるように、os.DirEntry は PathLike インターフェースを実装しています。

DirEntry オブジェクトは、パスの型 (str または bytes) を型引数とする ジェネリック です。

os.DirEntry インスタンスの属性とメソッドは以下の通りです:

name

scandir() の path 引数に対して相対的な、エントリのベースファイル名です。

scandir() の path 引数が bytes 型の場合、name 属性も bytes になり、それ以外の場合は str になります。 バイト列のファイル名をデコードするには fsdecode() を使用してください。

path

エントリのパス名です。 元の scandir() の path 引数を scandir_path とすると、os.path.join(scandir_path, entry.name) と同等です。 ファイル名を除く部分は、元の scandir() の引数をそのまま保持します。 scandir() の path 引数が相対パスの場合、path 属性も相対パスになります。 scandir() イテレータの作成後に現在の作業ディレクトリを変更すると、後で path を使った際に別の場所に解決される場合があります。 プラットフォームによっては、元の scandir() の引数が列挙には使えてもエントリ名との結合には使えず、構築されたパスが無効になる場合があります。 scandir() の path 引数が ファイル記述子 の場合、path 属性は name 属性と同じです。

scandir() の path 引数が bytes 型の場合、path 属性も bytes になり、それ以外の場合は str になります。 バイト列のファイル名をデコードするには fsdecode() を使用してください。

inode()

項目の inode 番号を返します。

結果は os.DirEntry オブジェクトにキャッシュされます。最新の情報を取得するには os.stat(entry.path, follow_symlinks=False).st_ino を使用してください。

Windows 上では、最初のキャッシュされていない呼び出しでシステムコールが必要ですが、 Unix 上では必要ありません。

is_dir(*, follow_symlinks=True)

この項目がディレクトリまたはディレクトリへのシンボリックリンクである場合、 True を返します。項目がそれ以外のファイルやそれ以外のファイルへのシンボリックリンクである場合や、もはや存在しない場合は False を返します。

follow_symlinks が False の場合、項目がディレクトリ (シンボリックリンクはたどりません) の場合にのみ True を返します。項目がディレクトリ以外のファイルである場合や、項目がもはや存在しない場合は False を返します。

結果は os.DirEntry オブジェクトにキャッシュされます。 follow_symlinks が True の場合と False の場合とでは、キャッシュを別々に保持します。 最新の情報を取得するには stat.S_ISDIR() と共に os.stat() を呼び出してください。

多くの場合、最初のキャッシュされない呼び出しでは、システムコールは必要とされません。具体的には、シンボリックリンク以外では、Windows も Unix もシステムコールを必要としません。ただし、dirent.d_type == DT_UNKNOWN を返す、ネットワークファイルシステムなどの特定の Unix ファイルシステムは例外です。項目がシンボリックリンクの場合、follow_symlinks が False の場合を除き、シンボリックリンクをたどるためにシステムコールが必要となります。

このメソッドは PermissionError のような OSError を送出することがありますが、 FileNotFoundError は捕捉され送出されません。

is_file(*, follow_symlinks=True)

この項目がファイルまたはファイルへのシンボリックリンクである場合、 True を返します。項目がディレクトリやファイル以外の項目へのシンボリックリンクである場合や、もはや存在しない場合は False を返します。

follow_symlinks が False の場合、項目がファイル (シンボリックリンクはたどりません) の場合にのみ True を返します。項目がディレクトリやその他のファイル以外の項目である場合や、項目がもはや存在しない場合は False を返します。

結果は os.DirEntry オブジェクトにキャッシュされます。キャッシュ、システムコール、例外は、is_dir() と同様に行われます。

この項目がシンボリックリンクの場合 (たとえ破損していても)、True を返します。項目がディレクトリやあらゆる種類のファイルの場合、またはもはや存在しない場合は False を返します。

結果は os.DirEntry オブジェクトにキャッシュされます。 最新の情報をフェッチするには os.path.islink() を呼び出してください。

多くの場合、最初のキャッシュされない呼び出しでは、システムコールは必要とされません。具体的には、Windows も Unix もシステムコールを必要としません。ただし、dirent.d_type == DT_UNKNOWN を返す、ネットワークファイルシステムなどの特定の Unix ファイルシステムは例外です。

このメソッドは PermissionError のような OSError を送出することがありますが、 FileNotFoundError は捕捉され送出されません。

is_junction()

このエントリがジャンクションである場合は、リンク先が存在しなくても True を返します。 通常のディレクトリ、何らかのファイル、シンボリックリンクを指す場合や、すでに存在しない場合は False を返します。

結果は os.DirEntry オブジェクトにキャッシュされます。 最新の情報を取得するには os.path.isjunction() を呼び出してください。

Added in version 3.12.

stat(*, follow_symlinks=True)

この項目の stat_result オブジェクトを返します。 このメソッドはデフォルトでシンボリックリンクをたどります。 シンボリックリンク自体の情報を取得するには、follow_symlinks=False 引数を追加します。

Unix では、このメソッドは常にシステムコールを必要とします。 Windows では、follow_symlinks が True で、エントリがリパースポイント (シンボリックリンクやディレクトリジャンクションなど) の場合にのみシステムコールが必要です。

Windows では、stat_result の st_ino 、 st_dev 、 st_nlink 属性は常にゼロに設定されます。これらの属性を取得するには、 os.stat() を呼び出します。

結果は os.DirEntry オブジェクトにキャッシュされます。 follow_symlinks が True の場合と False の場合とでは、キャッシュを別々に保持します。 最新の情報を取得するには、 os.stat() を呼び出してください。

os.DirEntry と pathlib.Path のいくつかの属性やメソッドには、対応関係があります。 特に name 属性と、is_dir()、is_file()、is_symlink()、is_junction()、stat() メソッドは同じ意味を持ちます。

Added in version 3.5.

バージョン 3.6 で変更: PathLike インターフェースをサポートしました。Windowsで bytes パスをサポートしました。

バージョン 3.12 で変更: Windows では stat 結果の st_ctime 属性が非推奨です。 ファイルの作成時刻を取得する正しい属性は st_birthtime であり、将来 st_ctime は 0、または取得可能ならメタデータの変更時刻を返すように変わる可能性があります。

os.stat(path, *, dir_fd=None, follow_symlinks=True)

ファイルまたはファイル記述子の状態を取得します。 指定したパスに対し、stat() システムコールと同等の操作を行います。 path は、直接または PathLike インターフェースを介した文字列やバイト列、あるいは開いているファイル記述子で指定できます。 stat_result オブジェクトを返します。

この関数は通常はシンボリックリンクをたどります。シンボリックリンクに対して stat したい場合は follow_symlinks=False とするか、 lstat() を利用してください。

この関数は ファイル記述子の指定 および シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。

Windows では、follow_symlinks=False を渡すと、シンボリックリンクやディレクトリジャンクションを含むすべての名前代理リパースポイントをたどらなくなります。 リンクに相当しない種類のリパースポイントや、OS がたどれないリパースポイントは直接開きます。 複数のリンクをたどる場合、最後までたどれなくなった原因のリンク以外の対象ではなく、元のリンクの情報が返ることがあります。 この場合に最後のパスの stat 結果を取得するには、os.path.realpath() で可能な限りパス名を解決し、その結果に lstat() を適用してください。 リンク先が存在しないシンボリックリンクやジャンクションポイントではこの動作は適用されず、通常の例外が送出されます。

以下はプログラム例です:

>>> import os
>>> statinfo = os.stat('somefile.txt')
>>> statinfo
os.stat_result(st_mode=33188, st_ino=7876932, st_dev=234881026,
st_nlink=1, st_uid=501, st_gid=501, st_size=264, st_atime=1297230295,
st_mtime=1297230027, st_ctime=1297230027)
>>> statinfo.st_size
264

参考

fstat() と lstat()。

バージョン 3.3 で変更: dir_fd と follow_symlinks 引数、およびパスの代わりにファイル記述子を指定する機能を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.8 で変更: Windows では、OS が解決できるすべてのリパースポイントをたどるようになり、follow_symlinks=False を渡すとすべての名前代理リパースポイントをたどらなくなりました。 OS がたどれないリパースポイントに達した場合、stat はエラーを送出せず、follow_symlinks=False を指定した場合と同様に元のパスの情報を返すようになりました。

class os.stat_result

属性がおおむね stat 構造体のメンバーに対応するオブジェクトです。 os.stat()、os.fstat()、os.lstat() の結果として使われます。

属性:

st_mode

ファイルモード。ファイルタイプとファイルモードのビット (権限)。

st_ino

プラットフォームに依存しますが、0 でなければ、同じ st_dev の値を持つファイルの中でそのファイルを一意に識別します。 一般的には次の値です。

st_dev

このファイルが存在するデバイスの識別子。

ハードリンクの数。

st_uid

ファイル所有者のユーザ識別子。

st_gid

ファイル所有者のグループ識別子。

st_size

ファイルが通常のファイルまたはシンボリックリンクの場合、そのファイルのバイト単位でのサイズです。 シンボリックリンクのサイズは、含まれるパス名の長さで、終端の null バイトは含みません。

タイムスタンプ:

st_atime

秒で表した最終アクセス時刻。

st_mtime

秒で表した最終内容更新時刻。

st_ctime

秒で表したメタデータの最終変更時刻。

バージョン 3.12 で変更: Windows では st_ctime は非推奨です。 ファイルの作成時刻には st_birthtime を使用してください。 将来、st_ctime は他のプラットフォームと同様にメタデータの最終変更時刻を表すようになります。

st_atime_ns

ナノ秒 (整数) で表した最終アクセス時刻。

Added in version 3.3.

st_mtime_ns

ナノ秒 (整数) で表した最終内容更新時刻。

Added in version 3.3.

st_ctime_ns

ナノ秒の整数で表したメタデータの最終変更時刻。

Added in version 3.3.

バージョン 3.12 で変更: st_ctime_ns is deprecated on Windows. Use st_birthtime_ns for the file creation time. In the future, st_ctime will contain the time of the most recent metadata change, as for other platforms.

st_birthtime

秒で表したファイルの作成時刻。 この属性は常に利用できるとは限らず、AttributeError が送出される場合があります。

バージョン 3.12 で変更: Windows で st_birthtime が利用できるようになりました。

st_birthtime_ns

ナノ秒の整数で表したファイルの作成時刻。 この属性は常に利用できるとは限らず、AttributeError が送出される場合があります。

Added in version 3.12.

注釈

st_atime、st_mtime、st_ctime、st_birthtime 属性の正確な意味と分解能は、OS とファイルシステムによって異なります。 例えば、FAT32 ファイルシステムを使う Windows システムでは、st_mtime の分解能は 2 秒、st_atime は 1 日です。 詳しくは OS のドキュメントを参照してください。

同様に、st_atime_ns、st_mtime_ns、st_ctime_ns、st_birthtime_ns は常にナノ秒で表されますが、多くのシステムはナノ秒の精度を提供しません。 ナノ秒の精度を提供するシステムでも、st_atime、st_mtime、st_ctime、st_birthtime を格納する浮動小数点数ではその精度をすべて保持できず、わずかに不正確になります。 正確なタイムスタンプが必要な場合は、常に st_atime_ns、st_mtime_ns、st_ctime_ns、st_birthtime_ns を使用してください。

(Linux のような ) 一部の Unix システムでは、以下の属性が利用できる場合があります :

st_blocks

ファイルに対して割り当てられている 512 バイトのブロックの数です。ファイルにホール (hole) が含まれている場合、st_size/512 より小さくなる場合があります。

st_blksize

効率的なファイルシステム I/O のための「推奨される」ブロックサイズです。ファイルに、これより小さいチャンクで書き込むと、非効率的な読み込み、編集、再書き込みが起こる場合があります。

st_rdev

inode デバイスの場合デバイスタイプ

st_flags

ファイルのユーザ定義フラグ

他の (FreeBSD のような ) Unix システムでは、以下の属性が利用できる場合があります ( ただし root ユーザ以外が使うと値が入っていない場合があります ):

st_gen

ファイル生成番号

Solaris とその派生システムでは、次の属性も利用できる場合があります。

st_fstype

ファイルが置かれたファイルシステムの種類を一意に識別する文字列。

macOS システムでは、次の属性も利用できる場合があります。

st_rsize

ファイルの実際のサイズ

st_creator

ファイルの作成者

st_type

ファイルタイプ

Windows システムでは、次の属性も利用できます。

st_file_attributes

Windows のファイル属性です。 GetFileInformationByHandle() が返す BY_HANDLE_FILE_INFORMATION 構造体の dwFileAttributes メンバーに対応します。 stat モジュールの FILE_ATTRIBUTE_* <stat.FILE_ATTRIBUTE_ARCHIVE> 定数を参照してください。

Added in version 3.5.

st_reparse_tag

st_file_attributes に FILE_ATTRIBUTE_REPARSE_POINT が設定されている場合、このフィールドにはリパースポイントの種類を識別するタグが入ります。 stat モジュールの IO_REPARSE_TAG_* 定数を参照してください。

標準モジュール stat は、stat 構造体から情報を取り出すのに便利な関数や定数を定義しています。 Windows では、一部の項目にダミーの値が設定されます。

後方互換性のため、stat_result インスタンスには、stat 構造体の特に重要で移植性のあるメンバーを含む、少なくとも 10 個の整数からなるタプルとしてもアクセスできます。 順序は st_mode、st_ino、st_dev、st_nlink、st_uid、st_gid、st_size、st_atime、st_mtime、st_ctime です。 実装によっては、末尾にさらに項目が追加される場合があります。 古い Python バージョンとの互換性のため、stat_result にタプルとしてアクセスすると常に整数が返されます。

バージョン 3.5 で変更: Windows では、取得可能な場合に st_ino としてファイルインデックスを返すようになりました。

バージョン 3.7 で変更: Solaris とその派生システムに st_fstype メンバーを追加しました。

バージョン 3.8 で変更: Windows に st_reparse_tag メンバーを追加しました。

バージョン 3.8 で変更: Windows では、st_mode メンバーが特殊ファイルを適切に S_IFCHR、S_IFIFO、S_IFBLK として識別するようになりました。

バージョン 3.12 で変更: Windows では st_ctime が非推奨になりました。 他のプラットフォームと揃えるため、将来はメタデータの最終変更時刻を表すようになりますが、現在は引き続き作成時刻を表します。 作成時刻には st_birthtime を使用してください。

Windows では、ファイルシステムによって st_ino が最大 128 ビットになる場合があります。 以前は最大 64 ビットで、それより大きなファイル識別子は独自の方法で詰め込まれていました。

Windows では、st_rdev は値を返さなくなりました。 以前は誤って st_dev と同じ値が入っていました。

Windows に st_birthtime メンバーを追加しました。

os.statx(path, mask, *, flags=0, dir_fd=None, follow_symlinks=True)

指定したパスに対して statx() システムコールを行い、ファイルまたはファイル記述子の状態を取得します。

path は path-like オブジェクト または開いているファイル記述子です。 mask は、取得する情報を指定するモジュールレベルの STATX_* 定数の組み合わせです。 flags は、モジュールレベルの AT_STATX_* 定数や AT_NO_AUTOMOUNT の組み合わせです。 statx_result オブジェクトを返し、その stx_mask 属性が実際に取得された情報を示します (これは mask と異なる場合があります)。

この関数は ファイル記述子の指定、ディレクトリ記述子からの相対パス、シンボリックリンクをたどらない 操作をサポートします。

参考

statx(2) のマニュアルページ。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28.

Added in version 3.15.

class os.statx_result

os.statx() が返すファイルの情報です。

statx_result は次の属性を持ちます。

stx_atime

秒で表した最終アクセス時刻。

stx_mask に STATX_ATIME が含まれない場合は None です。

stx_atime_ns

ナノ秒 (整数) で表した最終アクセス時刻。

stx_mask に STATX_ATIME が含まれない場合は None です。

stx_atomic_write_segments_max

書き込みが部分的に反映されること (torn write) を防ぐ保護付き直接 I/O で使える iovec の最大数。

stx_mask に STATX_WRITE_ATOMIC が含まれない場合は None です。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28 and build-time kernel userspace API headers >= 6.11.

stx_atomic_write_unit_max

書き込みが部分的に反映されること (torn write) を防ぐ保護付き直接 I/O の最大サイズ。

stx_mask に STATX_WRITE_ATOMIC が含まれない場合は None です。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28 and build-time kernel userspace API headers >= 6.11.

stx_atomic_write_unit_max_opt

書き込みが部分的に反映されること (torn write) を防ぐ保護付き直接 I/O で、最適化される最大サイズ。

stx_mask に STATX_WRITE_ATOMIC が含まれない場合は None です。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28 and build-time kernel userspace API headers >= 6.16.

stx_atomic_write_unit_min

書き込みが部分的に反映されること (torn write) を防ぐ保護付き直接 I/O の最小サイズ。

stx_mask に STATX_WRITE_ATOMIC が含まれない場合は None です。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28 and build-time kernel userspace API headers >= 6.11.

stx_attributes

このファイルの属性を指定する STATX_ATTR_* 定数のビットマスク。

stx_attributes_mask

stx_attributes のどのビットを VFS とファイルシステムがサポートしているかを示すマスク。

stx_blksize

効率的なファイルシステム I/O のための「推奨される」ブロックサイズです。ファイルに、これより小さいチャンクで書き込むと、非効率的な読み込み、編集、再書き込みが起こる場合があります。

stx_blocks

ファイルに割り当てられた 512 バイトブロックの数。 ファイルにホールがある場合、stx_size/512 より小さいことがあります。

stx_mask に STATX_BLOCKS が含まれない場合は None です。

stx_btime

秒で表したファイルの作成時刻。

stx_mask に STATX_BTIME が含まれない場合は None です。

stx_btime_ns

ナノ秒の整数で表したファイルの作成時刻。

stx_mask に STATX_BTIME が含まれない場合は None です。

stx_ctime

秒で表したメタデータの最終変更時刻。

stx_mask に STATX_CTIME が含まれない場合は None です。

stx_ctime_ns

ナノ秒の整数で表したメタデータの最終変更時刻。

stx_mask に STATX_CTIME が含まれない場合は None です。

stx_dev

このファイルが存在するデバイスの識別子。

stx_dev_major

このファイルが置かれたデバイスのメジャー番号。

stx_dev_minor

このファイルが置かれたデバイスのマイナー番号。

stx_dio_mem_align

直接 I/O のメモリバッファに必要なアラインメント。

stx_mask に STATX_DIOALIGN が含まれない場合は None です。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28 and build-time kernel userspace API headers >= 6.1.

stx_dio_offset_align

直接 I/O のファイルオフセットに必要なアラインメント。

stx_mask に STATX_DIOALIGN が含まれない場合は None です。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28 and build-time kernel userspace API headers >= 6.1.

stx_dio_read_offset_align

直接 I/O の読み取りで、ファイルオフセットに必要なアラインメント。

stx_mask に STATX_DIO_READ_ALIGN が含まれない場合は None です。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28 and build-time kernel userspace API headers >= 6.14.

stx_gid

ファイル所有者のグループ識別子。

stx_mask に STATX_GID が含まれない場合は None です。

stx_ino

Iノード番号。

stx_mask に STATX_INO が含まれない場合は None です。

stx_mask

取得された情報を示す STATX_* 定数のビットマスク。 要求した情報とは異なる場合があります。

stx_mnt_id

マウント識別子。

stx_mask に STATX_MNT_ID が含まれない場合は None です。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28 and build-time kernel userspace API headers >= 5.8.

stx_mode

ファイルモード。ファイルタイプとファイルモードのビット (権限)。

stx_mask に STATX_TYPE | STATX_MODE が含まれない場合は None です。

stx_mtime

秒で表した最終内容更新時刻。

stx_mask に STATX_MTIME が含まれない場合は None です。

stx_mtime_ns

ナノ秒 (整数) で表した最終内容更新時刻。

stx_mask に STATX_MTIME が含まれない場合は None です。

ハードリンクの数。

stx_mask に STATX_NLINK が含まれない場合は None です。

stx_rdev

inode デバイスの場合デバイスタイプ

stx_rdev_major

このファイルが表すデバイスのメジャー番号。

stx_rdev_minor

このファイルが表すデバイスのマイナー番号。

stx_size

ファイルが通常のファイルまたはシンボリックリンクの場合、そのファイルのバイト単位でのサイズです。 シンボリックリンクのサイズは、含まれるパス名の長さで、終端の null バイトは含みません。

stx_mask に STATX_SIZE が含まれない場合は None です。

stx_subvol

サブボリューム識別子。

stx_mask に STATX_SUBVOL が含まれない場合は None です。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28 and build-time kernel userspace API headers >= 6.10.

stx_uid

ファイル所有者のユーザ識別子。

stx_mask に STATX_UID が含まれない場合は None です。

参考

statx(2) のマニュアルページ。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28.

Added in version 3.15.

os.STATX_TYPE
os.STATX_MODE
os.STATX_UID
os.STATX_GID
os.STATX_ATIME
os.STATX_MTIME
os.STATX_CTIME
os.STATX_INO
os.STATX_SIZE
os.STATX_BLOCKS
os.STATX_BASIC_STATS
os.STATX_BTIME
os.STATX_MNT_ID
os.STATX_DIOALIGN
os.STATX_MNT_ID_UNIQUE
os.STATX_SUBVOL
os.STATX_WRITE_ATOMIC
os.STATX_DIO_READ_ALIGN

os.statx() の mask 引数で使用するビットフラグです。 statx_result の対応するメンバーが利用できない場合でも、これらのフラグの一部は利用できる場合があります。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28.

Added in version 3.15.

os.AT_STATX_FORCE_SYNC

os.statx() 関数で使うフラグです。 ネットワークファイルシステム上のファイルでサーバーとの通信の往復が必要になるなど、コストが大きい場合でも、カーネルに最新の情報を返すよう要求します。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28.

Added in version 3.15.

os.AT_STATX_DONT_SYNC

os.statx() 関数で使うフラグです。 可能であれば、キャッシュされた情報を返すようカーネルに要求します。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28.

Added in version 3.15.

os.AT_STATX_SYNC_AS_STAT

os.statx() 関数で使うフラグです。 このフラグは 0 として定義されているため効果はありませんが、AT_STATX_FORCE_SYNC と AT_STATX_DONT_SYNC のどちらも渡していないことを明示できます。 他の 2 つのフラグがなければ、通常、カーネルは os.stat() と同程度に新しい情報を返します。

利用可能な環境: Linux >= 4.11 with glibc >= 2.28.

Added in version 3.15.

os.AT_NO_AUTOMOUNT

パスの最後の要素が自動マウントポイントの場合、自動マウントを実行せず、マウントポイント自体を操作します。 Linux では os.stat()、os.fstat()、os.lstat() は常にこの動作をします。

Added in version 3.15.

os.statvfs(path)

指定したパスに対し、statvfs(3) システムコールを行います。 戻り値は statvfs_result で、その属性は指定したパスのファイルシステムを記述し、statvfs 構造体のメンバーに対応します。

この関数は ファイル記述子の指定 をサポートしています。

バージョン 3.3 で変更: path へのオープン・ファイル記述子の指定をサポートしました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

class os.statvfs_result

os.statvfs() と os.fstatvfs() が返すファイルシステムの統計情報です。 詳しくは statvfs(3) を参照してください。

f_bsize

ブロックサイズ。

f_frsize

フラグメントサイズ。

f_blocks

ファイルシステムに格納できる、サイズ f_frsize のブロックの数。

f_bfree

空きブロック数。

f_bavail

非特権ユーザーが使用できる空きブロック数。

f_files

ファイルシステムに格納できるファイルエントリ (inode) の数。

f_ffree

空きファイルエントリ数。

f_favail

非特権ユーザーが使用できる空きファイルエントリ数。

f_flag

マウントフラグのビットマスク。 ST_RDONLY、ST_NOSUID、ST_NODEV、ST_NOEXEC、ST_SYNCHRONOUS、ST_MANDLOCK、ST_WRITE、ST_APPEND、ST_IMMUTABLE、ST_NOATIME、ST_NODIRATIME、ST_RELATIME が定義されています。

f_namemax

ファイルシステムのファイル名の最大長。 Windows MAX_PATH や Linux の pathname(7) に記載された制限など、OS 固有の制限がある場合があります。

f_fsid

ファイルシステム ID。

Added in version 3.7.

次のフラグは statvfs_result.f_flag で使用します。

os.ST_RDONLY

読み取り専用のファイルシステム。

Added in version 3.2.

os.ST_NOSUID

setuid/setgid ビットが無効、またはサポートされていません。

Added in version 3.2.

os.ST_NODEV

デバイス特殊ファイルへのアクセスを禁止します。

Added in version 3.4.

os.ST_NOEXEC

プログラムの実行を禁止します。

Added in version 3.4.

os.ST_SYNCHRONOUS

書き込みを即座に同期します。

Added in version 3.4.

os.ST_MANDLOCK

ファイルシステムで強制ロックを許可します。

Added in version 3.4.

os.ST_WRITE

ファイル、ディレクトリ、シンボリックリンクへの書き込み。

Added in version 3.4.

os.ST_APPEND

追記専用ファイル。

Added in version 3.4.

os.ST_IMMUTABLE

変更不可のファイル。

Added in version 3.4.

os.ST_NOATIME

アクセス時刻を更新しません。

Added in version 3.4.

os.ST_NODIRATIME

ディレクトリのアクセス時刻を更新しません。

Added in version 3.4.

os.ST_RELATIME

mtime/ctime に応じて atime を更新します。

Added in version 3.4.

os.supports_dir_fd

os モジュールの関数のうち、dir_fd 引数に開いているファイル記述子を受け付けるものを示す set オブジェクトです。 プラットフォームごとに提供される機能は異なり、Python が dir_fd 引数の実装に使用する機能は、Python がサポートするすべてのプラットフォームで利用できるわけではありません。 一貫性のため、dir_fd をサポートする可能性のある関数は常にこの引数の指定を受け付けますが、その環境で利用できない機能を使うと例外を送出します。 ただし、dir_fd に None を指定することは、すべてのプラットフォームで常にサポートされます。

特定の関数が dir_fd 引数に開いているファイル記述子を受け付けるかどうかは、supports_dir_fd に in 演算子を使って調べられます。 例えば、現在のプラットフォームで os.stat() が dir_fd に開いているファイル記述子を受け付ける場合、次の式は True になります。

os.stat in os.supports_dir_fd

現在 dir_fd 引数は Unix プラットフォームでのみ動作します。Windows で動作する関数はありません。

Added in version 3.3.

os.supports_effective_ids

現在のプラットフォームで、os.access() の effective_ids 引数に True を指定できるかを示す set オブジェクトです。 effective_ids に False を指定することは、すべてのプラットフォームで常にサポートされます。 現在のプラットフォームが対応していれば、この集合に os.access() が含まれ、それ以外の場合は空になります。

現在のプラットフォームで os.access() が effective_ids=True をサポートしていれば、次の式は True になります。

os.access in os.supports_effective_ids

現在 effective_ids は Unix プラットフォームでのみサポートされています。Windows では動作しません。

Added in version 3.3.

os.supports_fd

現在のプラットフォームで、os モジュールの関数のうち path 引数に開いているファイル記述子を指定できるものを示す set オブジェクトです。 プラットフォームごとに提供される機能は異なり、Python がファイル記述子を path 引数として受け付けるために使用する機能は、Python がサポートするすべてのプラットフォームで利用できるわけではありません。

特定の関数が path 引数に開いているファイル記述子を受け付けるかどうかは、supports_fd に in 演算子を使って調べられます。 例えば、現在のプラットフォームで os.chdir() が path に開いているファイル記述子を受け付ける場合、次の式は True になります。

os.chdir in os.supports_fd

Added in version 3.3.

現在のプラットフォームで、os モジュールの関数のうち follow_symlinks 引数に False を受け付けるものを示す set オブジェクトです。 プラットフォームごとに提供される機能は異なり、Python が follow_symlinks の実装に使用する機能は、Python がサポートするすべてのプラットフォームで利用できるわけではありません。 一貫性のため、follow_symlinks をサポートする可能性のある関数は常にこの引数の指定を受け付けますが、その環境で利用できない機能を使うと例外を送出します。 ただし、follow_symlinks に True を指定することは、すべてのプラットフォームで常にサポートされます。

特定の関数が follow_symlinks 引数に False を受け付けるかどうかは、supports_follow_symlinks に in 演算子を使って調べられます。 例えば、現在のプラットフォームで os.stat() を呼び出す際に follow_symlinks=False を指定できる場合、次の式は True になります。

os.stat in os.supports_follow_symlinks

Added in version 3.3.

src を指し示すシンボリックリンク dst を作成します。

src 引数はリンク先のファイルやディレクトリを指し、dst は作成するリンクの名前です。

Windows では、シンボリックリンクはファイルかディレクトリのどちらかを表しますが、ターゲットに合わせて動的に変化することはありません。ターゲットが存在する場合、シンボリックリンクの種類は対象に合わせて作成されます。ターゲットが存在せず target_is_directory に True が設定された場合、シンボリックリンクはディレクトリのリンクとして作成され、False に設定された場合 (デフォルト) はファイルのリンクになります。Windows 以外のプラットフォームでは target_is_directory は無視されます。

この関数は ディレクトリ記述子への相対パス をサポートしています。

注釈

新しいバージョンの Windows 10 では、開発者モードが有効であれば、特権のないアカウントでもシンボリックリンクを作成できます。 開発者モードが利用できないか無効の場合は、SeCreateSymbolicLinkPrivilege 特権を持つか、管理者としてプロセスを実行する必要があります。

この関数が特権を持たないユーザーに呼び出されると、OSError が送出されます。

引数 src, dst, dir_fd を指定して 監査イベント os.symlink を送出します。

利用可能な環境: Unix, Windows.

WASI ではこの関数に制限があります。 詳しくは WebAssembly プラットフォーム を参照してください。

バージョン 3.2 で変更: Windows 6.0 (Vista) のシンボリックリンクをサポートしました。

バージョン 3.3 で変更: dir_fd 引数を追加し、Windows 以外のプラットフォームでも target_is_directory を指定できるようになりました。

バージョン 3.6 で変更: src と dst が path-like object を受け付けるようになりました。

バージョン 3.8 で変更: Windows の開発者モードで、昇格なしでのシンボリックリンクの作成をサポートしました。

os.sync()

ディスクキャッシュのディスクへの書き出しを強制します。

Added in version 3.3.

os.truncate(path, length)

path に対応するファイルを、サイズが最大で length バイトになるよう切り詰めます。

この関数は ファイル記述子の指定 をサポートしています。

引数 path, length を指定して 監査イベント os.truncate を送出します。

利用可能な環境: Unix, Windows.

Added in version 3.3.

バージョン 3.5 で変更: Windows サポートを追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

ファイル path を削除します。意味上は remove() と等価です。unlink の名前は伝統的な Unix の関数名です。詳細は remove() のドキュメントを参照してください。

引数 path, dir_fd を指定して 監査イベント os.remove を送出します。

バージョン 3.3 で変更: 引数 dir_fd を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.utime(path, times=None, *, [ns, ]dir_fd=None, follow_symlinks=True)

path で指定されたファイルに最終アクセス時刻および最終修正時刻を設定します。

utime() は 2 つの任意引数 times と ns をとります。これらは path に設定する時刻を指定し、以下のように使用されます:

  • ns を指定する場合、ナノ秒を表す整数値をメンバーとして使用して、 (atime_ns, mtime_ns) の形式の 2 要素タプルを指定する必要があります。

  • times が None でない場合、秒を表す実数を 2 つ含む (atime, mtime) 形式のタプルでなければなりません。 時刻はナノ秒単位で切り捨てられます。

  • times が None で、 ns が指定されていない場合、これは両方の時間を現在時刻として ns=(atime_ns, mtime_ns) を指定することと等価です。

times と ns の両方にタプルが指定されるとエラーになります。

ここで設定した時刻が、後に stat() の呼び出し時正確に返されない場合があります。これはオペレーティングシステムが記録するアクセスおよび修正時刻の精度に依存しています; stat() を参照してください。正確な時刻を保持する最善の方法は、utime() で ns 引数を指定し、os.stat() の返り値オブジェクトから st_atime_ns および st_mtime_ns フィールドを使用することです。

この関数は ファイル記述子の指定 、 ディレクトリ記述子への相対パス 、および シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。

引数 path, times, ns, dir_fd を指定して 監査イベント os.utime を送出します。

バージョン 3.3 で変更: path にオープンしているファイル記述子の指定のサポート、および引数 dir_fd, follow_symlinks, ns を追加しました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.15 で変更: times に整数や浮動小数点数だけでなく、任意の実数を受け付けるようになりました。

os.walk(top, topdown=True, onerror=None, followlinks=False)

ディレクトリツリー以下のファイル名を、ツリーをトップダウンもしくはボトムアップに走査することで作成します。ディレクトリ top を根に持つディレクトリツリーに含まれる、各ディレクトリ (top 自身を含む ) ごとに、タプル (dirpath, dirnames, filenames) を yield します。

dirpath はディレクトリへのパスを表す文字列です。 dirnames は dirpath 内のサブディレクトリ名のリストで、ディレクトリへのシンボリックリンクを含み、'.' と '..' は含みません。 filenames は dirpath 内のディレクトリ以外のファイル名のリストです。 リスト内の名前にはパスの構成要素は含まれません。 dirpath 内のファイルやディレクトリの完全なパス (top で始まるパス) を得るには、os.path.join(dirpath, name) を使用します。 リストがソートされるかどうかはファイルシステムによって異なります。 リストの生成中に dirpath ディレクトリ内のファイルが削除または追加された場合、そのファイル名が含まれるかどうかは未規定です。

オプション引数 topdown が True であるか、指定されなかった場合、各ディレクトリからタプルを生成した後で、サブディレクトリからタプルを生成します。( ディレクトリはトップダウンで生成 ) 。 topdown が False の場合、ディレクトリに対応するタプルは、そのディレクトリ以下の全てのサブディレクトリに対応するタプルの後で ( ボトムアップで ) 生成されます。 topdown の値によらず、サブディレクトリのリストは、ディレクトリとそのサブディレクトリのタプルを生成する前に取り出されます。

topdown が True のとき、呼び出し側は dirnames リストを、インプレースで ( たとえば、 del やスライスを使った代入で ) 変更でき、 walk() は dirnames に残っているサブディレクトリ内のみを再帰します。これにより、検索を省略したり、特定の訪問順序を強制したり、呼び出し側が walk() を再開する前に、呼び出し側が作った、または名前を変更したディレクトリを、 walk() に知らせたりすることができます。 topdown が False のときに dirnames を変更しても効果はありません。ボトムアップモードでは dirpath 自身が生成される前に dirnames 内のディレクトリの情報が生成されるからです。

デフォルトでは、 scandir() 呼び出しからのエラーは無視されます。オプション引数の onerror を指定する場合は関数でなければなりません ; この関数は単一の引数として OSError インスタンスを伴って呼び出されます。この関数でエラーを報告して走査を継続したり、例外を送出して走査を中止したりできます。ファイル名は例外オブジェクトの filename 属性として利用できます。

デフォルトでは、 walk() はディレクトリへのシンボリックリンクをたどりません。 followlinks に True を指定すると、ディレクトリへのシンボリックリンクをサポートしているシステムでは、シンボリックリンクの指しているディレクトリを走査します。

注釈

followlinks に True を指定すると、シンボリックリンクが親ディレクトリを指していた場合に、無限ループになることに注意してください。 walk() はすでにたどったディレクトリを管理したりはしません。

注釈

相対パスを渡した場合、 walk() が再開されるまでの間に現在の作業ディレクトリを変更しないでください。 walk() はカレントディレクトリを変更しませんし、呼び出し側もカレントディレクトリを変更しないと仮定しています。

次の例は、開始ディレクトリの下にある各ディレクトリについて、ディレクトリ以外のファイルが占めるバイト数を表示します。 ただし、__pycache__ サブディレクトリの中は調べません。

import os
from os.path import join, getsize
for root, dirs, files in os.walk('python/Lib/xml'):
    print(root, "consumes", end=" ")
    print(sum(getsize(join(root, name)) for name in files), end=" ")
    print("bytes in", len(files), "non-directory files")
    if '__pycache__' in dirs:
        dirs.remove('__pycache__')  # __pycache__ ディレクトリは走査しない

次の例 (shutil.rmtree() の単純な実装) では、ツリーをボトムアップで走査することが不可欠になります; rmdir() はディレクトリが空になるまで削除を許さないからです:

# シンボリックリンクがないと仮定し、top のディレクトリ以下をすべて削除する。
# 注意: 危険な操作です!
# 例えば top == '/' の場合、ディスク上のすべてのファイルを削除する可能性があります。
import os
for root, dirs, files in os.walk(top, topdown=False):
    for name in files:
        os.remove(os.path.join(root, name))
    for name in dirs:
        os.rmdir(os.path.join(root, name))
os.rmdir(top)

引数 top, topdown, onerror, followlinks を指定して 監査イベント os.walk を送出します。

バージョン 3.5 で変更: この関数は、今では os.listdir() ではなく os.scandir() を呼び出します。これにより、 os.stat() の呼び出し回数を削減でき、動作が高速化します。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os.fwalk(top='.', topdown=True, onerror=None, *, follow_symlinks=False, dir_fd=None)

挙動は walk() と同じですが、dir_fd をサポートし、タプル (dirpath, dirnames, filenames, dirfd) を yield します。

dirpath、dirnames、および filenames は walk() の出力と同じで、dirfd は dirpath を参照するファイル記述子です。

この関数は常に ディレクトリ記述子への相対パス および シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。ただし、他の関数と異なり、fwalk() での follow_symlinks のデフォルト値は False になることに注意してください。

注釈

fwalk() はファイル記述子を yield するため、それらが有効なのは次のイテレートステップまでです。それ以後も保持したい場合は dup() などを使って複製して使用してください。

次の例は、開始ディレクトリの下にある各ディレクトリについて、ディレクトリ以外のファイルが占めるバイト数を表示します。 ただし、__pycache__ サブディレクトリの中は調べません。

import os
for root, dirs, files, rootfd in os.fwalk('python/Lib/xml'):
    print(root, "consumes", end=" ")
    print(sum([os.stat(name, dir_fd=rootfd).st_size for name in files]),
          end=" ")
    print("bytes in", len(files), "non-directory files")
    if '__pycache__' in dirs:
        dirs.remove('__pycache__')  # __pycache__ ディレクトリは走査しない

次の例では、ツリーをボトムアップで走査することが不可欠になります ; rmdir() はディレクトリが空になるまで削除を許さないからです

# シンボリックリンクがないと仮定し、top のディレクトリ以下をすべて削除する。
# 注意: 危険な操作です!
# 例えば top == '/' の場合、ディスク上のすべてのファイルを削除する可能性があります。
import os
for root, dirs, files, rootfd in os.fwalk(top, topdown=False):
    for name in files:
        os.unlink(name, dir_fd=rootfd)
    for name in dirs:
        os.rmdir(name, dir_fd=rootfd)

引数 top, topdown, onerror, follow_symlinks, dir_fd を指定して 監査イベント os.fwalk を送出します。

Added in version 3.3.

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.7 で変更: bytes のパスをサポートしました。

os.memfd_create(name[, flags=os.MFD_CLOEXEC])

匿名ファイルを作成し、それを指すファイル記述子を返します。 flags は、システムで利用できる os.MFD_* 定数のいずれか、またはそれらをビット単位 OR で組み合わせた値でなければなりません。 新しいファイル記述子はデフォルトで 継承不可 です。

name に渡した名前はファイル名として使われ、/proc/self/fd/ ディレクトリ内の対応するシンボリックリンクのリンク先として表示されます。 表示される名前には常に memfd: が先頭に付き、デバッグのためにのみ使われます。 名前はファイル記述子の動作に影響しないため、複数のファイルに同じ名前を付けても副作用はありません。

利用可能な環境: Linux >= 3.17 with glibc >= 2.27.

Added in version 3.8.

os.MFD_CLOEXEC
os.MFD_ALLOW_SEALING
os.MFD_HUGETLB
os.MFD_HUGE_SHIFT
os.MFD_HUGE_MASK
os.MFD_HUGE_64KB
os.MFD_HUGE_512KB
os.MFD_HUGE_1MB
os.MFD_HUGE_2MB
os.MFD_HUGE_8MB
os.MFD_HUGE_16MB
os.MFD_HUGE_32MB
os.MFD_HUGE_256MB
os.MFD_HUGE_512MB
os.MFD_HUGE_1GB
os.MFD_HUGE_2GB
os.MFD_HUGE_16GB

これらのフラグは memfd_create() に渡せます。

利用可能な環境: Linux >= 3.17 with glibc >= 2.27

MFD_HUGE* フラグは Linux 4.14 以降でのみ利用できます。

Added in version 3.8.

os.eventfd(initval[, flags=os.EFD_CLOEXEC])

イベントファイル記述子を作成して返します。 このファイル記述子は、バッファサイズ 8 の低水準の read() と write()、select()、poll() などをサポートします。 詳しくは eventfd(2) のマニュアルページを参照してください。 新しいファイル記述子はデフォルトで 継承不可 です。

initval はイベントカウンタの初期値です。 初期値は 32 ビット符号なし整数でなければなりません。 イベントカウンタ自体は最大値が 264-2 の 64 ビット符号なし整数ですが、初期値は 32 ビット符号なし整数に制限される点に注意してください。

flags は EFD_CLOEXEC、EFD_NONBLOCK、EFD_SEMAPHORE を組み合わせて指定できます。

EFD_SEMAPHORE が指定され、イベントカウンタが 0 でなければ、eventfd_read() は 1 を返してカウンタを 1 減らします。

EFD_SEMAPHORE が指定されず、イベントカウンタが 0 でなければ、eventfd_read() は現在のカウンタ値を返してカウンタを 0 に戻します。

イベントカウンタが 0 で EFD_NONBLOCK が指定されていなければ、eventfd_read() はブロックします。

eventfd_write() はイベントカウンタを増やします。 書き込みによってカウンタ値が 264-2 を超えることになる場合、書き込みはブロックします。

以下はプログラム例です:

import os

# 初期値 '1' のセマフォ
fd = os.eventfd(1, os.EFD_SEMAPHORE | os.EFD_CLOEXEC)
try:
    # セマフォを獲得する
    v = os.eventfd_read(fd)
    try:
        do_work()
    finally:
        # セマフォを解放する
        os.eventfd_write(fd, v)
finally:
    os.close(fd)

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27 with glibc >= 2.8

Added in version 3.10.

os.eventfd_read(fd)

eventfd() ファイル記述子から値を読み取り、64 ビット符号なし整数を返します。 この関数は、fd が eventfd() であるかどうかを検証しません。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27

Added in version 3.10.

os.eventfd_write(fd, value)

eventfd() ファイル記述子に値を加算します。 value は 64 ビット符号なし整数でなければなりません。 この関数は、fd が eventfd() であるかどうかを検証しません。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27

Added in version 3.10.

os.EFD_CLOEXEC

新しい eventfd() ファイル記述子に close-on-exec フラグを設定します。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27

Added in version 3.10.

os.EFD_NONBLOCK

新しい eventfd() ファイル記述子に O_NONBLOCK 状態フラグを設定します。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27

Added in version 3.10.

os.EFD_SEMAPHORE

eventfd() ファイル記述子からの読み取りを、セマフォのように動作させます。 読み取り時に内部カウンタを 1 減らします。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.30

Added in version 3.10.

タイマーファイル記述子

Added in version 3.13.

これらの関数は、Linux の タイマーファイル記述子 API をサポートします。 したがって、すべて Linux でのみ利用できます。

os.timerfd_create(clockid, /, *, flags=0)

タイマーファイル記述子 (timerfd) を作成して返します。

timerfd_create() が返すファイル記述子は、次の関数をサポートします。

このファイル記述子に対しては、バッファサイズ 8 で read() を呼び出せます。 タイマーがすでに 1 回以上満了していれば、read() は満了した回数をホストのエンディアンのバイト列で返します。 この値は int.from_bytes(x, byteorder=sys.byteorder) で int に変換できます。

select() と poll() を使うと、タイマーが満了してファイル記述子が読み取り可能になるまで待機できます。

clockid は time モジュールで定義された、次のいずれかの有効な クロック ID でなければなりません。

If clockid is time.CLOCK_REALTIME, a settable system-wide real-time clock is used. If the system clock is changed, the timer setting needs to be updated. To cancel the timer when the system clock is changed, see TFD_TIMER_CANCEL_ON_SET.

clockid が time.CLOCK_MONOTONIC の場合、設定変更できず、単調に増加するクロックを使用します。 システム時計が変更されても、タイマーの設定は影響を受けません。

clockid が time.CLOCK_BOOTTIME の場合、システムがサスペンドしていた時間を含む点を除き、time.CLOCK_MONOTONIC と同じです。

flags を指定すると、ファイル記述子の動作を変更できます。 次の値をビット単位 OR (| 演算子) で組み合わせて指定できます。

フラグに TFD_NONBLOCK が設定されていなければ、read() はタイマーが満了するまでブロックします。 設定されている場合、read() はブロックしませんが、前回の読み取り以降に満了がなければ、read() は errno を errno.EAGAIN に設定した OSError を送出します。

TFD_CLOEXEC は常に Python が自動的に設定します。

不要になったファイル記述子は os.close() で閉じる必要があります。 閉じないとファイル記述子がリークします。

参考

timerfd_create(2) のマニュアルページ。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27 with glibc >= 2.8

Added in version 3.13.

os.timerfd_settime(fd, /, *, flags=0, initial=0.0, interval=0.0)

タイマーファイル記述子の内部タイマーを変更します。 この関数は timerfd_settime_ns() と同じインターバルタイマーを操作します。

fd は有効なタイマーファイル記述子でなければなりません。

flags を指定すると、タイマーの動作を変更できます。 次の値をビット単位 OR (| 演算子) で組み合わせて指定できます。

initial をゼロ (0) に設定すると、タイマーは無効になります。 initial が 0 より大きければ有効になります。 initial が 0 より小さい場合、errno を errno.EINVAL に設定した OSError を送出します。

デフォルトでは、initial 秒が経過するとタイマーが発火します。

ただし、TFD_TIMER_ABSTIME フラグが設定されている場合は、タイマーのクロック (timerfd_create() の clockid で設定) が initial 秒に達したときに発火します。

タイマーの間隔は実数 interval で設定します。 interval が 0 の場合、タイマーは最初の満了時に 1 回だけ発火します。 interval が 0 より大きい場合、前回の満了から interval 秒経過するたびに発火します。 interval が 0 より小さい場合、errno を errno.EINVAL に設定した OSError を送出します。

TFD_TIMER_CANCEL_ON_SET を TFD_TIMER_ABSTIME とともに設定し、タイマーのクロックが time.CLOCK_REALTIME の場合、リアルタイムクロックが不連続に変更されるとタイマーをキャンセルできるようになります。 その場合、記述子の読み取りは errno.ECANCELED エラーで中断されます。

Linux はシステム時計を UTC で管理します。 夏時間の切り替えは時差を変更するだけなので、システム時計の不連続な変更は発生しません。

次の操作によって、システム時計の不連続な変更が発生します。

  • settimeofday

  • clock_settime

  • date コマンドによるシステムの日時の設定。

この関数の実行前のタイマー状態を、(next_expiration, interval) の 2 要素タプルで返します。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27 with glibc >= 2.8

Added in version 3.13.

os.timerfd_settime_ns(fd, /, *, flags=0, initial=0, interval=0)

timerfd_settime() と似ていますが、時刻をナノ秒で指定します。 この関数は timerfd_settime() と同じインターバルタイマーを操作します。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27 with glibc >= 2.8

Added in version 3.13.

os.timerfd_gettime(fd, /)

浮動小数点数 2 つからなるタプル (next_expiration, interval) を返します。

next_expiration は、TFD_TIMER_ABSTIME フラグの有無にかかわらず、次にタイマーが発火するまでの相対時間を表します。

interval はタイマーの間隔を表します。 0 の場合、タイマーは next_expiration 秒後に 1 回だけ発火します。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27 with glibc >= 2.8

Added in version 3.13.

os.timerfd_gettime_ns(fd, /)

timerfd_gettime() と似ていますが、時刻をナノ秒で返します。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27 with glibc >= 2.8

Added in version 3.13.

os.TFD_NONBLOCK

timerfd_create() 用のフラグで、新しいタイマーファイル記述子に O_NONBLOCK 状態フラグを設定します。 TFD_NONBLOCK がフラグに設定されていなければ、read() はブロックします。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27 with glibc >= 2.8

Added in version 3.13.

os.TFD_CLOEXEC

timerfd_create() 用のフラグです。 TFD_CLOEXEC を設定すると、新しいファイル記述子に close-on-exec フラグを設定します。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27 with glibc >= 2.8

Added in version 3.13.

os.TFD_TIMER_ABSTIME

A flag for the timerfd_settime() and timerfd_settime_ns() functions. If this flag is set, initial is interpreted as an absolute value on the timer's clock (in UTC seconds or nanoseconds since the Unix Epoch).

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27 with glibc >= 2.8

Added in version 3.13.

os.TFD_TIMER_CANCEL_ON_SET

TFD_TIMER_ABSTIME とともに timerfd_settime() と timerfd_settime_ns() で使用するフラグです。 基になるクロックの時刻が不連続に変わると、タイマーがキャンセルされます。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.27 with glibc >= 2.8

Added in version 3.13.

Linux 拡張属性

Added in version 3.3.

以下の関数はすべて Linux でのみ使用可能です。

os.getxattr(path, attribute, *, follow_symlinks=True)

path の拡張ファイルシステム属性 attribute の値を返します。 attribute には、直接または PathLike インターフェースを介して bytes または str を指定できます。 str の場合、ファイルシステムエンコーディングでエンコードされます。

この関数は ファイル記述子の指定 および シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。

引数 path, attribute を指定して 監査イベント os.getxattr を送出します。

バージョン 3.6 で変更: path と attribute が path-like object を受け付けるようになりました。

os.listxattr(path=None, *, follow_symlinks=True)

path の拡張ファイルシステム属性のリストを返します。リスト内の属性はファイルシステムのエンコーディングでデコードされた文字列で表されます。path が None の場合、listxattr() はカレントディレクトリを調べます。

この関数は ファイル記述子の指定 および シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。

引数 path を指定して 監査イベント os.listxattr を送出します。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.15 で変更: os.listxattr(-1) はカレントディレクトリの拡張属性を列挙せず、OSError(errno.EBADF) で失敗するようになりました。

os.removexattr(path, attribute, *, follow_symlinks=True)

path からファイルシステムの拡張属性 attribute を削除します。 attribute には bytes または str を、直接または PathLike インターフェースを介して指定します。 文字列の場合は filesystem encoding and error handler でエンコードされます。

この関数は ファイル記述子の指定 および シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。

引数 path, attribute を指定して 監査イベント os.removexattr を送出します。

バージョン 3.6 で変更: path と attribute が path-like object を受け付けるようになりました。

os.setxattr(path, attribute, value, flags=0, *, follow_symlinks=True)

path のファイルシステム拡張属性 attribute に value を設定します。 attribute には NUL を含まない bytes または str を、直接または PathLike インターフェースを介して指定しなければなりません。 str の場合は filesystem encoding and error handler でエンコードされます。 flags には XATTR_REPLACE または XATTR_CREATE を指定できます。 XATTR_REPLACE を指定して属性が存在しない場合は ENODATA が送出されます。 XATTR_CREATE を指定して属性がすでに存在する場合は、属性を作成せず EEXISTS が送出されます。

この関数は ファイル記述子の指定 および シンボリックリンクをたどらない をサポートしています。

注釈

Linux カーネル 2.6.39 より前では、バグのため一部のファイルシステムで引数 flags が無視されます。

引数 path, attribute, value, flags を指定して 監査イベント os.setxattr を送出します。

バージョン 3.6 で変更: path と attribute が path-like object を受け付けるようになりました。

os.XATTR_SIZE_MAX

拡張属性の値にできる最大サイズです。現在、Linux では 64 キロバイトです。

os.XATTR_CREATE

setxattr() の引数 flags に指定できる値です。その操作で属性を作成しなければならないことを意味します。

os.XATTR_REPLACE

setxattr() の引数 flags に指定できる値です。その操作で既存の属性を置き換えなければならないことを意味します。

プロセス管理

以下の関数はプロセスの生成や管理に利用できます。

さまざまな exec* 関数は、プロセス内にロードされる新しいプログラムに与えるための、引数のリストを取ります。どの関数の場合でも、新しいプログラムに渡されるリストの最初の引数は、ユーザがコマンドラインで入力する引数ではなく、そのプログラム自体の名前です。 C プログラマならば、プログラムの main() に渡される argv[0] だと考えれば良いでしょう。たとえば、 os.execv('/bin/echo', ['foo', 'bar']) が標準出力に出力するのは bar だけで、 foo は無視されたかのように見えることになります。

os.abort()

現在のプロセスに SIGABRT シグナルを送ります。 デフォルトでは、Unix ではコアダンプを生成し、Windows ではプロセスが直ちに終了コード 3 を返します。 この関数を呼び出しても、signal.signal() で SIGABRT に登録した Python のシグナルハンドラーは呼び出されないことに注意してください。

os.add_dll_directory(path)

DLL の検索パスにパスを追加します。

この検索パスはインポートする拡張モジュールの依存関係の解決に使われます (モジュール自体は sys.path で解決されます)。 ctypes でも使われます。

返されたオブジェクトの close() を呼び出すか、そのオブジェクトを with 文で使うと、ディレクトリを検索パスから削除できます。

DLL の読み込み方法について詳しくは、Microsoft のドキュメント を参照してください。

引数 path を指定して 監査イベント os.add_dll_directory を送出します。

Added in version 3.8: 以前のバージョンの CPython は現在のプロセスのデフォルトの動作に従って DLL を解決していました。 このため、PATH やカレント作業ディレクトリを検索する場合としない場合がある、AddDllDirectory などの OS 関数が効果を持たないといった不整合が生じていました。

3.8 では、DLL を読み込む主な 2 つの方法がプロセス全体の動作を明示的に上書きし、一貫性を確保するようになりました。 ライブラリの更新については 移植時の注意点 を参照してください。

os.execl(path, arg0, arg1, ...)
os.execle(path, arg0, arg1, ..., env)
os.execlp(file, arg0, arg1, ...)
os.execlpe(file, arg0, arg1, ..., env)
os.execv(path, args)
os.execve(path, args, env)
os.execvp(file, args)
os.execvpe(file, args, env)

これらの関数はすべて、現在のプロセスを置き換える形で新たなプログラムを実行します ; これらの関数から呼び出し元に戻ることはありません。 Unix では、新たに実行される実行コードは現在のプロセス内に読み込まれ、呼び出し側と同じプロセス ID を持つことになります。 エラーは OSError 例外として報告されます。

現在のプロセスは直ちに置き換えられます。 開いているファイルオブジェクトやファイル記述子はフラッシュされません。 これらのファイルのバッファにデータが残っている可能性がある場合は、exec* 関数を呼び出す前に flush() または os.fsync() でフラッシュしてください。

exec* 関数の "l" 形式と "v" 形式は、コマンドライン引数の渡し方が異なります。 コードを書く時点で引数の数が決まっているなら、"l" 形式が最も使いやすいでしょう。 各引数をそのまま execl*() 関数の追加の引数として渡せます。 引数の数が変わる場合は "v" 形式が適しており、引数をリストまたはタプルにして args に渡します。 どちらの形式でも、子プロセスへの引数の先頭には実行するコマンドの名前を指定するべきですが、これは強制されません。

末尾近くに "p" が付く形式 (execlp()、execlpe()、execvp()、execvpe()) は、環境変数 PATH を使ってプログラム file を探します。 次の段落で説明する exec*e 形式で環境を置き換える場合は、新しい環境の PATH 変数を使います。 それ以外の形式である execl()、execle()、execv()、execve() は、実行ファイルを探すために PATH 変数を使いません。 path には適切な絶対パスまたは相対パスを指定しなければなりません。 名前だけでは解決されないため、Windows でも相対パスにはスラッシュが少なくとも 1 つ必要です。

execle() 、 execlpe() 、 execve() 、および execvpe() (すべて末尾に "e" がついています) では、 env 引数は新たなプロセスで利用される環境変数を定義するためのマップ型でなくてはなりません ( 現在のプロセスの環境変数の代わりに利用されます ); execl() 、 execlp() 、 execv() 、および execvp() では、すべて新たなプロセスは現在のプロセスの環境を引き継ぎます。

一部のプラットフォームの execve() では、path はオープンしているファイル記述子で指定することもできます。この機能をサポートしていないプラットフォームもあります; os.supports_fd を使うことで利用可能かどうか調べることができます。利用できない場合、NotImplementedError が送出されます。

引数 path, args, env を指定して 監査イベント os.exec を送出します。

利用可能な環境: Unix, Windows, not WASI, not Android, not iOS.

バージョン 3.3 で変更: execve() の path に開いているファイル記述子を指定できるようになりました。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

os._exit(n)

終了ステータス n でプロセスを終了します。この時クリーンアップハンドラーの呼び出しや、標準入出力バッファのフラッシュなどは行いません。

注釈

通常の終了方法は sys.exit(n) です。 通常、_exit() は fork() 後の子プロセスでのみ使ってください。

以下の終了コードは必須ではありませんが _exit() で使うことができます。一般に、メールサーバーの外部コマンド配送プログラムのような、 Python で書かれたシステムプログラムに使います。

注釈

いくつかのバリエーションがあって、これらのすべてがすべての Unix プラットフォームで使えるわけではありません。以下の定数は下層のプラットフォームで定義されていれば定義されます。

os.EX_OK

エラーが発生しなかったことを表す終了コードです。 一部のプラットフォームでは EXIT_SUCCESS の定義値を使うことがあります。 一般に値はゼロです。

利用可能な環境: Unix, Windows.

os.EX_USAGE

誤った個数の引数が渡された時など、コマンドが間違って使われたことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_DATAERR

入力データが誤っていたことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_NOINPUT

入力ファイルが存在しなかった、または、読み込み不可だったことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_NOUSER

指定されたユーザーが存在しなかったことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_NOHOST

指定されたホストが存在しなかったことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_UNAVAILABLE

要求されたサービスが利用できないことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_SOFTWARE

内部ソフトウェアエラーが検出されたことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_OSERR

fork できない、 pipe の作成ができないなど、オペレーティングシステムのエラーが検出されたことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_OSFILE

システムファイルが存在しなかった、開けなかった、あるいはその他のエラーが起きたことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_CANTCREAT

ユーザーが指定した出力ファイルを作成できなかったことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_IOERR

ファイルの I/O を行っている途中にエラーが発生した時の終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_TEMPFAIL

一時的な失敗が発生したことを表す終了コード。これは、再試行可能な操作の途中に、ネットワークに接続できないというような、実際にはエラーではないかも知れないことを意味します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_PROTOCOL

プロトコル交換が不正、不適切、または理解不能なことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_NOPERM

操作を行うために十分な許可がなかった(ファイルシステムの問題を除く)ことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_CONFIG

設定エラーが起こったことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.EX_NOTFOUND

"an entry was not found" のようなことを表す終了コード。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.fork()

子プロセスを fork します。子プロセスでは 0 が返り、親プロセスでは子プロセスの id が返ります。エラーが発生した場合は、 OSError を送出します。

FreeBSD 6.3 以下、Cygwinを含む一部のプラットフォームにおいて、 fork() をスレッド内から利用した場合に既知の問題があることに注意してください。

引数無しで 監査イベント os.fork を送出します。

警告

fork() を呼び出すアプリケーションで TLS ソケットを使う場合は、ssl のドキュメントの警告を参照してください。

警告

macOS では、urllib.request を含む高水準のシステム API と併用すると、この関数の使用は安全ではありません。

バージョン 3.8 で変更: サブインタープリタ内での fork() の呼び出しはサポートされなくなりました (RuntimeError が送出されます)。

バージョン 3.12 で変更: プロセスに複数のスレッドがあることを Python が検出できる場合、os.fork() は DeprecationWarning を送出するようになりました。

POSIX プラットフォームが明示的にサポートしていない設計上の問題を開発者に知らせるため、検出できる場合には警告することにしました。 動作している ように見える コードでも、POSIX プラットフォームでスレッドと os.fork() を併用することが安全だったわけではありません。 CPython ランタイム自体も以前から、親プロセスにスレッドが存在していた場合に子プロセスで使うと安全ではない API (malloc や free など) を呼び出しています。

macOS の利用者や、これまで一般的に使われてきた glibc 以外の libc や malloc の実装の利用者は、このようなコードを実行するとデッドロックが起こりやすい状況にすでにあります。

この長年のプラットフォーム互換性の問題を開発者に知らせることにした技術的な理由は、fork とスレッドの非互換性についての議論 を参照してください。

利用可能な環境: POSIX, not WASI, not Android, not iOS.

os.forkpty()

子プロセスを fork し、新しい擬似端末を子プロセスの制御端末として使います。 (pid, fd) のペアを返します。 pid は子プロセスでは 0、親プロセスでは新しい子プロセスのプロセス ID となり、fd は擬似端末のマスター側のファイル記述子となります。 より可搬性のある方法としては、pty モジュールを利用してください。 エラーが発生した場合は OSError を送出します。

返されるファイル記述子 fd は 継承不可 です。

引数無しで 監査イベント os.forkpty を送出します。

警告

macOS では、urllib.request を含む高水準のシステム API と併用すると、この関数の使用は安全ではありません。

バージョン 3.8 で変更: サブインタープリタ内での forkpty() の呼び出しはサポートされなくなりました (RuntimeError が送出されます)。

バージョン 3.12 で変更: プロセスに複数のスレッドがあることを Python が検出できる場合、DeprecationWarning を送出するようになりました。 詳しくは os.fork() の説明を参照してください。

バージョン 3.15 で変更: 返されるファイル記述子が継承不可になりました。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.kill(pid, sig, /)

プロセス pid にシグナル sig を送ります。ホストプラットフォームで利用可能なシグナルを特定する定数は signal モジュールで定義されています。

Windows: signal.CTRL_C_EVENT と signal.CTRL_BREAK_EVENT は、同じコンソールウィンドウを共有するコンソールプロセス (一部のサブプロセスなど) にだけ送れる特別なシグナルです。 sig にそれ以外の値を指定すると、TerminateProcess API によってプロセスが無条件に強制終了され、終了コードが sig に設定されます。

signal.pthread_kill() も参照してください。

引数 pid, sig を指定して 監査イベント os.kill を送出します。

利用可能な環境: Unix, Windows, not WASI, not iOS.

バージョン 3.2 で変更: Windows サポートを追加しました。

os.killpg(pgid, sig, /)

プロセスグループ pgid にシグナル sig を送ります。

引数 pgid, sig を指定して 監査イベント os.killpg を送出します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not iOS.

os.nice(increment, /)

プロセスの "nice 値 " に increment を加えます。新たな nice 値を返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI.

os.pidfd_open(pid, flags=0)

プロセス pid を参照し、flags を設定したファイル記述子を返します。 この記述子を使うと、競合状態を起こさず、シグナルを使わずにプロセスを管理できます。

詳しくは pidfd_open(2) の man ページを参照してください。

利用可能な環境: Linux >= 5.3, Android >= build-time API level 31

Added in version 3.9.

os.PIDFD_NONBLOCK

ファイル記述子を非ブロッキングにするフラグです。 この記述子が参照するプロセスがまだ終了していない場合、waitid(2) でこの記述子の待機を試みると、ブロックせずにエラー EAGAIN を直ちに返します。

利用可能な環境: Linux >= 5.10

Added in version 3.12.

os.plock(op, /)

プログラムのセグメントをメモリ内にロックします。 op (<sys/lock.h> で定義されています ) にはどのセグメントをロックするかを指定します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not macOS, not iOS.

os.popen(cmd, mode='r', buffering=-1)

コマンド cmd への、または cmd からのパイプ入出力を開きます。 戻り値はパイプに接続されている開かれたファイルオブジェクトで、 mode が 'r' (デフォルト) または 'w' かによって読み出しまたは書き込みを行うことができます。 引数 buffering は、組み込み関数 open() における対応する引数と同じ意味を持ちます。 返されるファイルオブジェクトは、バイトではなくテキスト文字列を読み書きします。

close メソッドは、サブプロセスが正常に終了した場合は None を返し、エラーが発生した場合にはサブプロセスの返りコードを返します。 POSIX システムでは、返りコードが正の場合、その値はプロセスの終了コードを 1 バイト左にシフトしたものです。 返りコードが負の場合、プロセスは返りコードの符号を変えた信号により終了します 。 (例えば、サブプロセスが kill された場合、返り値は - signal.SIGKILL となる場合があります。 ) Windows システムでは、返り値には子プロセスからの符号のついた整数の返りコードを含まれます。

On Unix, waitstatus_to_exitcode() can be used to convert the close method result (exit status) into an exit code if it is not None. On Windows, the close method result is directly the exit code (or None).

これは、subprocess.Popen を使用して実装されています。サブプロセスを管理し、サブプロセスと通信を行うためのより強力な方法については、クラスのドキュメンテーションを参照してください。

利用可能な環境: not WASI, not Android, not iOS.

注釈

Python UTF-8 モード は、cmd とパイプの内容に使われるエンコーディングに影響します。

popen() は subprocess.Popen の単純なラッパーです。 エンコーディングなどのオプションを制御するには、subprocess.Popen または subprocess.run() を使ってください。

バージョン 3.14 で ソフト非推奨 <Soft deprecated>: 代わりに subprocess モジュールを使うことを推奨します。

os.posix_spawn(path, argv, env, *, file_actions=None, setpgroup=None, resetids=False, setsid=False, setsigmask=(), setsigdef=(), scheduler=None)

C ライブラリの posix_spawn() API を Python から使えるようにするラッパーです。

大部分のユーザーは posix_spawn() ではなく、 subprocess.run() を使うべきです。

位置専用引数 path、args、env は execve() と同様です。 env には None も指定でき、その場合は現在のプロセスの環境を使います。

path には実行ファイルへのパスを指定します。 path はディレクトリを含む形(実行ファイルへの絶対パスまたは相対パス)で指定する必要があります。実行ファイル名のみを指定したい場合は posix_spawnp() を使ってください。

file_actions 引数はCライブラリ実装の fork() と exec() の間で子プロセスが持つファイルデスクリプタに対して行うアクションを記述するタプルのシーケンスです。各タプルの最初の要素は、残りのタプル要素の解釈方法を指定する以下の3つの型指定子のうちのひとつでなければなりません。

os.POSIX_SPAWN_OPEN

(os.POSIX_SPAWN_OPEN, fd, path, flags, mode)

os.dup2(os.open(path, flags, mode), fd) を実行します。

os.POSIX_SPAWN_CLOSE

(os.POSIX_SPAWN_CLOSE, fd)

os.close(fd) を実行します。

os.POSIX_SPAWN_DUP2

(os.POSIX_SPAWN_DUP2, fd, new_fd)

os.dup2(fd, new_fd) を実行します。

os.POSIX_SPAWN_CLOSEFROM

(os.POSIX_SPAWN_CLOSEFROM, fd)

os.closerange(fd, INF) を実行します。

これらのタプルは、posix_spawn() の呼び出し自体を準備するために使う C ライブラリの API 呼び出し posix_spawn_file_actions_addopen()、posix_spawn_file_actions_addclose()、posix_spawn_file_actions_adddup2()、posix_spawn_file_actions_addclosefrom_np() に対応します。

setpgroup 引数は子プロセスのプロセスグループを指定した値に設定します。 0 を指定すると、子プロセスのプロセスグループ ID はそのプロセス ID と同じになります。 setpgroup を指定しない場合、子プロセスは親のプロセスグループ ID を継承します。 この引数は C ライブラリの POSIX_SPAWN_SETPGROUP フラグに対応します。

resetids 引数が True の場合、子プロセスの実効 UID と実効 GID を親プロセスの実 UID と実 GID にリセットします。 False の場合、子プロセスは親の実効 UID と実効 GID を保持します。 どちらの場合も、実行ファイルの set-user-ID と set-group-ID の許可ビットが有効であれば、その効果が実効 UID と実効 GID の設定に優先します。 この引数は C ライブラリの POSIX_SPAWN_RESETIDS フラグに対応します。

setsid 引数が True の場合、posix_spawn 用の新しいセッション ID を作成します。 setsid には POSIX_SPAWN_SETSID または POSIX_SPAWN_SETSID_NP フラグが必要です。 利用できない場合は NotImplementedError が送出されます。

setsigmask 引数はシグナルマスクを指定したシグナル集合に設定します。 この引数を指定しない場合、子プロセスは親のシグナルマスクを継承します。 この引数は C ライブラリの POSIX_SPAWN_SETSIGMASK フラグに対応します。

The sigdef argument will reset the disposition of all signals in the set specified. This argument corresponds to the C library POSIX_SPAWN_SETSIGDEF flag.

scheduler 引数は、スケジューリング方針 (省略可能) とスケジューリングパラメーターを持つ sched_param インスタンスを含むタプルでなければなりません。 スケジューリング方針の位置に None を指定すると、方針を指定しないことを表します。 この引数は C ライブラリの POSIX_SPAWN_SETSCHEDPARAM フラグと POSIX_SPAWN_SETSCHEDULER フラグの組み合わせに対応します。

引数 path, argv, env を指定して 監査イベント os.posix_spawn を送出します。

Added in version 3.8.

バージョン 3.13 で変更: env 引数に None を指定できるようになりました。 posix_spawn_file_actions_addclosefrom_np() が存在するプラットフォームでは os.POSIX_SPAWN_CLOSEFROM を利用できます。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.posix_spawnp(path, argv, env, *, file_actions=None, setpgroup=None, resetids=False, setsid=False, setsigmask=(), setsigdef=(), scheduler=None)

C ライブラリの posix_spawnp() API を Python から使えるようにするラッパーです。

posix_spawn() と同様ですが、システムが環境変数 PATH で指定されたディレクトリのリストから 実行ファイル を探します (execvp(3) と同じ方法です)。

引数 path, argv, env を指定して 監査イベント os.posix_spawn を送出します。

Added in version 3.8.

利用可能な環境: POSIX, not WASI, not Android, not iOS.

posix_spawn() のドキュメントを参照してください。

os.register_at_fork(*, before=None, after_in_parent=None, after_in_child=None)

os.fork() や同様のプロセス複製 API で新しい子プロセスを fork するときに実行する呼び出し可能オブジェクトを登録します。 引数はすべて省略可能なキーワード専用引数で、それぞれ異なる呼び出し時点を指定します。

  • before は子プロセスを fork する前に呼び出す関数です。

  • after_in_parent は子プロセスを fork した後に親プロセスから呼び出す関数です。

  • after_in_child は子プロセスから呼び出す関数です。

これらの呼び出しは、制御が Python インタープリタに戻る予定の場合にだけ行われます。 通常の subprocess による起動では、子プロセスがインタープリタに戻らないため、これらは呼び出されません。

fork 前に実行する関数は、登録順と逆の順序で呼び出されます。 fork 後に実行する関数は、親と子のどちらで実行する場合も登録順に呼び出されます。

サードパーティーの C コードから fork() を呼び出す場合、PyOS_BeforeFork()、PyOS_AfterFork_Parent()、PyOS_AfterFork_Child() を明示的に呼び出さない限り、これらの関数は呼び出されない可能性があります。

関数の登録を解除する方法はありません。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

Added in version 3.7.

os.spawnl(mode, path, ...)
os.spawnle(mode, path, ..., env)
os.spawnlp(mode, file, ...)
os.spawnlpe(mode, file, ..., env)
os.spawnv(mode, path, args)
os.spawnve(mode, path, args, env)
os.spawnvp(mode, file, args)
os.spawnvpe(mode, file, args, env)

新たなプロセス内でプログラム path を実行します。

(subprocess モジュールが、新しいプロセスを実行して結果を取得するための、より強力な機能を提供しています。この関数の代わりに subprocess モジュールを利用することが推奨されています。 subprocess モジュールのドキュメントの、 subprocess モジュールで古い関数を置き換える セクションを参照してください )

mode が P_NOWAIT の場合、この関数は新たなプロセスのプロセス ID を返します ; mode が P_WAIT の場合、子プロセスが正常に終了するとその終了コードが返ります。そうでない場合にはプロセスを kill したシグナル signal に対して -signal が返ります。 Windows では、プロセス ID は実際にはプロセスハンドル値になるので、 waitpid() 関数で使えます。

VxWorks では、新しいプロセスが強制終了されたときに、この関数は -signal を返さず OSError 例外を送出します。

spawn* 関数の "l" 形式と "v" 形式は、コマンドライン引数の渡し方が異なります。 コードを書く時点で引数の数が決まっているなら、"l" 形式が最も使いやすいでしょう。 各引数をそのまま spawnl*() 関数の追加の引数として渡せます。 引数の数が変わる場合は "v" 形式が適しており、引数をリストまたはタプルにして args に渡します。 どちらの形式でも、子プロセスへの引数の先頭には実行するコマンドの名前を指定しなければなりません。

末尾近くに "p" をもつ型 (spawnlp(), spawnlpe(), spawnvp(), spawnvpe()) は、プログラム file を探すために環境変数 PATH を利用します。環境変数が ( 次の段で述べる spawn*e 型関数で ) 置き換えられる場合、環境変数は PATH を決定する上の情報源として使われます。その他の型、 spawnl(), spawnle(), spawnv(), および spawnve() では、実行コードを探すために PATH を使いません。 path には適切に設定された絶対パスまたは相対パスが入っていなくてはなりません。

spawnle(), spawnlpe(), spawnve(), および spawnvpe() (すべて末尾に "e" がついています) では、 env 引数は新たなプロセスで利用される環境変数を定義するためのマップ型でなくてはなりません ; spawnl() 、 spawnlp() 、 spawnv() 、および spawnvp() では、すべて新たなプロセスは現在のプロセスの環境を引き継ぎます。 env 辞書のキーと値はすべて文字列である必要があります。不正なキーや値を与えると関数が失敗し、 127 を返します。

例えば、以下の spawnlp() および spawnvpe() 呼び出しは等価です

import os
os.spawnlp(os.P_WAIT, 'cp', 'cp', 'index.html', '/dev/null')

L = ['cp', 'index.html', '/dev/null']
os.spawnvpe(os.P_WAIT, 'cp', L, os.environ)

引数 mode, path, args, env を指定して 監査イベント os.spawn を送出します。

利用可能な環境: Unix, Windows, not WASI, not Android, not iOS.

spawnlp() 、 spawnlpe() 、 spawnvp() 、および spawnvpe() は Windows では利用できません。 spawnle() および spawnve() は Windows においてスレッドセーフではありません ; 代わりに subprocess モジュールの利用を推奨します。

バージョン 3.6 で変更: path-like object を受け入れるようになりました。

バージョン 3.14 で ソフト非推奨 <Soft deprecated>: 代わりに subprocess モジュールを使うことを推奨します。

os.P_NOWAIT
os.P_NOWAITO

spawn* 関数群の mode 引数に指定できる値です。 いずれかの値を指定すると、spawn* 関数は新しいプロセスを作成するとすぐに、そのプロセス ID を返します。

利用可能な環境: Unix, Windows.

os.P_WAIT

spawn* 関数群の mode 引数に指定できる値です。 この値を mode に指定すると、spawn* 関数は新しいプロセスの実行が完了するまで戻りません。 実行が成功すればプロセスの終了コードを返し、シグナルで強制終了された場合は -signal を返します。

利用可能な環境: Unix, Windows.

os.P_DETACH
os.P_OVERLAY

spawn* 関数ファミリに対する mode パラメタとして取れる値です。これらの値は上の値よりもやや可搬性において劣っています。 P_DETACH は P_NOWAIT に似ていますが、新たなプロセスは呼び出しプロセスのコンソールから切り離され (detach) ます。 P_OVERLAY が使われた場合、現在のプロセスは置き換えられます。したがって spawn* は返りません。

os.startfile(path[, operation][, arguments][, cwd][, show_cmd])

ファイルを関連付けられたアプリケーションを使ってスタートします。

operation を指定しない場合、Windows エクスプローラーでファイルをダブルクリックするか、対話型コマンドシェルの start コマンドに引数としてファイル名を指定するのと同じ動作をします。 つまり、拡張子に関連付けられたアプリケーションがあれば、そのアプリケーションでファイルを開きます。

operation を指定する場合は、ファイルに対して行う操作を示す「コマンド動詞」でなければなりません。 Microsoft が説明している一般的な動詞には、ファイルに使う 'open'、'print'、'edit' と、ディレクトリに使う 'explore'、'find' があります。

アプリケーションを起動する場合は、渡す引数を単一の文字列として arguments に指定します。 この関数で文書を開く場合、この引数は効果を持たないことがあります。

デフォルトでは作業ディレクトリを継承しますが、cwd 引数で上書きできます。 この引数には絶対パスを指定します。 path が相対パスの場合、この引数を基準として解決されます。

show_cmd でデフォルトのウィンドウスタイルを上書きできます。 効果があるかどうかは、起動するアプリケーションによって異なります。 値は Win32 の ShellExecute() 関数がサポートする整数です。

startfile() は関連付けられたアプリケーションを起動するとすぐに戻ります。 アプリケーションの終了を待つオプションも、終了ステータスを取得する方法もありません。 path 引数はカレントディレクトリまたは cwd からの相対パスです。 絶対パスを使う場合は、先頭の文字がスラッシュ ('/') にならないようにしてください。 pathlib または os.path.normpath() 関数を使って、パスを Win32 に適した形式にしてください。

インタープリタの起動時のオーバーヘッドを減らすため、Win32 の ShellExecute() 関数はこの関数が初めて呼び出されるまで解決されません。 解決できなければ NotImplementedError が送出されます。

引数 path, operation を指定して 監査イベント os.startfile を送出します。

引数 path、operation、arguments、cwd、show_cmd を指定して 監査イベント os.startfile/2 を送出します。

バージョン 3.10 で変更: arguments、cwd、show_cmd 引数と os.startfile/2 監査イベントが追加されました。

os.system(command)

コマンド (文字列) をサブシェルで実行します。 標準 C 関数 system() を呼び出して実装されており、同じ制約があります。 sys.stdin などへの変更は、実行されるコマンドの環境には反映されません。 command が出力を生成すると、インタープリタの標準出力ストリームに送られます。 C 標準はこの C 関数の戻り値の意味を規定していないため、Python 関数の戻り値もシステムに依存します。

Unix では、戻り値は wait() で規定された形式にエンコードされたプロセスの終了ステータスです。

Windows では、返り値は command を実行した後にシステムシェルから返される値です。シェルは通常 cmd.exe であり、返す値は実行したコマンドの終了ステータスになります。シェルの種類は Windows の環境変数 COMSPEC: に指定されています。ネイティブでないシェルを使用している場合は、そのドキュメントを参照してください。

subprocess モジュールは、新しいプロセスの起動と結果の取得のための、より強力な機能を提供しています。 この関数よりも同モジュールの使用を推奨します。 便利なレシピは subprocess のドキュメントの subprocess モジュールで古い関数を置き換える 節を参照してください。

Unix では、waitstatus_to_exitcode() で結果 (終了ステータス) を終了コードに変換できます。 Windows では、結果がそのまま終了コードです。

引数 command を指定して 監査イベント os.system を送出します。

利用可能な環境: Unix, Windows, not WASI, not Android, not iOS.

os.times()

現在の全体的なプロセス時間を返します。返り値は 5 個の属性を持つオブジェクトになります:

  • user - ユーザー時間

  • system - システム時間

  • children_user - すべての子プロセスのユーザー時間

  • children_system - すべての子プロセスのシステム時間

  • elapsed - 過去の固定された時点からの実経過時間

後方互換性のため、このオブジェクトは 5 個のアイテム user 、 system 、 children_user 、 children_system 、および elapsed を持つタプルのようにも振る舞います。

Unix では times(2) および times(3) のマニュアルページを、Windows では GetProcessTimes の MSDN ドキュメント を参照してください。 Windows では user と system だけが取得され、他の属性はゼロです。

利用可能な環境: Unix, Windows.

バージョン 3.3 で変更: 返り値の型が、タプルから属性名のついたタプルライクオブジェクトに変更されました。

os.wait()

子プロセスの実行完了を待機し、子プロセスの pid と終了コードインジケーター --- 16 ビットの数値で、下位バイトがプロセスを kill したシグナル番号、上位バイトが終了ステータス ( シグナル番号がゼロの場合 ) --- の入ったタプルを返します ; コアダンプファイルが生成された場合、下位バイトの最上桁ビットが立てられます。

待機できる子プロセスがない場合は ChildProcessError が送出されます。

戻り値の終了ステータスを終了コードに変換するために waitstatus_to_exitcode() を使うことができます。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

参考

以下で説明する他の wait*() 関数では、特定の子プロセスの終了を待機でき、より多くのオプションを指定できます。 Windows でも利用できるのは waitpid() だけです。

os.waitid(idtype, id, options, /)

子プロセスの終了を待機します。

idtype には P_PID、P_PGID、P_ALL、または Linux では P_PIDFD を指定できます。 id の解釈は idtype によって変わります。 それぞれの説明を参照してください。

options はフラグの OR による組み合わせです。 WEXITED、WSTOPPED、WCONTINUED のうち少なくとも 1 つが必要です。 さらに WNOHANG と WNOWAIT を指定できます。

戻り値は siginfo_t 構造体のデータを表すオブジェクトで、次の属性を持ちます。

  • si_pid (プロセス ID)

  • si_uid (子プロセスの実ユーザー ID)

  • si_signo (常に SIGCHLD)

  • si_status (si_code に応じて、終了ステータスまたはシグナル番号)

  • si_code (取り得る値は CLD_EXITED を参照)

WNOHANG を指定し、要求した状態にある該当する子プロセスがない場合は None を返します。 それ以外で、待機できる該当する子プロセスがない場合は ChildProcessError が送出されます。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

Added in version 3.3.

バージョン 3.13 で変更: macOS でも利用できるようになりました。

os.waitpid(pid, options, /)

この関数の詳細は Unix と Windows で異なります。

Unix の場合 : プロセス id pid で与えられた子プロセスの完了を待機し、子プロセスのプロセス id と (wait() と同様にコード化された ) 終了ステータスインジケーターからなるタプルを返します。この関数の動作は options によって変わります。通常の操作では 0 にします。

pid が 0 よりも大きい場合、 waitpid() は特定のプロセスのステータス情報を要求します。 pid が 0 の場合、現在のプロセスグループ内の任意の子プロセスの状態に対する要求です。 pid が -1 の場合、現在のプロセスの任意の子プロセスに対する要求です。 pid が -1 よりも小さい場合、プロセスグループ -pid ( すなわち pid の絶対値 ) 内の任意のプロセスに対する要求です。

options はフラグの OR による組み合わせです。 WNOHANG が含まれ、要求した状態にある該当する子プロセスがない場合は (0, 0) を返します。 それ以外で、待機できる該当する子プロセスがない場合は ChildProcessError が送出されます。 WUNTRACED と WCONTINUED も指定できます。

Windows では、プロセスハンドル pid を指定してプロセスの終了を待って、 pid と、終了ステータスを 8bit 左シフトした値のタプルを返します。 ( シフトは、この関数をクロスプラットフォームで利用しやすくするために行われます ) 0 以下の pid は Windows では特別な意味を持っておらず、例外を発生させます。 options の値は効果がありません。 pid は、子プロセスで無くても、プロセス ID を知っているどんなプロセスでも参照することが可能です。 spawn* 関数を P_NOWAIT と共に呼び出した場合、適切なプロセスハンドルが返されます。

戻り値の終了ステータスを終了コードに変換するために waitstatus_to_exitcode() を使うことができます。

利用可能な環境: Unix, Windows, not WASI, not Android, not iOS.

バージョン 3.5 で変更: システムコールが中断されシグナルハンドラが例外を送出しなかった場合、この関数は InterruptedError 例外を送出する代わりにシステムコールを再試行するようになりました (論拠については PEP 475 を参照してください)。

os.wait3(options)

waitpid() に似ていますが、プロセス id を引数に取らず、子プロセス id 、終了ステータスインジケータ、リソース使用情報の 3 要素からなるタプルを返します。リソース使用情報の詳しい情報は resource.getrusage() を参照してください。options 引数は waitpid() および wait4() に渡されるものと同じです。

戻り値の終了ステータスを終了コードに変換するために waitstatus_to_exitcode() を使うことができます。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.wait4(pid, options)

waitpid() に似ていますが、子プロセス id 、終了ステータスインジケータ、リソース使用情報の 3 要素からなるタプルを返します。リソース使用情報の詳しい情報は resource.getrusage() を参照してください。 wait4() の引数は waitpid() に与えられるものと同じです。

戻り値の終了ステータスを終了コードに変換するために waitstatus_to_exitcode() を使うことができます。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.P_PID
os.P_PGID
os.P_ALL
os.P_PIDFD

waitid() の idtype に指定できる値です。これらは id がどう解釈されるかに影響します:

  • P_PID - PID が id の子プロセスを待機します。

  • P_PGID - プロセスグループ ID が id のいずれかの子プロセスを待機します。

  • P_ALL - いずれかの子プロセスを待機します。 id は無視されます。

  • P_PIDFD - ファイル記述子 id (pidfd_open() で作成したプロセスのファイル記述子) が識別する子プロセスを待機します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

注釈

P_PIDFD は Linux 5.4 以降でのみ利用できます。

Added in version 3.3.

Added in version 3.9: P_PIDFD 定数。

os.WCONTINUED

waitpid()、wait3()、wait4()、waitid() の options に指定するフラグです。 前回の報告以降にジョブ制御による停止から再開した子プロセスが報告されるようになります。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.WEXITED

waitid() の options に指定するフラグで、終了した子プロセスが報告されるようになります。

他の wait* 関数は常に終了した子プロセスを報告するため、このオプションは指定できません。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

Added in version 3.3.

os.WSTOPPED

waitid() の options に指定するフラグで、シグナルの配送によって停止した子プロセスが報告されるようになります。

他の wait* 関数にはこのオプションを指定できません。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

Added in version 3.3.

os.WUNTRACED

waitpid()、wait3()、wait4() の options に指定するフラグです。 停止していて、停止後に現在の状態がまだ報告されていない子プロセスも報告されるようになります。

waitid() にはこのオプションを指定できません。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.WNOHANG

options にこのフラグを指定すると、子プロセスの状態をすぐに取得できない場合、waitpid()、wait3()、wait4()、waitid() は直ちに戻ります。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.WNOWAIT

options にこのフラグを指定すると、waitid() は子プロセスを待機可能な状態のまま残します。 後で wait*() を呼び出して、子プロセスの状態情報を再度取得できます。

他の wait* 関数にはこのオプションを指定できません。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.CLD_EXITED
os.CLD_KILLED
os.CLD_DUMPED
os.CLD_TRAPPED
os.CLD_STOPPED
os.CLD_CONTINUED

waitid() の返り値の si_code に設定され得る値です。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

Added in version 3.3.

バージョン 3.9 で変更: CLD_KILLED と CLD_STOPPED が追加されました。

os.waitstatus_to_exitcode(status)

待機ステータスを終了コードに変換します。

Unix の場合:

  • 子プロセスが正常終了した場合 (WIFEXITED(status) が真の場合)、子プロセスの終了ステータス (WEXITSTATUS(status)) を返します: 戻り値は0または正の整数です。

  • 子プロセスがシグナルによって終了した場合 (WIFSIGNALED(status) が真の場合)、子プロセスを終了したシグナルの番号に負符号をつけた -signum (-WTERMSIG(status)) を返します: 戻り値は負の整数です。

  • それ以外の場合、 ValueError 例外を送出します。

Windows の場合、 status を8ビット右にシフトした値を返します。

Unix の場合、プロセスがトレースされているか waitpid() が WUNTRACED オプションをつけて実行されている場合、呼び出しもとは最初に WIFSTOPPED(status) が真であるかを確認しなければなりません。この関数は WIFSTOPPED(status) が真の場合呼び出してはいけません。

利用可能な環境: Unix, Windows, not WASI, not Android, not iOS.

Added in version 3.9.

以下の関数は system() 、 wait() 、あるいは waitpid() が返すプロセス状態コードを引数にとります。 これらの関数はプロセスの状態を判定するために利用できます。

os.WCOREDUMP(status, /)

プロセスに対してコアダンプが生成されていた場合には True を、それ以外の場合は False を返します。

この関数は WIFSIGNALED() が真である場合のみ使用されるべきです。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.WIFCONTINUED(status)

停止していた子プロセスが SIGCONT の配送によって再開した場合 (ジョブ制御による停止から再開した場合) は True を、それ以外の場合は False を返します。

WCONTINUED オプションを参照してください。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.WIFSTOPPED(status)

プロセスがシグナルの送信によって中断させられた場合に True を返します。それ以外の場合は False を返します。

WIFSTOPPED() は waitpid() が WUNTRACED オプションを使って実行されたか、もしくはプロセスがトレースされている場合 (ptrace(2) を参照してください) にのみ True を返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.WIFSIGNALED(status)

プロセスがシグナルによって終了させられた場合に True を返します。そうでない場合は False を返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.WIFEXITED(status)

プロセスが正常終了した場合、すなわち exit() や _exit() を呼び出したか、もしくは main() から戻ることにより終了した場合に True を返します。それ以外は False を返します。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.WEXITSTATUS(status)

プロセスの終了ステータスを返します。

この関数は WIFEXITED() が真である場合のみ使用されるべきです。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.WSTOPSIG(status)

プロセスを停止させたシグナル番号を返します。

この関数は WIFSTOPPED() が真である場合のみ使用されるべきです。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

os.WTERMSIG(status)

プロセスを終了させたシグナルの番号を返します。

この関数は WIFSIGNALED() が真である場合のみ使用されるべきです。

利用可能な環境: Unix, not WASI, not Android, not iOS.

スケジューラーへのインターフェイス

以下の関数は、オペレーティングシステムがプロセスに CPU 時間を割り当てる方法を制御します。これらは一部の Unix プラットフォームでのみ利用可能です。詳しくは Unix マニュアルページを参照してください。

Added in version 3.3.

次のスケジューリングポリシーは、オペレーティングシステムでサポートされていれば公開されます。

os.SCHED_OTHER

デフォルトのスケジューリングポリシーです。

os.SCHED_BATCH

常にCPUに負荷のかかる (CPU-intensive) プロセス用のポリシーです。他の対話式プロセスなどの応答性を維持するよう試みます。

os.SCHED_DEADLINE

締め切りの制約を持つタスク用のスケジューリングポリシーです。

Added in version 3.14.

os.SCHED_IDLE

非常に優先度の低いバックグラウンドタスク用のスケジューリングポリシーです。

os.SCHED_NORMAL

SCHED_OTHER の別名です。

Added in version 3.14.

os.SCHED_SPORADIC

散発的なサーバープログラム用のスケジューリングポリシーです。

os.SCHED_FIFO

FIFO (First In, First Out) 型のスケジューリングポリシーです。

os.SCHED_RR

ラウンドロビン型のスケジューリングポリシーです。

os.SCHED_RESET_ON_FORK

このフラグは他のスケジューリングポリシーとともに論理和指定できます。このフラグが与えられたプロセスが fork されると、その子プロセスのスケジューリングポリシーおよび優先度はデフォルトにリセットされます。

class os.sched_param(sched_priority)

このクラスは、sched_setparam()、sched_setscheduler()、および sched_getparam() で使用される、調節可能なスケジューリングパラメーターを表します。これはイミュータブルです。

現在、一つの引数のみ指定できます:

sched_priority

スケジューリングポリシーのスケジューリング優先度です。

os.sched_get_priority_min(policy)

policy の最小優先度値を取得します。policy には上記のスケジューリングポリシー定数の一つを指定します。

os.sched_get_priority_max(policy)

policy の最大優先度値を取得します。policy には上記のスケジューリングポリシー定数の一つを指定します。

os.sched_setscheduler(pid, policy, param, /)

PID pid のプロセスのスケジューリングポリシーを設定します。pid が 0 の場合、呼び出しプロセスを意味します。policy には上記のスケジューリングポリシー定数の一つを指定します。param は sched_param のインスタンスです。

os.sched_getscheduler(pid, /)

PID pid のプロセスのスケジューリングポリシーを返します。pid が 0 の場合、呼び出しプロセスを意味します。返り値は上記のスケジューリングポリシー定数の一つになります。

os.sched_setparam(pid, param, /)

PID pid を持つプロセスのスケジューリングパラメータを設定します。 pid を 0 とした場合呼び出しプロセスを意味します。 param は sched_param インスタンスです。

os.sched_getparam(pid, /)

PID pid のプロセスのスケジューリングパラメーターを sched_param のインスタンスとして返します。pid が 0 の場合、呼び出しプロセスを意味します。

os.sched_rr_get_interval(pid, /)

PID pid のプロセスのラウンドロビンクォンタム (秒) を返します。pid が 0 の場合、呼び出しプロセスを意味します。

os.sched_yield()

自発的に CPU を明け渡します。 詳しくは sched_yield(2) を参照してください。

os.sched_setaffinity(pid, mask, /)

PID pid のプロセス (0 であれば現在のプロセス) を CPU の集合に制限します。mask はプロセスを制限する CPU の集合を表す整数のイテラブルなオブジェクトです。

os.sched_getaffinity(pid, /)

PID が pid のプロセスに使用が許可されている CPU の集合を返します。

pid がゼロの場合、現在のプロセスの呼び出し元スレッドに使用が許可されている CPU の集合を返します。

process_cpu_count() 関数も参照してください。

雑多なシステム情報

os.confstr(name, /)

文字列値のシステム設定を返します。 name には取得する設定値を指定します。 定義済みのシステム設定の名前を文字列で指定でき、これらの名前は POSIX、Unix 95、Unix 98 などの標準で規定されています。 プラットフォームによっては追加の名前も定義されています。 ホストオペレーティングシステムが認識する名前は confstr_names 辞書のキーに含まれます。 このマッピングに含まれない設定変数については、name に整数を渡すこともできます。

name に指定された設定値が定義されていない場合、 None を返します。

name が文字列で、かつ不明の場合、 ValueError を送出します。 name の指定値がホストシステムでサポートされておらず、 confstr_names に含まれていたとしても、 errno.EINVAL をエラー番号として OSError を送出します。

os.confstr_names

confstr() が受理する名前を、ホストオペレーティングシステムで定義されている整数値に対応付けている辞書です。この辞書はシステムでどの設定名が定義されているかを決定するために利用できます。

os.cpu_count()

システム 内の論理 CPU 数を返します。 判定できない場合は None を返します。

process_cpu_count() 関数を使うと、現在のプロセス の呼び出し元スレッドが使用できる論理 CPU 数を取得できます。

Added in version 3.4.

バージョン 3.13 で変更: -X cpu_count を指定するか PYTHON_CPU_COUNT を設定すると、cpu_count() は上書き用に指定した値 n を返します。

os.getloadavg()

過去 1 分、 5 分、および 15 分間の、システムの実行キューの平均プロセス数を返します。平均負荷が得られない場合には OSError を送出します。

os.process_cpu_count()

現在のプロセス の呼び出し元スレッドが使用できる論理 CPU 数を取得します。 判定できない場合は None を返します。 CPU アフィニティによっては cpu_count() より少なくなることがあります。

cpu_count() 関数を使うと、システム 内の論理 CPU 数を取得できます。

-X cpu_count を指定するか PYTHON_CPU_COUNT を設定すると、process_cpu_count() は上書き用に指定した値 n を返します。

sched_getaffinity() 関数も参照してください。

Added in version 3.13.

os.sysconf(name, /)

整数値のシステム設定値を返します。 name で指定された設定値が定義されていない場合、 -1 が返されます。 name に関するコメントとしては、 confstr() で述べた内容が同様に当てはまります ; 既知の設定名についての情報を与える辞書は sysconf_names で与えられています。

os.sysconf_names

sysconf() が受理する名前を、ホストオペレーティングシステムで定義されている整数値に対応付けている辞書です。この辞書はシステムでどの設定名が定義されているかを決定するために利用できます。

バージョン 3.11 で変更: 'SC_MINSIGSTKSZ' という名前が追加されました。

以下のデータ値はパス名編集操作をサポートするために利用されます。これらの値はすべてのプラットフォームで定義されています。

パス名に対する高水準の操作は os.path モジュールで定義されています。

os.curdir

現在のディレクトリ参照するためにオペレーティングシステムで使われる文字列定数です。 POSIX と Windows では '.' になります。 os.path からも利用できます。

os.pardir

親ディレクトリを参照するためにオペレーティングシステムで使われる文字列定数です。 POSIX と Windows では '..' になります。 os.path からも利用できます。

os.sep

パス名を要素に分割するためにオペレーティングシステムで利用されている文字です。例えば POSIX では '/' で、 Windows では '\\' です。しかし、このことを知っているだけではパス名を解析したり、パス名同士を結合したりするには不十分です --- こうした操作には os.path.split() や os.path.join() を使用してください --- が、たまに便利なこともあります。 os.path からも利用できます。

os.altsep

文字パス名を要素に分割する際にオペレーティングシステムで利用されるもう一つの文字で、分割文字が一つしかない場合には None になります。この値は sep がバックスラッシュとなっている DOS や Windows システムでは '/' に設定されています。 os.path からも利用できます。

os.extsep

ベースのファイル名と拡張子を分ける文字です。例えば、 os.py であれば '.' です。 os.path からも利用できます。

os.pathsep

(PATH のような ) サーチパス内の要素を分割するためにオペレーティングシステムが慣習的に用いる文字で、 POSIX における ':' や DOS および Windows における ';' に相当します。 os.path からも利用できます。

os.defpath

exec*p* や spawn*p* において、環境変数辞書内に 'PATH' キーがない場合に使われる標準設定のサーチパスです。 os.path からも利用できます。

os.linesep

現在のプラットフォームで行を区切る (正確には終端する) 文字列です。 POSIX の '\n' のように 1 文字の場合も、Windows の '\r\n' のように複数文字の場合もあります。 テキストモード (デフォルト) で開いたファイルに書き込むときは、行終端に os.linesep を使わないでください。 どのプラットフォームでも、代わりに単一の '\n' を使ってください。

os.devnull

ヌルデバイスのファイルパスです。例えば POSIX では '/dev/null' で、 Windows では 'nul' です。この値は os.path からも利用できます。

os.RTLD_LAZY
os.RTLD_NOW
os.RTLD_GLOBAL
os.RTLD_LOCAL
os.RTLD_NODELETE
os.RTLD_NOLOAD
os.RTLD_DEEPBIND

setdlopenflags() 関数と getdlopenflags() 関数と一緒に使用するフラグ。それぞれのフラグの意味については、Unix マニュアルの dlopen(3) ページを参照してください。

Added in version 3.3.

乱数

os.getrandom(size, flags=0)

最大で size バイトからなるランダムなバイト列を返します。この関数は要求されたバイト数よりも少ないバイト数を返すことがあります。

このバイト列は、ユーザー空間の乱数生成器のシードや暗号目的に使えます。

getrandom() はデバイスドライバや他の環境ノイズ源から収集されたエントロピーに頼っています。不必要な大量のデータの読出しは、/dev/random と /dev/urandom デバイスの他のユーザーに負の影響を与えるでしょう。

flags 引数は、os.GRND_RANDOM と GRND_NONBLOCK のうち 0 個以上を OR で組み合わせたビットマスクです。

Linux getrandom() manual page も参照してください。

利用可能な環境: Linux >= 3.17.

Added in version 3.6.

os.urandom(size, /)

暗号に関する用途に適した size バイトからなるランダムなバイト文字列を返します。

この関数は OS 固有の乱数発生源からランダムなバイト列を生成して返します。この関数の返すデータは暗号を用いたアプリケーションで十分利用できる程度に予測不能ですが、実際のクオリティは OS の実装によって異なります。

Linux では、 getrandom() システムコールが利用可能ならブロッキングモードで呼び出されます: すなわちシステムの urandom エントロピープールが初期化されるまで (128 ビットのエントロピーがカーネルにより収集されるまで) 処理がブロックされます。論拠については PEP 524 を参照してください。 Linux では、 (GRND_NONBLOCK フラグを使って) 非ブロッキングモードでランダムなバイトを取得したり、システムの urandom エントロピープールが初期化されるまでポーリングするために getrandom() 関数を利用することができます。

Unix ライクなシステムでは、ランダムなバイトは /dev/urandom デバイスから読み込みます。 /dev/urandom デバイスが利用できないか、もしくは読み取り不可のときは、 NotImplementedError 例外が送出されます。

Windowsで、 BCryptGenRandom() を使用します。

参考

secrets モジュールは高レベルの乱数生成機能を提供します。プラットフォームが提供する乱数生成器に対する簡便なインターフェースについては、 random.SystemRandom を参照してください。

バージョン 3.5 で変更: Linux 3.17 以降では、使用可能な場合に getrandom() システムコールが使用されるようになりました。OpenBSD 5.6 以降では、C getentropy() 関数が使用されるようになりました。これらの関数は、内部ファイル記述子を使用しません。

バージョン 3.5.2 で変更: Linux において、 getrandom() システムコールがブロックするなら (urandom エントロピープールが初期化されていなければ) 、 /dev/urandom を読む方法にフォールバックします。

バージョン 3.6 で変更: Linuxで、 セキュリティを高めるために、getrandom() をブロッキングモードで使用するようになりました。

バージョン 3.11 で変更: Windows では、非推奨の CryptGenRandom() の代わりに BCryptGenRandom() を使います。

os.GRND_NONBLOCK

デフォルトでは、getrandom() は /dev/random から読み込んだときにランダムなバイトが存在しない場合や、 /dev/urandom から読み込んだときにエントロピープールが初期化されていない場合に処理をブロックします。

GRND_NONBLOCK フラグがセットされると、 getrandom() はこれらの場合に処理をブロックせず、ただちに BlockingIOError 例外を送出します。

Added in version 3.6.

os.GRND_RANDOM

このビットがセットされた場合、 ランダムバイトは /dev/urandom プールの代わりに /dev/random プールから取り出されます。

Added in version 3.6.