fnmatch
--- Unix ファイル名のパターンマッチ¶
ソースコード: Lib/fnmatch.py
このモジュールは Unix のシェル形式のワイルドカードに対応しています。これらは、 (re
モジュールでドキュメント化されている) 正規表現とは 異なります 。シェル形式のワイルドカードで使われる特殊文字は、次のとおりです。
Pattern |
意味 |
---|---|
|
すべてにマッチします |
|
任意の一文字にマッチします |
|
seq にある任意の文字にマッチします |
|
seq にない任意の文字にマッチします |
リテラルにマッチさせるには、メタ文字を括弧に入れてください。例えば、'[?]'
は文字 '?'
にマッチします。
ファイル名の区切り文字 (Unixでは '/'
) はこのモジュールに固有なものでは ない ことに注意してください。パス名展開については、 glob
モジュールを参照してください (glob
はパス名の部分にマッチさせるのに filter()
を使っています)。同様に、ピリオドで始まるファイル名はこのモジュールに固有ではなくて、 *
と ?
のパターンでマッチします。
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fnmatch.
fnmatch
(filename, pattern)¶ filename の文字列が pattern の文字列にマッチするかテストして、
True
、False
のいずれかを返します。 どちらの引数ともos.path.normcase()
を使って、大文字、小文字が正規化されます。 オペレーティングシステムが標準でどうなっているかに関係なく、大文字、小文字を区別して比較する場合には、fnmatchcase()
が使えます。次の例では、カレントディレクトリにある、拡張子が
.txt
である全てのファイルを表示しています:import fnmatch import os for file in os.listdir('.'): if fnmatch.fnmatch(file, '*.txt'): print(file)
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fnmatch.
fnmatchcase
(filename, pattern)¶ filename が pattern にマッチするかテストして、
True
、False
を返します。比較は大文字、小文字を区別し、os.path.normcase()
は適用しません。
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fnmatch.
filter
(names, pattern)¶ pattern にマッチする names のリストの部分集合を返します。
[n for n in names if fnmatch(n, pattern)]
と同じですが、もっと効率よく実装されています。
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fnmatch.
translate
(pattern)¶ シェルスタイルの pattern を、
re.match()
で使用するための正規表現に変換して返します。例:
>>> import fnmatch, re >>> >>> regex = fnmatch.translate('*.txt') >>> regex '(?s:.*\\.txt)\\Z' >>> reobj = re.compile(regex) >>> reobj.match('foobar.txt') <re.Match object; span=(0, 10), match='foobar.txt'>
参考
glob
モジュールUnix シェル形式のパス展開。