inspect --- 活動中のオブジェクトを調査する¶
ソースコード: Lib/inspect.py
inspect は、活動中のオブジェクト (モジュール、クラス、メソッド、関数、トレースバック、フレームオブジェクト、コードオブジェクトなど) から情報を取得する関数を定義しており、クラスの内容を調べたり、メソッドのソースコードを取得したり、関数の引数リストを取り出して整形したり、詳細なトレースバックを表示するのに必要な情報を取得したりするために利用できます。
このモジュールの機能は4種類に分類することができます。型チェック、ソースコードの情報取得、クラスや関数からの情報取得、インタープリタのスタック情報の調査です。
型とメンバー¶
getmembers() は、クラスやモジュールなどのオブジェクトからメンバーを取得します。名前が "is" で始まる関数は、主に getmembers() の第2引数として利用するために提供されています。以下のような特殊属性を参照できるかどうか調べる時にも使えるでしょう (モジュール属性については モジュールオブジェクトのインポート関連属性 を参照してください):
型 |
属性 |
説明 |
|---|---|---|
クラス |
__doc__ |
ドキュメント文字列 |
__name__ |
クラスの定義名 |
|
__qualname__ |
qualified name |
|
__module__ |
クラスを定義しているモジュールの名前 |
|
__type_params__ |
ジェネリッククラスの 型パラメータ (type parameters) を含むタプル |
|
メソッド |
__doc__ |
ドキュメント文字列 |
__name__ |
メソッドの定義名 |
|
__qualname__ |
qualified name |
|
__func__ |
メソッドを実装している関数オブジェクト |
|
__self__ |
メソッドに結合しているインスタンス、または |
|
__module__ |
このメソッドが定義されているモジュールの名前 |
|
関数 |
__doc__ |
ドキュメント文字列 |
__name__ |
関数の定義名 |
|
__qualname__ |
qualified name |
|
__code__ |
関数をコンパイルした バイトコード を格納するコードオブジェクト |
|
__defaults__ |
位置またはキーワード引数の全ての既定値のタプル |
|
__kwdefaults__ |
キーワード専用引数の全ての既定値のマッピング |
|
__globals__ |
関数が定義されたグローバル名前空間 |
|
__builtins__ |
組み込みモジュールの名前空間 |
|
__annotations__ |
仮引数名からアノテーションへのマッピング; |
|
__type_params__ |
ジェネリック関数の 型パラメータ (type parameters) を含むタプル |
|
__module__ |
この関数が定義されているモジュールの名前 |
|
traceback |
tb_frame |
このレベルのフレームオブジェクト |
tb_lasti |
最後に実行しようとしたバイトコード中のインストラクションを示すインデックス |
|
tb_lineno |
現在の Python ソースコードの行番号 |
|
tb_next |
このオブジェクトの内側 (このレベルから呼び出された) のトレースバックオブジェクト |
|
フレーム |
f_back |
外側 (このフレームを呼び出した) のフレームオブジェクト |
f_builtins |
このフレームで参照している組み込み名前空間 |
|
f_code |
このフレームで実行しているコードオブジェクト |
|
f_globals |
このフレームで参照しているグローバル名前空間 |
|
f_lasti |
最後に実行しようとしたバイトコード中のインストラクションを示すインデックス |
|
f_lineno |
現在の Python ソースコードの行番号 |
|
f_locals |
このフレームで参照しているローカル名前空間 |
|
f_trace |
このフレームのトレース関数、または |
|
コード |
co_argcount |
引数の数 (キーワード限定引数、および * や ** は含まない) |
co_code |
コンパイルされたバイトコードそのままの文字列 |
|
co_cellvars |
(自身が包含するスコープから参照される) セル変数の名前のタプル |
|
co_consts |
バイトコード中で使用している定数のタプル |
|
co_filename |
コードオブジェクトを生成したファイルのファイル名 |
|
co_firstlineno |
Python ソースコードの先頭行の番号 |
|
co_flags |
|
|
co_lnotab |
行番号からバイトコードインデックスへの変換表を文字列にエンコードしたもの |
|
co_freevars |
(関数のクロージャを介して参照される) 自由変数の名前のタプル |
|
co_posonlyargcount |
位置専用引数の数 |
|
co_kwonlyargcount |
キーワード専用引数 (** 引数を含まない) の数 |
|
co_name |
コードオブジェクトが定義されたときの名前 |
|
co_qualname |
このコードオブジェクトが定義されたときの完全修飾名 (fully qualified name) |
|
co_names |
関数の引数でもローカル変数でもない名前のタプル |
|
co_nlocals |
ローカル変数の数 |
|
co_stacksize |
必要とされる仮想マシンのスタックスペース |
|
co_varnames |
引数名とローカル変数名のタプル |
|
ジェネレータ |
__name__ |
name |
__qualname__ |
qualified name |
|
gi_frame |
フレーム |
|
gi_running |
ジェネレータが実行中かどうか |
|
gi_suspended |
is the generator suspended? |
|
gi_code |
コード |
|
gi_yieldfrom |
|
|
非同期ジェネレータ |
__name__ |
name |
__qualname__ |
qualified name |
|
ag_await |
待機されているオブジェクト、または |
|
ag_frame |
フレーム |
|
ag_running |
ジェネレータが実行中かどうか |
|
ag_suspended |
is the generator suspended? |
|
ag_code |
コード |
|
コルーチン |
__name__ |
name |
__qualname__ |
qualified name |
|
cr_await |
待機されているオブジェクト、または |
|
cr_frame |
フレーム |
|
cr_running |
コルーチンが実行中かどうか |
|
cr_suspended |
is the coroutine suspended? |
|
cr_code |
コード |
|
cr_origin |
|
|
組み込み |
__doc__ |
ドキュメント文字列 |
__name__ |
関数、メソッドの元々の名前 |
|
__qualname__ |
qualified name |
|
__self__ |
メソッドが結合しているインスタンス、または |
バージョン 3.5 で変更: ジェネレータに __qualname__ と gi_yieldfrom 属性が追加されました。
ジェネレータの __name__ 属性がコード名ではなく関数名から設定されるようになり、変更できるようになりました。
バージョン 3.7 で変更: コルーチンに cr_origin 属性を追加しました。
バージョン 3.10 で変更: 関数に __builtins__ 属性を追加しました。
バージョン 3.11 で変更: Add gi_suspended attribute to generators.
バージョン 3.11 で変更: Add cr_suspended attribute to coroutines.
バージョン 3.12 で変更: Add ag_suspended attribute to async generators.
- inspect.getmembers(object[, predicate])¶
オブジェクトの全てのメンバーを
(name, value)ペアのリストで返します。リストは名前 (name) でソートされます。オプション引数 predicate が指定された場合、各メンバーのvalueオブジェクトを引数として predicate が呼ばれ、その戻り値が真となるとなるメンバーだけがリストに含まれます。注釈
getmembers()がメタクラスで定義されたクラス属性を返すのは、引数がクラスで、かつその属性がメタクラスのカスタム__dir__()に列挙されている場合だけです。
- inspect.getmembers_static(object[, predicate])¶
オブジェクトのすべてのメンバーを、名前順に並べた
(name, value)ペアのリストで返します。 デスクリプタプロトコルや__getattr__、__getattribute__を介した動的な属性検索は行いません。 必要に応じて、指定したpredicateを満たすメンバーだけを返すこともできます。注釈
getmembers_static()は getmembers が取得できるメンバーの全てを取り出すことはできないかもしれません (たとえば動的に生成された属性など)が、逆に getmembers が見つけることのできなかったメンバーを取得できることもあります (AttributeError を送出するデスクリプタなど)。また、時にはインスタンスメンバーの代わりにデスクリプタオブジェクトを返すこともあります。Added in version 3.11.
- inspect.getmodulename(path)¶
ファイル path で指定されたモジュールの名前を、そのモジュールを含むパッケージの名前を含まない形で返します。ファイル拡張子は、
importlib.machinery.all_suffixes()の全てのエントリに対して一致するかどうかをチェックされます。拡張子が一致した場合、最後のパス成分から拡張子を除いたものを返します。それ以外の場合はNoneを返します。この関数は、実際の Python モジュールとして意味のある名前 だけ を返します。すなわち、 Python パッケージを指している可能性のあるパスに対しては、依然として
Noneを返します。バージョン 3.3 で変更: この関数は直接
importlibに依存するようになりました。
- inspect.ismodule(object)¶
オブジェクトがモジュールの場合
Trueを返します。
- inspect.isclass(object)¶
オブジェクトが組み込みか Python が生成したクラスの場合に
Trueを返します。This function returns
Falsefor generic aliases of classes, such aslist[int].
- inspect.ismethod(object)¶
オブジェクトが Python で書かれた束縛メソッドの場合、
Trueを返します。
- inspect.isgeneratorfunction(object)¶
オブジェクトが Python のジェネレータ関数の場合
Trueを返します。バージョン 3.8 で変更:
functools.partial()でラップした関数に対して、ラップされた関数が Python のジェネレータ関数である場合はTrueを返すようになりました。バージョン 3.10.6 で変更: Duck-typed function-like objects now return
Trueif their code object has theCO_GENERATORflag.バージョン 3.13 で変更:
functools.partialmethod()でラップした関数に対して、ラップされた関数が Python のジェネレータ関数である場合はTrueを返すようになりました。
- inspect.isgenerator(object)¶
オブジェクトがジェネレータの場合
Trueを返します。
- inspect.iscoroutinefunction(object)¶
オブジェクトがコルーチン関数 coroutine function (
async def構文で定義された関数)、コルーチン関数 coroutine function をラップしているfunctools.partial()もしくはmarkcoroutinefunction()とマークされた同期関数のいずれかの場合にTrueを返しますAdded in version 3.5.
バージョン 3.8 で変更:
functools.partial()でラップした関数に対して、ラップされた関数が コルーチン関数 coroutine function である場合はTrueを返すようになりました。バージョン 3.10.6 で変更: Duck-typed function-like objects now return
Trueif their code object has theCO_COROUTINEflag.バージョン 3.12 で変更:
markcoroutinefunction()とマークされた同期関数に対してTrueを返すようになりました。バージョン 3.13 で変更:
functools.partialmethod()でラップした関数に対して、ラップされた関数がコルーチン関数 coroutine function である場合はTrueを返すようになりました。
- inspect.markcoroutinefunction(func)¶
そのままであれば
iscoroutinefunction()がコルーチン関数と判定しないような呼び出し可能オブジェクトを、コルーチン関数 coroutine function とマークするためのデコレータです。これは、コルーチン coroutine を返す同期関数が、
iscoroutinefunction()が真であることを要求するAPIに渡される場合に役に立つかもしれません。可能なら、
async defを使った関数定義が好ましいです。また、関数を呼び出した上でその戻り値をiscoroutine()でテストする方法も容認できます。Added in version 3.12.
- inspect.isawaitable(object)¶
オブジェクトを
await式内で使用できる場合Trueを返します。ジェネレータベースのコルーチンと通常のジェネレータを区別するのにも使えます:
import types def gen(): yield @types.coroutine def gen_coro(): yield assert not isawaitable(gen()) assert isawaitable(gen_coro())
Added in version 3.5.
- inspect.isasyncgenfunction(object)¶
オブジェクトが非同期ジェネレータ asynchronous generator 関数である場合に
Trueを返します。使用例:>>> async def agen(): ... yield 1 ... >>> inspect.isasyncgenfunction(agen) True
Added in version 3.6.
バージョン 3.8 で変更:
functools.partial()でラップされた関数でも、元の関数が非同期ジェネレータ asynchronous generator 関数であればTrueを返すようになりました。バージョン 3.10.6 で変更: Duck-typed function-like objects now return
Trueif their code object has theCO_ASYNC_GENERATORflag.バージョン 3.13 で変更: Functions wrapped in
functools.partialmethod()now returnTrueif the wrapped function is a asynchronous generator function.
- inspect.isasyncgen(object)¶
オブジェクトが asynchronous generator 関数によって生成された asynchronous generator iterator である場合に
Trueを返します。Added in version 3.6.
- inspect.istraceback(object)¶
オブジェクトがトレースバックの場合は
Trueを返します。
- inspect.isframe(object)¶
オブジェクトがフレームの場合は
Trueを返します。
- inspect.iscode(object)¶
オブジェクトがコードの場合は
Trueを返します。
- inspect.isbuiltin(object)¶
オブジェクトが組み込み関数か束縛済みの組み込みメソッドの場合に
Trueを返します。
- inspect.ismethodwrapper(object)¶
オブジェクトの型が
MethodWrapperTypeである場合にTrueを返します。真を返すのは
MethodWrapperTypeのインスタンスで、__str__(),__eq__(),__repr__()などです。Added in version 3.11.
- inspect.isroutine(object)¶
オブジェクトがユーザ定義か組み込みの関数またはメソッドの場合は
Trueを返します。
- inspect.isabstract(object)¶
オブジェクトが抽象基底クラスであるときに
Trueを返します。
- inspect.ismethoddescriptor(object)¶
Return
Trueif the object is a method descriptor, but not ifisclass(),ismethod()orisfunction()is true.これはたとえば、
int.__add__で真を返します。この関数によるテストをパスする(真を返す)オブジェクトは__get__()メソッドを持ちますが、__set__()メソッドや__delete__()メソッドは持ちません。それ以外の属性の有無はさまざまです。__name__属性は普通は存在しますし、__doc__属性もしばしば見られます。Method descriptors that also pass any of the other tests (
isclass(),ismethod()orisfunction()) make this function returnFalse, simply because those other tests promise more -- you can, for example, count on having the__func__attribute when an object passesismethod().バージョン 3.13 で変更: この関数は、
__get__()属性と__delete__()属性を持ち、__set__()属性を持たないオブジェクトをメソッドデスクリプタであると不正に報告することはなくなりました (そのようなオブジェクトはデータデスクリプタであって、メソッドデスクリプタではありません)。
- inspect.isdatadescriptor(object)¶
Return
Trueif the object is a data descriptor, but not ifisclass(),ismethod()orisfunction()is true.Data descriptors always have a
__set__()method and/or a__delete__()method. Optionally, they may also have a__get__()method.Examples of data descriptors are
properties, getsets and member descriptors. Note that for the latter two (defined only in C extension modules), more specific tests are available:isgetsetdescriptor()andismemberdescriptor(), respectively.While data descriptors may also have
__name__and__doc__attributes (as properties, getsets and member descriptors do), this is not necessarily the case in general.バージョン 3.8 で変更: This function now reports objects with only a
__set__()method as being data descriptors (the presence of__get__()is no longer required for that). Moreover, objects with__delete__(), but not__set__(), are now properly recognized as data descriptors as well, which was not the case previously.
- inspect.isgetsetdescriptor(object)¶
オブジェクトが getset デスクリプタの場合に
Trueを返します。getset とは、拡張モジュールで
PyGetSetDef構造体を用いて定義された属性のことです。そのような型を持たない Python 実装の場合は、このメソッドは常にFalseを返します。
- inspect.ismemberdescriptor(object)¶
オブジェクトがメンバーデスクリプタの場合に
Trueを返します。メンバーデスクリプタとは、拡張モジュールで
PyMemberDef構造体を用いて定義された属性のことです。そのような型を持たない Python 実装の場合は、このメソッドは常にFalseを返します。
ソースコードの情報取得¶
- inspect.getdoc(object)¶
オブジェクトのドキュメンテーション文字列を、
cleandoc()で整理した上で取得します。オブジェクトに対するドキュメンテーション文字列が与えられていない場合で、かつオブジェクトがクラス、メソッド、プロパティ、デスクリプタのいずれかである場合、継承の階層構造からドキュメンテーション文字列を探し出して返します。ドキュメンテーション文字列がないか、または不正な場合はNoneを返します。バージョン 3.5 で変更: ドキュメンテーション文字列がオーバーライドされていない場合は継承されるようになりました。
- inspect.getcomments(object)¶
オブジェクトのソースコード直前 (クラス、関数、メソッドの場合) または Python ソースファイルの先頭 (モジュールの場合) の任意の行数にわたるコメントを、ひとつの文字列として返します。オブジェクトのソースコードが存在しない場合は
Noneを返します。オブジェクトが C で定義されている場合や、対話型シェルで定義したオブジェクトの場合にこのようなことが起こり得ます。
- inspect.getfile(object)¶
Return the name of the (text or binary) file in which an object was defined. An
OSErroris raised if the source code cannot be retrieved. This will fail with aTypeErrorif the object is a built-in module, class, or function.
- inspect.getmodule(object)¶
オブジェクトが定義されているモジュールの推定を試みます。モジュールが決められない場合は
Noneを返します。
- inspect.getsourcefile(object)¶
Return the name of the Python source file in which an object was defined or
Noneif no way can be identified to get the source. AnOSErroris raised if the source code cannot be retrieved. This will fail with aTypeErrorif the object is a built-in module, class, or function.
- inspect.getsourcelines(object)¶
オブジェクトを定義しているソースコードの行のリストと、定義の開始行番号を返します。 引数にはモジュール、クラス、メソッド、関数、トレースバック、フレーム、またはコードオブジェクトを渡すことができます。 オブジェクトに対応するソースコードが行のリストとして返されます。 また行番号は、元のソースファイル中でコードが見つかった最初の行を示します。 ソースコードを探し出すことができなかった場合、
OSError例外が送出されます。 オブジェクトが組み込みのモジュール、クラス、または関数である場合はTypeError例外が送出されます。
- inspect.getsource(object)¶
オブジェクトを定義しているソースコードのテキストを返します。引数にはモジュール、クラス、メソッド、関数、トレースバック、フレーム、またはコードオブジェクトを渡すことができます。ソースコードはひとつの文字列として返されます。ソースコードを探し出すことができなかった場合、
OSError例外が送出されます。オブジェクトが組み込みのモジュール、クラス、または関数である場合はTypeError例外が送出されます。
- inspect.cleandoc(doc)¶
コードブロックと位置を合わせるためのインデントを docstring から削除します。
先頭行の行頭の空白文字は全て削除されます。 2行目以降では全行で同じ数の行頭の空白文字が、削除できるだけ削除されます。 その後、先頭と末尾の空白行が削除され、全てのタブが空白に展開されます。
Signature オブジェクトで呼び出し可能オブジェクトを内省する¶
Added in version 3.3.
Signature オブジェクトは、呼び出し可能オブジェクトの呼び出しシグネチャと戻り値のアノテーションを表現します。 Signature オブジェクトを取得するには、 signature() 関数を使ってください。
- inspect.signature(callable, *, follow_wrapped=True, globals=None, locals=None, eval_str=False)¶
callable で与えられたオブジェクトに対する
Signatureオブジェクトを返します:>>> from inspect import signature >>> def foo(a, *, b:int, **kwargs): ... pass >>> sig = signature(foo) >>> str(sig) '(a, *, b: int, **kwargs)' >>> str(sig.parameters['b']) 'b: int' >>> sig.parameters['b'].annotation <class 'int'>
単純な関数やクラスから、
functools.partial()オブジェクトまで、幅広い Python の呼び出し可能なオブジェクトを受け付けます。For objects defined in modules using stringized annotations (
from __future__ import annotations),signature()will attempt to automatically un-stringize the annotations usingget_annotations(). The globals, locals, and eval_str parameters are passed intoget_annotations()when resolving the annotations; see the documentation forget_annotations()for instructions on how to use these parameters.Raises
ValueErrorif no signature can be provided, andTypeErrorif that type of object is not supported. Also, if the annotations are stringized, and eval_str is not false, theeval()call(s) to un-stringize the annotations inget_annotations()could potentially raise any kind of exception.A slash(/) in the signature of a function denotes that the parameters prior to it are positional-only. For more info, see the FAQ entry on positional-only parameters.
バージョン 3.5 で変更: follow_wrapped 引数を追加しました。 callable 自体のシグネチャを取得するには
Falseを渡してください (デコレータでラップされた呼び出し可能オブジェクトをたどるためのcallable.__wrapped__は使われません)。バージョン 3.10 で変更: globals, locals, および eval_str パラメータが追加されました。
注釈
いくつかの呼び出し可能オブジェクトは、ある Python 実装の下ではイントロスペクション (実行時オブジェクト調査) ができないかもしれません。たとえば CPython では、 C で定義されたいくつかの組み込み関数はそれらの引数に関するメタデータを提供しません。
渡されたオブジェクトが
__signature__属性を持つ場合、それにもとづいてシグネチャを作ることができるかもしれません。厳密なセマンティクスは実装レベルの詳細であり、予告なく変更される可能性があります。現在のセマンティクスについてはソースコードをを参照してください。
- class inspect.Signature(parameters=None, *, return_annotation=Signature.empty)¶
Signatureオブジェクトは、関数の呼び出しシグネチャと戻り値のアノテーションを表現します。このオブジェクトはparameters集合として、関数が受け取るパラメータそれぞれについてのParameterオブジェクトを保存します。オプション引数 parameters は
Parameterオブジェクトのシーケンスで、重複した名前のパラメータはないか、パラメータの並び順は正しいか、すなわち位置専用引数からはじまり次に位置引数としてもキーワード引数としても指定可能なパラメータが続くかどうか、またデフォルト値のあるパラメータがデフォルト値のないパラメータの後にあるかどうか、といった項目をチェックするための検証が行われます。オプション引数 return_annotation は任意の Python オブジェクトをとることができます。この引数は、呼び出し可能オブジェクトの "戻り値" に対するアノテーションを表します。
Signatureオブジェクトは immutable すなわち変更不可能です。変更されたコピーを生成するためには、Signature.replace()またはcopy.replace()を使ってください。バージョン 3.5 で変更:
Signatureオブジェクトは pickle 可能かつ ハッシュ可能 になりました。- empty¶
return アノテーションがないことを指すクラスレベルの特殊マーカです。
- parameters¶
パラメータの名前と対応する
Parameterオブジェクトの、順序ありマッピングです。パラメータは、キーワード専用パラメータも含めて、厳密な定義順に現れます。バージョン 3.7 で変更: Python がキーワード専用パラメータの宣言順序の保持を明示的に保証するようになったのは、バージョン 3.7 からです。 ただし、実際には Python 3 では常にこの順序が保持されていました。
- return_annotation¶
呼び出し可能オブジェクトの "return" アノテーションです。呼び出し可能オブジェクトに "return" アノテーションがない場合、この属性は
Signature.emptyに設定されます。
- bind(*args, **kwargs)¶
位置引数およびキーワード引数からパラメータへのマッピングを生成します。
*argsと**kwargsがシグネチャに一致した場合BoundArgumentsを返します。引数がシグネチャと一致しない場合はTypeError例外を送出します。
- bind_partial(*args, **kwargs)¶
Signature.bind()と同様に動作しますが、いくつかの必要な引数を省略することができます (functools.partial()の振る舞いによく似たものです) 。BoundArgumentsを返します。引数がシグネチャと一致しない場合はTypeError例外を送出します。
- replace(*[, parameters][, return_annotation])¶
replace()メソッドが呼び出されたインスタンスから、新しいSignatureインスタンスを生成します。元になるシグネチャのプロパティをオーバーライドするために異なる parameters や return_annotation を渡すことが可能です。return_annotationをコピーされたSignatureインスタンスから削除したい場合、Signature.emptyを渡してください。>>> def test(a, b): ... pass ... >>> sig = signature(test) >>> new_sig = sig.replace(return_annotation="new return anno") >>> str(new_sig) "(a, b) -> 'new return anno'"
Signatureオブジェクトのコピーは、汎用の関数copy.replace()でもサポートされています。
- format(*, max_width=None)¶
Signatureオブジェクトの文字列表現を生成します。max_width が指定されると、メソッドはシグネチャをそれぞれの行が最大 max_width 文字になるようにフォーマットを試みます。シグネチャが max_width よりも長くなってしまう場合は、全てのパラメータごとに改行されます。
Added in version 3.13.
- classmethod from_callable(obj, *, follow_wrapped=True, globals=None, locals=None, eval_str=False)¶
与えられた呼び出し可能オブジェクト obj に対する
Signature(またはそのサブクラスの) オブジェクトを返します。このメソッドは
Signatureからサブクラスを作る作業を簡素化します:class MySignature(Signature): pass sig = MySignature.from_callable(sum) assert isinstance(sig, MySignature)
このメソッドの振る舞いは、上記を除けば
signature()と同じです。Added in version 3.5.
バージョン 3.10 で変更: globals, locals, および eval_str パラメータが追加されました。
- class inspect.Parameter(name, kind, *, default=Parameter.empty, annotation=Parameter.empty)¶
Parameterオブジェクトはイミュータブル (immutable) すなわち変更不可能です。Parameterオブジェクトを変更する代わりに、Parameter.replace()やcopy.replace()を使ってオブジェクトの内容を変更したコピーを作成することができます。バージョン 3.5 で変更: Parameter オブジェクトはピックル化可能 (picklable) かつ ハッシュ化可能 (hashable) になりました。
- empty¶
デフォルト値とアノテーションがないことを指すクラスレベルの特殊マーカです。
- name¶
仮引数名 (文字列) です。名前は有効な Python 識別子でなければなりません。
CPython は内包表記やジェネレータ式を実装するためのコードオブジェクトにおいて、
.0という形式で暗黙のパラメータ名を生成します。バージョン 3.6 で変更: このモジュールにより、これら暗黙のパラメータ名は
implicit0のような名前で公開されるようになりました。
- default¶
引数のデフォルト値です。引数にデフォルト値がない場合、この属性は
Parameter.emptyに設定されます。
- annotation¶
引数のアノテーションです。引数にアノテーションがない場合、この属性は
Parameter.emptyに設定されます。
- kind¶
引数の値がどのようにパラメータと紐付けられるかを記述します。指定可能な値は
Parameterを介して (Parameter.KEYWORD_ONLYのように) アクセス可能で、以下に示す順番で比較や順序付けをサポートしています:名前
意味
POSITIONAL_ONLY
値は位置引数として渡されなければなりません。 Python の関数定義において、位置専用引数は (もし存在すれば)
/エントリの前に現れるものを指します。POSITIONAL_OR_KEYWORD
値をキーワードまたは位置引数として渡すことができます (これは Python で実装された関数の標準的な束縛動作です)。
VAR_POSITIONAL
その他の仮引数に束縛されていない位置引数のタプルです。Python の関数定義における
*args仮引数に対応します。KEYWORD_ONLY
値をキーワード引数として渡さなければなりません。キーワード専用引数は Python の関数定義において
*や*argsの後に現れる引数です。VAR_KEYWORD
その他の仮引数に束縛されていないキーワード引数の辞書です。Python の関数定義における
**kwargs仮引数に対応します。例: デフォルト値を持たないキーワード専用引数を全て出力します:
>>> def foo(a, b, *, c, d=10): ... pass >>> sig = signature(foo) >>> for param in sig.parameters.values(): ... if (param.kind == param.KEYWORD_ONLY and ... param.default is param.empty): ... print('Parameter:', param) Parameter: c
- kind.description¶
Parameter.kind列挙型の各定数を説明します。Added in version 3.8.
例: 全ての引数に対する説明を出力します:
>>> def foo(a, b, *, c, d=10): ... pass >>> sig = signature(foo) >>> for param in sig.parameters.values(): ... print(param.kind.description) positional or keyword positional or keyword keyword-only keyword-only
- replace(*[, name][, kind][, default][, annotation])¶
このメソッドの呼び出し元のインスタンスをもとにして、新たな
Parameterインスタンスを生成します。Parameterの属性をオーバーライドするには、対応する引数をこのメソッドに渡してください。Parameterからデフォルト値やアノテーションを取り除きたい場合は、Parameter.emptyを渡してください。>>> from inspect import Parameter >>> param = Parameter('foo', Parameter.KEYWORD_ONLY, default=42) >>> str(param) 'foo=42' >>> str(param.replace()) # Will create a shallow copy of 'param' 'foo=42' >>> str(param.replace(default=Parameter.empty, annotation='spam')) "foo: 'spam'"
Parameterオブジェクトは汎用関数copy.replace()でもサポートされています。
バージョン 3.4 で変更: Python 3.3 では、
kindがPOSITIONAL_ONLYの場合に限り、nameがNoneであるようなParameterオブジェクトが許されていました。ですが、そのようなオブジェクトはもはや許可されていません。
- class inspect.BoundArguments¶
Signature.bind()またはSignature.bind_partial()を呼び出して得られる結果です。引数と関数のパラメータとの間のマッピング情報を保持します。- arguments¶
パラメータの名前と引数の値との間のミュータブルなマッピングです。明示的に紐付けされた引数だけを含みます。
argumentsに対する変更はargsとkwargsに反映されます。いかなる引数処理の目的でも、
Signature.parametersとあわせて使うようにしてください。注釈
Signature.bind()またはSignature.bind_partial()でデフォルト値をあてにするとされた引数は、スキップされます。それらをマッピングに加えたい場合は、必要に応じてBoundArguments.apply_defaults()を使ってください。バージョン 3.9 で変更:
argumentsの型がdictになりました。以前はcollections.OrderedDict型でした。
- apply_defaults()¶
値が指定されていない引数にデフォルト値を設定します。
可変長位置引数 (
*args) に対するデフォルト値は、空のタプルです。可変長キーワード引数 (
**kwargs) に対するデフォルト値は、空の辞書です。>>> def foo(a, b='ham', *args): pass >>> ba = inspect.signature(foo).bind('spam') >>> ba.apply_defaults() >>> ba.arguments {'a': 'spam', 'b': 'ham', 'args': ()}
Added in version 3.5.
argsとkwargsの2つのプロパティは、関数の呼び出しに使うことができます:def test(a, *, b): ... sig = signature(test) ba = sig.bind(10, b=20) test(*ba.args, **ba.kwargs)
参考
- PEP 362: - 関数シグニチャオブジェクト
仕様の詳細、実装の詳細および使用例を示しています。
クラスと関数¶
- inspect.getclasstree(classes, unique=False)¶
リストで指定したクラスの継承関係から、ネストしたリストを作成します。ネストしたリストには、直前の要素から派生したクラスが格納されます。各要素は長さ2のタプルで、クラスと基底クラスのタプルを格納しています。unique が真の場合、各クラスは戻り値のリスト内に一つだけしか格納されません。真でなければ、多重継承を利用したクラスとその派生クラスは複数回格納される場合があります。
- inspect.getfullargspec(func)¶
Python 関数のパラメータの名前とデフォルト値を取得します。 named tuple を返します:
FullArgSpec(args, varargs, varkw, defaults, kwonlyargs, kwonlydefaults, annotations)args は位置引数の名前のリストです。 varargs は
*で始まる可変長位置引数の名前で、この引数を受け付けない場合はNoneです。 varkw は**で始まる可変長キーワード引数の名前で、この引数を受け付けない場合はNoneです。 defaults は末尾 n 個の位置引数に対応するデフォルト引数の n-タプルで、 そのようなデフォルト値が定義されていない場合はNoneです。 kwonlyargs は宣言順に並んだキーワード専用引数の名前のリストです。 kwonlydefaults はそれらに対して値が渡されなかった場合の、 kwonlyargs の名前からデフォルト値へのマッピングを行う辞書です。 annotations 引数名からアノテーションへのマッピングを行う辞書です。特殊キー"return"は (もしあれば) 関数の戻り値に対するアノテーションを伝えるために使われます。signature()と Signature オブジェクト が呼び出し可能オブジェクトのイントロスペクション (実行時オブジェクト調査) のための推奨される API を提供しており、かつ拡張モジュール API でときどき遭遇する追加の振る舞い (位置専用引数など) もサポートしていることに注意してください。この関数は、主に Python 2 のinspectモジュール API との互換性を維持することが必要なコードで利用されるために残されています。バージョン 3.4 で変更: この関数は
signature()をもとに実装されています。ただし、__wrapped__属性を無視します。また、束縛されたメソッドに対するシグネチャの出力において、すでに束縛された最初のパラメータを含みます。バージョン 3.6 で変更: This method was previously documented as deprecated in favour of
signature()in Python 3.5, but that decision has been reversed in order to restore a clearly supported standard interface for single-source Python 2/3 code migrating away from the legacygetargspec()API.バージョン 3.7 で変更: Python がキーワード専用パラメータの宣言順序の保持を明示的に保証するようになったのは、バージョン 3.7 からです。 ただし、実際には Python 3 では常にこの順序が保持されていました。
- inspect.getargvalues(frame)¶
指定したフレームに渡された引数の情報を取得します。戻り値は 名前付きタプル
ArgInfo(args, varargs, keywords, locals)です。args は引数名のリストです。 varargs と keywords は*引数と**引数の名前で、引数がなければNoneとなります。 locals は指定したフレームのローカル変数の辞書です。注釈
この関数は Python 3.5 において、不注意により非推奨とされていました。
- inspect.formatargvalues(args[, varargs, varkw, locals, formatarg, formatvarargs, formatvarkw, formatvalue])¶
getargvalues()で取得した4つの値を読みやすく整形します。 format* 引数はオプションで、名前と値を文字列に変換する整形関数を指定することができます。注釈
この関数は Python 3.5 において、不注意により非推奨とされていました。
- inspect.getmro(cls)¶
cls クラスの基底クラス (cls 自身も含む) を、メソッドの優先順位順に並べたタプルを返します。結果のリスト内で各クラスは一度だけ格納されます。メソッドの優先順位はクラスの型によって異なります。非常に特殊なユーザ定義のメタクラスを使用していない限り、cls が戻り値の先頭要素となります。
- inspect.getcallargs(func, /, *args, **kwds)¶
args と kwds を使って Python 関数またはメソッド func を呼び出した場合と同じように、それぞれの値を引数名に対応付けます。 束縛メソッドの場合は、最初の引数 (通常は
self) にも対応するインスタンスを割り当てます。 引数名 (*や**の引数があればその名前も含む) から、args と kwds で与えられた値への対応を表す辞書を返します。 func の呼び出し方が不正な場合、つまりfunc(*args, **kwds)がシグネチャに合わず例外を送出する場合は、同じ型の例外を同じか類似のメッセージとともに送出します。 以下は使用例です:>>> from inspect import getcallargs >>> def f(a, b=1, *pos, **named): ... pass ... >>> getcallargs(f, 1, 2, 3) == {'a': 1, 'named': {}, 'b': 2, 'pos': (3,)} True >>> getcallargs(f, a=2, x=4) == {'a': 2, 'named': {'x': 4}, 'b': 1, 'pos': ()} True >>> getcallargs(f) Traceback (most recent call last): ... TypeError: f() missing 1 required positional argument: 'a'
Added in version 3.2.
バージョン 3.5 で非推奨: 代わりに
Signature.bind()やSignature.bind_partial()を使ってください。
- inspect.getclosurevars(func)¶
Python 関数またはメソッド func の外部の名前参照と、それらの現在の値のマッピングを取得します。 named tuple
ClosureVars(nonlocals, globals, builtins, unbound)を返します。参照名を、 nonlocals はレキシカルクロージャ変数、すなわち外側のスコープで定義された変数の値にマップし、 globals は関数が属するモジュールのグローバル変数にマップし、 builtins は関数本体から見える組み込み変数にマップします。 unbound は、現在のモジュールにおけるグローバル変数や組み込み変数において解決できないにもかかわらず、関数内で参照されている名前の集合です。func が Python の関数やメソッドでない場合
TypeErrorが送出されます。Added in version 3.3.
- inspect.unwrap(func, *, stop=None)¶
func によりラップされたオブジェクトを取得します。
__wrapped__属性の連鎖をたどり、ラップの連鎖の最後にあるオブジェクトを返します。stop はオプションで指定可能なコールバック関数で、ラッパーの連鎖におけるオブジェクトをただひとつの引数として取ります。このコールバック関数が真値を返した段階で、オブジェクトのアンラップを早期に終了させることができます。コールバック関数が真値を返さない場合は、通常通りラッパーの連鎖における最後のオブジェクトを返します。例えば、
signature()は、オブジェクトに__signature__属性が定義されていたらオブジェクトのアンラップを停止するために、このオプションを使っています。循環を検知した場合は
ValueErrorを送出します。Added in version 3.4.
- inspect.get_annotations(obj, *, globals=None, locals=None, eval_str=False)¶
オブジェクトに対するアノテーション辞書を計算します。
objmay be a callable, class, or module. Passing in an object of any other type raisesTypeError.Returns a dict.
get_annotations()returns a new dict every time it's called; calling it twice on the same object will return two different but equivalent dicts.This function handles several details for you:
If
eval_stris true, values of typestrwill be un-stringized usingeval(). This is intended for use with stringized annotations (from __future__ import annotations).If
objdoesn't have an annotations dict, returns an empty dict. (Functions and methods always have an annotations dict; classes, modules, and other types of callables may not.)Ignores inherited annotations on classes. If a class doesn't have its own annotations dict, returns an empty dict.
All accesses to object members and dict values are done using
getattr()anddict.get()for safety.Always, always, always returns a freshly created dict.
eval_strcontrols whether or not values of typestrare replaced with the result of callingeval()on those values:If eval_str is true,
eval()is called on values of typestr. (Note thatget_annotationsdoesn't catch exceptions; ifeval()raises an exception, it will unwind the stack past theget_annotationscall.)If eval_str is false (the default), values of type
strare unchanged.
globalsandlocalsare passed in toeval(); see the documentation foreval()for more information. IfglobalsorlocalsisNone, this function may replace that value with a context-specific default, contingent ontype(obj):If
objis a module,globalsdefaults toobj.__dict__.If
objis a class,globalsdefaults tosys.modules[obj.__module__].__dict__andlocalsdefaults to theobjclass namespace.If
objis a callable,globalsdefaults toobj.__globals__, although ifobjis a wrapped function (usingfunctools.update_wrapper()) it is first unwrapped.
Calling
get_annotationsis best practice for accessing the annotations dict of any object. See アノテーションのベストプラクティス for more information on annotations best practices.Added in version 3.10.
インタープリタスタック¶
以下の関数のうちいくつかは FrameInfo オブジェクトを返します。これらのオブジェクトは、後方互換性のために positions を除く全ての属性に対して、タプル的な演算を許可します。この振る舞いは非推奨と考えられており、将来削除されるかもしれません。
- class inspect.FrameInfo¶
- frame¶
そのレコードに相当する フレームオブジェクト です。
- filename¶
このレコードに相当するフレームによって実行されるコードのファイル名です。
- lineno¶
このレコードに相当するフレームによって実行されるコードの、現在の行の行番号です。
- function¶
このレコードに相当するフレームによって実行される関数名です。
- code_context¶
このレコードに相当するフレームによって実行される、ソースコードから生成されたコンテキストの行のリストです。
- index¶
code_contextリストにおいて実行される現在の行のインデックスです。
- positions¶
このレコードに相当するフレームによって実行される命令に結びついた
dis.Positionsオブジェクトで、開始行番号、終了行番号、開始カラムオフセット、終了カラムオフセットを含んでいます。
バージョン 3.5 で変更:
tupleではなく named tuple を返すようになりました。バージョン 3.11 で変更:
FrameInfoはクラスインスタンスになりました (ただしそれ以前の named tuple とは後方互換です) 。
- class inspect.Traceback¶
- filename¶
このトレースバックに対応するフレームによって実行されるコードのファイル名です。
- lineno¶
このトレースバックに対応するフレームによって実行されるコードの、現在の行の行番号です。
- function¶
このトレースバックに対応するフレームによって実行される関数名です。
- code_context¶
このトレースバックに対応するフレームによって実行される、ソースコードから生成されたコンテキストの行のリストです。
- index¶
code_contextリストにおいて実行される現在の行のインデックスです。
- positions¶
このトレースバックに対応するフレームによって実行される命令の開始行番号、終了行番号、開始カラムオフセット、終了カラムオフセットを含む
dis.Positionsオブジェクトです。
バージョン 3.11 で変更:
Tracebackはクラスインスタンスになりました (ただしそれ以前の named tuple とは後方互換です) 。
注釈
フレームレコードの最初の要素などのフレームオブジェクトへの参照を保存すると、循環参照になってしまう場合があります。循環参照ができると、Python の循環参照検出機能を有効にしていたとしても関連するオブジェクトが参照しているすべてのオブジェクトが解放されにくくなり、明示的に参照を削除しないとメモリ消費量が増大する恐れがあります。
参照の削除を Python の循環参照検出機能にまかせることもできますが、 finally 節で循環参照を解除すれば確実にフレーム (とそのローカル変数) は削除されます。また、循環参照検出機能は Python のコンパイルオプションや gc.disable() で無効とされている場合がありますので注意が必要です。例:
def handle_stackframe_without_leak():
frame = inspect.currentframe()
try:
# フレーム上で何か処理をします
finally:
del frame
(たとえばトレースバックをあとで表示したいなどの理由で) フレームを削除せずにとっておきたい場合は、 frame.clear() メソッドを使って循環参照を壊すこともできます。
以下の関数でオプション引数 context には、戻り値のソース行リストに何行分のソースを含めるかを指定します。ソース行リストには、実行中の行を中心として指定された行数分のリストを返します。
- inspect.getframeinfo(frame, context=1)¶
フレームまたはトレースバックオブジェクトの情報を取得します。
Tracebackオブジェクトが返されます。バージョン 3.11 で変更: 名前付きタプルの代わりに
Tracebackオブジェクトが返されるようになりました。
- inspect.getouterframes(frame, context=1)¶
指定したフレームと、その外側の全フレームの
FrameInfoオブジェクトのリストを取得します。外側のフレームとは frame が生成されるまでのすべての関数呼び出しを示します。戻り値のリストの先頭は frame のフレームレコードで、末尾の要素は frame のスタックにある最も外側のフレームのフレームレコードとなります。バージョン 3.5 で変更: 名前付きタプル
FrameInfo(frame, filename, lineno, function, code_context, index)のリストが返されます。バージョン 3.11 で変更:
FrameInfoオブジェクトのリストが返されるようになりました。
- inspect.getinnerframes(traceback, context=1)¶
トレースバックのフレームと、その内側の全フレームの
FrameInfoオブジェクトのリストを取得します。内のフレームとは frame から続く一連の関数呼び出しを示します。戻り値のリストの先頭は traceback のフレームレコードで、末尾の要素は例外が発生した位置を示します。バージョン 3.5 で変更: 名前付きタプル
FrameInfo(frame, filename, lineno, function, code_context, index)のリストが返されます。バージョン 3.11 で変更:
FrameInfoオブジェクトのリストが返されるようになりました。
- inspect.currentframe()¶
呼び出し元のフレームオブジェクトを返します。
この関数はインタプリタの Python スタックフレームサポートに依存します。これは Python のすべての実装に存在している保証はありません。Python スタックフレームサポートのない環境では、この関数は
Noneを返します。
属性の静的なフェッチ¶
getattr() や hasattr() は属性の存在確認や属性値の取得に際してコードの実行を伴うことがあります。プロパティなどのデスクリプタが呼び出され、また __getattr__() や __getattribute__() が呼び出されたりするかもしれません。
For cases where you want passive introspection, like documentation tools, this
can be inconvenient. getattr_static() has a similar signature as getattr()
but avoids executing code when it fetches attributes.
- inspect.getattr_static(obj, attr)¶
- inspect.getattr_static(obj, attr, default)
デスクリプタプロトコル、
__getattr__()、__getattribute__()を介する動的な属性検索を行わずに属性を取得します。注: この関数は、
getattrが取得できる属性 (動的に作成される属性など) をすべて取得できるとは限りません。 逆に、getattrでは取得できない属性 (AttributeErrorを送出するデスクリプタなど) が見つかる場合もあります。 また、インスタンスのメンバーではなくデスクリプタオブジェクトを返す場合もあります。インスタンスの
__dict__が他のメンバー (プロパティなど) に隠されている場合、この関数ではインスタンスのメンバーを見つけられません。Added in version 3.2.
getattr_static() は、スロットデスクリプタや C で実装されたオブジェクトの getset デスクリプタなどを解決しません。
属性の実際の値の代わりに、デスクリプタオブジェクトを返します。
以下のようなコードでこれらを処理できます。 ただし、任意の getset デスクリプタを呼び出すと、コードが実行される場合があります。
# example code for resolving the builtin descriptor types
class _foo:
__slots__ = ['foo']
slot_descriptor = type(_foo.foo)
getset_descriptor = type(type(open(__file__)).name)
wrapper_descriptor = type(str.__dict__['__add__'])
descriptor_types = (slot_descriptor, getset_descriptor, wrapper_descriptor)
result = getattr_static(some_object, 'foo')
if type(result) in descriptor_types:
try:
result = result.__get__()
except AttributeError:
# descriptors can raise AttributeError to
# indicate there is no underlying value
# in which case the descriptor itself will
# have to do
pass
ジェネレータ、コルーチン、非同期ジェネレータの現在の状態¶
コルーチンのスケジューラを実装する場合など、ジェネレータを高度に活用する際には、現在実行中なのか、実行の開始や再開を待っているのか、すでに終了しているのかを調べられると便利です。
getgeneratorstate() を使うと、ジェネレータの現在の状態を簡単に判定できます。
- inspect.getgeneratorstate(generator)¶
ジェネレータイテレータの現在の状態を取得します。
取り得る状態は:
GEN_CREATED: 実行開始を待機しています。
GEN_RUNNING: インタープリタによって現在実行されています。
GEN_SUSPENDED: yield 式で現在サスペンドされています。
GEN_CLOSED: 実行が完了しました。
Added in version 3.2.
- inspect.getcoroutinestate(coroutine)¶
Get current state of a coroutine object. The function is intended to be used with coroutine objects created by
async deffunctions, but will accept any coroutine-like object that hascr_runningandcr_frameattributes.取り得る状態は:
CORO_CREATED: 実行開始を待機しています。
CORO_RUNNING: インタープリタにより現在実行中です。
CORO_SUSPENDED: await 式により現在停止中です。
CORO_CLOSED: 実行が完了しました。
Added in version 3.5.
- inspect.getasyncgenstate(agen)¶
Get current state of an asynchronous generator object. The function is intended to be used with asynchronous iterator objects created by
async deffunctions which use theyieldstatement, but will accept any asynchronous generator-like object that hasag_runningandag_frameattributes.取り得る状態は:
AGEN_CREATED: 実行の開始を待っています。
AGEN_RUNNING: インタープリタが現在実行しています。
AGEN_SUSPENDED: yield 式で現在中断しています。
AGEN_CLOSED: 実行が完了しました。
Added in version 3.12.
ジェネレータの現在の内部状態を問い合わせることも出来ます。これは主に内部状態が期待通り更新されているかどうかを確認するためのテストの目的に有用です。
- inspect.getgeneratorlocals(generator)¶
Get the mapping of live local variables in generator to their current values. A dictionary is returned that maps from variable names to values. This is the equivalent of calling
locals()in the body of the generator, and all the same caveats apply.generator が ジェネレータ で、現在関連付けられたフレームがなければ、空の辞書を返します。 generator が Python のジェネレータオブジェクトでない場合は、
TypeErrorを送出します。この関数は、ジェネレータが調査用に Python スタックフレームを公開していることに依存しますが、すべての Python 実装で保証されるわけではありません。 公開していない実装では、常に空の辞書を返します。
Added in version 3.3.
- inspect.getcoroutinelocals(coroutine)¶
この関数は
getgeneratorlocals()と同様ですが、async def関数が作成したコルーチンオブジェクトを対象とします。Added in version 3.5.
- inspect.getasyncgenlocals(agen)¶
この関数は
getgeneratorlocals()と同様ですが、yield文を使うasync def関数が作成した非同期ジェネレータオブジェクトを対象とします。Added in version 3.12.
コードオブジェクトのビットフラグ¶
Python のコードオブジェクトには、以下のフラグのビットマップである co_flags 属性があります。
- inspect.CO_OPTIMIZED¶
コードオブジェクトが最適化され、高速なローカル変数を使います。
- inspect.CO_NEWLOCALS¶
If set, a new dict will be created for the frame's
f_localswhen the code object is executed.
- inspect.CO_VARARGS¶
コードオブジェクトが可変長位置引数 (
*argsのような引数) を持ちます。
- inspect.CO_VARKEYWORDS¶
コードオブジェクトが可変長キーワード引数 (
**kwargsのような引数) を持ちます。
- inspect.CO_NESTED¶
コードオブジェクトが入れ子の関数である場合に、このフラグが設定されます。
- inspect.CO_GENERATOR¶
コードオブジェクトがジェネレータ関数である場合、つまり実行するとジェネレータオブジェクトを返す場合に、このフラグが設定されます。
- inspect.CO_COROUTINE¶
コードオブジェクトがコルーチン関数である場合に、このフラグが設定されます。 このコードオブジェクトを実行するとコルーチンオブジェクトを返します。 詳細は PEP 492 を参照してください。
Added in version 3.5.
- inspect.CO_ITERABLE_COROUTINE¶
このフラグは、ジェネレータをジェネレータベースのコルーチンに変換するために使います。 このフラグを持つジェネレータオブジェクトは
await式で使え、コルーチンオブジェクトに対してyield fromを使うこともできます。 詳細は PEP 492 を参照してください。Added in version 3.5.
- inspect.CO_ASYNC_GENERATOR¶
コードオブジェクトが非同期ジェネレータ関数である場合に、このフラグが設定されます。 このコードオブジェクトを実行すると非同期ジェネレータオブジェクトを返します。 詳細は PEP 525 を参照してください。
Added in version 3.6.
注釈
The flags are specific to CPython, and may not be defined in other
Python implementations. Furthermore, the flags are an implementation
detail, and can be removed or deprecated in future Python releases.
It's recommended to use public APIs from the inspect module
for any introspection needs.
バッファフラグ¶
- class inspect.BufferFlags¶
バッファプロトコル を実装するオブジェクトの
__buffer__()メソッドに渡せるフラグを表すenum.IntFlagです。フラグの意味は バッファリクエストのタイプ で説明しています。
- SIMPLE¶
- WRITABLE¶
- FORMAT¶
- ND¶
- STRIDES¶
- C_CONTIGUOUS¶
- F_CONTIGUOUS¶
- ANY_CONTIGUOUS¶
- INDIRECT¶
- CONTIG¶
- CONTIG_RO¶
- STRIDED¶
- STRIDED_RO¶
- RECORDS¶
- RECORDS_RO¶
- FULL¶
- FULL_RO¶
- READ¶
- WRITE¶
Added in version 3.12.
Command-line interface¶
The inspect module also provides a basic introspection capability
from the command line.
By default, accepts the name of a module and prints the source of that module. A class or function within the module can be printed instead by appended a colon and the qualified name of the target object.
- --details¶
ソースコードの代わりに、指定されたオブジェクトの情報を表示します