pathlib --- オブジェクト指向のファイルシステムパス

Added in version 3.4.

Source code: Lib/pathlib.py


このモジュールはファイルシステムのパスを表すクラスを提供していて、様々なオペレーティングシステムについての適切な意味論をそれらのクラスに持たせています。 Path クラスは 純粋パス具象パス からなります。 純粋パスは I/O を伴わない純粋な計算操作を提供します。 具象パスは純粋パスを継承していますが、 I/O 操作も提供しています。

Inheritance diagram showing the classes available in pathlib. The most basic class is PurePath, which has three direct subclasses: PurePosixPath, PureWindowsPath, and Path. Further to these four classes, there are two classes that use multiple inheritance: PosixPath subclasses PurePosixPath and Path, and WindowsPath subclasses PureWindowsPath and Path.

あなたが今までこのモジュールを使用したことがない場合や、タスクに適しているのがどのクラスかわからない場合は、 Path はきっとあなたに必要なものでしょう。 Path はコードが実行されているプラットフォーム用の 具象パス のインスタンスを作成します。

純粋パスは、以下のようないくつかの特殊なケースで有用です:

  1. Unix マシン上で Windows のパスを扱いたいとき (またはその逆)。Unix 上で実行しているときに WindowsPath のインスタンスを作成することはできませんが、PureWindowsPath なら可能になります。

  2. 実際に OS にアクセスすることなしにパスを操作するだけのコードを確認したいとき。この場合、純粋クラスのインスタンスを一つ作成すれば、それが OS にアクセスすることはないので便利です。

参考

PEP 428: The pathlib module -- オブジェクト指向のファイルシステムパス。

参考

文字列による低水準のパス操作の場合は os.path も使用できます。

基本的な使い方

メインクラスをインポートします:

>>> from pathlib import Path

サブディレクトリの一覧を取得します:

>>> p = Path('.')
>>> [x for x in p.iterdir() if x.is_dir()]
[PosixPath('.hg'), PosixPath('docs'), PosixPath('dist'),
 PosixPath('__pycache__'), PosixPath('build')]

このディレクトリツリー内の Python ソースファイルの一覧を取得します:

>>> list(p.glob('**/*.py'))
[PosixPath('test_pathlib.py'), PosixPath('setup.py'),
 PosixPath('pathlib.py'), PosixPath('docs/conf.py'),
 PosixPath('build/lib/pathlib.py')]

ディレクトリツリー内を移動します:

>>> p = Path('/etc')
>>> q = p / 'init.d' / 'reboot'
>>> q
PosixPath('/etc/init.d/reboot')
>>> q.resolve()
PosixPath('/etc/rc.d/init.d/halt')

パスのプロパティを問い合わせます:

>>> q.exists()
True
>>> q.is_dir()
False

ファイルを開きます:

>>> with q.open() as f: f.readline()
...
'#!/bin/bash\n'

純粋パス

純粋パスオブジェクトは実際にファイルシステムにアクセスしないパス操作処理を提供します。これらのクラスにアクセスするには 3 つの方法があり、それらを フレーバー と呼んでいます:

class pathlib.PurePath(*pathsegments)

システムのパスのフレーバーを表すジェネリッククラスです (インスタンスを作成することで PurePosixPath または PureWindowsPath のどちらかが作成されます):

>>> PurePath('setup.py')      # Running on a Unix machine
PurePosixPath('setup.py')

pathsegments の各要素は、パスの構成要素を表す文字列か、パスオブジェクトなどの、 os.PathLike インターフェースを実装するオブジェクトである必要があります。 os.PathLike インターフェースでは、 __fspath__() メソッドが文字列を返します:

>>> PurePath('foo', 'some/path', 'bar')
PurePosixPath('foo/some/path/bar')
>>> PurePath(Path('foo'), Path('bar'))
PurePosixPath('foo/bar')

pathsegments が空のとき、現在のディレクトリとみなされます:

>>> PurePath()
PurePosixPath('.')

あるパス構成要素が絶対パスである場合、それより前の要素はすべて無視されます (os.path.join() と同様):

>>> PurePath('/etc', '/usr', 'lib64')
PurePosixPath('/usr/lib64')
>>> PureWindowsPath('c:/Windows', 'd:bar')
PureWindowsPath('d:bar')

Windowsの場合、ルート相対パス (例えば r'\foo') があってもドライブ名はそのまま変わりません:

>>> PureWindowsPath('c:/Windows', '/Program Files')
PureWindowsPath('c:/Program Files')

単一スラッシュと等価な複数スラッシュやシングルドットは簡略化されますが、ダブルドット ('..') や先頭に位置するダブルスラッシュ ('//') は簡略化されません。 これは、様々な理由でパスの意味が簡略化した場合と異なってしまうからです (例: シンボリックリンク、UNCパス):

>>> PurePath('foo//bar')
PurePosixPath('foo/bar')
>>> PurePath('//foo/bar')
PurePosixPath('//foo/bar')
>>> PurePath('foo/./bar')
PurePosixPath('foo/bar')
>>> PurePath('foo/../bar')
PurePosixPath('foo/../bar')

(通常 PurePosixPath('foo/../bar')PurePosixPath('bar') と等価になりますが、foo が他のディレクトリへのシンボリックリンクの場合は等価になりません)

純粋パスオブジェクトは os.PathLike インターフェースを実装しており、そのインターフェースを受理する箇所ならどこでも使用することができます。

バージョン 3.6 で変更: os.PathLike インターフェースがサポートされました。

class pathlib.PurePosixPath(*pathsegments)

PurePath のサブクラスです。このパスフレーバーは非 Windows パスを表します:

>>> PurePosixPath('/etc/hosts')
PurePosixPath('/etc/hosts')

pathsegments の指定は PurePath と同じです。

class pathlib.PureWindowsPath(*pathsegments)

PurePath のサブクラスです。このパスフレーバー UNC paths を含む Windows ファイルシステムパスを表します:

>>> PureWindowsPath('c:/', 'Users', 'Ximénez')
PureWindowsPath('c:/Users/Ximénez')
>>> PureWindowsPath('//server/share/file')
PureWindowsPath('//server/share/file')

pathsegments の指定は PurePath と同じです。

これらクラスはあらゆるシステムコールを行わないため、起動しているシステムにかかわらずインスタンスを作成できます。

全般的な性質

パスオブジェクトはイミュータブルで ハッシュ可能 です。同じフレーバーのパスオブジェクトは比較ならびに順序付け可能です。これらのプロパティは、フレーバーのケースフォールディング (訳注: 比較のために正規化すること、例えば全て大文字にする) のセマンティクスに従います。

>>> PurePosixPath('foo') == PurePosixPath('FOO')
False
>>> PureWindowsPath('foo') == PureWindowsPath('FOO')
True
>>> PureWindowsPath('FOO') in { PureWindowsPath('foo') }
True
>>> PureWindowsPath('C:') < PureWindowsPath('d:')
True

異なるフレーバーのパスオブジェクト同士の比較は等価になることはなく、順序付けもできません:

>>> PureWindowsPath('foo') == PurePosixPath('foo')
False
>>> PureWindowsPath('foo') < PurePosixPath('foo')
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
TypeError: '<' not supported between instances of 'PureWindowsPath' and 'PurePosixPath'

演算子

スラッシュ演算子を使って、 os.path.join() のように子パスを作成することができます。 スラッシュの右側が絶対パスである場合、左側のパスは無視されます。 Windows環境で、右側のパスがルート相対パス (例: r'\foo') である場合、ドライブ名はリセットされません:

>>> p = PurePath('/etc')
>>> p
PurePosixPath('/etc')
>>> p / 'init.d' / 'apache2'
PurePosixPath('/etc/init.d/apache2')
>>> q = PurePath('bin')
>>> '/usr' / q
PurePosixPath('/usr/bin')
>>> p / '/an_absolute_path'
PurePosixPath('/an_absolute_path')
>>> PureWindowsPath('c:/Windows', '/Program Files')
PureWindowsPath('c:/Program Files')

os.PathLike を実装したオブジェクトが受理できる箇所ならどこでも、パスオブジェクトが使用できます:

>>> import os
>>> p = PurePath('/etc')
>>> os.fspath(p)
'/etc'

パスオブジェクトの文字列表現はそのシステム自身の Raw ファイルシステムパス (ネイティブの形式、例えば Windows では区切り文字がバックスラッシュ) になり、文字列としてファイルパスを取るあらゆる関数に渡すことができます:

>>> p = PurePath('/etc')
>>> str(p)
'/etc'
>>> p = PureWindowsPath('c:/Program Files')
>>> str(p)
'c:\\Program Files'

同様に、パスオブジェクトを bytes で呼び出すと、Raw ファイルシステムパスを os.fsencode() でエンコードされたバイト列オブジェクトで返します:

>>> bytes(p)
b'/etc'

注釈

bytes での呼び出しは Unix 上での使用のみ推奨します。Windows では Unicode 形式が標準的なファイルシステムパス表現になります。

個別の構成要素へのアクセス

パスの個別の "構成要素" へアクセスするには、以下のプロパティを使用します:

PurePath.parts

パスのさまざまな構成要素へのアクセス手段を提供するタプルになります:

>>> p = PurePath('/usr/bin/python3')
>>> p.parts
('/', 'usr', 'bin', 'python3')

>>> p = PureWindowsPath('c:/Program Files/PSF')
>>> p.parts
('c:\\', 'Program Files', 'PSF')

(ドライブ名とローカルルートは単一要素にまとめられます)

メソッドとプロパティ

純粋パスは以下のメソッドとプロパティを提供します:

PurePath.drive

ドライブ文字または名前を表す文字列があればそれになります:

>>> PureWindowsPath('c:/Program Files/').drive
'c:'
>>> PureWindowsPath('/Program Files/').drive
''
>>> PurePosixPath('/etc').drive
''

UNC 共有名もドライブとみなされます:

>>> PureWindowsPath('//host/share/foo.txt').drive
'\\\\host\\share'
PurePath.root

ローカルまたはグローバルルートを表す文字列があればそれになります:

>>> PureWindowsPath('c:/Program Files/').root
'\\'
>>> PureWindowsPath('c:Program Files/').root
''
>>> PurePosixPath('/etc').root
'/'

UNC 共有名は常にルートを持ちます:

>>> PureWindowsPath('//host/share').root
'\\'

PurePosixPath でパスの先頭が3つ以上の連続したスラッシュである場合、 余分なスラッシュは除去されます:

>>> PurePosixPath('//etc').root
'//'
>>> PurePosixPath('///etc').root
'/'
>>> PurePosixPath('////etc').root
'/'

注釈

この挙動は、以下に示す、 The Open Group Base Specifications Issue 64.11 Pathname Resolution に沿ったものです:

"A pathname that begins with two successive slashes may be interpreted in an implementation-defined manner, although more than two leading slashes shall be treated as a single slash."

PurePath.anchor

ドライブとルートを結合した文字列になります:

>>> PureWindowsPath('c:/Program Files/').anchor
'c:\\'
>>> PureWindowsPath('c:Program Files/').anchor
'c:'
>>> PurePosixPath('/etc').anchor
'/'
>>> PureWindowsPath('//host/share').anchor
'\\\\host\\share\\'
PurePath.parents

パスの論理的な上位パスにアクセスできるイミュータブルなシーケンスになります:

>>> p = PureWindowsPath('c:/foo/bar/setup.py')
>>> p.parents[0]
PureWindowsPath('c:/foo/bar')
>>> p.parents[1]
PureWindowsPath('c:/foo')
>>> p.parents[2]
PureWindowsPath('c:/')

バージョン 3.10 で変更: parents シーケンスが、スライス と負のインデックスをサポートするようになりました。

PurePath.parent

パスの論理的な上位パスになります:

>>> p = PurePosixPath('/a/b/c/d')
>>> p.parent
PurePosixPath('/a/b/c')

アンカーの位置を超えることや空のパスになる位置には対応していません:

>>> p = PurePosixPath('/')
>>> p.parent
PurePosixPath('/')
>>> p = PurePosixPath('.')
>>> p.parent
PurePosixPath('.')

注釈

これは純粋な字句操作であるため、以下のような挙動になります:

>>> p = PurePosixPath('foo/..')
>>> p.parent
PurePosixPath('foo')

任意のファイルシステムパスを上位方向に移動したい場合、シンボリックリンクの解決や ".." 要素の除去のため、最初に Path.resolve() を呼ぶことを推奨します。

PurePath.name

パス要素の末尾を表す文字列があればそれになります。ドライブやルートは含まれません:

>>> PurePosixPath('my/library/setup.py').name
'setup.py'

UNC ドライブ名は考慮されません:

>>> PureWindowsPath('//some/share/setup.py').name
'setup.py'
>>> PureWindowsPath('//some/share').name
''
PurePath.suffix

The file extension of the final component, if any:

>>> PurePosixPath('my/library/setup.py').suffix
'.py'
>>> PurePosixPath('my/library.tar.gz').suffix
'.gz'
>>> PurePosixPath('my/library').suffix
''
PurePath.suffixes

A list of the path's file extensions:

>>> PurePosixPath('my/library.tar.gar').suffixes
['.tar', '.gar']
>>> PurePosixPath('my/library.tar.gz').suffixes
['.tar', '.gz']
>>> PurePosixPath('my/library').suffixes
[]
PurePath.stem

パス要素の末尾から拡張子を除いたものになります:

>>> PurePosixPath('my/library.tar.gz').stem
'library.tar'
>>> PurePosixPath('my/library.tar').stem
'library'
>>> PurePosixPath('my/library').stem
'library'
PurePath.as_posix()

フォワードスラッシュ (/) を使用したパスを表す文字列を返します:

>>> p = PureWindowsPath('c:\\windows')
>>> str(p)
'c:\\windows'
>>> p.as_posix()
'c:/windows'
PurePath.as_uri()

Represent the path as a file URI. ValueError is raised if the path isn't absolute.

>>> p = PurePosixPath('/etc/passwd')
>>> p.as_uri()
'file:///etc/passwd'
>>> p = PureWindowsPath('c:/Windows')
>>> p.as_uri()
'file:///c:/Windows'
PurePath.is_absolute()

パスが絶対パスかどうかを返します。パスが絶対パスとみなされるのは、ルートと (フレーバーが許す場合) ドライブとの両方が含まれる場合です:

>>> PurePosixPath('/a/b').is_absolute()
True
>>> PurePosixPath('a/b').is_absolute()
False

>>> PureWindowsPath('c:/a/b').is_absolute()
True
>>> PureWindowsPath('/a/b').is_absolute()
False
>>> PureWindowsPath('c:').is_absolute()
False
>>> PureWindowsPath('//some/share').is_absolute()
True
PurePath.is_relative_to(other)

このパスが other パスに対して相対なのかそうでないのかの結果を返します。

>>> p = PurePath('/etc/passwd')
>>> p.is_relative_to('/etc')
True
>>> p.is_relative_to('/usr')
False

This method is string-based; it neither accesses the filesystem nor treats ".." segments specially. The following code is equivalent:

>>> u = PurePath('/usr')
>>> u == p or u in p.parents
False

Added in version 3.9.

Deprecated since version 3.12, will be removed in version 3.14: 追加の引数指定は非推奨となりました。指定された場合は other と連結されます。

PurePath.is_reserved()

PureWindowsPath の場合はパスが Windows 上で予約されていれば True を返し、そうでなければ False を返します。PurePosixPath の場合は常に False を返します。

>>> PureWindowsPath('nul').is_reserved()
True
>>> PurePosixPath('nul').is_reserved()
False

File system calls on reserved paths can fail mysteriously or have unintended effects.

PurePath.joinpath(*pathsegments)

このメソッドの呼び出しは、与えられた pathsegments のパスを順番に結合することと等価です。

>>> PurePosixPath('/etc').joinpath('passwd')
PurePosixPath('/etc/passwd')
>>> PurePosixPath('/etc').joinpath(PurePosixPath('passwd'))
PurePosixPath('/etc/passwd')
>>> PurePosixPath('/etc').joinpath('init.d', 'apache2')
PurePosixPath('/etc/init.d/apache2')
>>> PureWindowsPath('c:').joinpath('/Program Files')
PureWindowsPath('c:/Program Files')
PurePath.match(pattern, *, case_sensitive=None)

Match this path against the provided glob-style pattern. Return True if matching is successful, False otherwise.

If pattern is relative, the path can be either relative or absolute, and matching is done from the right:

>>> PurePath('a/b.py').match('*.py')
True
>>> PurePath('/a/b/c.py').match('b/*.py')
True
>>> PurePath('/a/b/c.py').match('a/*.py')
False

If pattern is absolute, the path must be absolute, and the whole path must match:

>>> PurePath('/a.py').match('/*.py')
True
>>> PurePath('a/b.py').match('/*.py')
False

The pattern may be another path object; this speeds up matching the same pattern against multiple files:

>>> pattern = PurePath('*.py')
>>> PurePath('a/b.py').match(pattern)
True

注釈

The recursive wildcard "**" isn't supported by this method (it acts like non-recursive "*".)

バージョン 3.12 で変更: Accepts an object implementing the os.PathLike interface.

他のメソッドと同様に、大文字小文字の区別はプラットフォームの設定に従います:

>>> PurePosixPath('b.py').match('*.PY')
False
>>> PureWindowsPath('b.py').match('*.PY')
True

Set case_sensitive to True or False to override this behaviour.

バージョン 3.12 で変更: case_sensitive 引数が追加されました。

PurePath.relative_to(other, walk_up=False)

other で表されたパスから現在のパスへの相対パスを返します。それが不可能だった場合は ValueError が送出されます:

>>> p = PurePosixPath('/etc/passwd')
>>> p.relative_to('/')
PurePosixPath('etc/passwd')
>>> p.relative_to('/etc')
PurePosixPath('passwd')
>>> p.relative_to('/usr')
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
  File "pathlib.py", line 941, in relative_to
    raise ValueError(error_message.format(str(self), str(formatted)))
ValueError: '/etc/passwd' is not in the subpath of '/usr' OR one path is relative and the other is absolute.

walk_up がFalseの場合(デフォルト)、パスは other から始まる必要があります。引数に True を指定すると .. を追加して相対パスを作成する場合があります。異なるドライブを参照するなど、それ以外のケースでは ValueError が送出されます。:

>>> p.relative_to('/usr', walk_up=True)
PurePosixPath('../etc/passwd')
>>> p.relative_to('foo', walk_up=True)
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
  File "pathlib.py", line 941, in relative_to
    raise ValueError(error_message.format(str(self), str(formatted)))
ValueError: '/etc/passwd' is not on the same drive as 'foo' OR one path is relative and the other is absolute.

警告

This function is part of PurePath and works with strings. It does not check or access the underlying file structure. This can impact the walk_up option as it assumes that no symlinks are present in the path; call resolve() first if necessary to resolve symlinks.

バージョン 3.12 で変更: walk_up 引数が追加されました(walk_up=False を指定すると以前の動作と同じになります)。

Deprecated since version 3.12, will be removed in version 3.14: 追加の位置引数の指定は非推奨となりました。指定された場合は other と連結されます。

PurePath.with_name(name)

現在のパスの name 部分を変更したパスを返します。オリジナルパスに name 部分がない場合は ValueError が送出されます:

>>> p = PureWindowsPath('c:/Downloads/pathlib.tar.gz')
>>> p.with_name('setup.py')
PureWindowsPath('c:/Downloads/setup.py')
>>> p = PureWindowsPath('c:/')
>>> p.with_name('setup.py')
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
  File "/home/antoine/cpython/default/Lib/pathlib.py", line 751, in with_name
    raise ValueError("%r has an empty name" % (self,))
ValueError: PureWindowsPath('c:/') has an empty name
PurePath.with_stem(stem)

現在のパスの stem 部分を変更したパスを返します。オリジナルパスに stem 部分がない場合は ValueError が送出されます:

>>> p = PureWindowsPath('c:/Downloads/draft.txt')
>>> p.with_stem('final')
PureWindowsPath('c:/Downloads/final.txt')
>>> p = PureWindowsPath('c:/Downloads/pathlib.tar.gz')
>>> p.with_stem('lib')
PureWindowsPath('c:/Downloads/lib.gz')
>>> p = PureWindowsPath('c:/')
>>> p.with_stem('')
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
  File "/home/antoine/cpython/default/Lib/pathlib.py", line 861, in with_stem
    return self.with_name(stem + self.suffix)
  File "/home/antoine/cpython/default/Lib/pathlib.py", line 851, in with_name
    raise ValueError("%r has an empty name" % (self,))
ValueError: PureWindowsPath('c:/') has an empty name

Added in version 3.9.

PurePath.with_suffix(suffix)

suffix を変更した新しいパスを返します。 元のパスに suffix が無かった場合、代わりに新しい suffix が追加されます。 suffix が空文字列だった場合、元の suffix は除去されます:

>>> p = PureWindowsPath('c:/Downloads/pathlib.tar.gz')
>>> p.with_suffix('.bz2')
PureWindowsPath('c:/Downloads/pathlib.tar.bz2')
>>> p = PureWindowsPath('README')
>>> p.with_suffix('.txt')
PureWindowsPath('README.txt')
>>> p = PureWindowsPath('README.txt')
>>> p.with_suffix('')
PureWindowsPath('README')
PurePath.with_segments(*pathsegments)

Create a new path object of the same type by combining the given pathsegments. This method is called whenever a derivative path is created, such as from parent and relative_to(). Subclasses may override this method to pass information to derivative paths, for example:

from pathlib import PurePosixPath

class MyPath(PurePosixPath):
    def __init__(self, *pathsegments, session_id):
        super().__init__(*pathsegments)
        self.session_id = session_id

    def with_segments(self, *pathsegments):
        return type(self)(*pathsegments, session_id=self.session_id)

etc = MyPath('/etc', session_id=42)
hosts = etc / 'hosts'
print(hosts.session_id)  # 42

Added in version 3.12.

具象パス

具象パスは純粋パスクラスのサブクラスです。純粋パスが提供する操作に加え、パスオブジェクト上でシステムコールを呼ぶメソッドも提供しています。具象パスのインスタンスを作成するには 3 つの方法があります:

class pathlib.Path(*pathsegments)

PurePath のサブクラスであり、システムのパスフレーバーの具象パスを表します (このインスタンスの作成で PosixPathWindowsPath のどちらかが作成されます):

>>> Path('setup.py')
PosixPath('setup.py')

pathsegments の指定は PurePath と同じです。

class pathlib.PosixPath(*pathsegments)

Path および PurePosixPath のサブクラスで、非 Windows ファイルシステムの具象パスを表します:

>>> PosixPath('/etc/hosts')
PosixPath('/etc/hosts')

pathsegments の指定は PurePath と同じです。

class pathlib.WindowsPath(*pathsegments)

Path および PureWindowsPath のサブクラスで、Windows ファイルシステムの具象パスを表します:

>>> WindowsPath('c:/', 'Users', 'Ximénez')
WindowsPath('c:/Users/Ximénez')

pathsegments の指定は PurePath と同じです。

インスタンスを作成できるのはシステムと一致するフレーバーのみです (互換性のないパスフレーバーでのシステムコールの許可はバグやアプリケーションの異常終了の原因になります):

>>> import os
>>> os.name
'posix'
>>> Path('setup.py')
PosixPath('setup.py')
>>> PosixPath('setup.py')
PosixPath('setup.py')
>>> WindowsPath('setup.py')
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
  File "pathlib.py", line 798, in __new__
    % (cls.__name__,))
NotImplementedError: cannot instantiate 'WindowsPath' on your system

Some concrete path methods can raise an OSError if a system call fails (for example because the path doesn't exist).

パスの展開と解決

classmethod Path.home()

ユーザーのホームディレクトリ (os.path.expanduser() での ~ の返り値) を表す新しいパスオブジェクトを返します。ホームディレクトリが解決できない場合は、 RuntimeError を送出します。

>>> Path.home()
PosixPath('/home/antoine')

Added in version 3.5.

Path.expanduser()

パス要素 ~ および ~useros.path.expanduser() が返すように展開した新しいパスオブジェクトを返します。ホームディレクトリが解決できない場合は、 RuntimeError を送出します。

>>> p = PosixPath('~/films/Monty Python')
>>> p.expanduser()
PosixPath('/home/eric/films/Monty Python')

Added in version 3.5.

classmethod Path.cwd()

(os.getcwd() が返す) 現在のディレクトリを表す新しいパスオブジェクトを返します:

>>> Path.cwd()
PosixPath('/home/antoine/pathlib')
Path.absolute()

正規化やシンボリックリンクの解決をせずに、パスを絶対パスにします。新しいパスオブジェクトを返します:

>>> p = Path('tests')
>>> p
PosixPath('tests')
>>> p.absolute()
PosixPath('/home/antoine/pathlib/tests')
Path.resolve(strict=False)

パスを絶対パスにし、あらゆるシンボリックリンクを解決します。新しいパスオブジェクトが返されます:

>>> p = Path()
>>> p
PosixPath('.')
>>> p.resolve()
PosixPath('/home/antoine/pathlib')

".." 要素は除去されます (このような挙動を示すのはこのメソッドだけです):

>>> p = Path('docs/../setup.py')
>>> p.resolve()
PosixPath('/home/antoine/pathlib/setup.py')

If the path doesn't exist and strict is True, FileNotFoundError is raised. If strict is False, the path is resolved as far as possible and any remainder is appended without checking whether it exists. If an infinite loop is encountered along the resolution path, RuntimeError is raised.

バージョン 3.6 で変更: strict 引数を追加しました(3.6以前の挙動は strict です)。

( os.readlink() が返す) シンボリックリンクが指すパスを返します:

>>> p = Path('mylink')
>>> p.symlink_to('setup.py')
>>> p.readlink()
PosixPath('setup.py')

Added in version 3.9.

ファイルの種類とステータスを問い合わせる

バージョン 3.8 で変更: exists(), is_dir(), is_file(), is_mount(), is_symlink(), is_block_device(), is_char_device(), is_fifo(), is_socket() now return False instead of raising an exception for paths that contain characters unrepresentable at the OS level.

Path.stat(*, follow_symlinks=True)

(os.stat() と同様の) 現在のパスについて os.stat_result オブジェクトが含む情報を返します。値はそれぞれのメソッドを呼び出した時点のものになります。

このメソッドは通常はシンボリックリンクをたどります。シンボリックリンクに対して stat したい場合は follow_symlinks=False とするか、 lstat() を利用してください。

>>> p = Path('setup.py')
>>> p.stat().st_size
956
>>> p.stat().st_mtime
1327883547.852554

バージョン 3.10 で変更: follow_symlinks パラメータが追加されました。

Path.lstat()

Path.stat() のように振る舞いますが、パスがシンボリックリンクを指していた場合、リンク先ではなくシンボリックリンク自身の情報を返します。

Path.exists(*, follow_symlinks=True)

パスが存在するファイルかディレクトリを指している場合は True を返します。

このメソッドは通常はシンボリックリンクをたどります。シンボリックリンクが存在するかを確認したい場合は follow_symlinks=False 引数を追加してください。

>>> Path('.').exists()
True
>>> Path('setup.py').exists()
True
>>> Path('/etc').exists()
True
>>> Path('nonexistentfile').exists()
False

バージョン 3.12 で変更: follow_symlinks パラメータが追加されました。

Path.is_file()

Return True if the path points to a regular file (or a symbolic link pointing to a regular file), False if it points to another kind of file.

パスが存在しないか壊れたシンボリックリンクだった場合にも False が返されます; (パーミッションエラーのような) その他のエラーは伝搬されます。

Path.is_dir()

Return True if the path points to a directory (or a symbolic link pointing to a directory), False if it points to another kind of file.

パスが存在しないか壊れたシンボリックリンクだった場合にも False が返されます; (パーミッションエラーのような) その他のエラーは伝搬されます。

パスがシンボリックリンクを指していた場合 True を返し、その他の場合は False を返します。

パスが存在しない場合も False を返します; (パーミッションエラーのような) その他のエラーは伝搬されます。

Path.is_junction()

パスがジャンクションを指している場合は True を返し、それ以外の場合は False を返します。現在はWindowsのみジャンクションをサポートしています。

Added in version 3.12.

Path.is_mount()

パスがマウントポイント mount point (ファイルシステムの中で異なるファイルシステムがマウントされているところ) なら、 True を返します。POSIX では、この関数は path の親ディレクトリである path/..path と異なるデバイス上にあるか、あるいは path/..path が同じデバイス上の同じ i-node を指しているかをチェックします --- これによって全ての Unix 系システムと POSIX 標準でマウントポイントが検出できます。Windowsでは、マウントポイントはドライブレターを持つルート(e.g. c:\)、共有 UNC(e.g. \\server\share)またはマウントされたファイルシステムのディレクトリです。

Added in version 3.7.

バージョン 3.12 で変更: Windows のサポートが追加されました。

Path.is_socket()

パスが Unix ソケット (または Unix ソケットへのシンボリックリンク) を指していた場合 True を返します。その他の種類のファイルの場合 False を返します。

パスが存在しないか壊れたシンボリックリンクだった場合にも False が返されます; (パーミッションエラーのような) その他のエラーは伝搬されます。

Path.is_fifo()

パスが FIFO (または FIFO へのシンボリックリンク) を指していた場合 True を返します。その他の種類のファイルの場合は False を返します。

パスが存在しないか壊れたシンボリックリンクだった場合にも False が返されます; (パーミッションエラーのような) その他のエラーは伝搬されます。

Path.is_block_device()

パスがブロックデバイス (またはブロックデバイスへのシンボリックリンク) を指していた場合 True を返します。その他の種類のファイルの場合は False を返します。

パスが存在しないか壊れたシンボリックリンクだった場合にも False が返されます; (パーミッションエラーのような) その他のエラーは伝搬されます。

Path.is_char_device()

パスがキャラクターデバイス (またはキャラクターデバイスへのシンボリックリンク) を指していた場合、True を返します。その他の種類のファイルの場合 False を返します。

パスが存在しないか壊れたシンボリックリンクだった場合にも False が返されます; (パーミッションエラーのような) その他のエラーは伝搬されます。

Path.samefile(other_path)

このパスが参照するファイルが other_path (Path オブジェクトか文字列) と同じであれば True を、異なるファイルであれば False を返します。意味的には os.path.samefile() および os.path.samestat() と同じです。

なんらかの理由でどちらかのファイルにアクセスできない場合は OSError が送出されます。

>>> p = Path('spam')
>>> q = Path('eggs')
>>> p.samefile(q)
False
>>> p.samefile('spam')
True

Added in version 3.5.

ファイルを読み書きする

Path.open(mode='r', buffering=-1, encoding=None, errors=None, newline=None)

組み込み関数 open() のようにパスが指しているファイルを開きます:

>>> p = Path('setup.py')
>>> with p.open() as f:
...     f.readline()
...
'#!/usr/bin/env python3\n'
Path.read_text(encoding=None, errors=None)

指定されたファイルの内容を文字列としてデコードして返します:

>>> p = Path('my_text_file')
>>> p.write_text('Text file contents')
18
>>> p.read_text()
'Text file contents'

ファイルを開いた後に閉じます。 オプションのパラメーターの意味は open() と同じです。

Added in version 3.5.

Path.read_bytes()

指定されたファイルの内容をバイナリオブジェクトで返します:

>>> p = Path('my_binary_file')
>>> p.write_bytes(b'Binary file contents')
20
>>> p.read_bytes()
b'Binary file contents'

Added in version 3.5.

Path.write_text(data, encoding=None, errors=None, newline=None)

指定されたファイルをテキストモードで開き、data を書き込み、ファイルを閉じます:

>>> p = Path('my_text_file')
>>> p.write_text('Text file contents')
18
>>> p.read_text()
'Text file contents'

同じ名前のファイルが存在する場合は上書きされます。オプションのパラメーターの意味は open() と同じです。

Added in version 3.5.

バージョン 3.10 で変更: newline パラメータが追加されました。

Path.write_bytes(data)

指定されたファイルをバイトモードで開き、data を書き込み、ファイルを閉じます:

>>> p = Path('my_binary_file')
>>> p.write_bytes(b'Binary file contents')
20
>>> p.read_bytes()
b'Binary file contents'

同じ名前のファイルがすでにあれば上書きされます。

Added in version 3.5.

ディレクトリを読む

Path.iterdir()

パスがディレクトリを指していた場合、ディレクトリの内容のパスオブジェクトを yield します:

>>> p = Path('docs')
>>> for child in p.iterdir(): child
...
PosixPath('docs/conf.py')
PosixPath('docs/_templates')
PosixPath('docs/make.bat')
PosixPath('docs/index.rst')
PosixPath('docs/_build')
PosixPath('docs/_static')
PosixPath('docs/Makefile')

子の要素は任意の順番で yield されます。特殊なパスの '.''..' は含まれません。イテレーターを生成したあとにディレクトリにファイルを削除または追加した場合に、そのファイルのパスオブジェクトが含まれるかは定義されていません。

パスがディレクトリでないかアクセスできない場合は OSError を送出します。

Path.glob(pattern, *, case_sensitive=None)

現在のパスが表すディレクトリ内で相対 pattern に一致する (あらゆる種類の) すべてのファイルを yield します:

>>> sorted(Path('.').glob('*.py'))
[PosixPath('pathlib.py'), PosixPath('setup.py'), PosixPath('test_pathlib.py')]
>>> sorted(Path('.').glob('*/*.py'))
[PosixPath('docs/conf.py')]

Patterns are the same as for fnmatch, with the addition of "**" which means "this directory and all subdirectories, recursively". In other words, it enables recursive globbing:

>>> sorted(Path('.').glob('**/*.py'))
[PosixPath('build/lib/pathlib.py'),
 PosixPath('docs/conf.py'),
 PosixPath('pathlib.py'),
 PosixPath('setup.py'),
 PosixPath('test_pathlib.py')]

This method calls Path.is_dir() on the top-level directory and propagates any OSError exception that is raised. Subsequent OSError exceptions from scanning directories are suppressed.

デフォルトまたは case_sensitive キーワード専用引数に None を指定した場合、このメソッドはパスの一致判定にプラットフォームに依存した大文字小文字のルールを使用します。一般的にPOSIXは大文字と小文字を区別し、Windowsは区別しません。case_sensitiveTrue または False に設定するとこの動作を上書きします。

注釈

Using the "**" pattern in large directory trees may consume an inordinate amount of time.

引数 self, pattern を指定して 監査イベント pathlib.Path.glob を送出します。

バージョン 3.11 で変更: Return only directories if pattern ends with a pathname components separator (sep or altsep).

バージョン 3.12 で変更: case_sensitive 引数が追加されました。

Path.rglob(pattern, *, case_sensitive=None)

Glob the given relative pattern recursively. This is like calling Path.glob() with "**/" added in front of the pattern, where patterns are the same as for fnmatch:

>>> sorted(Path().rglob("*.py"))
[PosixPath('build/lib/pathlib.py'),
 PosixPath('docs/conf.py'),
 PosixPath('pathlib.py'),
 PosixPath('setup.py'),
 PosixPath('test_pathlib.py')]

デフォルトまたは case_sensitive キーワード専用引数に None を指定した場合、このメソッドはパスの一致判定にプラットフォームに依存した大文字小文字のルールを使用します。一般的にPOSIXは大文字と小文字を区別し、Windowsは区別しません。case_sensitiveTrue または False に設定するとこの動作を上書きします。

引数 self, pattern を指定して 監査イベント pathlib.Path.rglob を送出します。

バージョン 3.11 で変更: Return only directories if pattern ends with a pathname components separator (sep or altsep).

バージョン 3.12 で変更: case_sensitive 引数が追加されました。

Path.walk(top_down=True, on_error=None, follow_symlinks=False)

Generate the file names in a directory tree by walking the tree either top-down or bottom-up.

For each directory in the directory tree rooted at self (including self but excluding '.' and '..'), the method yields a 3-tuple of (dirpath, dirnames, filenames).

dirpath is a Path to the directory currently being walked, dirnames is a list of strings for the names of subdirectories in dirpath (excluding '.' and '..'), and filenames is a list of strings for the names of the non-directory files in dirpath. To get a full path (which begins with self) to a file or directory in dirpath, do dirpath / name. Whether or not the lists are sorted is file system-dependent.

If the optional argument top_down is true (which is the default), the triple for a directory is generated before the triples for any of its subdirectories (directories are walked top-down). If top_down is false, the triple for a directory is generated after the triples for all of its subdirectories (directories are walked bottom-up). No matter the value of top_down, the list of subdirectories is retrieved before the triples for the directory and its subdirectories are walked.

When top_down is true, the caller can modify the dirnames list in-place (for example, using del or slice assignment), and Path.walk() will only recurse into the subdirectories whose names remain in dirnames. This can be used to prune the search, or to impose a specific order of visiting, or even to inform Path.walk() about directories the caller creates or renames before it resumes Path.walk() again. Modifying dirnames when top_down is false has no effect on the behavior of Path.walk() since the directories in dirnames have already been generated by the time dirnames is yielded to the caller.

By default, errors from os.scandir() are ignored. If the optional argument on_error is specified, it should be a callable; it will be called with one argument, an OSError instance. The callable can handle the error to continue the walk or re-raise it to stop the walk. Note that the filename is available as the filename attribute of the exception object.

By default, Path.walk() does not follow symbolic links, and instead adds them to the filenames list. Set follow_symlinks to true to resolve symlinks and place them in dirnames and filenames as appropriate for their targets, and consequently visit directories pointed to by symlinks (where supported).

注釈

follow_symlinks に True を指定すると、シンボリックリンクが親ディレクトリを指していた場合に、無限ループになることに注意してください。 Path.walk() はすでにたどったディレクトリを管理したりはしません。

注釈

Path.walk() assumes the directories it walks are not modified during execution. For example, if a directory from dirnames has been replaced with a symlink and follow_symlinks is false, Path.walk() will still try to descend into it. To prevent such behavior, remove directories from dirnames as appropriate.

注釈

Unlike os.walk(), Path.walk() lists symlinks to directories in filenames if follow_symlinks is false.

This example displays the number of bytes used by all files in each directory, while ignoring __pycache__ directories:

from pathlib import Path
for root, dirs, files in Path("cpython/Lib/concurrent").walk(on_error=print):
  print(
      root,
      "consumes",
      sum((root / file).stat().st_size for file in files),
      "bytes in",
      len(files),
      "non-directory files"
  )
  if '__pycache__' in dirs:
        dirs.remove('__pycache__')

This next example is a simple implementation of shutil.rmtree(). Walking the tree bottom-up is essential as rmdir() doesn't allow deleting a directory before it is empty:

# Delete everything reachable from the directory "top".
# CAUTION:  This is dangerous! For example, if top == Path('/'),
# it could delete all of your files.
for root, dirs, files in top.walk(top_down=False):
    for name in files:
        (root / name).unlink()
    for name in dirs:
        (root / name).rmdir()

Added in version 3.12.

ファイルとディレクトリの作成

Path.touch(mode=0o666, exist_ok=True)

与えられたパスにファイルを作成します。mode が与えられた場合、プロセスの umask 値と組み合わせてファイルのモードとアクセスフラグが決定されます。ファイルがすでに存在した場合、exist_ok が真ならばこの関数は正常に終了します (そしてファイルの更新日付が現在の日時に変更されます)。その他の場合は FileExistsError が送出されます。

参考

The open(), write_text() and write_bytes() methods are often used to create files.

Path.mkdir(mode=0o777, parents=False, exist_ok=False)

与えられたパスに新しくディレクトリを作成します。mode が与えられていた場合、プロセスの umask 値と組み合わせてファイルのモードとアクセスフラグを決定します。パスがすでに存在していた場合 FileExistsError が送出されます。

parents の値が真の場合、このパスの親ディレクトリを必要に応じて作成します; それらのアクセス制限はデフォルト値が取られ、mode は使用されません (POSIX の mkdir -p コマンドを真似ています)。

parents の値が偽の場合 (デフォルト)、親ディレクトリがないと FileNotFoundError を送出します。

exist_ok の値が (デフォルトの) 偽の場合、対象のディレクトリがすでに存在すると FileExistsError を送出します。

If exist_ok is true, FileExistsError will not be raised unless the given path already exists in the file system and is not a directory (same behavior as the POSIX mkdir -p command).

バージョン 3.5 で変更: exist_ok 引数が追加されました。

Make this path a symbolic link pointing to target.

Windows では、シンボリックリンクはファイルかディレクトリのどちらかを表しますが、ターゲットに合わせて動的に変化することはありません。ターゲットが存在する場合、シンボリックリンクの種類は対象に合わせて作成されます。ターゲットが存在せず target_is_directory が真である場合、シンボリックリンクはディレクトリのリンクとして作成され、偽である場合 (デフォルト) はファイルのリンクになります。Windows 以外のプラットフォームでは target_is_directory は無視されます。

>>> p = Path('mylink')
>>> p.symlink_to('setup.py')
>>> p.resolve()
PosixPath('/home/antoine/pathlib/setup.py')
>>> p.stat().st_size
956
>>> p.lstat().st_size
8

注釈

引数の並び (link, target) は os.symlink() とは逆です。

このパスを target と同じファイルへのハードリンクにします。

注釈

引数の並び (link, target) は os.link() とは逆です。

Added in version 3.10.

リネームと削除

Path.rename(target)

このファイルかディレクトリを与えられた target にリネームし、 target を指す新しい Path のインスタンスを返します。 Unix では target が存在するファイルの場合、ユーザにパーミッションがあれば静かに置換されます。 Windows では target が存在する場合、FileExistsError が送出されます。 target は文字列か別のパスオブジェクトです:

>>> p = Path('foo')
>>> p.open('w').write('some text')
9
>>> target = Path('bar')
>>> p.rename(target)
PosixPath('bar')
>>> target.open().read()
'some text'

targetパスは絶対または相対で指定できます。相対パスは現在の作業ディレクトリからの相対パスとして解釈し、Path オブジェクトのディレクトリ ではありません

It is implemented in terms of os.rename() and gives the same guarantees.

バージョン 3.8 で変更: 戻り値を追加し、新しい Path インスタンスを返します。

Path.replace(target)

現在のファイルまたはディレクトリの名前を target に変更し、 target を指す新しい Path のインスタンスを返します。target が既存のファイルか空のディレクトリを指していた場合、無条件に置き換えられます。

targetパスは絶対または相対で指定できます。相対パスは現在の作業ディレクトリからの相対パスとして解釈し、Path オブジェクトのディレクトリ ではありません

バージョン 3.8 で変更: 戻り値を追加し、新しい Path インスタンスを返します。

このファイルまたはシンボリックリンクを削除します。パスがディレクトリを指している場合は Path.rmdir() を使用してください。

missing_ok の値が (デフォルトの) 偽の場合、対象のファイルが存在しないと FileNotFoundError を送出します。

missing_ok の値が真の場合、 FileExistsError 例外を送出しません (POSIX の rm -f コマンドの挙動と同じ)。

バージョン 3.8 で変更: missing_ok 引数が追加されました。

Path.rmdir()

現在のディレクトリを削除します。ディレクトリは空でなければなりません。

パーミッションと所有者

Path.owner()

Return the name of the user owning the file. KeyError is raised if the file's user identifier (UID) isn't found in the system database.

Path.group()

Return the name of the group owning the file. KeyError is raised if the file's group identifier (GID) isn't found in the system database.

Path.chmod(mode, *, follow_symlinks=True)

os.chmod() のようにファイルのモードとアクセス権限を変更します。

このメソッドは通常シンボリックリンクをたどります。一部のUnixではシンボリックリンク自体のパーミッション変更をサポートしています。そのようなプラットフォームでは引数に``follow_symlinks=False`` を追加するか、lchmod() を使用してください。

>>> p = Path('setup.py')
>>> p.stat().st_mode
33277
>>> p.chmod(0o444)
>>> p.stat().st_mode
33060

バージョン 3.10 で変更: follow_symlinks パラメータが追加されました。

Path.lchmod(mode)

Path.chmod() のように振る舞いますが、パスがシンボリックリンクを指していた場合、リンク先ではなくシンボリックリンク自身のモードが変更されます。

Correspondence to tools in the os module

下にあるのは、様々な os 関数とそれに相当する PurePath あるいは Path の同等のものとの対応表です。

osos.path

pathlib

os.path.dirname()

PurePath.parent

os.path.basename()

PurePath.name

os.path.splitext()

PurePath.stem, PurePath.suffix

os.path.join()

PurePath.joinpath()

os.path.isabs()

PurePath.is_absolute()

os.path.relpath()

PurePath.relative_to() [1]

os.path.expanduser()

Path.expanduser() [2]

os.path.realpath()

Path.resolve()

os.path.abspath()

Path.absolute() [3]

os.path.exists()

Path.exists()

os.path.isfile()

Path.is_file()

os.path.isdir()

Path.is_dir()

os.path.islink()

Path.is_symlink()

os.path.isjunction()

Path.is_junction()

os.path.ismount()

Path.is_mount()

os.path.samefile()

Path.samefile()

os.getcwd()

Path.cwd()

os.stat()

Path.stat()

os.lstat()

Path.lstat()

os.listdir()

Path.iterdir()

os.walk()

Path.walk() [4]

os.mkdir(), os.makedirs()

Path.mkdir()

os.link()

Path.hardlink_to()

os.symlink()

Path.symlink_to()

os.readlink()

Path.readlink()

os.rename()

Path.rename()

os.replace()

Path.replace()

os.remove(), os.unlink()

Path.unlink()

os.rmdir()

Path.rmdir()

os.chmod()

Path.chmod()

os.lchmod()

Path.lchmod()

脚注