組み込み例外
************

Python において、すべての例外は "BaseException" から派生したクラスのイ
ンスタンスでなければなりません。特定のクラスを言及する "except" 節を伴
う "try" 文において、その節はそのクラスから派生した例外クラスも処理し
ますが、そのクラスの派生 *元* の例外クラスは処理しません。サブクラス化
の関係にない 2 つの例外クラスは、それらが同じ名前だった場合でも等しく
なりえません。

以下に挙げる組み込み例外は、インタプリタや組み込み関数によって生成され
ます。特に注記しないかぎり、これらはエラーの詳しい原因を示す "関連値
(associated value)" を持ちます。この値は、複数の情報 (エラーコードや、
そのコードを説明する文字列など) の文字列かタプルです。関連値は通常、例
外クラスのコンストラクタに引数として渡されます。

ユーザによるコードも組み込み例外を送出できます。これを使って、例外ハン
ドラをテストしたり、インタプリタが同じ例外を送出する状況と "ちょうど同
じような" エラー条件であることを報告したりできます。しかし、ユーザのコ
ードが適切でないエラーを送出するのを妨げる方法はないので注意してくださ
い。

組み込み例外クラスは新たな例外を定義するためにサブクラス化することがで
きます。新しい例外は、"Exception" クラスかそのサブクラスの一つから派生
することをお勧めします。 "BaseException" からは派生しないで下さい。例
外を定義する上での詳しい情報は、 Python チュートリアルの ユーザー定義
例外 の項目にあります。


Exception context
=================

When raising a new exception while another exception is already being
handled, the new exception's "__context__" attribute is automatically
set to the handled exception.  An exception may be handled when an
"except" or "finally" clause, or a "with" statement, is used.

This implicit exception context can be supplemented with an explicit
cause by using "from" with "raise":

   raise new_exc from original_exc

"from" に続く式は例外か "None" でなくてはなりません。 式は送出される例
外の "__cause__" として設定されます。 "__cause__" を設定することは、
"__suppress_context__" 属性を暗黙的に "True" に設定することにもなるの
で、 "raise new_exc from None" を使うことで効率的に古い例外を新しいも
ので置き換えて表示する (例えば、 "KeyError" を "AttributeError" に置き
換え)、古い例外はデバッグ時の調査で使えるよう "__context__" に残すこと
ができます。

デフォルトの traceback 表示コードは、例外自体の traceback に加え、これ
らの連鎖された例外を表示します。"__cause__" で明示的に連鎖させた例外は
、存在するならば常に表示されます。"__context__" で暗黙に連鎖させた例外
は、"__cause__" が "None" かつ "__suppress_context__" が false の場合
にのみ表示されます。

いずれにせよ、連鎖された例外に続いて、その例外自体は常に表示されます。
そのため、traceback の最終行には、常に送出された最後の例外が表示されま
す。


Inheriting from built-in exceptions
===================================

User code can create subclasses that inherit from an exception type.
It's recommended to only subclass one exception type at a time to
avoid any possible conflicts between how the bases handle the "args"
attribute, as well as due to possible memory layout incompatibilities.

**CPython implementation detail:** Most built-in exceptions are
implemented in C for efficiency, see: Objects/exceptions.c.  Some have
custom memory layouts which makes it impossible to create a subclass
that inherits from multiple exception types. The memory layout of a
type is an implementation detail and might change between Python
versions, leading to new conflicts in the future.  Therefore, it's
recommended to avoid subclassing multiple exception types altogether.


基底クラス
==========

以下の例外は、主に他の例外の基底クラスとして使われます。

exception BaseException

   全ての組み込み例外の基底クラスです。ユーザ定義の例外に直接継承され
   ることは意図されていません (継承には "Exception" を使ってください)
   。このクラスのインスタンスに "str()" が呼ばれた場合、インスタンスへ
   の引数の表現か、引数が無い場合には空文字列が返されます。

   args

      例外コンストラクタに与えられた引数のタプルです。組み込み例外は普
      通、エラーメッセージを与える一つの文字列だけを引数として呼ばれま
      すが、中には ("OSError" など) いくつかの引数を必要とし、このタプ
      ルの要素に特別な意味を込めるものもあります。

   with_traceback(tb)

      このメソッドは *tb* を例外の新しいトレースバックとして設定し、例
      外オブジェクトを返します。これは通常次のような例外処理コードに使
      われます:

         try:
             ...
         except SomeException:
             tb = sys.exc_info()[2]
             raise OtherException(...).with_traceback(tb)

exception Exception

   システム終了以外の全ての組み込み例外はこのクラスから派生しています
   。全てのユーザ定義例外もこのクラスから派生させるべきです。

exception ArithmeticError

   算術上の様々なエラーに対して送出される組み込み例外 "OverflowError",
   "ZeroDivisionError", "FloatingPointError" の基底クラスです。

exception BufferError

   バッファ に関連する操作が行えなかったときに送出されます。

exception LookupError

   マッピングまたはシーケンスで使われたキーやインデクスが無効な場合に
   送出される例外 "IndexError" および "KeyError" の基底クラスです。
   "codecs.lookup()" によって直接送出されることもあります。


具象例外
========

以下の例外は、通常送出される例外です。

exception AssertionError

   "assert" 文が失敗した場合に送出されます。

exception AttributeError

   属性参照 (属性参照 を参照) や代入が失敗した場合に送出されます (オブ
   ジェクトが属性の参照や属性の代入をまったくサポートしていない場合に
   は "TypeError" が送出されます)。

exception EOFError

   "input()" が何もデータを読まずに end-of-file (EOF) に達した場合に送
   出されます。(注意:  "io.IOBase.read()" と "io.IOBase.readline()" メ
   ソッドは、EOF に達すると空文字列を返します。)

exception FloatingPointError

   現在は使われていません。

exception GeneratorExit

   *ジェネレータ* や *コルーチン* が閉じられたときに送出されます。
   "generator.close()" と "coroutine.close()" を参照してください。この
   例外は厳密に言えばエラーではないので、 "Exception" ではなく
   "BaseException" を直接継承しています。

exception ImportError

   "import" 文でモジュールをロードしようとして問題が発生すると送出され
   ます。 "from ... import" の中の"from list" (訳注："..." の部分)の名
   前が見つからないときにも送出されます。

   コンストラクタのキーワード専用引数を使って "name" および "path" 属
   性を設定できます。設定された場合、インポートを試みられたモジュール
   の名前と、例外を引き起こしたファイルへのパスとを、それぞれ表します
   。

   バージョン 3.3 で変更: "name" および "path" 属性が追加されました。

exception ModuleNotFoundError

   "ImportError" のサブクラスで、"import" 文でモジュールが見つからない
   場合に送出されます。また、 "sys.modules" に "None" が含まれる場合に
   も送出されます。

   バージョン 3.6 で追加.

exception IndexError

   シーケンスの添字が範囲外の場合に送出されます。 (スライスのインデク
   スはシーケンスの範囲に収まるように暗黙のうちに調整されます; インデ
   クスが整数でない場合、 "TypeError" が送出されます。)

exception KeyError

   マッピング (辞書) のキーが、既存のキーの集合内に見つからなかった場
   合に送出されます。

exception KeyboardInterrupt

   ユーザが割り込みキー (通常は "Control-C" または "Delete") を押した
   場合に送出されます。実行中、割り込みは定期的に監視されます。
   "Exception" を捕捉するコードに誤って捕捉されてインタプリタの終了が
   阻害されないように、この例外は "BaseException" を継承しています。

   注釈:

     Catching a "KeyboardInterrupt" requires special consideration.
     Because it can be raised at unpredictable points, it may, in some
     circumstances, leave the running program in an inconsistent
     state. It is generally best to allow "KeyboardInterrupt" to end
     the program as quickly as possible or avoid raising it entirely.
     (See Note on Signal Handlers and Exceptions.)

exception MemoryError

   ある操作中にメモリが不足したが、その状況は (オブジェクトをいくつか
   消去することで) まだ復旧可能かもしれない場合に送出されます。この例
   外の関連値は、メモリ不足になった (内部) 操作の種類を示す文字列です
   。下層のメモリ管理アーキテクチャ (C の "malloc()" 関数) のために、
   インタプリタが現状から完璧に復旧できるとはかぎらないので注意してく
   ださい。それでも、プログラムの暴走が原因の場合に備えて実行スタック
   のトレースバックを出力できるように、例外が送出されます。

exception NameError

   ローカルまたはグローバルの名前が見つからなかった場合に送出されます
   。これは非修飾の (訳注: "spam.egg" ではなく単に "egg" のような) 名
   前のみに適用されます。関連値は見つからなかった名前を含むエラーメッ
   セージです。

exception NotImplementedError

   この例外は "RuntimeError" から派生しています。ユーザ定義の基底クラ
   スにおいて、抽象メソッドが派生クラスでオーバライドされることを要求
   する場合にこの例外を送出しなくてはなりません。またはクラスは実装中
   であり本来の実装を追加する必要があることを示します。

   注釈:

     演算子やメソッドがサポートされていないことを示す目的でこの例外を
     使用するべきではありません。そのようなケースではオペレータやメソ
     ッドを未定義のままとするか、サブクラスの場合は "None" を設定して
     ください。

   注釈:

     "NotImplementedError" と "NotImplemented" は、似たような名前と目
     的を持っていますが、相互に変換できません。 利用する際には、
     "NotImplemented" を参照してください。

exception OSError([arg])
exception OSError(errno, strerror[, filename[, winerror[, filename2]]])

   この例外はシステム関数がシステム関連のエラーを返した場合に送出され
   ます。例えば "file not found" や "disk full" のような I/O の失敗が
   発生したときです (引数の型が不正な場合や、他の偶発的なエラーは除き
   ます)。

   コンストラクタの2番目の形式は下記の対応する属性を設定します。指定さ
   れなかった場合属性はデフォルトで "None" です。後方互換性のために、
   引数が3つ渡された場合、"args" 属性は最初の2つの要素のみからなるタプ
   ルを持ちます。

   コンストラクタは実際には、 OS exceptions で述べられている "OSError"
   のサブクラスを返すことがよくあります。特定のサブクラスは最終的な
   "errno" 値によります。この挙動は "OSError" を直接またはエイリアスで
   構築し、サブクラス化時に継承されなかった場合にのみ発生します。

   errno

      C 変数 "errno" に由来する数値エラーコードです。

   winerror

      Windows において、ネイティブ Windows エラーコードを与えます。そ
      して "errno" 属性は POSIX でいうネイティブエラーコードへのおよそ
      の翻訳です。

      Windows では、*winerror* コンストラクタ引数が整数の場合 "errno"
      属性は Windows エラーコードから決定され、*errno* 引数は無視され
      ます。他のプラットフォームでは *winerror* 引数は無視され、
      "winerror" 属性は存在しません。

   strerror

      OS が提供するような、対応するエラーメッセージです。 POSIX では
      "perror()" で、Windows では "FormatMessage()" で体裁化されます。

   filename
   filename2

      ファイルシステムパスが1つ関与する例外 (例えば "open()" や
      "os.unlink()") の場合、"filename" は関数に渡されたファイル名です
      。 ファイルシステムパスが2つ関与する関数 (例えば "os.rename()")
      の場合、"filename2" は関数に渡された2つ目のファイル名です。

   バージョン 3.3 で変更: "EnvironmentError", "IOError",
   "WindowsError", "socket.error", "select.error", "mmap.error" が
   "OSError" に統合されました。コンストラクタはサブクラスを返すかもし
   れません。

   バージョン 3.4 で変更: "filename" 属性がファイルシステムのエンコー
   ディングでエンコードやデコードされた名前から、関数に渡された元々の
   ファイル名になりました。 また、*filename2* コンストラクタ引数が追加
   されました。

exception OverflowError

   算術演算の結果が表現できない大きな値になった場合に送出されます。こ
   れは整数では起こりません (むしろ "MemoryError" が送出されることにな
   るでしょう)。しかし、歴史的な理由のため、要求された範囲の外の整数に
   対して OverflowError が送出されることがあります。C の浮動小数点演算
   の例外処理は標準化されていないので、ほとんどの浮動小数点演算もチェ
   ックされません。

exception RecursionError

   この例外は "RuntimeError" を継承しています。インタープリタが最大再
   帰深度 ("sys.getrecursionlimit()" を参照) の超過を検出すると送出さ
   れます。

   バージョン 3.5 で追加: 以前は "RuntimeError" をそのまま送出していま
   した。

exception ReferenceError

   "weakref.proxy()" によって生成された弱参照 (weak reference) プロキ
   シを使って、ガーベジコレクションによって回収された後の参照対象オブ
   ジェクトの属性にアクセスした場合に送出されます。弱参照については
   "weakref" モジュールを参照してください。

exception RuntimeError

   他のカテゴリに分類できないエラーが検出された場合に送出されます。関
   連値は、何が問題だったのかをより詳細に示す文字列です。

exception StopIteration

   組込み関数 "next()" と *iterator* の "__next__()" メソッドによって
   、そのイテレータが生成するアイテムがこれ以上ないことを伝えるために
   送出されます。

   この例外オブジェクトには一つの属性 "value" があり、例外を構成する際
   に引数として与えられ、デフォルトは "None" です。

   *generator* や *coroutine* 関数が返るとき、新しい "StopIteration"
   インスタンスが送出されます。 関数の返り値は例外のコンストラクタの
   "value" 引数として使われます。

   ジェネレータのコードが直接的あるいは間接的に "StopIteration" を送出
   する場合は、 "RuntimeError" に変換されます ("StopIteration" は変換
   後の例外の原因として保持されます)。

   バージョン 3.3 で変更: "value" 属性とジェネレータ関数が値を返すため
   にそれを使う機能が追加されました。

   バージョン 3.5 で変更: "from __future__ import generator_stop" によ
   る RuntimeError への変換が導入されました。 **PEP 479** を参照してく
   ださい。

   バージョン 3.7 で変更: **PEP 479** が全てのコードでデフォルトで有効
   化されました: ジェネレータから送出された "StopIteration" は
   "RuntimeError" に変換されます。

exception StopAsyncIteration

   イテレーションを停止するために、 *asynchronous iterator* オブジェク
   トの "__anext__()" メソッドによって返される必要があります。

   バージョン 3.5 で追加.

exception SyntaxError(message, details)

   パーザが構文エラーに遭遇した場合に送出されます。この例外は "import"
   文、組み込み関数 "compile()"、"exec()" や "eval()" 、初期化スクリプ
   トの読み込みや標準入力で (対話的な実行時にも) 起こる可能性がありま
   す。

   例外インスタンスの "str()" はエラーメッセージのみを返します。詳細は
   タプルで、個々の属性としても利用できます。

   filename

      構文エラーが発生したファイルの名前。

   lineno

      ファイルのエラーが発生した行番号。1から数えはじめるため、ファイ
      ルの最初の行の "lineno" は1です。

   offset

      行のエラーが発生した列番号。1から数えはじめるため、行の最初の文
      字の "offset" は1です。

   text

      エラーを含むソースコードのテキスト。

   For errors in f-string fields, the message is prefixed by
   "f-string: " and the offsets are offsets in a text constructed from
   the replacement expression.  For example, compiling f'Bad {a b}
   field' results in this args attribute: ('f-string: ...', ('', 1, 4,
   '(a b)n')).

exception IndentationError

   正しくないインデントに関する構文エラーの基底クラスです。これは
   "SyntaxError" のサブクラスです。

exception TabError

   タブとスペースを一貫しない方法でインデントに使っているときに送出さ
   れます。これは "IndentationError" のサブクラスです。

exception SystemError

   インタプリタが内部エラーを発見したが、状況は全ての望みを棄てさせる
   ほど深刻ではないと思われる場合に送出されます。関連値は (下位層で)
   どの動作が失敗したかを示す文字列です。

   使用中の Python インタプリタの作者または保守担当者にこのエラーを報
   告してください。このとき、Python インタプリタのバージョン
   ("sys.version" 。Python の対話的セッションを開始した際にも出力され
   ます)、正確なエラーメッセージ (例外の関連値) を忘れずに報告してくだ
   さい。可能な場合にはエラーを引き起こしたプログラムのソースコードも
   報告してください。

exception SystemExit

   この例外は "sys.exit()" 関数から送出されます。"Exception" をキャッ
   チするコードに誤ってキャッチされないように、"Exception" ではなく
   "BaseException" を継承しています。これにより例外は上の階層に適切に
   伝わり、インタープリタを終了させます。この例外が処理されなかった場
   合はスタックのトレースバックを表示せずに Python インタープリタは終
   了します。コンストラクタは "sys.exit()" に渡されるオプション引数と
   同じものを受け取ります。値が整数の場合、システムの終了ステータス (C
   言語の "exit()" 関数に渡すもの)を指定します。値が "None" の場合、終
   了ステータスは 0 です。それ以外の型の場合 (例えば str)、 オブジェク
   トの値が表示され、終了ステータスは 1 です。

   "sys.exit()" は、クリーンアップのための処理 ("try" 文の "finally"
   節) が実行されるようにするため、またデバッガが制御不能になるリスク
   を冒さずにスクリプトを実行できるようにするために例外に変換されます
   。即座に終了することが真に強く必要であるとき (例えば、"os.fork()"
   を呼んだ後の子プロセス内) には "os._exit()" 関数を使うことができま
   す。

   code

      コンストラクタに渡された終了ステータス又はエラーメッセージ。(デ
      フォルトは "None")

exception TypeError

   組み込み演算または関数が適切でない型のオブジェクトに対して適用され
   た際に送出されます。関連値は型の不整合に関して詳細を述べた文字列で
   す。

   この例外は、そのオブジェクトで実行しようとした操作がサポートされて
   おらず、その予定もない場合にユーザーコードから送出されるかもしれま
   せん。オブジェクトでその操作をサポートするつもりだが、まだ実装を提
   供していないのであれば、送出する適切な例外は "NotImplementedError"
   です。

   誤った型の引数が渡された場合は (例えば、"int" が期待されるのに、
   "list" が渡された) "TypeError" となるべきです。しかし、誤った値(例
   えば、期待する範囲外の数)が引数として渡された場合は、 "ValueError"
   となるべきです。

exception UnboundLocalError

   関数やメソッド内のローカルな変数に対して参照を行ったが、その変数に
   は値が代入されていなかった場合に送出されます。 "NameError" のサブク
   ラスです。

exception UnicodeError

   Unicode に関するエンコードまたはデコードのエラーが発生した際に送出
   されます。 "ValueError" のサブクラスです。

   "UnicodeError" はエンコードまたはデコードのエラーの説明を属性として
   持っています。例えば、 "err.object[err.start:err.end]" は、無効な入
   力のうちコーデックが処理に失敗した箇所を表します。

   encoding

      エラーを送出したエンコーディングの名前です。

   reason

      そのコーデックエラーを説明する文字列です。

   object

      コーデックがエンコードまたはデコードしようとしたオブジェクトです
      。

   start

      "object" の最初の無効なデータのインデクスです。

   end

      "object" の最後の無効なデータの次のインデクスです。

exception UnicodeEncodeError

   Unicode 関連のエラーがエンコード中に発生した際に送出されます。
   "UnicodeError" のサブクラスです。

exception UnicodeDecodeError

   Unicode 関連のエラーがデコード中に発生した際に送出されます。
   "UnicodeError" のサブクラスです。

exception UnicodeTranslateError

   Unicode 関連のエラーが変換中に発生した際に送出されます。
   "UnicodeError" のサブクラスです。

exception ValueError

   演算子や関数が、正しい型だが適切でない値を持つ引数を受け取ったとき
   や、 "IndexError" のようなより詳細な例外では記述できない状況で送出
   されます。

exception ZeroDivisionError

   除算や剰余演算の第二引数が 0 であった場合に送出されます。関連値は文
   字列で、その演算における被演算子と演算子の型を示します。

以下の例外は、過去のバージョンとの後方互換性のために残されています;
Python 3.3 より、これらは "OSError" のエイリアスです。

exception EnvironmentError

exception IOError

exception WindowsError

   Windows でのみ利用できます。


OS 例外
-------

以下の例外は "OSError" のサブクラスで、システムエラーコードに依存して
送出されます。

exception BlockingIOError

   Raised when an operation would block on an object (e.g. socket) set
   for non-blocking operation. Corresponds to "errno" "EAGAIN",
   "EALREADY", "EWOULDBLOCK" and "EINPROGRESS".

   "BlockingIOError" は、 "OSError" の属性に加えて一つの属性を持ちます
   :

   characters_written

      ストリームがブロックされるまでに書き込まれた文字数を含む整数です
      。この属性は "io" からのバッファ I/O クラスを使っているときに利
      用できます。

exception ChildProcessError

   Raised when an operation on a child process failed. Corresponds to
   "errno" "ECHILD".

exception ConnectionError

   コネクション関係の問題の基底クラス。

   サブクラスは "BrokenPipeError", "ConnectionAbortedError",
   "ConnectionRefusedError", "ConnectionResetError" です。

exception BrokenPipeError

   A subclass of "ConnectionError", raised when trying to write on a
   pipe while the other end has been closed, or trying to write on a
   socket which has been shutdown for writing. Corresponds to "errno"
   "EPIPE" and "ESHUTDOWN".

exception ConnectionAbortedError

   A subclass of "ConnectionError", raised when a connection attempt
   is aborted by the peer. Corresponds to "errno" "ECONNABORTED".

exception ConnectionRefusedError

   A subclass of "ConnectionError", raised when a connection attempt
   is refused by the peer. Corresponds to "errno" "ECONNREFUSED".

exception ConnectionResetError

   A subclass of "ConnectionError", raised when a connection is reset
   by the peer. Corresponds to "errno" "ECONNRESET".

exception FileExistsError

   Raised when trying to create a file or directory which already
   exists. Corresponds to "errno" "EEXIST".

exception FileNotFoundError

   Raised when a file or directory is requested but doesn't exist.
   Corresponds to "errno" "ENOENT".

exception InterruptedError

   システムコールが入力信号によって中断された場合に送出されます。
   "errno" "EINTR" に対応します。

   バージョン 3.5 で変更: シグナルハンドラが例外を送出せず、システムコ
   ールが信号で中断された場合 Python は "InterruptedError" を送出する
   代わりにシステムコールを再試行するようになりました (論拠については
   **PEP 475** を参照してください) 。

exception IsADirectoryError

   Raised when a file operation (such as "os.remove()") is requested
   on a directory. Corresponds to "errno" "EISDIR".

exception NotADirectoryError

   Raised when a directory operation (such as "os.listdir()") is
   requested on something which is not a directory.  On most POSIX
   platforms, it may also be raised if an operation attempts to open
   or traverse a non-directory file as if it were a directory.
   Corresponds to "errno" "ENOTDIR".

exception PermissionError

   Raised when trying to run an operation without the adequate access
   rights - for example filesystem permissions. Corresponds to "errno"
   "EACCES" and "EPERM".

exception ProcessLookupError

   Raised when a given process doesn't exist. Corresponds to "errno"
   "ESRCH".

exception TimeoutError

   Raised when a system function timed out at the system level.
   Corresponds to "errno" "ETIMEDOUT".

バージョン 3.3 で追加: 上記のすべての "OSError" サブクラスが追加されま
した。

参考: **PEP 3151** - OS および IO 例外階層の手直し


警告
====

次の例外は警告カテゴリとして使われます。詳細については 警告カテゴリ の
ドキュメントを参照してください。

exception Warning

   警告カテゴリの基底クラスです。

exception UserWarning

   ユーザコードによって生成される警告の基底クラスです。

exception DeprecationWarning

   他の Python 開発者へ向けて警告を発するときの、廃止予定の機能につい
   ての警告の基底クラスです。

   "__main__" モジュールを除いて(**PEP 565**)、デフォルトの警告フィル
   ターで無効化されています。Python Development Mode を有効にするとこ
   の警告が表示されます。

   The deprecation policy is described in **PEP 387**.

exception PendingDeprecationWarning

   古くなって将来的に廃止される予定だが、今のところは廃止されていない
   機能についての警告の基底クラスです。

   近々起こる可能性のある機能廃止について警告を発することはまれなので
   、このクラスはめったに使われず、既に決まっている廃止については
   "DeprecationWarning" が望ましいです。

   デフォルトの警告フィルターで無効化されています。Python Development
   Mode を有効にするとこの警告が表示されます。

   The deprecation policy is described in **PEP 387**.

exception SyntaxWarning

   曖昧な構文に対する警告の基底クラスです。

exception RuntimeWarning

   あいまいなランタイム挙動に対する警告の基底クラスです。

exception FutureWarning

   Python で書かれたアプリケーションのエンドユーザーへ向けて警告を発す
   るときの、廃止予定の機能についての警告の基底クラスです。

exception ImportWarning

   モジュールインポートの誤りと思われるものに対する警告の基底クラスで
   す。

   デフォルトの警告フィルターで無効化されています。Python Development
   Mode を有効にするとこの警告が表示されます。

exception UnicodeWarning

   Unicode に関連した警告の基底クラスです。

exception BytesWarning

   "bytes" や "bytearray" に関連した警告の基底クラスです。

exception ResourceWarning

   リソースの使用に関連した警告の基底クラスです。

   デフォルトの警告フィルターで無効化されています。Python Development
   Mode を有効にするとこの警告が表示されます。

   バージョン 3.2 で追加.


例外のクラス階層
================

組み込み例外のクラス階層は以下のとおりです:

   BaseException
    +-- SystemExit
    +-- KeyboardInterrupt
    +-- GeneratorExit
    +-- Exception
         +-- StopIteration
         +-- StopAsyncIteration
         +-- ArithmeticError
         |    +-- FloatingPointError
         |    +-- OverflowError
         |    +-- ZeroDivisionError
         +-- AssertionError
         +-- AttributeError
         +-- BufferError
         +-- EOFError
         +-- ImportError
         |    +-- ModuleNotFoundError
         +-- LookupError
         |    +-- IndexError
         |    +-- KeyError
         +-- MemoryError
         +-- NameError
         |    +-- UnboundLocalError
         +-- OSError
         |    +-- BlockingIOError
         |    +-- ChildProcessError
         |    +-- ConnectionError
         |    |    +-- BrokenPipeError
         |    |    +-- ConnectionAbortedError
         |    |    +-- ConnectionRefusedError
         |    |    +-- ConnectionResetError
         |    +-- FileExistsError
         |    +-- FileNotFoundError
         |    +-- InterruptedError
         |    +-- IsADirectoryError
         |    +-- NotADirectoryError
         |    +-- PermissionError
         |    +-- ProcessLookupError
         |    +-- TimeoutError
         +-- ReferenceError
         +-- RuntimeError
         |    +-- NotImplementedError
         |    +-- RecursionError
         +-- SyntaxError
         |    +-- IndentationError
         |         +-- TabError
         +-- SystemError
         +-- TypeError
         +-- ValueError
         |    +-- UnicodeError
         |         +-- UnicodeDecodeError
         |         +-- UnicodeEncodeError
         |         +-- UnicodeTranslateError
         +-- Warning
              +-- DeprecationWarning
              +-- PendingDeprecationWarning
              +-- RuntimeWarning
              +-- SyntaxWarning
              +-- UserWarning
              +-- FutureWarning
              +-- ImportWarning
              +-- UnicodeWarning
              +-- BytesWarning
              +-- ResourceWarning
