time --- 時刻データへのアクセスと変換


このモジュールでは、時刻に関するさまざまな関数を提供します。関連した機能について、datetime, calendar モジュールも参照してください。

このモジュールは常に利用可能ですが、すべての関数がすべてのプラットフォームで利用可能なわけではありません。このモジュールで定義されているほとんどの関数は、プラットフォーム上の同名の C ライブラリ関数を呼び出します。これらの関数に対する意味付けはプラットフォーム間で異なるため、プラットフォーム提供のドキュメントを読んでおくと便利でしょう。

まずいくつかの用語の説明と慣習について整理します。

  • 時刻の起点である エポック は、time.gmtime(0) の戻り値で表されます。 すべてのプラットフォームで 1970 年 1 月 1 日 00:00:00 (UTC) です。

  • エポック秒 (seconds since the epoch) は、エポックからの総経過秒数を示していますが、たいていはうるう秒 (leap seconds) は含まれていません。 全ての POSIX 互換のプラットフォームで、うるう秒はこの総秒数には含まれません。

  • このモジュールの中の関数は、エポック (epoch) 以前あるいは遠い未来の日付や時刻を扱えない場合があります。 将来カットオフ(関数が正しく日付や時刻を扱えなくなる)が起きる時点は、C ライブラリによって決まります。 32-bit システムではカットオフは通常 2038 年です。

  • 関数 strptime() は %y 書式コードが与えられた時に 2 桁の年表記を解析できます。2 桁の年を解析する場合、それらは POSIX および ISO C 標準に従って変換されます: 69-99 の西暦年は 1969-1999 となり、0–68 の西暦年は 2000–2068 になります。

  • UTC は Coordinated Universal Time (協定世界時) のことで、国際的な時刻の基準として Greenwich Mean Time (グリニッジ標準時、GMT) に取って代わりました。 UTC という略称は誤りではなく、UT0、UT1、UT2 など、以前からある言語に依存しない時刻標準の命名方式に従っています。

  • DST は夏時間 (Daylight Saving Time) のことで、一年のうちの一定期間に、通常は 1 時間、タイムゾーンを調整します。 DST の規則は不可思議で (地域ごとの法律で決まります)、年ごとに変わることもあります。 C ライブラリは地域ごとの規則を記したテーブルを持っており (柔軟に対応するため、たいていはシステムファイルから読み込みます)、この点に関して唯一の信頼できる情報源です。

  • 多くの現時刻を返す関数 (real-time functions) の精度は、値や引数を表現するために使う単位から想像されるよりも低いかも知れません。例えば、ほとんどの Unix システムにおいて、クロックの 1 ティックの精度は 50 から 100 分の 1 秒に過ぎません。

  • 一方、time() および sleep() は Unix の同等の関数よりましな精度を持っています。時刻は浮動小数点数で表され、time() は可能なかぎり最も正確な時刻を (Unix の gettimeofday() があればそれを使って) 返します。また sleep() にはゼロでない端数を与えることができます (Unix の select() があれば、それを使って実装しています)。

  • gmtime(), localtime(), strptime() が返す時刻値、および asctime(), mktime(), strftime() がとる時刻値は 9 個の整数からなるシーケンスです。gmtime(), localtime(), strptime() の戻り値は個々の値を属性名で取得することもできます。

    これらのオブジェクトについての解説は struct_time を参照してください。

    バージョン 3.3 で変更: struct_time オブジェクトは、プラットフォームが、対応する struct tm メンバーをサポートしている場合、tm_gmtoff および tm_zone 属性が拡張されるようになりました。

    バージョン 3.6 で変更: struct_time の属性 tm_gmtoff および tm_zone が全てのプラットフォームで利用できるようになりました。

  • 時間の表現を変換するには、以下の関数を利用してください:

    対象

    変換先

    関数

    エポックからの秒数

    UTC の struct_time

    gmtime()

    エポックからの秒数

    ローカル時間の struct_time

    localtime()

    UTC の struct_time

    エポックからの秒数

    calendar.timegm()

    ローカル時間の struct_time

    エポックからの秒数

    mktime()

関数

time.asctime([time_tuple])

時刻を表すタプル、または gmtime() や localtime() が返す struct_time を、'Sun Jun 20 23:21:05 1993' という形式の文字列に変換します。 日のフィールドは 2 文字で、1 桁の日には 'Wed Jun  9 04:26:40 1993' のように空白が補われます。

time_tuple を指定しない場合は、localtime() が返す現在時刻を使います。 asctime() はロケール情報を使いません。

注釈

同名の C の関数と違って、asctime() は末尾に改行文字を加えません。

time.pthread_getcpuclockid(thread_id, /)

指定された thread_id のスレッド固有の CPU 時間クロックの clk_id を返します。

thread_id に適した値を取得するには、threading.get_ident() または threading.Thread オブジェクトの ident 属性を使ってください。

警告

無効な thread_id や有効期限が切れた thread_id を渡すと、セグメンテーション違反などの未定義の動作が起こる可能性があります。

利用可能な環境: Unix

更なる情報については pthread_getcpuclockid(3) の man を参照してください。

Added in version 3.7.

time.clock_getres(clk_id, /)

指定された clk_id クロックの分解能(精度)を返します。 clk_id として受け付けられる値の一覧は クロック ID 定数 を参照してください。

Added in version 3.3.

time.clock_gettime(clk_id, /) → float

指定された clk_id クロックの時刻を返します。 clk_id として受け付けられる値の一覧は クロック ID 定数 を参照してください。

float 型による精度の損失を避けるには clock_gettime_ns() を使ってください。

Added in version 3.3.

time.clock_gettime_ns(clk_id, /) → int

clock_gettime() に似ていますが、ナノ秒単位の時刻を返します。

Added in version 3.7.

time.clock_settime(clk_id, time, /)

指定された clk_id クロックの時刻を設定します。 現在、 CLOCK_REALTIME は clk_id が受け付ける唯一の値です。

float 型による精度の損失を避けるには clock_settime_ns() を使ってください。

利用可能な環境: Unix, not Android, not iOS.

Added in version 3.3.

バージョン 3.15 で変更: time として、整数や浮動小数点数だけでなく任意の実数を受け付けます。

time.clock_settime_ns(clk_id, time: int, /)

clock_settime() に似ていますが、ナノ秒単位の時刻を設定します。

利用可能な環境: Unix, not Android, not iOS.

Added in version 3.7.

time.ctime(seconds=None, /)

epoch からの秒数で表された時刻を、ローカル時間を表す 'Sun Jun 20 23:21:05 1993' という形式の文字列に変換します。 日のフィールドは 2 文字で、1 桁の日には 'Wed Jun  9 04:26:40 1993' のように空白が補われます。

seconds を指定しない場合や None の場合は、time() が返す現在時刻を使います。 ctime(seconds) は asctime(localtime(seconds)) と等価です。 ctime() はロケール情報を使いません。

バージョン 3.15 で変更: 整数や浮動小数点数だけでなく任意の実数を受け付けます。

time.get_clock_info(name, /)

指定されたクロックの情報を名前空間オブジェクトとして取得します。サポートされているクロック名およびそれらの値を取得する関数は以下の通りです:

結果は以下の属性をもちます:

  • adjustable: クロックの時刻を前後に飛ばして設定できる場合は True、そうでなければ False です。 NTP による緩やかな進み方の調整は指していません。

  • implementation: クロック値を取得するために内部で使用している C 関数の名前です。 使える値については クロック ID 定数 を参照してください。

  • monotonic: クロック値が後戻りすることがない場合 True が、そうでない場合は False になります。

  • resolution: クロックの分解能を秒 (float) で表します。

Added in version 3.3.

time.gmtime(seconds=None, /)

epoch からの秒数で表された時刻を、UTC の struct_time に変換します。 dst フラグは常にゼロになります。 seconds を指定しない場合や None の場合は、time() が返す現在時刻を使います。 1 秒未満の端数は無視します。 struct_time オブジェクトの説明は上記を参照してください。 この関数の逆変換については calendar.timegm() を参照してください。

バージョン 3.15 で変更: 整数や浮動小数点数だけでなく任意の実数を受け付けます。

time.localtime(seconds=None, /)

gmtime() と似ていますが、ローカル時間に変換します。 seconds を指定しない場合や None の場合は、time() が返す現在時刻を使います。 指定された時刻に夏時間が適用される場合は、dst フラグが 1 に設定されます。

タイムスタンプがプラットフォームの C 関数 localtime() または gmtime() のサポート範囲外の場合、localtime() は OverflowError を送出することがあります。 また、localtime() または gmtime() が失敗した場合は OSError を送出することがあります。 この範囲は通常、1970 年から 2038 年までに制限されています。

バージョン 3.15 で変更: 整数や浮動小数点数だけでなく任意の実数を受け付けます。

time.mktime(time_tuple, /)

localtime() の逆を行う関数です。引数は struct_time か 9 個の要素すべての値を持つ完全なタプル (dst フラグも必要です; 時刻に DST が適用されるか不明の場合は -1 を使用してください) で、UTC ではなく ローカル 時間を指定します。戻り値は time() との互換性のために浮動小数点数になります。入力した値を正しい時刻として表現できない場合、例外 OverflowError または ValueError が送出されます (どちらが送出されるかは、無効な値を受け取ったのが Python と下層の C ライブラリのどちらなのかによって決まります)。この関数で時刻を生成できる最も古い日付はプラットフォームに依存します。

time.monotonic() → float

モノトニッククロック、すなわち後戻りしないクロックの値を (小数秒で) 返します。このクロックはシステムクロックの更新の影響を受けません。戻り値の基準点は定義されていないので、二回の呼び出しの結果の差だけが有効です。

使用するクロック:

  • Windows では QueryPerformanceCounter() と QueryPerformanceFrequency() を呼び出します。

  • macOS では mach_absolute_time() と mach_timebase_info() を呼び出します。

  • HP-UX では gethrtime() を呼び出します。

  • 利用可能なら clock_gettime(CLOCK_HIGHRES) を呼び出します。

  • それ以外の場合は clock_gettime(CLOCK_MONOTONIC) を呼び出します。

float 型による精度の損失を避けるには monotonic_ns() を使ってください。

Added in version 3.3.

バージョン 3.5 で変更: この関数が常に利用できるようになり、すべてのプロセスで同じクロックを使うようになりました。

バージョン 3.10 で変更: macOS で、すべてのプロセスが同じクロックを使うようになりました。

time.monotonic_ns() → int

monotonic() に似ていますが、ナノ秒単位の時刻を返します。

Added in version 3.7.

time.perf_counter() → float

パフォーマンスカウンター、すなわち短い時間を測定するための、利用可能な中で最も分解能が高いクロックの値を、秒単位の小数で返します。 スリープ中の経過時間も含みます。 すべてのプロセスで同じクロックを使います。 戻り値の基準点は未定義なので、2 回の呼び出し結果の差だけが有効です。

CPython では time.monotonic() と同じクロックを使い、後戻りしない単調クロックになっています。

float 型による精度の損失を避けるには perf_counter_ns() を使ってください。

Added in version 3.3.

バージョン 3.10 で変更: Windows で、すべてのプロセスが同じクロックを使うようになりました。

バージョン 3.13 で変更: time.monotonic() と同じクロックを使うようになりました。

time.perf_counter_ns() → int

perf_counter() に似ていますが、ナノ秒単位の時刻を返します。

Added in version 3.7.

time.process_time() → float

現在のプロセスのシステム CPU 時間とユーザー CPU 時間の合計を、秒単位の小数で返します。 スリープ中の経過時間は含みません。 これは定義上、プロセス全体の値です。 戻り値の基準点は未定義なので、2 回の呼び出し結果の差だけが有効です。

float 型による精度の損失を避けるには process_time_ns() を使ってください。

Added in version 3.3.

time.process_time_ns() → int

process_time() に似ていますが、ナノ秒単位の時刻を返します。

Added in version 3.7.

time.sleep(seconds, /)

呼び出したスレッドの実行を、指定された秒数だけ停止します。 より細かい停止時間を指定するために、引数には整数以外の値も使えます。

シグナルによりスリープが中断され、シグナルハンドラーが例外を送出しなかった場合は、タイムアウトを再計算してスリープを再開します。

システム内の他の処理のスケジューリングによっては、停止時間が指定時間より長くなることがあり、その超過時間に上限はありません。

Windows での実装

Windows では seconds がゼロの場合、スレッドはタイムスライスの残りを、実行可能な他のスレッドに譲ります。 実行可能な他のスレッドがなければ、関数は直ちに戻り、スレッドは実行を続けます。 Windows 10 以降の実装では、100 ナノ秒の分解能を持つ 高分解能タイマー を使います。 seconds がゼロの場合は Sleep(0) を使います。

Unix での実装

  • 利用可能なら clock_nanosleep() を使います (分解能: 1 ナノ秒)。

  • そうでなければ、利用可能なら nanosleep() を使います (分解能: 1 ナノ秒)。

  • それ以外の場合は select() を使います (分解能: 1 マイクロ秒)。

注釈

何もしない操作を行うには、time.sleep(0) ではなく pass を使ってください。

自発的に CPU を譲るには、リアルタイムの スケジューリングポリシー を指定し、代わりに os.sched_yield() を使ってください。

引数 seconds を指定して 監査イベント time.sleep を送出します。

バージョン 3.5 で変更: シグナルでスリープが中断されても、シグナルハンドラーが例外を送出しない限り、少なくとも seconds 秒間はスリープするようになりました (理由は PEP 475 を参照してください)。

バージョン 3.11 で変更: Unix では、利用可能なら clock_nanosleep() 関数と nanosleep() 関数を使うようになりました。 Windows では待機可能タイマーを使うようになりました。

バージョン 3.13 で変更: 監査イベントを送出するようになりました。

バージョン 3.15 で変更: 整数や浮動小数点数だけでなく任意の実数を受け付けます。

time.strftime(format[, time_tuple])

時刻を表すタプル、または gmtime() や localtime() が返す struct_time を、format 引数で指定された形式の文字列に変換します。 time_tuple を指定しない場合は、localtime() が返す現在時刻を使います。 format は文字列でなければなりません。 time_tuple のいずれかのフィールドが許容範囲外の場合は ValueError を送出します。

0 は時刻タプル内のいずれの位置の引数にも使用できます; それが一般に不正な値であれば、正しい値に強制的に置き換えられます。

format 文字列には以下のディレクティブ (指示語) を埋め込むことができます。これらはフィールド長や精度のオプションを付けずに表され、strftime() の結果の対応する文字列に置き換えられます:

ディレクティブ

意味

注釈

%a

ロケールの短縮された曜日名になります。

%A

ロケールの曜日名になります。

%b

ロケールの短縮された月名になります。

%B

ロケールの月名になります。

%c

ロケールの日時を適切な形式で表します。

%d

月中の日にちの 10 進表記になります [01,31]。

%f

マイクロ秒の 10 進表記

[000000,999999].

(1)

%H

時 (24 時間表記) の 10 進表記になります [00,23]。

%I

時 (12 時間表記) の 10 進表記になります [01,12]。

%j

年中の日にちの 10 進表記になります [001,366]。

%m

月の 10 進表記になります [01,12]。

%M

分の 10 進表記になります [00,59]。

%p

ロケールの AM もしくは PM と等価な文字列になります。

(2)

%S

秒の 10 進表記になります [00,61]。

(3)

%U

年の初めから何週目か (日曜を週の始まりとします) を表す 10 進数になります [00,53]。 年が明けてから最初の日曜日の前日までのすべての曜日は 0 週目に属すると見なされます。

(4)

%u

曜日の 10 進表記です (月曜日が 1、日曜日が 7) [1, 7]。

%w

曜日の 10 進表記になります [0 (日曜日),6]。

%W

年の初めから何週目か (月曜を週の始まりとします) を表す 10 進数になります [00,53]。 年が明けてから最初の月曜日の前日までの全ての曜日は 0 週目に属すると見なされます。

(4)

%x

ロケールの日付を適切な形式で表します。

%X

ロケールの時間を適切な形式で表します。

%y

西暦の下 2 桁の 10 進表記になります [00,99]。

%Y

西暦 ( 4桁) の 10 進表記を表します。

%z

タイムゾーンと UTC/GMT との時差を表す正または負の時間を +HHMM、-HHMM で表します。H は時間の、M は分の 10 進表記になります [-23:59, +23:59]。 [1]

%Z

タイムゾーンの名前を表します (タイムゾーンがない場合には空文字列)。非推奨です。 [1]

%G

ISO 8601 の年です (%Y と似ていますが、ISO 8601 の暦年の規則に従います)。 年の最初の木曜日を含む週から、その年が始まります。

%V

ISO 8601 の週番号です (10 進表記 [01,53])。 年の最初の木曜日を含む週が、その年の第 1 週です。 週は月曜日から始まります。

%%

文字 '%' を表します。

注釈:

  1. 書式ディレクティブ %f は strptime() にだけ適用され、strftime() には適用されません。 ただし、datetime.datetime.strptime() と datetime.datetime.strftime() では、書式ディレクティブ %f が マイクロ秒に適用される ので、こちらも参照してください。

  2. strptime() 関数で使う場合、%p ディレクティブが出力結果の時刻フィールドに影響を及ぼすのは、時刻を解釈するために %I を使ったときのみです。

  1. 値の幅は実際に 0 から 61 です; 60 は うるう秒<leap seconds> を表し、 61 は歴史的理由によりサポートされています。

  2. strptime() 関数で使う場合、%U および %W を計算に使うのは曜日と年を指定したときだけです。

以下に RFC 5322 インターネット電子メール標準で定義されている日付表現と互換の書式の例を示します。 [1]

>>> from time import gmtime, strftime
>>> strftime("%a, %d %b %Y %H:%M:%S +0000", gmtime())
'Thu, 28 Jun 2001 14:17:15 +0000'

一部のプラットフォームではさらにいくつかのディレクティブがサポートされていますが、標準 ANSI C で意味のある値はここで列挙したものだけです。あなたのプラットフォームでサポートされている書式コードの全一覧については、strftime(3) のドキュメントを参照してください。

一部のプラットフォームでは、フィールドの幅や精度を指定するオプションがディレクティブの先頭の文字 '%' の直後に付けられるようになっていました; この機能も移植性はありません。フィールドの幅は通常 2 ですが、%j は例外で 3 です。

time.strptime(string[, format])

時刻を表現する文字列を書式に従って解釈します。返される値は gmtime() や localtime() が返すような struct_time です。

format パラメーターは strftime() で使うものと同じディレクティブを使います; このパラメーターの値はデフォルトでは "%a %b %d %H:%M:%S %Y" で、ctime() が返すフォーマットに一致します。string が format に従って解釈できなかった場合、例外 ValueError が送出されます。解析しようとする string が解析後に余分なデータを持っていた場合、 ValueError が送出されます。欠落したデータについて、適切な値を推測できない場合はデフォルトの値で埋められ、その値は (1900, 1, 1, 0, 0, 0, 0, 1, -1) です。string も format も文字列でなければなりません。

例えば:

>>> import time
>>> time.strptime("30 Nov 00", "%d %b %y")
time.struct_time(tm_year=2000, tm_mon=11, tm_mday=30, tm_hour=0, tm_min=0,
                 tm_sec=0, tm_wday=3, tm_yday=335, tm_isdst=-1)

%Z ディレクティブへのサポートは tzname に収められている値と daylight が真かどうかで決められます。このため、常に既知の (かつ夏時間でないと考えられている) UTC や GMT を認識する時以外はプラットフォーム固有の動作になります。

ドキュメントに記載されたディレクティブだけがサポートされています。 strftime() の実装はプラットフォームごとに異なるため、ここに記載された以外のディレクティブを提供することがあります。 一方、strptime() はプラットフォームに依存しないため、サポートされると記載されていないディレクティブを、すべてサポートするとは限りません。

class time.struct_time

gmtime(), localtime() および strptime() が返す時刻値シーケンスの型です。これは 名前付きタプル のインターフェースをもったオブジェクトです。値はインデックスでも属性名でもアクセス可能です。以下の値があります:

インデックス

属性

値

0

tm_year

(例えば 1993)

1

tm_mon

[1,12] の間の数

2

tm_mday

[1,31] の間の数

3

tm_hour

[0,23] の間の数

4

tm_min

[0,59] の間の数

5

tm_sec

range [0, 61]; see Note (2) in strftime()

6

tm_wday

[0, 6] の範囲。月曜日は 0

7

tm_yday

[1,366] の間の数

8

tm_isdst

0, 1 または -1; 以下を参照してください

N/A

tm_zone

タイムゾーンの短縮名

N/A

tm_gmtoff

UTC から東方向へのオフセット (秒)

C の構造体とは異なり、月の値は [0, 11] ではなく [1, 12] であることに注意してください。

mktime() を呼び出す際は、夏時間が有効なら tm_isdst に 1、そうでなければ 0 を設定できます。 -1 は夏時間かどうかが不明であることを表し、通常は正しい状態が補われます。

struct_time を受け取る関数に、長さが正しくないタプルや要素の型が正しくないタプルを渡すと、TypeError が送出されます。

time.time() → float

エポック (epoch) からの秒数を浮動小数点数で返します。 うるう秒 (leap seconds) の扱いはプラットフォーム依存です。 Windows とほとんどの Unix システムでは、うるう秒はエポック (epoch) 秒の時間の勘定には入りません。 これは一般に Unix 時間 と呼ばれています。

時刻は常に浮動小数点数で返されますが、すべてのシステムが 1 秒より高い精度で時刻を提供するとは限らないので注意してください。 この関数が返す値は通常減少していくことはありませんが、この関数を 2 回呼び出し、その呼び出しの間にシステムクロックの時刻を巻き戻して設定した場合には、以前の呼び出しよりも低い値が返ることがあります。

time() が返す数値は、gmtime() に渡すと UTC の、localtime() に渡すとローカル時間の、より一般的な時刻の形式 (年、月、日、時など) に変換できます。 どちらも struct_time オブジェクトを返し、日付や時刻の各要素を属性として取得できます。

使用するクロック:

  • Windows では GetSystemTimePreciseAsFileTime() を呼び出します。

  • 利用可能なら clock_gettime(CLOCK_REALTIME) を呼び出します。

  • それ以外の場合は gettimeofday() を呼び出します。

float 型による精度の損失を避けるには time_ns() を使ってください。

バージョン 3.13 で変更: Windows では GetSystemTimeAsFileTime() の代わりに GetSystemTimePreciseAsFileTime() を呼び出すようになりました。

time.time_ns() → int

time() に似ていますが、時刻を epoch を基点としたナノ秒単位の整数で返します。

Added in version 3.7.

time.thread_time() → float

現在のスレッドのシステム CPU 時間とユーザー CPU 時間の合計を、秒単位の小数で返します。 スリープ中の経過時間は含みません。 これは定義上、スレッド固有の値です。 戻り値の基準点は未定義なので、同一スレッドでの 2 回の呼び出し結果の差だけが有効です。

float 型による精度の損失を避けるには thread_time_ns() を使ってください。

利用可能な環境: Linux, Unix, Windows.

CLOCK_THREAD_CPUTIME_ID をサポートする Unix システム。

Added in version 3.7.

time.thread_time_ns() → int

thread_time() に似ていますが、ナノ秒単位の時刻を返します。

Added in version 3.7.

time.tzset()

ライブラリの関数が使う時刻変換の規則を再設定します。 再設定の内容は環境変数 TZ で指定します。 また、tzname (TZ 環境変数に基づく値)、timezone (夏時間でない場合の UTC から西向きの秒数)、 altzone (夏時間の場合の UTC から西向きの秒数)、daylight (このタイムゾーンに夏時間の規則がなければ 0、過去・現在・未来に夏時間が適用される期間があればゼロ以外) も設定します。

注釈

多くの場合、TZ 環境変数を変更すると tzset() を呼び出さなくても localtime() などの関数の出力が変わりますが、この動作を当てにしてはいけません。

TZ 環境変数には空白文字を含めてはなりません。

環境変数 TZ の標準的な書式は以下の通りです (分かりやすいように空白を入れています):

std offset [dst [offset [,start[/time], end[/time]]]]

各値は以下のようになっています:

std と dst

三文字またはそれ以上の英数字で、タイムゾーンの略称を与えます。この値は time.tzname になります。

offset

オフセットは形式: ± hh[:mm[:ss]] をとります。この表現は、UTC 時刻にするためにローカルな時間に加算する必要のある時間値を示します。'-' が先頭につく場合、そのタイムゾーンは本初子午線 (Prime Meridian) より東側にあります。それ以外の場合は本初子午線の西側です。オフセットが dst の後ろに続かない場合、夏時間は標準時より一時間先行しているものと仮定します。

start[/time], end[/time]

いつ DST に移動し、DST から戻ってくるかを示します。開始および終了日時の形式は以下のいずれかです:

Jn

ユリウス日 (Julian day) n (1 <= n <= 365) を表します。うるう日は計算に含められないため、2 月 28 日は常に 59 で、3 月 1 日は 60 になります。

n

ゼロから始まるユリウス日 (0 <= n <= 365) です。うるう日は計算に含められるため、2 月 29 日を参照することができます。

Mm.n.d

m 月の第 n 週の曜日 d (0 <= d <= 6) を表します (1 <= n <= 5、1 <= m <= 12)。 第 5 週は「m 月の最後の曜日 d」を意味し、第 4 週または第 5 週に当たります。 第 1 週は曜日 d が初めて現れる週です。 曜日 0 は日曜日です。

time は offset とほぼ同じで、先頭に符号 ('-' や '+') を付けてはいけないところだけが違います。時刻が指定されていなければ、デフォルトの値 02:00:00 になります。

>>> os.environ['TZ'] = 'EST+05EDT,M4.1.0,M10.5.0'
>>> time.tzset()
>>> time.strftime('%X %x %Z')
'02:07:36 05/08/03 EDT'
>>> os.environ['TZ'] = 'AEST-10AEDT-11,M10.5.0,M3.5.0'
>>> time.tzset()
>>> time.strftime('%X %x %Z')
'16:08:12 05/08/03 AEST'

多くの Unix システム (*BSD, Linux, Solaris, および Darwin を含む) では、システムの zoneinfo (tzfile(5)) データベースを使ったほうが、タイムゾーンごとの規則を指定する上で便利です。これを行うには、必要なタイムゾーンデータファイルへのパスをシステムの 'zoneinfo' タイムゾーンデータベースからの相対で表した値を環境変数 TZ に設定します。システムの 'zoneinfo' は通常 /usr/share/zoneinfo にあります。例えば、 'US/Eastern' 、 'Australia/Melbourne' 、 'Egypt' ないし 'Europe/Amsterdam' と指定します。

>>> os.environ['TZ'] = 'US/Eastern'
>>> time.tzset()
>>> time.tzname
('EST', 'EDT')
>>> os.environ['TZ'] = 'Egypt'
>>> time.tzset()
>>> time.tzname
('EET', 'EEST')

クロック ID 定数

これらの定数は clock_getres() と clock_gettime() の引数として使います。

time.CLOCK_BOOTTIME

CLOCK_MONOTONIC と同じですが、システムがサスペンドしていた時間も含みます。

これにより、アプリケーションはサスペンド時間を考慮した単調クロックを利用できます。 settimeofday() などで時刻を変更すると不連続になることがある CLOCK_REALTIME の複雑さに対処する必要はありません。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.39.

Added in version 3.7.

time.CLOCK_HIGHRES

Solaris OS の CLOCK_HIGHRES タイマーは、最適なハードウェアソースの使用を試み、ナノ秒に近い分解能を提供することがあります。 CLOCK_HIGHRES は調整不可の高分解能クロックです。

Added in version 3.3.

time.CLOCK_MONOTONIC

設定不可で、モノトニック時刻 (不特定のエポックからの単調増加な時刻) を表します。

Added in version 3.3.

time.CLOCK_MONOTONIC_RAW

CLOCK_MONOTONIC と似ていますが、NTP の影響を受けていない、ハードウェアベースの時刻へのアクセスを提供します。

利用可能な環境: Linux >= 2.6.28, macOS >= 10.12.

Added in version 3.3.

time.CLOCK_MONOTONIC_RAW_APPROX

CLOCK_MONOTONIC_RAW と似ていますが、コンテキストスイッチ時にシステムがキャッシュした値を読むため、精度は低くなります。

利用可能な環境: macOS >= 10.12.

Added in version 3.13.

time.CLOCK_PROCESS_CPUTIME_ID

CPU による高分解能のプロセスごとのタイマーです。

Added in version 3.3.

time.CLOCK_PROF

CPU による高分解能のプロセスごとのタイマーです。

利用可能な環境: FreeBSD, NetBSD >= 7, OpenBSD.

Added in version 3.7.

time.CLOCK_TAI

国際原子時

正しい値を得るには、システムに最新のうるう秒テーブルが必要です。 PTP または NTP ソフトウェアでうるう秒テーブルを維持できます。

Added in version 3.9.

time.CLOCK_THREAD_CPUTIME_ID

スレッド固有の CPU タイムクロックです。

Added in version 3.3.

time.CLOCK_UPTIME

システムがサスペンドせずに動作していた時間を絶対値として持つ時刻です。 起動後の稼働時間と、ある区間の稼働時間のどちらも正確に測定できます。

利用可能な環境: FreeBSD, OpenBSD >= 5.5.

Added in version 3.7.

time.CLOCK_UPTIME_RAW

任意の時点からの経過時間を追跡する、単調増加するクロックです。 周波数や時刻の調整の影響を受けず、システムがスリープしている間は増加しません。

利用可能な環境: macOS >= 10.12.

Added in version 3.8.

time.CLOCK_UPTIME_RAW_APPROX

CLOCK_UPTIME_RAW と似ていますが、値がコンテキストスイッチ時にシステムによってキャッシュされるため、精度は低くなります。

利用可能な環境: macOS >= 10.12.

Added in version 3.13.

次の定数は clock_settime() に渡せる唯一のクロック ID です。

time.CLOCK_REALTIME

実時間クロックです。 このクロックの設定には適切な権限が必要です。 すべてのプロセスで同じクロックを使います。

Added in version 3.3.

タイムゾーン定数

time.altzone

ローカルの夏時間タイムゾーンが定義されている場合、その UTC から西向きのオフセットを秒単位で表します。 英国を含む西ヨーロッパのように夏時間タイムゾーンが UTC より東側にある場合、この値は負になります。 daylight がゼロでない場合にのみ使用してください。 以下の注釈を参照してください。

time.daylight

DST タイムゾーンが定義されている場合ゼロでない値になります。以下の注釈を参照してください。

time.timezone

(DST でない) ローカルタイムゾーンの UTC からの時刻オフセットで、西に行くほど増加する秒で表した値です (ほとんどの西ヨーロッパでは負になり、アメリカでは正、イギリスではゼロになります)。以下の注釈を参照してください。

time.tzname

二つの文字列からなるタプルです。最初の要素は DST でないローカルのタイムゾーン名です。ふたつめの要素は DST のタイムゾーンです。DST のタイムゾーンが定義されていない場合。二つ目の文字列を使うべきではありません。以下の注釈を参照してください。

注釈

上記のタイムゾーン定数 (altzone、daylight、timezone、tzname) の値は、モジュール読み込み時または最後の tzset() 呼び出し時に有効なタイムゾーン規則によって決まるため、過去の時刻には正しくない場合があります。 タイムゾーン情報を取得するには、localtime() の結果の tm_gmtoff と tm_zone を使うことを推奨します。

参考

datetime モジュール

日付と時刻に対する、よりオブジェクト指向のインターフェースです。

locale モジュール

国際化サービスです。ロケールの設定は strftime() および strptime() の多くの書式指定子の解釈に影響を及ぼします。

calendar モジュール

一般的なカレンダーに関する関数群です。timegm() はこのモジュールの gmtime() の逆を行う関数です。

脚注