ipaddress --- IPv4/IPv6 manipulation library

ソースコード: Lib/ipaddress.py


ipaddress は IPv4 と IPv6 アドレスとネットワークの生成・変更・操作を提供しています。

このモジュールの関数やクラスを使うと、IPアドレスに関する様々なタスク、例えば2つのホストが同じサブネットに属しているかどうかをチェックしたり、特定のサブネット内の全てのホストをイテレートしたり、文字列が正しい IP アドレスかネットワークを定義しているかどうかをチェックするなどを簡単に実現することができます。

これはモジュールの完全な API リファレンスです。概要や紹介は ipaddressモジュールの紹介 を参照してください。

バージョン 3.3 で追加.

便利なファクトリ関数

ipaddress モジュールは簡単に IP アドレス、ネットワーク、インターフェースを生成するためのファクトリ関数を提供しています:

ipaddress.ip_address(address)

引数に渡された IP address に応じて、 IPv4AddressIPv6Address のオブジェクトを返します。 IPv4 か IPv6 のアドレスを受け取ります; 2**32 より小さい整数はデフォルトでは IPv4 アドレスだと判断されます。 address が正しい IPv4, IPv6 アドレスを表現していない場合は ValueError を発生させます。

>>> ipaddress.ip_address('192.168.0.1')
IPv4Address('192.168.0.1')
>>> ipaddress.ip_address('2001:db8::')
IPv6Address('2001:db8::')
ipaddress.ip_network(address, strict=True)

引数に渡された IP address に応じて、 IPv4NetworkIPv6Network のオブジェクトを返します。 address は IP ネットワークを示す文字列あるいは整数です。 IPv4 か IPv6 のネットワークを受け取ります; 2**32 より小さい整数はデフォルトでは IPv4 アドレスだと判断されます。 strictIPv4NetworkIPv6Network のコンストラクタに渡されます。 address が正しい IPv4, IPv6 アドレスを表現していない場合や、ネットワークの host bit がセットされていた場合は ValueError を発生させます。

>>> ipaddress.ip_network('192.168.0.0/28')
IPv4Network('192.168.0.0/28')
ipaddress.ip_interface(address)

引数に渡された IP address に応じて、 IPv4InterfaceIPv6Interface のオブジェクトを返します。 address は IP ネットワークを示す文字列あるいは整数です。 IPv4 か IPv6 のネットワークを受け取ります; 2**32 より小さい整数はデフォルトでは IPv4 アドレスだと判断されます。 address が正しい IPv4, IPv6 アドレスを表現していない場合は ValueError を発生させます。

これらの便利関数を利用するデメリットとして、IPv4 と IPv6 両方のフォーマットを扱う必要性があるために、どちらを期待されていたのかを知ることができず、エラーメッセージが最小限の情報しか提供できないことです。利用したいバージョンの特定のコンストラクタを直接呼ぶことで、より詳細なエラーレポートを得ることができます。

IP アドレス

Address オブジェクト

IPv4AddressIPv6Address オブジェクトは多くの共通した属性を持っています。両方の IP バージョンを扱うコードを書きやすくするために、IPv6 アドレスでしか意味が無いいくつかの属性も IPv4Address オブジェクトに実装されています。アドレスオブジェクトは hashable なので、辞書のキーとして利用できます。

class ipaddress.IPv4Address(address)

IPv4 アドレスを構築する。 address が正しい IPv4 アドレスでない場合、 AddressValueError を発生させます。

以下のものが正しい IPv4 アドレスを構築します:

  1. A string in decimal-dot notation, consisting of four decimal integers in the inclusive range 0--255, separated by dots (e.g. 192.168.0.1). Each integer represents an octet (byte) in the address. Leading zeroes are not tolerated to prevent confusion with octal notation.

  2. 32bit に収まる整数。

  3. 大きさ4の bytes オブジェクトに (最上位オクテットが最初になるように) パックされた整数。

>>> ipaddress.IPv4Address('192.168.0.1')
IPv4Address('192.168.0.1')
>>> ipaddress.IPv4Address(3232235521)
IPv4Address('192.168.0.1')
>>> ipaddress.IPv4Address(b'\xC0\xA8\x00\x01')
IPv4Address('192.168.0.1')

バージョン 3.8 で変更: Leading zeros are tolerated, even in ambiguous cases that look like octal notation.

バージョン 3.9.5 で変更: Leading zeros are no longer tolerated and are treated as an error. IPv4 address strings are now parsed as strict as glibc inet_pton().

version

適切なバージョン番号: IPv4 なら 4, IPv6 なら 6.

max_prefixlen

このバージョンのアドレスを表現するのに必要なビット数: IPv4 なら 32, IPv6 なら 128.

prefix は、アドレスがネットワークに含まれるかどうかを決定するために比較する、アドレスの先頭ビット数を定義します。

compressed
exploded

ドットと10進数を使った表現の文字列。この表現には先頭の 0 は含まれません。

IPv4 はアドレスの 0 オクテットを省略する記法を定義していないので、IPv4 アドレスにおいてこれらの2つの属性は常に str(addr) と等しくなります。これらの属性を用意することで、IPv4 と IPv6 アドレス両方を扱う、表示用コードが書きやすくなります。

packed

このアドレスのバイナリ表現 - 適切な長さをもった bytes オブジェクト(最上位オクテットが先頭)。 IPv4 では 4 byte で、 IPv6 では 16 byte。

reverse_pointer

The name of the reverse DNS PTR record for the IP address, e.g.:

>>> ipaddress.ip_address("127.0.0.1").reverse_pointer
'1.0.0.127.in-addr.arpa'
>>> ipaddress.ip_address("2001:db8::1").reverse_pointer
'1.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.8.b.d.0.1.0.0.2.ip6.arpa'

This is the name that could be used for performing a PTR lookup, not the resolved hostname itself.

バージョン 3.5 で追加.

is_multicast

アドレスがマルチキャスト用に予約されている場合は TrueRFC 3171 (IPv4) か RFC 2373 (IPv6) を参照。

is_private

True if the address is defined as not globally reachable by iana-ipv4-special-registry (for IPv4) or iana-ipv6-special-registry (for IPv6) with the following exceptions:

  • is_private is False for the shared address space (100.64.0.0/10)

  • For IPv4-mapped IPv6-addresses the is_private value is determined by the semantics of the underlying IPv4 addresses and the following condition holds (see IPv6Address.ipv4_mapped):

    address.is_private == address.ipv4_mapped.is_private
    

is_private has value opposite to is_global, except for the shared address space (100.64.0.0/10 range) where they are both False.

バージョン 3.11.10 で変更: Fixed some false positives and false negatives.

  • 192.0.0.0/24 is considered private with the exception of 192.0.0.9/32 and 192.0.0.10/32 (previously: only the 192.0.0.0/29 sub-range was considered private).

  • 64:ff9b:1::/48 is considered private.

  • 2002::/16 is considered private.

  • There are exceptions within 2001::/23 (otherwise considered private): 2001:1::1/128, 2001:1::2/128, 2001:3::/32, 2001:4:112::/48, 2001:20::/28, 2001:30::/28. The exceptions are not considered private.

is_global

True if the address is defined as globally reachable by iana-ipv4-special-registry (for IPv4) or iana-ipv6-special-registry (for IPv6) with the following exception:

For IPv4-mapped IPv6-addresses the is_private value is determined by the semantics of the underlying IPv4 addresses and the following condition holds (see IPv6Address.ipv4_mapped):

address.is_global == address.ipv4_mapped.is_global

is_global has value opposite to is_private, except for the shared address space (100.64.0.0/10 range) where they are both False.

バージョン 3.4 で追加.

バージョン 3.11.10 で変更: Fixed some false positives and false negatives, see is_private for details.

is_unspecified

アドレスが未定義の時に True. RFC 5735 (IPv4) か RFC 2373 (IPv6) を参照。

is_reserved

IETF で予約されているアドレスの場合に True

is_loopback

ループバックアドレスである場合に True. RFC 3330 (IPv4) か RFC 2373 (IPv6) を参照。

アドレスがリンクローカル用に予約されいている場合に True. RFC 3927 を参照。

IPv4Address.__format__(fmt)

Returns a string representation of the IP address, controlled by an explicit format string. fmt can be one of the following: 's', the default option, equivalent to str(), 'b' for a zero-padded binary string, 'X' or 'x' for an uppercase or lowercase hexadecimal representation, or 'n', which is equivalent to 'b' for IPv4 addresses and 'x' for IPv6. For binary and hexadecimal representations, the form specifier '#' and the grouping option '_' are available. __format__ is used by format, str.format and f-strings.

>>> format(ipaddress.IPv4Address('192.168.0.1'))
'192.168.0.1'
>>> '{:#b}'.format(ipaddress.IPv4Address('192.168.0.1'))
'0b11000000101010000000000000000001'
>>> f'{ipaddress.IPv6Address("2001:db8::1000"):s}'
'2001:db8::1000'
>>> format(ipaddress.IPv6Address('2001:db8::1000'), '_X')
'2001_0DB8_0000_0000_0000_0000_0000_1000'
>>> '{:#_n}'.format(ipaddress.IPv6Address('2001:db8::1000'))
'0x2001_0db8_0000_0000_0000_0000_0000_1000'

バージョン 3.9 で追加.

class ipaddress.IPv6Address(address)

IPv6 アドレスを構築する。 address が正しい IPv6 アドレスでない場合、 AddressValueError を発生させます。

以下のものが正しい IPv6 アドレスを構築します:

  1. 4桁の16進数からなるグループ8個で構成された文字列。各グループは16bitを表現している。グループはコロンで区切られる。これは exploded (長い) 記法を表す。文字列は compressed (省略) 記法でも良い。詳細は RFC 4291 を参照。例えば、 "0000:0000:0000:0000:0000:0abc:0007:0def""::abc:7:def" と省略できる。

    Optionally, the string may also have a scope zone ID, expressed with a suffix %scope_id. If present, the scope ID must be non-empty, and may not contain %. See RFC 4007 for details. For example, fe80::1234%1 might identify address fe80::1234 on the first link of the node.

  2. 128bit に収まる整数。

  3. ビッグエンディアンで 16 バイトの長さの bytes オブジェクトにパックされた整数。

>>> ipaddress.IPv6Address('2001:db8::1000')
IPv6Address('2001:db8::1000')
>>> ipaddress.IPv6Address('ff02::5678%1')
IPv6Address('ff02::5678%1')
compressed

アドレス表現の短い形式で、グループ内の先頭の 0 を省略し、連続する完全に0のグループの一番長いシーケンスを1つの空グループに折りたたんだもの。

これは IPv6 アドレスに対して str(addr) が返す値と同じです。

exploded

アドレス表現の長い形式。全てのグループの先頭の0は省略されず、完全に0のグループも省略されない。

以降の属性とメソッドについては、IPv4Address クラスの対応するドキュメントを参照してください:

packed
reverse_pointer
version
max_prefixlen
is_multicast
is_private
is_global
is_unspecified
is_reserved
is_loopback

バージョン 3.4 で追加: is_global

is_site_local

アドレスがサイトローカルな目的のために予約されいている場合に True. サイトローカルアドレスは RFC 3879 によって廃止されている事に注意してください。アドレスが RFC 4193 で定義されているユニークローカルアドレスの範囲に含まれているかどうかをテストするには、 is_private を利用してください。

ipv4_mapped

IPv4 にマップされた(::FFFF/96 で始まる)アドレスの場合、このプロパティは埋め込まれた IPv4 Address を返します。それ以外のアドレスに対しては、このプロパティは None になります。

scope_id

For scoped addresses as defined by RFC 4007, this property identifies the particular zone of the address's scope that the address belongs to, as a string. When no scope zone is specified, this property will be None.

sixtofour

RFC 3056 で定義された 6to4 (2002::/16 で始まる)アドレスの場合、このプロパティは埋め込まれた IPv4 Address を返します。それ以外のアドレスに対しては、このプロパティは None になります。

teredo

RFC 4380 で定義された Teredo (2001::/32 で始まる)アドレスの場合、このプロパティは埋め込まれた (server, client) IP アドレスペアを返します。それ以外のアドレスに対しては、このプロパティは None になります。

IPv6Address.__format__(fmt)

IPv4Address の対応するメソッドのドキュメントを参照してください。

バージョン 3.9 で追加.

文字列と整数への変換

socket モジュールなどのネットワークインターフェースを利用するには、アドレスを文字列や整数に変換しなければなりません。これには組み込みの str()int() 関数を利用します:

>>> str(ipaddress.IPv4Address('192.168.0.1'))
'192.168.0.1'
>>> int(ipaddress.IPv4Address('192.168.0.1'))
3232235521
>>> str(ipaddress.IPv6Address('::1'))
'::1'
>>> int(ipaddress.IPv6Address('::1'))
1

Note that IPv6 scoped addresses are converted to integers without scope zone ID.

演算子

Address オブジェクトはいくつかの演算子をサポートします。明記されない限り、演算子は互換性のあるオブジェクト間 (つまり IPv4 同士や IPv6 同士) でのみ利用できます。

比較演算子

Address objects can be compared with the usual set of comparison operators. Same IPv6 addresses with different scope zone IDs are not equal. Some examples:

>>> IPv4Address('127.0.0.2') > IPv4Address('127.0.0.1')
True
>>> IPv4Address('127.0.0.2') == IPv4Address('127.0.0.1')
False
>>> IPv4Address('127.0.0.2') != IPv4Address('127.0.0.1')
True
>>> IPv6Address('fe80::1234') == IPv6Address('fe80::1234%1')
False
>>> IPv6Address('fe80::1234%1') != IPv6Address('fe80::1234%2')
True

算術演算

アドレスオブジェクトから整数を加減算できます。いくつかの例:

>>> IPv4Address('127.0.0.2') + 3
IPv4Address('127.0.0.5')
>>> IPv4Address('127.0.0.2') - 3
IPv4Address('126.255.255.255')
>>> IPv4Address('255.255.255.255') + 1
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
ipaddress.AddressValueError: 4294967296 (>= 2**32) is not permitted as an IPv4 address

IP ネットワーク定義

IPv4NetworkIPv6Network オブジェクトは IP ネットワークの定義とインスペクトのための機構を提供します。ネットワーク定義は maskネットワークアドレス からなり、 mask でマスク(bitごとの AND) するとネットワークアドレスと同じになる IP アドレスの範囲を定義します。例えば、 255.255.255.0 という mask192.168.1.0 というネットワークアドレスからなるネットワーク定義は、 192.168.1.0 から 192.168.1.255 を含む範囲を表します。

プリフィックス, ネットマスク、ホストマスク

IP ネットワークマスクを定義する幾つかの等価な方法があります。プリフィックス /<nbits> は先頭の何bitがネットワークマスクで立っているかを示します。ネットマスク は先頭の幾つかのbitが立っている IP アドレスです。プリフィックス /24 はIPv4 ではネットマスク 255.255.255.0 と、IPv6 では ffff:ff00:: と同じになります。加えて、ネットマスク と論理が逆の ホストマスク があり、ときどき (例えば Cisco のアクセスコントロールリスト) ネットワークマスクを表すために利用されます。/24 と等しい IPv4 のホストマスクは 0.0.0.255 になります。

Network オブジェクト

address オブジェクトで実装されていた属性は全て network オブジェクトにも実装されています。 network はそれに追加で幾つかの属性を実装しています。 全ての追加属性は IPv4NetworkIPv6Network で共通なので、重複を避けるために IPv4Network にだけドキュメントされています。ネットワークオブジェクトは hashable なので、辞書のキーとして使用できます。

class ipaddress.IPv4Network(address, strict=True)

IPv4 ネットワーク定義を構築します。address は以下の1つです:

  1. IPアドレスと、オプションでスラッシュ (/) で区切られたマスクを持つ文字列。IPアドレスはネットワークアドレスで、マスクは プリフィックス を意味する1つの数値か、 IPv4 アドレスの文字列表現です。マスクがIPv4アドレスのとき、非ゼロのフィールドで始まるときは ネットマスク として、ゼロのフィールドで始まるときは ホストマスク として解釈されます。ただし、すべてのフィールドが0の場合は、ネットマスク として扱われます。マスクが省略された場合、 /32 が指定されたものとします。

    例えば、次の address 指定は全て等しくなります: 192.168.1.0/24, 192.168.1.0/255.255.255.0 192.168.1.0/0.0.0.255.

  2. 32bit に収まる整数。これは1つのアドレスのネットワークと等しく、ネットワークアドレスが address に、マスクが /32 になります。

  3. 4byte の bytes オブジェクトにビッグエンディアンでパックされた整数。これは整数の address と同じように解釈されます。

  4. アドレス記述とネットマスクの2要素のタプル。アドレス記述は、文字列、32ビットの整数、4バイトのパックされた整数、 既存の IPv4Address オブジェクトのいずれかです。ネットマスクは、プレフィックス長を表す整数(例えば `` 24``)またはプレフィックスマスクを表す文字列(例えば `` 255.255.255.0``)です。

address が有効な IPv4 アドレスでない場合に AddressValueError 例外を発生させます。マスクが IPv4 アドレスに対して有効でない場合に NetmaskValueError 例外を発生させます。

strictTrue の場合、与えられたアドレスのホストビットが立っていたら ValueError を発生させます。そうでない場合、ホストビットをマスクして正しいネットワークアドレスを計算します。

特に明記されない場合、他の network や address を受け取る network のメソッドは、引数の IP バージョンが self と異なる場合に TypeError を発生させます。

バージョン 3.5 で変更: address コンストラクタ引数に2要素のタプル形式を追加しました

version
max_prefixlen

IPv4Address の対応する属性のドキュメントを参照してください。

is_multicast
is_private
is_unspecified
is_reserved
is_loopback

These attributes are true for the network as a whole if they are true for both the network address and the broadcast address.

network_address

この network のネットワークアドレス。ネットワークアドレスとプリフィックス長によってユニークにネットワークが定義されます。

broadcast_address

このネットワークのブロードキャストアドレス。ブロードキャストアドレスに投げられたパケットはそのネットワーク内の全てのホストに受信されます。

hostmask

IPv4Address オブジェクトとして表現された ホストマスク。

netmask

IPv4Address オブジェクトとして表現された ネットマスク。

with_prefixlen
compressed
exploded

A string representation of the network, with the mask in prefix notation.

with_prefixlen and compressed are always the same as str(network). exploded uses the exploded form the network address.

with_netmask

A string representation of the network, with the mask in net mask notation.

with_hostmask

A string representation of the network, with the mask in host mask notation.

num_addresses

ネットワーク内のアドレスの総数

prefixlen

ネットワークプレフィックスのビット長。

hosts()

Returns an iterator over the usable hosts in the network. The usable hosts are all the IP addresses that belong to the network, except the network address itself and the network broadcast address. For networks with a mask length of 31, the network address and network broadcast address are also included in the result. Networks with a mask of 32 will return a list containing the single host address.

>>> list(ip_network('192.0.2.0/29').hosts())  
[IPv4Address('192.0.2.1'), IPv4Address('192.0.2.2'),
 IPv4Address('192.0.2.3'), IPv4Address('192.0.2.4'),
 IPv4Address('192.0.2.5'), IPv4Address('192.0.2.6')]
>>> list(ip_network('192.0.2.0/31').hosts())
[IPv4Address('192.0.2.0'), IPv4Address('192.0.2.1')]
>>> list(ip_network('192.0.2.1/32').hosts())
[IPv4Address('192.0.2.1')]
overlaps(other)

True if this network is partly or wholly contained in other or other is wholly contained in this network.

address_exclude(network)

Computes the network definitions resulting from removing the given network from this one. Returns an iterator of network objects. Raises ValueError if network is not completely contained in this network.

>>> n1 = ip_network('192.0.2.0/28')
>>> n2 = ip_network('192.0.2.1/32')
>>> list(n1.address_exclude(n2))  
[IPv4Network('192.0.2.8/29'), IPv4Network('192.0.2.4/30'),
 IPv4Network('192.0.2.2/31'), IPv4Network('192.0.2.0/32')]
subnets(prefixlen_diff=1, new_prefix=None)

The subnets that join to make the current network definition, depending on the argument values. prefixlen_diff is the amount our prefix length should be increased by. new_prefix is the desired new prefix of the subnets; it must be larger than our prefix. One and only one of prefixlen_diff and new_prefix must be set. Returns an iterator of network objects.

>>> list(ip_network('192.0.2.0/24').subnets())
[IPv4Network('192.0.2.0/25'), IPv4Network('192.0.2.128/25')]
>>> list(ip_network('192.0.2.0/24').subnets(prefixlen_diff=2))  
[IPv4Network('192.0.2.0/26'), IPv4Network('192.0.2.64/26'),
 IPv4Network('192.0.2.128/26'), IPv4Network('192.0.2.192/26')]
>>> list(ip_network('192.0.2.0/24').subnets(new_prefix=26))  
[IPv4Network('192.0.2.0/26'), IPv4Network('192.0.2.64/26'),
 IPv4Network('192.0.2.128/26'), IPv4Network('192.0.2.192/26')]
>>> list(ip_network('192.0.2.0/24').subnets(new_prefix=23))
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
    raise ValueError('new prefix must be longer')
ValueError: new prefix must be longer
>>> list(ip_network('192.0.2.0/24').subnets(new_prefix=25))
[IPv4Network('192.0.2.0/25'), IPv4Network('192.0.2.128/25')]
supernet(prefixlen_diff=1, new_prefix=None)

The supernet containing this network definition, depending on the argument values. prefixlen_diff is the amount our prefix length should be decreased by. new_prefix is the desired new prefix of the supernet; it must be smaller than our prefix. One and only one of prefixlen_diff and new_prefix must be set. Returns a single network object.

>>> ip_network('192.0.2.0/24').supernet()
IPv4Network('192.0.2.0/23')
>>> ip_network('192.0.2.0/24').supernet(prefixlen_diff=2)
IPv4Network('192.0.0.0/22')
>>> ip_network('192.0.2.0/24').supernet(new_prefix=20)
IPv4Network('192.0.0.0/20')
subnet_of(other)

このネットワークが other のサブネットの場合に True を返します。

>>> a = ip_network('192.168.1.0/24')
>>> b = ip_network('192.168.1.128/30')
>>> b.subnet_of(a)
True

バージョン 3.7 で追加.

supernet_of(other)

このネットワークが other のスーパーネットの場合に True を返します。

>>> a = ip_network('192.168.1.0/24')
>>> b = ip_network('192.168.1.128/30')
>>> a.supernet_of(b)
True

バージョン 3.7 で追加.

compare_networks(other)

このネットワークを other と比較します。比較ではネットワークアドレスのみが考慮され、ホストアドレスは考慮されません。-101 のいずれかを返します。

>>> ip_network('192.0.2.1/32').compare_networks(ip_network('192.0.2.2/32'))
-1
>>> ip_network('192.0.2.1/32').compare_networks(ip_network('192.0.2.0/32'))
1
>>> ip_network('192.0.2.1/32').compare_networks(ip_network('192.0.2.1/32'))
0

バージョン 3.7 で非推奨: It uses the same ordering and comparison algorithm as "<", "==", and ">"

class ipaddress.IPv6Network(address, strict=True)

IPv6 ネットワーク定義を構築します。address は以下の1つです:

  1. A string consisting of an IP address and an optional prefix length, separated by a slash (/). The IP address is the network address, and the prefix length must be a single number, the prefix. If no prefix length is provided, it's considered to be /128.

    Note that currently expanded netmasks are not supported. That means 2001:db00::0/24 is a valid argument while 2001:db00::0/ffff:ff00:: is not.

  2. 128bit に収まる整数。これは1つのアドレスのネットワークと等しく、ネットワークアドレスが address に、マスクが /128 になります。

  3. 16byte の bytes オブジェクトにビッグエンディアンでパックされた整数。これは整数の address と同じように解釈されます。

  4. アドレス記述とネットマスクの2要素のタプル。アドレス記述は、文字列、128ビットの整数、16バイトのパックされた整数、 既存の IPv6Address オブジェクトのいずれかです。ネットマスクは、プレフィックス長を表す整数です。

address が有効な IPv6 アドレスでない場合に AddressValueError 例外を発生させます。マスクが IPv6 アドレスに対して有効でない場合に NetmaskValueError 例外を発生させます。

strictTrue の場合、与えられたアドレスのホストビットが立っていたら ValueError を発生させます。そうでない場合、ホストビットをマスクして正しいネットワークアドレスを計算します。

バージョン 3.5 で変更: address コンストラクタ引数に2要素のタプル形式を追加しました

version
max_prefixlen
is_multicast
is_private
is_unspecified
is_reserved
is_loopback
network_address
broadcast_address
hostmask
netmask
with_prefixlen
compressed
exploded
with_netmask
with_hostmask
num_addresses
prefixlen
hosts()

Returns an iterator over the usable hosts in the network. The usable hosts are all the IP addresses that belong to the network, except the Subnet-Router anycast address. For networks with a mask length of 127, the Subnet-Router anycast address is also included in the result. Networks with a mask of 128 will return a list containing the single host address.

overlaps(other)
address_exclude(network)
subnets(prefixlen_diff=1, new_prefix=None)
supernet(prefixlen_diff=1, new_prefix=None)
subnet_of(other)
supernet_of(other)
compare_networks(other)

IPv4Network の対応する属性のドキュメントを参照してください。

is_site_local

These attribute is true for the network as a whole if it is true for both the network address and the broadcast address.

演算子

Network オブジェクトはいくつかの演算子をサポートします。明記されない限り、演算子は互換性のあるオブジェクト間 (つまり IPv4 同士や IPv6 同士) でのみ利用できます。

論理演算子

Network objects can be compared with the usual set of logical operators. Network objects are ordered first by network address, then by net mask.

イテレーション

Network objects can be iterated to list all the addresses belonging to the network. For iteration, all hosts are returned, including unusable hosts (for usable hosts, use the hosts() method). An example:

>>> for addr in IPv4Network('192.0.2.0/28'):
...     addr
...
IPv4Address('192.0.2.0')
IPv4Address('192.0.2.1')
IPv4Address('192.0.2.2')
IPv4Address('192.0.2.3')
IPv4Address('192.0.2.4')
IPv4Address('192.0.2.5')
IPv4Address('192.0.2.6')
IPv4Address('192.0.2.7')
IPv4Address('192.0.2.8')
IPv4Address('192.0.2.9')
IPv4Address('192.0.2.10')
IPv4Address('192.0.2.11')
IPv4Address('192.0.2.12')
IPv4Address('192.0.2.13')
IPv4Address('192.0.2.14')
IPv4Address('192.0.2.15')

アドレスのコンテナとしてのネットワーク

ネットワークオブジェクトは、アドレスのコンテナとして振舞えます。いくつか例をあげます:

>>> IPv4Network('192.0.2.0/28')[0]
IPv4Address('192.0.2.0')
>>> IPv4Network('192.0.2.0/28')[15]
IPv4Address('192.0.2.15')
>>> IPv4Address('192.0.2.6') in IPv4Network('192.0.2.0/28')
True
>>> IPv4Address('192.0.3.6') in IPv4Network('192.0.2.0/28')
False

インターフェイスオブジェクト

インターフェースオブジェクトは hashable なので、辞書のキーとして使用できます。

class ipaddress.IPv4Interface(address)

Construct an IPv4 interface. The meaning of address is as in the constructor of IPv4Network, except that arbitrary host addresses are always accepted.

IPv4Interface is a subclass of IPv4Address, so it inherits all the attributes from that class. In addition, the following attributes are available:

ip

The address (IPv4Address) without network information.

>>> interface = IPv4Interface('192.0.2.5/24')
>>> interface.ip
IPv4Address('192.0.2.5')
network

The network (IPv4Network) this interface belongs to.

>>> interface = IPv4Interface('192.0.2.5/24')
>>> interface.network
IPv4Network('192.0.2.0/24')
with_prefixlen

A string representation of the interface with the mask in prefix notation.

>>> interface = IPv4Interface('192.0.2.5/24')
>>> interface.with_prefixlen
'192.0.2.5/24'
with_netmask

A string representation of the interface with the network as a net mask.

>>> interface = IPv4Interface('192.0.2.5/24')
>>> interface.with_netmask
'192.0.2.5/255.255.255.0'
with_hostmask

A string representation of the interface with the network as a host mask.

>>> interface = IPv4Interface('192.0.2.5/24')
>>> interface.with_hostmask
'192.0.2.5/0.0.0.255'
class ipaddress.IPv6Interface(address)

Construct an IPv6 interface. The meaning of address is as in the constructor of IPv6Network, except that arbitrary host addresses are always accepted.

IPv6Interface is a subclass of IPv6Address, so it inherits all the attributes from that class. In addition, the following attributes are available:

ip
network
with_prefixlen
with_netmask
with_hostmask

IPv4Interface の対応する属性のドキュメントを参照してください。

演算子

Interface オブジェクトはいくつかの演算子をサポートします。明記されない限り、演算子は互換性のあるオブジェクト間 (つまり IPv4 同士や IPv6 同士) でのみ利用できます。

論理演算子

Interface objects can be compared with the usual set of logical operators.

For equality comparison (== and !=), both the IP address and network must be the same for the objects to be equal. An interface will not compare equal to any address or network object.

For ordering (<, >, etc) the rules are different. Interface and address objects with the same IP version can be compared, and the address objects will always sort before the interface objects. Two interface objects are first compared by their networks and, if those are the same, then by their IP addresses.

その他のモジュールレベル関数

このモジュールは以下のモジュールレベル関数も提供しています:

ipaddress.v4_int_to_packed(address)

アドレスをネットワークバイトオーダー(ビッグエンディアン)でパックされた4バイトで表現します。 address は IPv4 IPアドレスを整数で表したものです。整数が負だったり IPv4 IPアドレスとして大きすぎる場合は ValueError 例外を発生させます。

>>> ipaddress.ip_address(3221225985)
IPv4Address('192.0.2.1')
>>> ipaddress.v4_int_to_packed(3221225985)
b'\xc0\x00\x02\x01'
ipaddress.v6_int_to_packed(address)

アドレスをネットワークバイトオーダー(ビッグエンディアン)でパックされた16バイトで表現します。 address は IPv6 IPアドレスを整数で表したものです。整数が負だったり IPv6 IPアドレスとして大きすぎる場合は ValueError 例外を発生させます。

ipaddress.summarize_address_range(first, last)

first と last で指定された IPアドレス帯に対するイテレーターを返します。 first はアドレス帯の中の最初の IPv4AddressIPv6Address で、 last はアドレス帯の中の最後の IPv4AddressIPv6Address です。 firstlast がIPアドレスでない場合や、2つの型が揃っていない場合に、 TypeError を発生させます。 lastfirst より大きくない場合や、 first アドレスのバージョンが 4 でも 6 でもない場合は ValueError を発生させます。

>>> [ipaddr for ipaddr in ipaddress.summarize_address_range(
...    ipaddress.IPv4Address('192.0.2.0'),
...    ipaddress.IPv4Address('192.0.2.130'))]
[IPv4Network('192.0.2.0/25'), IPv4Network('192.0.2.128/31'), IPv4Network('192.0.2.130/32')]
ipaddress.collapse_addresses(addresses)

Return an iterator of the collapsed IPv4Network or IPv6Network objects. addresses is an iterator of IPv4Network or IPv6Network objects. A TypeError is raised if addresses contains mixed version objects.

>>> [ipaddr for ipaddr in
... ipaddress.collapse_addresses([ipaddress.IPv4Network('192.0.2.0/25'),
... ipaddress.IPv4Network('192.0.2.128/25')])]
[IPv4Network('192.0.2.0/24')]
ipaddress.get_mixed_type_key(obj)

ネットワークとアドレスをソートするための key 関数を返します。アドレスとネットワークは本質的に違うものなので、デフォルトでは比較できません。そのため、次の式は:

IPv4Address('192.0.2.0') <= IPv4Network('192.0.2.0/24')

doesn't make sense. There are some times however, where you may wish to have ipaddress sort these anyway. If you need to do this, you can use this function as the key argument to sorted().

obj はネットワークオブジェクトかアドレスオブジェクトのどちらかです。

Custom Exceptions

クラスのコンストラクタがより具体的なエラー報告をするために、このモジュールでは以下の例外を定義します:

exception ipaddress.AddressValueError(ValueError)

Any value error related to the address.

exception ipaddress.NetmaskValueError(ValueError)

Any value error related to the net mask.