37.8. Mac OS ツールボックスモジュール¶
各種のレガシーな Mac OS ツールボックスへのインターフェースを与えるモジュール群があります。対応するモジュールがあるなら、そのモジュールではツールボックスで宣言された各種の構造体の Python オブジェクトが定義され、操作は定義されたオブジェクトのメソッドとして実装されています。その他の操作はモジュールの関数として実装されています。 C で可能な操作がすべて Python で可能なわけではありませんし (コールバックはよく問題になります)、パラメータが Python だと違ってしまうことはよくあります (特に入力バッファや出力バッファ)。全てのメソッドと関数は __doc__
文字列があるので、引数と返り値の説明を得る事ができます。他の情報源としては、 Inside Macintosh などを参照してください。
これらのモジュールは全て Carbon
パッケージに含まれています。この名前にもかかわらずそれら全てが Carbon フレームワークの一部なわけではありません。CF は、CoreFoundation フレームワークの中に実際はありますし、Qt は QuickTime フレームワークにあります。ツールボックスモジュールは普通以下のようにして利用します:
from Carbon import AE
注釈
最新バージョンの OS X では、このモジュールが使っている OS X API のほとんどが非推奨になっているか、もしくは削除されています。多くは Python が 64 ビットモードで動作している場合には利用出来ません。Carbon モジュール群は Python 3 では削除済みです。Python 2 でもこれらのモジュールの利用は避けるべきです。
37.8.3. Carbon.App
--- Appearance Manager¶
37.8.4. Carbon.Appearance
--- Appearance Manager 定数¶
37.8.5. Carbon.CF
--- Core Foundation¶
CFBase
, CFArray
, CFData
, CFDictionary
, CFString
と CFURL
オブジェクトがいくらか部分的にサポートされています。
37.8.7. Carbon.CarbonEvt
--- Carbon Event Manager¶
37.8.8. Carbon.CarbonEvents
--- Carbon Event Manager 定数¶
37.8.10. Carbon.Components
--- Component Manager 定数¶
37.8.11. Carbon.ControlAccessor
--- Control Manager アクセッサ¶
37.8.12. Carbon.Controls
--- Control Manager 定数¶
37.8.13. Carbon.CoreFounation
--- CoreFounation 定数¶
37.8.14. Carbon.CoreGraphics
--- CoreGraphics 定数¶
37.8.15. Carbon.Ctl
--- Control Manager¶
37.8.16. Carbon.Dialogs
--- Dialog Manager 定数¶
37.8.17. Carbon.Dlg
--- Dialog Manager¶
37.8.18. Carbon.Drag
--- Drag and Drop Manager¶
37.8.19. Carbon.Dragconst
--- Drag and Drop Manager 定数¶
37.8.20. Carbon.Events
--- Event Manager 定数¶
37.8.21. Carbon.Evt
--- Event Manager¶
37.8.22. Carbon.File
--- File Manager¶
37.8.23. Carbon.Files
--- File Manager 定数¶
37.8.25. Carbon.Folder
--- Folder Manager¶
37.8.26. Carbon.Folders
--- Folder Manager 定数¶
37.8.27. Carbon.Fonts
--- Font Manager 定数¶
37.8.28. Carbon.Help
--- Help Manager¶
37.8.29. Carbon.IBCarbon
--- Carbon InterfaceBuilder¶
37.8.30. Carbon.IBCarbonRuntime
--- Carbon InterfaceBuilder 定数¶
37.8.31. Carbon.Icn
--- Carbon Icon Manager¶
37.8.32. Carbon.Icons
--- Carbon Icon Manager 定数¶
37.8.33. Carbon.Launch
--- Carbon Launch Services¶
37.8.34. Carbon.LaunchServices
--- Carbon Launch Services 定数¶
37.8.35. Carbon.List
--- List Manager¶
37.8.36. Carbon.Lists
--- List Manager 定数¶
37.8.37. Carbon.MacHelp
--- Help Manager 定数¶
37.8.38. Carbon.MediaDescr
--- Parsers and generators for Quicktime Media descriptors¶
37.8.39. Carbon.Menu
--- Menu Manager¶
37.8.40. Carbon.Menus
--- Menu Manager 定数¶
37.8.41. Carbon.Mlte
--- MultiLingual Text Editor¶
37.8.42. Carbon.OSA
--- Carbon OSA Interface¶
37.8.43. Carbon.OSAconst
--- Carbon OSA Interface 定数¶
37.8.44. Carbon.QDOffscreen
--- QuickDraw Offscreen 定数¶
37.8.46. Carbon.Qdoffs
--- QuickDraw Offscreen¶
37.8.48. Carbon.QuickDraw
--- QuickDraw 定数¶
37.8.49. Carbon.QuickTime
--- QuickTime 定数¶
37.8.50. Carbon.Res
--- Resource Manager and Handles¶
37.8.51. Carbon.Resources
--- Resource Manager and Handles 定数¶
37.8.52. Carbon.Scrap
--- スクラップマネージャ¶
このモジュールは Mac OS 9 とそれ以前の OS 上の Classic PPC MacPython で完全に利用可能です。 Carbon 版の MacPython ではほんの限られた機能だけが利用可能です。
スクラップマネージャは Macintosh 上でのカット & ペースト操作の最もシンプルな形式をサポートします。アプリケーション間とアプリケーション内での両方のクリップボード操作が可能です。
Scrap
モジュールはスクラップマネージャの関数へのローレベルでのアクセスを提供します。以下の関数が定義されています:
-
Carbon.Scrap.
InfoScrap
()¶ スクラップについて現在の情報を返します。この情報は
(size, handle, count, state, path)
を含むタプルでエンコードされます。フィールド
意味
size
スクラップのサイズをバイト数で示したもの。
handle
スクラップを表現するリソースオブジェクト。
count
スクラップの内容のシリアルナンバー。
state
整数。メモリー内にあるなら正、ディスク上にあるなら
0
、初期化されていないなら負。path
ディスク上に保存されているなら、そのスクラップのファイルネーム。
参考
- Scrap Manager
Apple のスクラップマネージャに関する文書には、アプリケーションでスクラップマネージャを使用する上での便利な情報がたくさんあります。