datetime --- 基本的な日付型および時間型

ソースコード: Lib/datetime.py


datetime モジュールは、日付や時刻を操作するためのクラスを提供しています。

日付や時刻に対する算術がサポートされている一方、実装では出力のフォーマットや操作のための効率的な属性の抽出に重点を置いています。

参考

calendar モジュール

汎用のカレンダー関連関数。

time モジュール

時刻へのアクセスと変換。

zoneinfo モジュール

Concrete time zones representing the IANA time zone database.

dateutil パッケージ

拡張タイムゾーンと構文解析サポートのあるサードパーティーライブラリ。

Aware オブジェクトと Naive オブジェクト

日時のオブジェクトは、それらがタイムゾーンの情報を含んでいるかどうかによって "aware" あるいは "naive" に分類されます。

タイムゾーンや夏時間の情報のような、アルゴリズム的で政治的な適用可能な時間調節に関する知識を持っているため、 aware オブジェクトは他の aware オブジェクトとの相対関係を特定できます。 aware オブジェクトは解釈の余地のない特定の実時刻を表現します。 1

naive オブジェクトには他の日付時刻オブジェクトとの相対関係を把握するのに足る情報が含まれません。あるプログラム内の数字がメートルを表わしているのか、マイルなのか、それとも質量なのかがプログラムによって異なるように、naive オブジェクトが協定世界時 (UTC) なのか、現地時間なのか、それとも他のタイムゾーンなのかはそのプログラムに依存します。Naive オブジェクトはいくつかの現実的な側面を無視してしまうというコストを無視すれば、簡単に理解でき、うまく利用することができます。

aware オブジェクトを必要とするアプリケーションのために、 datetimetime オブジェクトは追加のタイムゾーン情報の属性 tzinfo を持ちます。 tzinfo には抽象クラス tzinfo のサブクラスのインスタンスを設定できます。 これらの tzinfo オブジェクトは UTC 時間からのオフセットやタイムゾーンの名前、夏時間が実施されるかどうかの情報を保持しています。

ただ一つの具象 tzinfo クラスである timezone クラスが datetime モジュールで提供されています。 timezone クラスは、UTCからのオフセットが固定である単純なタイムゾーン(例えばUTCそれ自体)、および北アメリカにおける東部標準時(EST)/東部夏時間(EDT)のような単純ではないタイムゾーンの両方を表現できます。より深く詳細までタイムゾーンをサポートするかはアプリケーションに依存します。世界中の時刻の調整を決めるルールは合理的というよりかは政治的なもので、頻繁に変わり、UTC を除くと都合のよい基準というものはありません。

定数

datetime モジュールでは以下の定数を公開しています:

datetime.MINYEAR

datedatetime オブジェクトで許されている、年を表現する最小の数字です。 MINYEAR1 です。

datetime.MAXYEAR

datedatetime オブジェクトで許されている、年を表現する最大の数字です。 MAXYEAR9999 です。

利用可能なデータ型

class datetime.date

理想的な naive な日付で、これまでもこれからも現在のグレゴリオ暦 (Gregorian calender) が有効であることを仮定しています。 属性は year, month,および day です。

class datetime.time

理想的な時刻で、特定の日から独立しており、毎日が厳密に 24*60*60 秒であると仮定しています。("うるう秒: leap seconds" の概念はありません。) 属性は hour, minute, second, microsecond, および tzinfo です。

class datetime.datetime

日付と時刻を組み合わせたものです。 属性は year, month, day, hour, minute, second, microsecond, および tzinfo です。

class datetime.timedelta

date, time, あるいは datetime クラスの二つのインスタンス間の時間差をマイクロ秒精度で表す経過時間値です。

class datetime.tzinfo

タイムゾーン情報オブジェクトの抽象基底クラスです。 datetime および time クラスで用いられ、カスタマイズ可能な時刻修正の概念 (たとえばタイムゾーンや夏時間の計算) を提供します。

class datetime.timezone

tzinfo 抽象基底クラスを UTC からの固定オフセットとして実装するクラスです。

バージョン 3.2 で追加.

これらの型のオブジェクトは変更不可能 (immutable) です。

サブクラスの関係は以下のようになります:

object
    timedelta
    tzinfo
        timezone
    time
    date
        datetime

共通の特徴

date 型、datetime 型、time 型、timezone 型には共通する特徴があります:

  • これらの型のオブジェクトは変更不可能 (immutable) です。

  • Objects of these types are hashable, meaning that they can be used as dictionary keys.

  • これらの型のオブジェクトは pickle モジュールを利用して効率的な pickle 化をサポートしています。

オブジェクトが Aware なのか Naive なのかの判断

date 型のオブジェクトは常に naive です。

time 型あるいは datetime 型のオブジェクトは aware か naive のどちらかです。

次の条件を両方とも満たす場合、 datetime オブジェクト d は aware です:

  1. d.tzinfoNone でない

  2. d.tzinfo.utcoffset(d)None を返さない

どちらかを満たさない場合は、 d は naive です。

次の条件を両方とも満たす場合、 time オブジェクト t は aware です:

  1. t.tzinfoNone でない

  2. t.tzinfo.utcoffset(None)None を返さない

どちらかを満たさない場合は、 t は naive です。

aware なオブジェクトと naive なオブジェクトの区別は timedelta オブジェクトにはあてはまりません。

timedelta オブジェクト

timedelta オブジェクトは経過時間、すなわち二つの日付や時刻間の差を表します。

class datetime.timedelta(days=0, seconds=0, microseconds=0, milliseconds=0, minutes=0, hours=0, weeks=0)

全ての引数がオプションで、デフォルト値は 0 です。 引数は整数、浮動小数点数でもよく、正でも負でもかまいません。

days, seconds, microseconds だけが内部的に保持されます。 引数は以下のようにして変換されます:

  • 1 ミリ秒は 1000 マイクロ秒に変換されます。

  • 1 分は 60 秒に変換されます。

  • 1 時間は 3600 秒に変換されます。

  • 1 週間は 7 日に変換されます。

さらに、値が一意に表されるように days, seconds, microseconds が以下のように正規化されます

  • 0 <= microseconds < 1000000

  • 0 <= seconds < 3600*24 (一日中の秒数)

  • -999999999 <= days <= 999999999

次の例は、 days, seconds, microseconds に加えて任意の引数がどう "集約" され、最終的に3つの属性に正規化されるかの説明をしています:

>>> from datetime import timedelta
>>> delta = timedelta(
...     days=50,
...     seconds=27,
...     microseconds=10,
...     milliseconds=29000,
...     minutes=5,
...     hours=8,
...     weeks=2
... )
>>> # Only days, seconds, and microseconds remain
>>> delta
datetime.timedelta(days=64, seconds=29156, microseconds=10)

引数のいずれかが浮動小数点であり、小数のマイクロ秒が存在する場合、小数のマイクロ秒は全ての引数から一度取り置かれ、それらの和は最近接偶数のマイクロ秒に丸められます。浮動小数点の引数がない場合、値の変換と正規化の過程は厳密な (失われる情報がない) ものとなります。

日の値を正規化した結果、指定された範囲の外側になった場合には、 OverflowError が送出されます。

負の値を正規化すると、最初は混乱するような値になります。例えば:

>>> from datetime import timedelta
>>> d = timedelta(microseconds=-1)
>>> (d.days, d.seconds, d.microseconds)
(-1, 86399, 999999)

以下にクラス属性を示します:

timedelta.min

最小の値を表す timedelta オブジェクトで、 timedelta(-999999999) です。

timedelta.max

最大の値を表す timedelta オブジェクトで、 timedelta(days=999999999, hours=23, minutes=59, seconds=59, microseconds=999999) です。

timedelta.resolution

timedelta オブジェクトが等しくならない最小の時間差で、 timedelta(microseconds=1) です。

正規化のために、 timedelta.max > -timedelta.min となるので注意してください。 -timedelta.maxtimedelta オブジェクトとして表現することができません。

インスタンスの属性 (読み出しのみ):

属性

days

両端値を含む -999999999 から 999999999 の間

seconds

両端値を含む 0 から 86399 の間

microseconds

両端値を含む 0 から 999999 の間

サポートされている演算を以下に示します:

演算

結果

t1 = t2 + t3

t2t3 の和。演算後、t1-t2 == t3 および t1-t3 == t2 は真になります。(1)

t1 = t2 - t3

t2t3 の差分です。演算後、 t1 == t2 - t3 および t2 == t1 + t3 は真になります。 (1)(6)

t1 = t2 * i または t1 = i * t2

時間差と整数の積。演算後、t1 // i == t2i != 0 であれば真となります。

一般的に、t1 * i == t1 * (i-1) + t1 は真となります。(1)

t1 = t2 * f または t1 = f * t2

時間差と浮動小数点の積。結果は最近接偶数への丸めを利用して最も近い timedelta.resolution の倍数に丸められます。

f = t2 / t3

t2t3 で除算 (3) したもの。float オブジェクトを返します。

t1 = t2 / f または t1 = t2 / i

時間差を浮動小数点や整数で除したもの。結果は最近接偶数への丸めを利用して最も近い timedelta.resolution の倍数に丸められます。

t1 = t2 // i または t1 = t2 // t3

floor が計算され、余りは (もしあれば) 捨てられます。後者の場合、整数が返されます。(3)

t1 = t2 % t3

剰余が timedelta オブジェクトとして計算されます。(3)

q, r = divmod(t1, t2)

商と剰余が計算されます: q = t1 // t2 (3) と r = t1 % t2 。q は整数で r は timedelta オブジェクトです。

+t1

同じ値を持つ timedelta オブジェクトを返します。(2)

-t1

timedelta(-t1.days, -t1.seconds, -t1.microseconds)、および t1* -1 と同じです。 (1)(4)

abs(t)

t.days >= 0 のときには +t, t.days < 0 のときには -t となります。(2)

str(t)

[D day[s], ][H]H:MM:SS[.UUUUUU] という形式の文字列を返します。t が負の値の場合は D は負の値となります。(5)

repr(t)

timedelta オブジェクトの文字列表現を返します。その文字列は、正規の属性値を持つコンストラクタ呼び出しのコードになっています。

注釈:

  1. この演算は正確ですが、オーバフローするかもしれません。

  2. この演算は正確であり、オーバフローし得ません。

  3. 0 による除算は ZeroDivisionError を送出します。

  4. -timedelta.maxtimedelta オブジェクトで表現することができません。

  5. timedelta オブジェクトの文字列表現は内部表現に類似した形に正規化されます。そのため負の timedelta は少し変な結果になります。例えば:

    >>> timedelta(hours=-5)
    datetime.timedelta(days=-1, seconds=68400)
    >>> print(_)
    -1 day, 19:00:00
    
  6. t3 が timedelta.max のときを除けば、式 t2 - t3 は常に、式 t2 + (-t3) と同等です。t3 が timedelta.max の場合、前者の式は結果の値が出ますが、後者はオーバーフローを起こします。

上に列挙した操作に加え timedelta オブジェクトは date および datetime オブジェクトとの間で加減算をサポートしています (下を参照してください)。

バージョン 3.2 で変更: timedelta オブジェクトの別の timedelta オブジェクトによる、切り捨て除算と真の除算、および剰余演算と divmod() 関数がサポートされるようになりました。 timedelta オブジェクトと float オブジェクトの真の除算と掛け算がサポートされるようになりました。

timedelta オブジェクトどうしの比較が、注意書き付きでサポートされました。

== および != の比較は、比較されているオブジェクトの型が何であれ、 常に bool を返します:

>>> from datetime import timedelta
>>> delta1 = timedelta(seconds=57)
>>> delta2 = timedelta(hours=25, seconds=2)
>>> delta2 != delta1
True
>>> delta2 == 5
False

(< and > などの) それ以外の全ての比較で、 timedelta オブジェクトを異なる型のオブジェクトと比較したときは TypeError が送出されます:

>>> delta2 > delta1
True
>>> delta2 > 5
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
TypeError: '>' not supported between instances of 'datetime.timedelta' and 'int'

ブール演算コンテキストでは、 timedelta オブジェクトは timedelta(0) に等しくない場合かつそのときに限り真となります。

インスタンスメソッド:

timedelta.total_seconds()

この期間に含まれるトータルの秒数を返します。td / timedelta(seconds=1) と等価です。 秒以外の期間の単位では、直接に除算する形式 (例えば td / timedelta(microseconds=1)) が使われます。

非常に長い期間 (多くのプラットフォームでは270年以上) については、このメソッドはマイクロ秒の精度を失うことがあることに注意してください。

バージョン 3.2 で追加.

使用例: timedelta

正規化の追加の例です:

>>> # Components of another_year add up to exactly 365 days
>>> from datetime import timedelta
>>> year = timedelta(days=365)
>>> another_year = timedelta(weeks=40, days=84, hours=23,
...                          minutes=50, seconds=600)
>>> year == another_year
True
>>> year.total_seconds()
31536000.0

timedelta の計算の例です:

>>> from datetime import timedelta
>>> year = timedelta(days=365)
>>> ten_years = 10 * year
>>> ten_years
datetime.timedelta(days=3650)
>>> ten_years.days // 365
10
>>> nine_years = ten_years - year
>>> nine_years
datetime.timedelta(days=3285)
>>> three_years = nine_years // 3
>>> three_years, three_years.days // 365
(datetime.timedelta(days=1095), 3)

date オブジェクト

date オブジェクトは、両方向に無期限に拡張された現在のグレゴリオ暦という理想化された暦の日付 (年月日) を表します。

1 年 1 月 1 日は日番号 1、1 年 1 月 2 日は日番号 2 と呼ばれ、他も同様です。 2

class datetime.date(year, month, day)

全ての引数が必須です。 引数は整数で、次の範囲に収まっていなければなりません:

  • MINYEAR <= year <= MAXYEAR

  • 1 <= month <= 12

  • 1 <= day <= 指定された月と年における日数

範囲を超えた引数を与えた場合、 ValueError が送出されます。

他のコンストラクタ、および全てのクラスメソッドを以下に示します:

classmethod date.today()

現在のローカルな日付を返します。

date.fromtimestamp(time.time()) と等価です。

classmethod date.fromtimestamp(timestamp)

time.time() で返されるような POSIX タイムスタンプに対応するローカルな日付を返します。

timestamp がプラットフォームの C 関数 localtime() がサポートする値の範囲から外れていた場合、 OverflowError を送出するかもしれません。また localtime() 呼び出しが失敗した場合には OSError を送出するかもしれません。この範囲は通常は 1970 年から 2038 年までに制限されています。タイムスタンプの表記にうるう秒を含める非 POSIX なシステムでは、うるう秒は fromtimestamp() では無視されます。

バージョン 3.3 で変更: timestamp がプラットフォームの C 関数 localtime() のサポートする値の範囲から外れていた場合、 ValueError ではなく OverflowError を送出するようになりました。 localtime() の呼び出し失敗で ValueError ではなく OSError を送出するようになりました。

classmethod date.fromordinal(ordinal)

先発グレゴリオ暦による序数に対応する日付を返します。 1 年 1 月 1 日が序数 1 となります。

1 <= ordinal <= date.max.toordinal() でない場合、 ValueError が送出されます。 任意の日付 d に対し、 date.fromordinal(d.toordinal()) == d となります。

classmethod date.fromisoformat(date_string)

YYYY-MM-DD という書式で与えられた date_string に対応する date を返します

>>> from datetime import date
>>> date.fromisoformat('2019-12-04')
datetime.date(2019, 12, 4)

この関数は date.isoformat() の逆関数です。 YYYY-MM-DD という書式のみをサポートしています。

バージョン 3.7 で追加.

classmethod date.fromisocalendar(year, week, day)

年月日で指定された ISO 暦の日付に対応する date を返します。 この関数は date.isocalendar() 関数の逆関数です。

バージョン 3.8 で追加.

以下にクラス属性を示します:

date.min

表現できる最も古い日付で、date(MINYEAR, 1, 1) です。

date.max

表現できる最も新しい日付で、date(MAXYEAR, 12, 31) です。

date.resolution

等しくない日付オブジェクト間の最小の差で、timedelta(days=1) です。

インスタンスの属性 (読み出しのみ):

date.year

両端値を含む MINYEAR から MAXYEAR までの値です。

date.month

両端値を含む 1 から 12 までの値です。

date.day

1 から与えられた月と年における日数までの値です。

サポートされている演算を以下に示します:

演算

結果

date2 = date1 + timedelta

date2 will be timedelta.days days after date1. (1)

date2 = date1 - timedelta

date2 + timedelta == date1 であるような日付 date2 を計算します。(2)

timedelta = date1 - date2

(3)

date1 < date2

date1 が時刻として date2 よりも前を表す場合に、date1date2 よりも小さいと見なされます。(4)

注釈:

  1. date2 は、 timedelta.days > 0 の場合は進む方向に、 timedelta.days < 0 の場合は戻る方向に移動します。 演算後は date2 - date1 == timedelta.days が成立します。 timedelta.seconds および timedelta.microseconds は無視されます。 date2.yearMINYEAR になってしまったり、 MAXYEAR より大きくなってしまう場合には OverflowError が送出されます。

  2. timedelta.secondstimedelta.microseconds は無視されます。

  3. この演算は厳密で、オーバフローしません。timedelta.seconds および timedelta.microseconds は 0 で、演算後には date2 + timedelta == date1 となります。

  4. 言い換えると、 date1 < date2date1.toordinal() < date2.toordinal() と同等です。 日付の比較は、比較相手が date オブジェクトでない場合には、 TypeError を送出します。 ただし、 比較相手に timetuple() 属性がある場合は、 NotImplemented が代わりに送出されます。 このフックによって、他の種類の日付オブジェクトに、違う型どうしの比較処理を実装できる可能性が生まれます。 相手が timetuple() 属性を持っていない場合に date と違う型のオブジェクトと比較すると、 == または != の比較でない限り TypeError が送出されます。 後者の場合では、それぞれ False および True が返されます。

ブール演算コンテキストでは、全ての time オブジェクトは真とみなされます。

インスタンスメソッド:

date.replace(year=self.year, month=self.month, day=self.day)

キーワード引数で指定されたパラメータが置き換えられることを除き、同じ値を持つ date オブジェクトを返します。

以下はプログラム例です:

>>> from datetime import date
>>> d = date(2002, 12, 31)
>>> d.replace(day=26)
datetime.date(2002, 12, 26)
date.timetuple()

time.localtime() が返すような time.struct_time を返します。

時分秒が 0 で、 DST フラグが -1 です。

d.timetuple() は次の式と等価です:

time.struct_time((d.year, d.month, d.day, 0, 0, 0, d.weekday(), yday, -1))

ここで、 yday = d.toordinal() - date(d.year, 1, 1).toordinal() + 1 は本年の 1 月 1 日を 1 としたときの日付番号です。

date.toordinal()

先発グレゴリオ暦における日付序数を返します。 1 年の 1 月 1 日が序数 1 となります。任意の date オブジェクト d について、 date.fromordinal(d.toordinal()) == d となります。

date.weekday()

月曜日を 0、日曜日を 6 として、曜日を整数で返します。例えば、 date(2002, 12, 4).weekday() == 2 であり、水曜日を示します。 isoweekday() も参照してください。

date.isoweekday()

月曜日を 1,日曜日を 7 として、曜日を整数で返します。例えば、 date(2002, 12, 4).isoweekday() == 3 であり、水曜日を示します。 weekday(), isocalendar() も参照してください。

date.isocalendar()

yearweekweekday の3つで構成された named tuple を返します。

ISO 暦はグレゴリオ暦の変種として広く用いられています。 3

ISO 年は完全な週が 52 週または 53 週あり、週は月曜から始まって日曜に終わります。ISO 年でのある年における最初の週は、その年の木曜日を含む最初の (グレゴリオ暦での) 週となります。この週は週番号 1 と呼ばれ、この木曜日での ISO 年はグレゴリオ暦における年と等しくなります。

例えば、2004 年は木曜日から始まるため、ISO 年の最初の週は 2003 年 12 月 29 日、月曜日から始まり、2004 年 1 月 4 日、日曜日に終わります

>>> from datetime import date
>>> date(2003, 12, 29).isocalendar()
datetime.IsoCalendarDate(year=2004, week=1, weekday=1)
>>> date(2004, 1, 4).isocalendar()
datetime.IsoCalendarDate(year=2004, week=1, weekday=7)

バージョン 3.9 で変更: 結果が タプル から named tuple へ変更されました。

date.isoformat()

日付を ISO 8601 書式の YYYY-MM-DD で表した文字列を返します:

>>> from datetime import date
>>> date(2002, 12, 4).isoformat()
'2002-12-04'

この関数は date.fromisoformat() の逆関数です。

date.__str__()

date オブジェクト d において、str(d)d.isoformat() と等価です。

date.ctime()

日付を表す文字列を返します:

>>> from datetime import date
>>> date(2002, 12, 4).ctime()
'Wed Dec  4 00:00:00 2002'

d.ctime() は次の式と等価です:

time.ctime(time.mktime(d.timetuple()))

これが等価になるのは、 (time.ctime() に呼び出され、 date.ctime() に呼び出されない) ネイティブの C 関数 ctime() が C 標準に準拠しているプラットフォーム上でです。

date.strftime(format)

明示的な書式文字列で制御された、日付を表現する文字列を返します。 時間、分、秒を表す書式コードは値 0 になります。 完全な書式化指定子のリストについては strftime() と strptime() の振る舞い を参照してください。

date.__format__(format)

date.strftime() と等価です。 これにより、 フォーマット済み文字列リテラル の中や str.format() を使っているときに date オブジェクトの書式文字列を指定できます。 書式化コードの完全なリストについては strftime() と strptime() の振る舞い を参照してください。

使用例: date

イベントまでの日数を数える例を示します:

>>> import time
>>> from datetime import date
>>> today = date.today()
>>> today
datetime.date(2007, 12, 5)
>>> today == date.fromtimestamp(time.time())
True
>>> my_birthday = date(today.year, 6, 24)
>>> if my_birthday < today:
...     my_birthday = my_birthday.replace(year=today.year + 1)
>>> my_birthday
datetime.date(2008, 6, 24)
>>> time_to_birthday = abs(my_birthday - today)
>>> time_to_birthday.days
202

さらなる date を使う例:

>>> from datetime import date
>>> d = date.fromordinal(730920) # 730920th day after 1. 1. 0001
>>> d
datetime.date(2002, 3, 11)

>>> # Methods related to formatting string output
>>> d.isoformat()
'2002-03-11'
>>> d.strftime("%d/%m/%y")
'11/03/02'
>>> d.strftime("%A %d. %B %Y")
'Monday 11. March 2002'
>>> d.ctime()
'Mon Mar 11 00:00:00 2002'
>>> 'The {1} is {0:%d}, the {2} is {0:%B}.'.format(d, "day", "month")
'The day is 11, the month is March.'

>>> # Methods for to extracting 'components' under different calendars
>>> t = d.timetuple()
>>> for i in t:     
...     print(i)
2002                # year
3                   # month
11                  # day
0
0
0
0                   # weekday (0 = Monday)
70                  # 70th day in the year
-1
>>> ic = d.isocalendar()
>>> for i in ic:    
...     print(i)
2002                # ISO year
11                  # ISO week number
1                   # ISO day number ( 1 = Monday )

>>> # A date object is immutable; all operations produce a new object
>>> d.replace(year=2005)
datetime.date(2005, 3, 11)

datetime オブジェクト

datetime オブジェクトは date オブジェクトおよび time オブジェクトの全ての情報が入っている単一のオブジェクトです。

date オブジェクトと同様に、 datetime は現在のグレゴリオ暦が両方向に延長されているものと仮定します。また、 time オブジェクトと同様に、 datetime は毎日が厳密に 3600*24 秒であると仮定します。

以下にコンストラクタを示します:

class datetime.datetime(year, month, day, hour=0, minute=0, second=0, microsecond=0, tzinfo=None, *, fold=0)

year, month, day 引数は必須です。 tzinfoNone または tzinfo サブクラスのインスタンスです。 残りの引数は次の範囲の整数でなければなりません:

  • MINYEAR <= year <= MAXYEAR,

  • 1 <= month <= 12,

  • 1 <= day <= 指定された月と年における日数,

  • 0 <= hour < 24,

  • 0 <= minute < 60,

  • 0 <= second < 60,

  • 0 <= microsecond < 1000000,

  • fold in [0, 1].

範囲を超えた引数を与えた場合、 ValueError が送出されます。

バージョン 3.6 で追加: fold 引数が追加されました。

他のコンストラクタ、および全てのクラスメソッドを以下に示します:

classmethod datetime.today()

tzinfoNone にして、現在のローカルな日時を返します。

次と等価です:

datetime.fromtimestamp(time.time())

now(), fromtimestamp() も参照してください。

このメソッドの機能は now() と等価ですが、 tz 引数はありません。

classmethod datetime.now(tz=None)

現在のローカルな日時を返します。

オプションの引数 tzNone であるか指定されていない場合、このメソッドは today() と同様ですが、可能ならば time.time() タイムスタンプを通じて得ることができる、より高い精度で時刻を提供します (例えば、プラットフォームが C 関数 gettimeofday() をサポートする場合には可能なことがあります)。

tzNone でない場合、 tztzinfo のサブクラスのインスタンスでなければならず、現在の日付および時刻は tz のタイムゾーンに変換されます。

today() および utcnow() よりもこの関数を使う方が好ましいです。

classmethod datetime.utcnow()

tzinfoNone である現在の UTC の日付および時刻を返します。

このメソッドは now() と似ていますが、 naive な datetime オブジェクトとして現在の UTC 日付および時刻を返します。 aware な現在の UTC datetime は datetime.now(timezone.utc) を呼び出すことで取得できます。 now() も参照してください。

警告

naive な datetime オブジェクトは多くの datetime メソッドでローカルな時間として扱われるため、 aware な datetime を使って UTC の時刻を表すのが好ましいです。 そのため、 UTC での現在の時刻を表すオブジェクトの作成では datetime.now(timezone.utc) を呼び出す方法が推奨されます。

classmethod datetime.fromtimestamp(timestamp, tz=None)

time.time() が返すような、 POSIX タイムスタンプに対応するローカルな日付と時刻を返します。オプションの引数 tzNone であるか、指定されていない場合、タイムスタンプはプラットフォームのローカルな日付および時刻に変換され、返される datetime オブジェクトは naive なものになります。

tzNone でない場合、 tztzinfo のサブクラスのインスタンスでなければならず、タイムスタンプは tz のタイムゾーンに変換されます。

タイムスタンプがプラットフォームの C 関数 localtime()gmtime() でサポートされている範囲を超えた場合、 fromtimestamp()OverflowError を送出することがあります。この範囲はよく 1970 年から 2038 年に制限されています。 また localtime()gmtime() が失敗した際は OSError を送出します。 うるう秒がタイムスタンプの概念に含まれている非 POSIX システムでは、 fromtimestamp() はうるう秒を無視します。 このため、秒の異なる二つのタイムスタンプが同一の datetime オブジェクトとなることが起こり得ます。 utcfromtimestamp() よりも、このメソッドの方が好ましいです。

バージョン 3.3 で変更: timestamp がプラットフォームの C 関数 localtime() もしくは gmtime() のサポートする値の範囲から外れていた場合、 ValueError ではなく OverflowError を送出するようになりました。 localtime() もしくは gmtime() の呼び出し失敗で ValueError ではなく OSError を送出するようになりました。

バージョン 3.6 で変更: fromtimestamp()fold を1にしてインスタンスを返します。

classmethod datetime.utcfromtimestamp(timestamp)

POSIX タイムスタンプに対応する、tzinfoNone の UTC での datetime を返します。(返されるオブジェクトは naive です。)

タイムスタンプがプラットフォームにおける C 関数 localtime() でサポートされている範囲を超えている場合には OverflowError を、gmtime() が失敗した場合には OSError を送出します。 これはたいてい 1970 年から 2038 年に制限されています。

aware な datetime オブジェクトを得るには fromtimestamp() を呼んでください:

datetime.fromtimestamp(timestamp, timezone.utc)

POSIX 互換プラットフォームでは、これは以下の表現と等価です:

datetime(1970, 1, 1, tzinfo=timezone.utc) + timedelta(seconds=timestamp)

後者を除き、式は常に年の全範囲 (MINYEAR から MAXYEAR を含みます) をサポートします。

警告

naive な datetime オブジェクトは多くの datetime メソッドでローカルな時間として扱われるため、 aware な datetime を使って UTC の時刻を表すのが好ましいです。 そのため、 UTC でのある特定のタイムスタンプを表すオブジェクトの作成では datetime.fromtimestamp(timestamp, tz=timezone.utc) を呼び出す方法が推奨されます。

バージョン 3.3 で変更: timestamp がプラットフォームの C 関数 gmtime() のサポートする値の範囲から外れていた場合、 ValueError ではなく OverflowError を送出するようになりました。 gmtime() の呼び出し失敗で ValueError ではなく OSError を送出するようになりました。

classmethod datetime.fromordinal(ordinal)

1 年 1 月 1 日を序数 1 とする早期グレゴリオ暦序数に対応する datetime オブジェクトを返します。 1 <= ordinal <= datetime.max.toordinal() でなければ ValueError が送出されます。 返されるオブジェクトの時間、分、秒、およびマイクロ秒はすべて 0 で、 tzinfoNone となっています。

classmethod datetime.combine(date, time, tzinfo=self.tzinfo)

日付部分と与えられた date オブジェクトとが等しく、時刻部分と与えられた time オブジェクトとが等しい、新しい datetime オブジェクトを返します。 tzinfo 引数が与えられた場合、その値は返り値の tzinfo 属性に設定するのに使われます。そうでない場合、 time 引数の tzinfo 属性が使われます。

任意の datetime オブジェクト dd == datetime.combine(d.date(), d.time(), d.tzinfo) が成立します。 date が datetime オブジェクトだった場合、その datetime オブジェクトの時刻部分と tzinfo 属性は無視されます。

バージョン 3.6 で変更: tzinfo 引数が追加されました。

classmethod datetime.fromisoformat(date_string)

date.isoformat() および datetime.isoformat() の出力書式で、 date_string に対応する datetime を返します。

具体的には、この関数は次の書式の文字列をサポートしています:

YYYY-MM-DD[*HH[:MM[:SS[.fff[fff]]]][+HH:MM[:SS[.ffffff]]]]

ここで * は任意の一文字にマッチします。

注意

このメソッドは任意の ISO 8601 文字列の構文解析をサポートしてはいません - このメソッドは datetime.isoformat() の逆操作をするためだけのものです。 より高機能な ISO 8601 構文解析器である dateutil.parser.isoparse が、サードパーティーパッケージの dateutil から利用可能です。

例:

>>> from datetime import datetime
>>> datetime.fromisoformat('2011-11-04')
datetime.datetime(2011, 11, 4, 0, 0)
>>> datetime.fromisoformat('2011-11-04T00:05:23')
datetime.datetime(2011, 11, 4, 0, 5, 23)
>>> datetime.fromisoformat('2011-11-04 00:05:23.283')
datetime.datetime(2011, 11, 4, 0, 5, 23, 283000)
>>> datetime.fromisoformat('2011-11-04 00:05:23.283+00:00')
datetime.datetime(2011, 11, 4, 0, 5, 23, 283000, tzinfo=datetime.timezone.utc)
>>> datetime.fromisoformat('2011-11-04T00:05:23+04:00')   
datetime.datetime(2011, 11, 4, 0, 5, 23,
    tzinfo=datetime.timezone(datetime.timedelta(seconds=14400)))

バージョン 3.7 で追加.

classmethod datetime.fromisocalendar(year, week, day)

年月日で指定された ISO 暦の日付に対応する datetime を返します。 datetime の日付でない部分は、標準のデフォルト値で埋められます。 この関数は datetime.isocalendar() の逆関数です。

バージョン 3.8 で追加.

classmethod datetime.strptime(date_string, format)

date_string に対応した datetime を返します。 format にしたがって構文解析されます。

これは次と等価です:

datetime(*(time.strptime(date_string, format)[0:6]))

date_string と format が time.strptime() で構文解析できない場合や、この関数が時刻タプルを返してこない場合には ValueError を送出します。完全な書式化指定子のリストについては strftime() と strptime() の振る舞い を参照してください。

以下にクラス属性を示します:

datetime.min

表現できる最も古い datetime で、 datetime(MINYEAR, 1, 1, tzinfo=None) です。

datetime.max

表現できる最も新しい datetime で、 datetime(MAXYEAR, 12, 31, 23, 59, 59, 999999, tzinfo=None) です。

datetime.resolution

等しくない datetime オブジェクト間の最小の差で、 timedelta(microseconds=1) です。

インスタンスの属性 (読み出しのみ):

datetime.year

両端値を含む MINYEAR から MAXYEAR までの値です。

datetime.month

両端値を含む 1 から 12 までの値です。

datetime.day

1 から与えられた月と年における日数までの値です。

datetime.hour

in range(24) を満たします。

datetime.minute

in range(60) を満たします。

datetime.second

in range(60) を満たします。

datetime.microsecond

in range(1000000) を満たします。

datetime.tzinfo

datetime コンストラクタに tzinfo 引数として与えられたオブジェクトになり、何も渡されなかった場合には None になります。

datetime.fold

[0, 1] のどちらかです。 繰り返し期間中の実時間の曖昧さ除去に使われます。 (繰り返し期間は、夏時間の終わりに時計が巻き戻るときや、現在のゾーンの UTC オフセットが政治的な理由で減少するときに発生します。) 0 (1) という値は、同じ実時間で表現される 2 つの時刻のうちの早い方 (遅い方) を表します。

バージョン 3.6 で追加.

サポートされている演算を以下に示します:

演算

結果

datetime2 = datetime1 + timedelta

(1)

datetime2 = datetime1 - timedelta

(2)

timedelta = datetime1 - datetime2

(3)

datetime1 < datetime2

datetimedatetime と比較します。 (4)

  1. datetime2 は datetime1 から時間 timedelta 移動したもので、 timedelta.days > 0 の場合未来へ、 timedelta.days < 0 の場合過去へ移動します。 結果は入力の datetime と同じ tzinfo 属性を持ち、演算後には datetime2 - datetime1 == timedelta となります。 datetime2.year が MINYEAR よりも小さいか、 MAXYEAR より大きい場合には OverflowError が送出されます。 入力が aware なオブジェクトの場合でもタイムゾーン修正は全く行われません。

  2. datetime2 + timedelta == datetime1 となるような datetime2 を計算します。 ちなみに、結果は入力の datetime と同じ tzinfo 属性を持ち、入力が aware だとしてもタイムゾーン修正は全く行われません。 この操作は date1 + (-timedelta) と等価ではありません。 なぜならば、 date1 - timedelta がオーバフローしない場合でも、-timedelta 単体がオーバフローする可能性があるからです。

  3. datetime から datetime の減算は両方の被演算子が naive であるか、両方とも aware である場合にのみ定義されています。片方が aware でもう一方が naive の場合、 TypeError が送出されます。

    両方とも naive か、両方とも aware で同じ tzinfo 属性を持つ場合、 tzinfo 属性は無視され、結果は datetime2 + t == datetime1 であるような timedelta オブジェクト t となります。 この場合タイムゾーン修正は全く行われません。

    両方が aware で異なる tzinfo 属性を持つ場合、 a-ba および b をまず naive な UTC datetime オブジェクトに変換したかのようにして行います。 演算結果は決してオーバフローを起こさないことを除き、 (a.replace(tzinfo=None) - a.utcoffset()) - (b.replace(tzinfo=None) - b.utcoffset()) と同じになります。

  4. datetime1 が時刻として datetime2 よりも前を表す場合に、datetime1datetime2 よりも小さいと見なされます。

    比較の一方が naive であり、もう一方が aware の場合に、順序比較が行われると TypeError が送出されます。等価比較では、 naive インスタンスと aware インスタンスは等価になることはありません。

    比較対象が両方とも aware で、同じ tzinfo 属性を持つ場合、 tzinfo は無視され datetime だけで比較が行われます。 比較対象が両方とも aware であり、異なる tzinfo 属性を持つ場合、まず最初に (self.utcoffset() で取得できる) それぞれの UTC オフセットを引いて調整します。

    バージョン 3.3 で変更: aware な datetime インスタンスと naive な datetime インスタンスの等価比較では TypeError は送出されません。

    注釈

    型混合の比較がデフォルトのオブジェクトアドレス比較となってしまうのを抑止するために、被演算子のもう一方が datetime オブジェクトと異なる型のオブジェクトの場合には TypeError が送出されます。しかしながら、被比較演算子のもう一方が timetuple() 属性を持つ場合には NotImplemented が返されます。このフックにより、他種の日付オブジェクトに型混合比較を実装するチャンスを与えています。そうでない場合, datetime オブジェクトと異なる型のオブジェクトが比較されると、比較演算子が == または != でないかぎり TypeError が送出されます。後者の場合、それぞれ False または True を返します。

インスタンスメソッド:

datetime.date()

同じ年、月、日の date オブジェクトを返します。

datetime.time()

同じhour、minute、second、microsecond 及び foldを持つ time オブジェクトを返します。 tzinfoNone です。 timetz() も参照してください。

バージョン 3.6 で変更: 値 foldは返される time オブジェクトにコピーされます。

datetime.timetz()

同じhour、minute、second、microsecond、fold および tzinfo 属性を持つ time オブジェクトを返します。 time() メソッドも参照してください。

バージョン 3.6 で変更: 値 foldは返される time オブジェクトにコピーされます。

datetime.replace(year=self.year, month=self.month, day=self.day, hour=self.hour, minute=self.minute, second=self.second, microsecond=self.microsecond, tzinfo=self.tzinfo, *, fold=0)

キーワード引数で指定した属性の値を除き、同じ属性をもつ datetime オブジェクトを返します。メンバに対する変換を行わずに aware な datetime オブジェクトから naive な datetime オブジェクトを生成するために、tzinfo=None を指定することもできます。

バージョン 3.6 で追加: fold 引数が追加されました。

datetime.astimezone(tz=None)

tz を新たに tzinfo 属性 として持つ datetime オブジェクトを返します。 日付および時刻データを調整して、返り値が self と同じ UTC 時刻を持ち、 tz におけるローカルな時刻を表すようにします。

もし与えられた場合、 tztzinfo のサブクラスのインスタンスでなければならず、 インスタンスの utcoffset() および dst() メソッドは None を返してはなりません。もし self が naive ならば、おそらくシステムのタイムゾーンで時間を表現します。

引数無し (もしくは tz=None の形 ) で呼び出された場合、システムのローカルなタイムゾーンが変更先のタイムゾーンだと仮定されます。 変換後の datetime インスタンスの .tzinfo 属性には、 OS から取得したゾーン名とオフセットを持つ timezone インスタンスが設定されます。

self.tzinfotz の場合、 self.astimezone(tz)self に等しくなります。つまり、date および time に対する調整は行われません。そうでない場合、結果はタイムゾーン tz におけるローカル時刻で、 self と同じ UTC 時刻を表すようになります。これは、astz = dt.astimezone(tz) とした後、 astz - astz.utcoffset() は通常 dt - dt.utcoffset() と同じ date および time を持つことを示します。

単にタイムゾーンオブジェクト tzdatetime オブジェクト dt に追加したいだけで、日付や時刻データへの調整を行わないのなら、dt.replace(tzinfo=tz) を使ってください。単に aware な datetime オブジェクト dt からタイムゾーンオブジェクトを除去したいだけで、日付や時刻データの変換を行わないのなら、dt.replace(tzinfo=None) を使ってください。

デフォルトの tzinfo.fromutc() メソッドを tzinfo のサブクラスで上書きして, astimezone() が返す結果に影響を及ぼすことができます。エラーの場合を無視すると、 astimezone() は以下のように動作します:

def astimezone(self, tz):
    if self.tzinfo is tz:
        return self
    # Convert self to UTC, and attach the new time zone object.
    utc = (self - self.utcoffset()).replace(tzinfo=tz)
    # Convert from UTC to tz's local time.
    return tz.fromutc(utc)

バージョン 3.3 で変更: tz が省略可能になりました。

バージョン 3.6 で変更: datetime.datetime.astimezone() メソッドを naive なインスタンスに対して呼び出せるようになりました。これは、システムのローカルな時間を表現していると想定されます。

datetime.utcoffset()

tzinfoNone の場合、 None を返し、そうでない場合には self.tzinfo.utcoffset(self) を返します。 後者の式が None あるいは 1 日以下の大きさを持つ timedelta オブジェクトのいずれかを返さない場合には例外を送出します。

バージョン 3.7 で変更: UTC オフセットが分単位でなければならない制限が無くなりました。

datetime.dst()

tzinfoNone の場合 None を返し、そうでない場合には self.tzinfo.dst(self) を返します。 後者の式が None もしくは、1 日未満の大きさを持つ timedelta オブジェクトのいずれかを返さない場合には例外を送出します。

バージョン 3.7 で変更: DST オフセットが分単位でなければならない制限が無くなりました。

datetime.tzname()

tzinfoNone の場合 None を返し、そうでない場合には self.tzinfo.tzname(self) を返します。 後者の式が None か文字列オブジェクトのいずれかを返さない場合には例外を送出します。

datetime.timetuple()

time.localtime() が返すような time.struct_time を返します。

d.timetuple() は次の式と等価です:

time.struct_time((d.year, d.month, d.day,
                  d.hour, d.minute, d.second,
                  d.weekday(), yday, dst))

ここで yday = d.toordinal() - date(d.year, 1, 1).toordinal() + 1 はその年の1月1日を 1 としたときのその日の位置です。 返されるタプルの tm_isdst フラグは dst() メソッドに従って設定されます: tzinfoNonedst()None を返す場合、 tm_isdst-1 に設定されます; そうでない場合、 dst() がゼロでない値を返すと tm_isdst1 となります; それ以外の場合には tm_isdst0 に設定されます。

datetime.utctimetuple()

datetime インスタンス d が naive の場合、このメソッドは d.timetuple() と同じであり、 d.dst() の返す内容にかかわらず tm_isdst が 0 に強制される点だけが異なります。 DST が UTC 時刻に影響を及ぼすことは決してありません。

d が aware だった場合、 dd.utcoffset() を引いて UTC 時刻に正規化され、その時刻が time.struct_time として返されます。 tm_isdst は 0 に強制されます。 d.year が MINYEAR もしくは MAXYEAR であり、 UTC 時刻への調整により適切な年の範囲を越えた場合、 OverflowError が送出される可能性があることに注意してください。

警告

Because naive datetime objects are treated by many datetime methods as local times, it is preferred to use aware datetimes to represent times in UTC; as a result, using datetime.utctimetuple() may give misleading results. If you have a naive datetime representing UTC, use datetime.replace(tzinfo=timezone.utc) to make it aware, at which point you can use datetime.timetuple().

datetime.toordinal()

先発グレゴリオ暦における日付序数を返します。self.date().toordinal() と同じです。

datetime.timestamp()

datetime インスタンスに対応する POSIX タイムスタンプを返します。 返り値は time.time() で返される値に近い float です。

このメソッドでは naive な datetime インスタンスはローカル時刻とし、プラットフォームの C 関数 mktime() に頼って変換を行います。 datetime は多くのプラットフォームの mktime() より広い範囲の値をサポートしているので、遥か過去の時刻や遥か未来の時刻に対し、このメソッドは OverflowError を送出するかもしれません。

aware な datetime インスタンスに対しては以下のように返り値が計算されます:

(dt - datetime(1970, 1, 1, tzinfo=timezone.utc)).total_seconds()

バージョン 3.3 で追加.

バージョン 3.6 で変更: The timestamp() method uses the fold attribute to disambiguate the times during a repeated interval.

注釈

UTC 時刻を表す naive な datetime インスタンスから直接 POSIX タイムスタンプを取得するメソッドはありません。 アプリケーションがその変換を使っており、システムのタイムゾーンが UTC に設定されていなかった場合、 tzinfo=timezone.utc を引数に与えることで POSIX タイムスタンプを取得できます:

timestamp = dt.replace(tzinfo=timezone.utc).timestamp()

もしくは直接タイムスタンプを計算することもできます:

timestamp = (dt - datetime(1970, 1, 1)) / timedelta(seconds=1)
datetime.weekday()

月曜日を 0、日曜日を 6 として、曜日を整数で返します。 self.date().weekday() と同じです。 isoweekday() も参照してください。

datetime.isoweekday()

月曜日を 1、日曜日を 7 として、曜日を整数で返します。 self.date().isoweekday() と等価です。 weekday()isocalendar() も参照してください。

datetime.isocalendar()

yearweekweekday の3つで構成された named tuple を返します。 self.date().isocalendar() と等価です。

datetime.isoformat(sep='T', timespec='auto')

日時を ISO 8601 書式で表した文字列で返します:

  • microsecond が 0 でない場合は YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.ffffff

  • microsecond が 0 の場合は YYYY-MM-DDTHH:MM:SS

utcoffset()None を返さない場合は、文字列の後ろに UTC オフセットが追記されます:

  • microsecond が 0 でない場合は YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.ffffff+HH:MM[:SS[.ffffff]]

  • microsecond が 0 の場合は YYYY-MM-DDTHH:MM:SS+HH:MM[:SS[.ffffff]]

例:

>>> from datetime import datetime, timezone
>>> datetime(2019, 5, 18, 15, 17, 8, 132263).isoformat()
'2019-05-18T15:17:08.132263'
>>> datetime(2019, 5, 18, 15, 17, tzinfo=timezone.utc).isoformat()
'2019-05-18T15:17:00+00:00'

オプションの引数 sep (デフォルトでは 'T' です) は 1 文字のセパレータで、結果の文字列の日付と時刻の間に置かれます。例えば:

>>> from datetime import tzinfo, timedelta, datetime
>>> class TZ(tzinfo):
...     """A time zone with an arbitrary, constant -06:39 offset."""
...     def utcoffset(self, dt):
...         return timedelta(hours=-6, minutes=-39)
...
>>> datetime(2002, 12, 25, tzinfo=TZ()).isoformat(' ')
'2002-12-25 00:00:00-06:39'
>>> datetime(2009, 11, 27, microsecond=100, tzinfo=TZ()).isoformat()
'2009-11-27T00:00:00.000100-06:39'

オプション引数 timespec は、含める追加の時間の要素の数を指定します(デフォルトでは 'auto' です)。以下の内一つを指定してください。

  • 'auto': microsecond が0である場合 'seconds' と等しく、そうでない場合は 'microseconds' と等しくなります。

  • 'hours': hour を2桁の HH 書式で含めます。

  • 'minutes': hour および minuteHH:MM の書式で含めます。

  • 'seconds': hourminutesecondHH:MM:SS の書式で含めます。

  • 'milliseconds': 全ての時刻を含みますが、小数第二位をミリ秒に切り捨てます。 HH:MM:SS.sss の書式で表現します。

  • 'microseconds': 全ての時刻を HH:MM:SS.mmmmmm の書式で含めます。

注釈

除外された要素は丸め込みではなく、切り捨てされます。

不正な timespec 引数には ValueError があげられます:

>>> from datetime import datetime
>>> datetime.now().isoformat(timespec='minutes')   
'2002-12-25T00:00'
>>> dt = datetime(2015, 1, 1, 12, 30, 59, 0)
>>> dt.isoformat(timespec='microseconds')
'2015-01-01T12:30:59.000000'

バージョン 3.6 で追加: timespec 引数が追加されました。

datetime.__str__()

datetime オブジェクト d において、 str(d)d.isoformat(' ') と等価です。

datetime.ctime()

日付および時刻を表す文字列を返します:

>>> from datetime import datetime
>>> datetime(2002, 12, 4, 20, 30, 40).ctime()
'Wed Dec  4 20:30:40 2002'

出力文字列は入力が aware であれ naive であれ、タイムゾーン情報を含み ません

d.ctime() は次の式と等価です:

time.ctime(time.mktime(d.timetuple()))

これが等価になるのは、 (time.ctime() に呼び出され、 datetime.ctime() に呼び出されない) ネイティブの C 関数 ctime() が C 標準に準拠しているプラットフォーム上でです。

datetime.strftime(format)

明示的な書式文字列で制御された、日付および時刻を表現する文字列を返します。完全な書式化指定子のリストについては strftime() と strptime() の振る舞い を参照してください。

datetime.__format__(format)

datetime.strftime() と等価です。 これにより、 フォーマット済み文字列リテラル の中や str.format() を使っているときに datetime オブジェクトの書式文字列を指定できます。 書式化指定子の完全なリストについては strftime() と strptime() の振る舞い を参照してください。

使用例: datetime

datetime オブジェクトを使う例:

>>> from datetime import datetime, date, time, timezone

>>> # Using datetime.combine()
>>> d = date(2005, 7, 14)
>>> t = time(12, 30)
>>> datetime.combine(d, t)
datetime.datetime(2005, 7, 14, 12, 30)

>>> # Using datetime.now()
>>> datetime.now()   
datetime.datetime(2007, 12, 6, 16, 29, 43, 79043)   # GMT +1
>>> datetime.now(timezone.utc)   
datetime.datetime(2007, 12, 6, 15, 29, 43, 79060, tzinfo=datetime.timezone.utc)

>>> # Using datetime.strptime()
>>> dt = datetime.strptime("21/11/06 16:30", "%d/%m/%y %H:%M")
>>> dt
datetime.datetime(2006, 11, 21, 16, 30)

>>> # Using datetime.timetuple() to get tuple of all attributes
>>> tt = dt.timetuple()
>>> for it in tt:   
...     print(it)
...
2006    # year
11      # month
21      # day
16      # hour
30      # minute
0       # second
1       # weekday (0 = Monday)
325     # number of days since 1st January
-1      # dst - method tzinfo.dst() returned None

>>> # Date in ISO format
>>> ic = dt.isocalendar()
>>> for it in ic:   
...     print(it)
...
2006    # ISO year
47      # ISO week
2       # ISO weekday

>>> # Formatting a datetime
>>> dt.strftime("%A, %d. %B %Y %I:%M%p")
'Tuesday, 21. November 2006 04:30PM'
>>> 'The {1} is {0:%d}, the {2} is {0:%B}, the {3} is {0:%I:%M%p}.'.format(dt, "day", "month", "time")
'The day is 21, the month is November, the time is 04:30PM.'

下にある例では、1945年までは +4 UTC 、それ以降は +4:30 UTC を使用しているアフガニスタンのカブールのタイムゾーン情報を表現する tzinfo のサブクラスを定義しています:

from datetime import timedelta, datetime, tzinfo, timezone

class KabulTz(tzinfo):
    # Kabul used +4 until 1945, when they moved to +4:30
    UTC_MOVE_DATE = datetime(1944, 12, 31, 20, tzinfo=timezone.utc)

    def utcoffset(self, dt):
        if dt.year < 1945:
            return timedelta(hours=4)
        elif (1945, 1, 1, 0, 0) <= dt.timetuple()[:5] < (1945, 1, 1, 0, 30):
            # An ambiguous ("imaginary") half-hour range representing
            # a 'fold' in time due to the shift from +4 to +4:30.
            # If dt falls in the imaginary range, use fold to decide how
            # to resolve. See PEP495.
            return timedelta(hours=4, minutes=(30 if dt.fold else 0))
        else:
            return timedelta(hours=4, minutes=30)

    def fromutc(self, dt):
        # Follow same validations as in datetime.tzinfo
        if not isinstance(dt, datetime):
            raise TypeError("fromutc() requires a datetime argument")
        if dt.tzinfo is not self:
            raise ValueError("dt.tzinfo is not self")

        # A custom implementation is required for fromutc as
        # the input to this function is a datetime with utc values
        # but with a tzinfo set to self.
        # See datetime.astimezone or fromtimestamp.
        if dt.replace(tzinfo=timezone.utc) >= self.UTC_MOVE_DATE:
            return dt + timedelta(hours=4, minutes=30)
        else:
            return dt + timedelta(hours=4)

    def dst(self, dt):
        # Kabul does not observe daylight saving time.
        return timedelta(0)

    def tzname(self, dt):
        if dt >= self.UTC_MOVE_DATE:
            return "+04:30"
        return "+04"

上に出てきた KabulTz の使い方:

>>> tz1 = KabulTz()

>>> # Datetime before the change
>>> dt1 = datetime(1900, 11, 21, 16, 30, tzinfo=tz1)
>>> print(dt1.utcoffset())
4:00:00

>>> # Datetime after the change
>>> dt2 = datetime(2006, 6, 14, 13, 0, tzinfo=tz1)
>>> print(dt2.utcoffset())
4:30:00

>>> # Convert datetime to another time zone
>>> dt3 = dt2.astimezone(timezone.utc)
>>> dt3
datetime.datetime(2006, 6, 14, 8, 30, tzinfo=datetime.timezone.utc)
>>> dt2
datetime.datetime(2006, 6, 14, 13, 0, tzinfo=KabulTz())
>>> dt2 == dt3
True

time オブジェクト

time オブジェクトは (ローカルの) 日中時刻を表現します。 この時刻表現は特定の日の影響を受けず、 tzinfo オブジェクトを介した修正の対象となります。

class datetime.time(hour=0, minute=0, second=0, microsecond=0, tzinfo=None, *, fold=0)

全ての引数はオプションです。 tzinfoNone または tzinfo クラスのサブクラスのインスタンスにすることができます。残りの引数は整数で、以下のような範囲に入らなければなりません:

  • 0 <= hour < 24,

  • 0 <= minute < 60,

  • 0 <= second < 60,

  • 0 <= microsecond < 1000000,

  • fold in [0, 1].

引数がこれらの範囲外にある場合、 ValueError が送出されます。 tzinfo のデフォルト値が None である以外のデフォルト値は 0 です。

以下にクラス属性を示します:

time.min

表現できる最も古い time で、 time(0, 0, 0, 0) です。

time.max

表現できる最も新しい time で、 time(23, 59, 59, 999999) です。

time.resolution

等しくない time オブジェクト間の最小の差で、 timedelta(microseconds=1) ですが, time オブジェクト間の四則演算はサポートされていないので注意してください。

インスタンスの属性 (読み出しのみ):

time.hour

in range(24) を満たします。

time.minute

in range(60) を満たします。

time.second

in range(60) を満たします。

time.microsecond

in range(1000000) を満たします。

time.tzinfo

time コンストラクタに tzinfo 引数として与えられたオブジェクトになり、何も渡されなかった場合には None になります。

time.fold

[0, 1] のどちらかです。 繰り返し期間中の実時間の曖昧さ除去に使われます。 (繰り返し期間は、夏時間の終わりに時計が巻き戻るときや、現在のゾーンの UTC オフセットが政治的な理由で減少するときに発生します。) 0 (1) という値は、同じ実時間で表現される 2 つの時刻のうちの早い方 (遅い方) を表します。

バージョン 3.6 で追加.

time オブジェクトは time どうしの比較をサポートしていて、 ab より前の時刻だった場合 ab より小さいとされます。 比較対象の片方が naive であり、もう片方が aware の場合に、順序比較が行われると TypeError が送出されます。 等価比較では、 naive インスタンスと aware インスタンスは等価になることはありません。

比較対象が両方とも aware であり、同じ tzinfo 属性を持つ場合、 tzinfo は無視され datetime だけで比較が行われます。 比較対象が両方とも aware であり、異なる tzinfo 属性を持つ場合、まず最初に (self.utcoffset() で取得できる) それぞれの UTC オフセットを引いて調整します。 異なる型どうしの比較がデフォルトのオブジェクトアドレス比較となってしまうのを防ぐために、 time オブジェクトを異なる型のオブジェクトと比較すると、比較演算子が == または != でないかぎり TypeError が送出されます。 比較演算子が == または != である場合、それぞれ False または True を返します。

バージョン 3.3 で変更: aware な datetime インスタンスと naive な time インスタンスの等価比較では TypeError は送出されません。

ブール値の文脈では、 time オブジェクトは常に真とみなされます。

バージョン 3.5 で変更: Python 3.5 以前は、 time オブジェクトは UTC で深夜を表すときに偽とみなされていました。 この挙動は分かりにくく、エラーの元となると考えられ、Python 3.5 で削除されました。 全詳細については bpo-13936 を参照してください。

その他のコンストラクタ:

classmethod time.fromisoformat(time_string)

time.isoformat() の出力書式のうちの1つの書式で、 time_string に対応する time を返します。 具体的には、この関数は次の書式の文字列をサポートしています:

HH[:MM[:SS[.fff[fff]]]][+HH:MM[:SS[.ffffff]]]

注意

この関数は、任意の ISO 8601 文字列の構文解析をサポートしているわけでは ありません これは time.isoformat() の逆演算を意図して実装されています。

例:

>>> from datetime import time
>>> time.fromisoformat('04:23:01')
datetime.time(4, 23, 1)
>>> time.fromisoformat('04:23:01.000384')
datetime.time(4, 23, 1, 384)
>>> time.fromisoformat('04:23:01+04:00')
datetime.time(4, 23, 1, tzinfo=datetime.timezone(datetime.timedelta(seconds=14400)))

バージョン 3.7 で追加.

インスタンスメソッド:

time.replace(hour=self.hour, minute=self.minute, second=self.second, microsecond=self.microsecond, tzinfo=self.tzinfo, *, fold=0)

キーワード引数で指定したメンバの値を除き、同じ値をもつ time オブジェクトを返します。データに対する変換を行わずに aware な time オブジェクトから naive な time オブジェクトを生成するために、 tzinfo=None を指定することもできます。

バージョン 3.6 で追加: fold 引数が追加されました。

time.isoformat(timespec='auto')

時刻を ISO 8601 書式で表した次の文字列のうち1つを返します:

オプション引数 timespec は、含める追加の時間の要素の数を指定します(デフォルトでは 'auto' です)。以下の内一つを指定してください。

  • 'auto': microsecond が0である場合 'seconds' と等しく、そうでない場合は 'microseconds' と等しくなります。

  • 'hours': hour を2桁の HH 書式で含めます。

  • 'minutes': hour および minuteHH:MM の書式で含めます。

  • 'seconds': hourminutesecondHH:MM:SS の書式で含めます。

  • 'milliseconds': 全ての時刻を含みますが、小数第二位をミリ秒に切り捨てます。 HH:MM:SS.sss の書式で表現します。

  • 'microseconds': 全ての時刻を HH:MM:SS.mmmmmm の書式で含めます。

注釈

除外された要素は丸め込みではなく、切り捨てされます。

不正な timespec 引数には ValueError があげられます。

以下はプログラム例です:

>>> from datetime import time
>>> time(hour=12, minute=34, second=56, microsecond=123456).isoformat(timespec='minutes')
'12:34'
>>> dt = time(hour=12, minute=34, second=56, microsecond=0)
>>> dt.isoformat(timespec='microseconds')
'12:34:56.000000'
>>> dt.isoformat(timespec='auto')
'12:34:56'

バージョン 3.6 で追加: timespec 引数が追加されました。

time.__str__()

time オブジェクト t において、str(t)t.isoformat() と等価です。

time.strftime(format)

明示的な書式文字列で制御された、時刻を表現する文字列を返します。完全な書式化指定子のリストについては strftime() と strptime() の振る舞い を参照してください。

time.__format__(format)

time.strftime() と等価です。 これにより、 フォーマット済み文字列リテラル の中や str.format() を使っているときに time オブジェクトの書式文字列を指定できます。 書式化指定子の完全なリストについては strftime() と strptime() の振る舞い を参照してください。

time.utcoffset()

tzinfoNone の場合、 None を返し、そうでない場合には self.tzinfo.utcoffset(None) を返します。 後者の式が None あるいは 1 日以下の大きさを持つ timedelta オブジェクトのいずれかを返さない場合には例外を送出します。

バージョン 3.7 で変更: UTC オフセットが分単位でなければならない制限が無くなりました。

time.dst()

tzinfoNone の場合 None を返し、そうでない場合には self.tzinfo.dst(None) を返します。 後者の式が None もしくは、1 日未満の大きさを持つ timedelta オブジェクトのいずれかを返さない場合には例外を送出します。

バージョン 3.7 で変更: DST オフセットが分単位でなければならない制限が無くなりました。

time.tzname()

tzinfoNone の場合 None を返し、そうでない場合には self.tzinfo.tzname(None) を返します。 後者の式が None か文字列オブジェクトのいずれかを返さない場合には例外を送出します。

使用例: time

time オブジェクトを使う例:

>>> from datetime import time, tzinfo, timedelta
>>> class TZ1(tzinfo):
...     def utcoffset(self, dt):
...         return timedelta(hours=1)
...     def dst(self, dt):
...         return timedelta(0)
...     def tzname(self,dt):
...         return "+01:00"
...     def  __repr__(self):
...         return f"{self.__class__.__name__}()"
...
>>> t = time(12, 10, 30, tzinfo=TZ1())
>>> t
datetime.time(12, 10, 30, tzinfo=TZ1())
>>> t.isoformat()
'12:10:30+01:00'
>>> t.dst()
datetime.timedelta(0)
>>> t.tzname()
'+01:00'
>>> t.strftime("%H:%M:%S %Z")
'12:10:30 +01:00'
>>> 'The {} is {:%H:%M}.'.format("time", t)
'The time is 12:10.'

tzinfo オブジェクト

class datetime.tzinfo

このクラスは抽象基底クラスで、直接インスタンス化すべきでないことを意味します。 tzinfo のサブクラスを定義し、ある特定のタイムゾーンに関する情報を保持するようにしてください。

tzinfo (の具体的なサブクラス) のインスタンスは datetime および time オブジェクトのコンストラクタに渡すことができます。後者のオブジェクトでは、データ属性をローカル時刻におけるものとして見ており、 tzinfo オブジェクトはローカル時刻の UTC からのオフセット、タイムゾーンの名前、 DST オフセットを、渡された日付および時刻オブジェクトからの相対で示すためのメソッドを提供します。

具象サブクラスを作成し、(少なくとも) 使いたい datetime のメソッドが必要とする tzinfo のメソッドを実装する必要があります。 datetime モジュールは tzinfo のシンプルな具象サブクラス timezone を提供します。 これは UTC そのものか北アメリカの EST と EDT のような UTC からの固定されたオフセットを持つタイムゾーンを表せます。

pickle 化についての特殊な要求事項: tzinfo のサブクラスは引数なしで呼び出すことのできる __init__() メソッドを持たなければなりません。そうでなければ、 pickle 化することはできますがおそらく unpickle 化することはできないでしょう。これは技術的な側面からの要求であり、将来緩和されるかもしれません。

tzinfo の具体的なサブクラスでは、以下のメソッドを実装する必要があります。厳密にどのメソッドが必要なのかは、 aware な datetime オブジェクトがこのサブクラスのインスタンスをどのように使うかに依存します。不確かならば、単に全てを実装してください。

tzinfo.utcoffset(dt)

ローカル時間の UTC からのオフセットを、 UTC から東向きを正とした timedelta オブジェクトで返します。ローカル時間が UTC の西側にある場合、この値は負になります。

このメソッドは UTC からのオフセットの 総計 を表しています。例えば、 tzinfo オブジェクトがタイムゾーンと DST 修正の両方を表現する場合、 utcoffset() はそれらの合計を返さなければなりません。 UTC オフセットが未知である場合、 None を返します。 そうでない場合には、返される値は -timedelta(hours=24) から timedelta(hours=24) までの timedelta 境界を含まないオブジェクトでなければなりません (オフセットの大きさは 1 日より短くなければなりません)。 ほとんどの utcoffset() 実装は、おそらく以下の二つのうちの一つに似たものになるでしょう:

return CONSTANT                 # fixed-offset class
return CONSTANT + self.dst(dt)  # daylight-aware class

utcoffset()None を返さない場合、 dst()None を返してはなりません。

utcoffset() のデフォルトの実装は NotImplementedError を送出します。

バージョン 3.7 で変更: UTC オフセットが分単位でなければならない制限が無くなりました。

tzinfo.dst(dt)

夏時間 (DST) 修正を、 class:timedelta オブジェクトで返します。 DST 情報が未知の場合、 None が返されます。

DST が有効でない場合には timedelta(0) を返します。 DST が有効の場合、オフセットは timedelta オブジェクトで返します (詳細は utcoffset() を参照してください)。 DST オフセットが利用可能な場合、この値は utcoffset() が返す UTC からのオフセットには既に加算されているため、 DST を個別に取得する必要がない限り dst() を使って問い合わせる必要はないので注意してください。 例えば、 datetime.timetuple()tzinfo 属性の dst() メソッドを呼んで tm_isdst フラグがセットされているかどうか判断し、 tzinfo.fromutc()dst() タイムゾーンを移動する際に DST による変更があるかどうかを調べます。

標準および夏時間の両方をモデル化している tzinfo サブクラスのインスタンス tz は以下の式:

tz.utcoffset(dt) - tz.dst(dt)

が、 dt.tzinfo == tz 全ての datetime オブジェクト dt について常に同じ結果を返さなければならないという点で、一貫性を持っていなければなりません。正常に実装された tzinfo のサブクラスでは、この式はタイムゾーンにおける "標準オフセット (standard offset)" を表し、特定の日や時刻の事情ではなく地理的な位置にのみ依存していなくてはなりません。 datetime.astimezone() の実装はこの事実に依存していますが、違反を検出することができません; 正しく実装するのはプログラマの責任です。 tzinfo のサブクラスでこれを保証することができない場合、 tzinfo.fromutc() の実装をオーバライドして、 astimezone() に関わらず正しく動作するようにしてもかまいません。

ほとんどの dst() 実装は、おそらく以下の二つのうちの一つに似たものになるでしょう:

def dst(self, dt):
    # a fixed-offset class:  doesn't account for DST
    return timedelta(0)

もしくは:

def dst(self, dt):
    # Code to set dston and dstoff to the time zone's DST
    # transition times based on the input dt.year, and expressed
    # in standard local time.

    if dston <= dt.replace(tzinfo=None) < dstoff:
        return timedelta(hours=1)
    else:
        return timedelta(0)

デフォルトの dst() 実装は NotImplementedError を送出します。

バージョン 3.7 で変更: DST オフセットが分単位でなければならない制限が無くなりました。

tzinfo.tzname(dt)

datetime オブジェクト dt に対応するタイムゾーン名を文字列で返します。 datetime モジュールでは文字列名について何も定義しておらず、特に何かを意味するといった要求仕様もまったくありません。例えば、 "GMT", "UTC", "-500", "-5:00", "EDT", "US/Eastern", "America/New York" は全て有効な応答となります。文字列名が未知の場合には None を返してください。 tzinfo のサブクラスでは、特に, tzinfo クラスが夏時間について記述している場合のように、渡された dt の特定の値によって異なった名前を返したい場合があるため、文字列値ではなくメソッドとなっていることに注意してください。

デフォルトの tzname() 実装は NotImplementedError を送出します。

以下のメソッドは datetimetime オブジェクトにおいて、同名のメソッドが呼び出された際に応じて呼び出されます。 datetime オブジェクトは自身を引数としてメソッドに渡し、 time オブジェクトは引数として None をメソッドに渡します。従って、 tzinfo のサブクラスにおけるメソッドは引数 dtNone の場合と、 datetime の場合を受理するように用意しなければなりません。

None が渡された場合、最良の応答方法を決めるのはクラス設計者次第です。例えば、このクラスが tzinfo プロトコルと関係をもたないということを表明させたければ、 None が適切です。標準時のオフセットを見つける他の手段がない場合には、標準 UTC オフセットを返すために utcoffset(None) を使うともっと便利かもしれません。

datetime オブジェクトが datetime() メソッドの応答として返された場合、 dt.tzinfoself と同じオブジェクトになります。ユーザが直接 tzinfo メソッドを呼び出さないかぎり、 tzinfo メソッドは dt.tzinfoself が同じであることに依存します。その結果 tzinfo メソッドは dt がローカル時間であると解釈するので、他のタイムゾーンでのオブジェクトの振る舞いについて心配する必要がありません。

サブクラスでオーバーライドすると良い、もう 1 つの tzinfo のメソッドがあります:

tzinfo.fromutc(dt)

デフォルトの datetime.astimezone() 実装で呼び出されます。 datetime.astimezone() から呼ばれた場合、 dt.tzinfoself であり、 dt の日付および時刻データは UTC 時刻を表しているものとして見えます。 fromutc() の目的は、 self のローカル時刻に等しい datetime オブジェクトを返すことにより日付と時刻データメンバを修正することにあります。

ほとんどの tzinfo サブクラスではデフォルトの fromutc() 実装を問題なく継承できます。デフォルトの実装は、固定オフセットのタイムゾーンや、標準時と夏時間の両方について記述しているタイムゾーン、そして DST 移行時刻が年によって異なる場合でさえ、扱えるくらい強力なものです。デフォルトの fromutc() 実装が全ての場合に対して正しく扱うことができないような例は、標準時の (UTCからの) オフセットが引数として渡された特定の日や時刻に依存するもので、これは政治的な理由によって起きることがあります。デフォルトの astimezone()fromutc() の実装は、結果が標準時オフセットの変化にまたがる何時間かの中にある場合、期待通りの結果を生成しないかもしれません。

エラーの場合のためのコードを除き、デフォルトの fromutc() の実装は以下のように動作します:

def fromutc(self, dt):
    # raise ValueError error if dt.tzinfo is not self
    dtoff = dt.utcoffset()
    dtdst = dt.dst()
    # raise ValueError if dtoff is None or dtdst is None
    delta = dtoff - dtdst  # this is self's standard offset
    if delta:
        dt += delta   # convert to standard local time
        dtdst = dt.dst()
        # raise ValueError if dtdst is None
    if dtdst:
        return dt + dtdst
    else:
        return dt

次の tzinfo_examples.py ファイルには、 tzinfo クラスの例がいくつか載っています:

from datetime import tzinfo, timedelta, datetime

ZERO = timedelta(0)
HOUR = timedelta(hours=1)
SECOND = timedelta(seconds=1)

# A class capturing the platform's idea of local time.
# (May result in wrong values on historical times in
#  timezones where UTC offset and/or the DST rules had
#  changed in the past.)
import time as _time

STDOFFSET = timedelta(seconds = -_time.timezone)
if _time.daylight:
    DSTOFFSET = timedelta(seconds = -_time.altzone)
else:
    DSTOFFSET = STDOFFSET

DSTDIFF = DSTOFFSET - STDOFFSET

class LocalTimezone(tzinfo):

    def fromutc(self, dt):
        assert dt.tzinfo is self
        stamp = (dt - datetime(1970, 1, 1, tzinfo=self)) // SECOND
        args = _time.localtime(stamp)[:6]
        dst_diff = DSTDIFF // SECOND
        # Detect fold
        fold = (args == _time.localtime(stamp - dst_diff))
        return datetime(*args, microsecond=dt.microsecond,
                        tzinfo=self, fold=fold)

    def utcoffset(self, dt):
        if self._isdst(dt):
            return DSTOFFSET
        else:
            return STDOFFSET

    def dst(self, dt):
        if self._isdst(dt):
            return DSTDIFF
        else:
            return ZERO

    def tzname(self, dt):
        return _time.tzname[self._isdst(dt)]

    def _isdst(self, dt):
        tt = (dt.year, dt.month, dt.day,
              dt.hour, dt.minute, dt.second,
              dt.weekday(), 0, 0)
        stamp = _time.mktime(tt)
        tt = _time.localtime(stamp)
        return tt.tm_isdst > 0

Local = LocalTimezone()


# A complete implementation of current DST rules for major US time zones.

def first_sunday_on_or_after(dt):
    days_to_go = 6 - dt.weekday()
    if days_to_go:
        dt += timedelta(days_to_go)
    return dt


# US DST Rules
#
# This is a simplified (i.e., wrong for a few cases) set of rules for US
# DST start and end times. For a complete and up-to-date set of DST rules
# and timezone definitions, visit the Olson Database (or try pytz):
# http://www.twinsun.com/tz/tz-link.htm
# https://sourceforge.net/projects/pytz/ (might not be up-to-date)
#
# In the US, since 2007, DST starts at 2am (standard time) on the second
# Sunday in March, which is the first Sunday on or after Mar 8.
DSTSTART_2007 = datetime(1, 3, 8, 2)
# and ends at 2am (DST time) on the first Sunday of Nov.
DSTEND_2007 = datetime(1, 11, 1, 2)
# From 1987 to 2006, DST used to start at 2am (standard time) on the first
# Sunday in April and to end at 2am (DST time) on the last
# Sunday of October, which is the first Sunday on or after Oct 25.
DSTSTART_1987_2006 = datetime(1, 4, 1, 2)
DSTEND_1987_2006 = datetime(1, 10, 25, 2)
# From 1967 to 1986, DST used to start at 2am (standard time) on the last
# Sunday in April (the one on or after April 24) and to end at 2am (DST time)
# on the last Sunday of October, which is the first Sunday
# on or after Oct 25.
DSTSTART_1967_1986 = datetime(1, 4, 24, 2)
DSTEND_1967_1986 = DSTEND_1987_2006

def us_dst_range(year):
    # Find start and end times for US DST. For years before 1967, return
    # start = end for no DST.
    if 2006 < year:
        dststart, dstend = DSTSTART_2007, DSTEND_2007
    elif 1986 < year < 2007:
        dststart, dstend = DSTSTART_1987_2006, DSTEND_1987_2006
    elif 1966 < year < 1987:
        dststart, dstend = DSTSTART_1967_1986, DSTEND_1967_1986
    else:
        return (datetime(year, 1, 1), ) * 2

    start = first_sunday_on_or_after(dststart.replace(year=year))
    end = first_sunday_on_or_after(dstend.replace(year=year))
    return start, end


class USTimeZone(tzinfo):

    def __init__(self, hours, reprname, stdname, dstname):
        self.stdoffset = timedelta(hours=hours)
        self.reprname = reprname
        self.stdname = stdname
        self.dstname = dstname

    def __repr__(self):
        return self.reprname

    def tzname(self, dt):
        if self.dst(dt):
            return self.dstname
        else:
            return self.stdname

    def utcoffset(self, dt):
        return self.stdoffset + self.dst(dt)

    def dst(self, dt):
        if dt is None or dt.tzinfo is None:
            # An exception may be sensible here, in one or both cases.
            # It depends on how you want to treat them.  The default
            # fromutc() implementation (called by the default astimezone()
            # implementation) passes a datetime with dt.tzinfo is self.
            return ZERO
        assert dt.tzinfo is self
        start, end = us_dst_range(dt.year)
        # Can't compare naive to aware objects, so strip the timezone from
        # dt first.
        dt = dt.replace(tzinfo=None)
        if start + HOUR <= dt < end - HOUR:
            # DST is in effect.
            return HOUR
        if end - HOUR <= dt < end:
            # Fold (an ambiguous hour): use dt.fold to disambiguate.
            return ZERO if dt.fold else HOUR
        if start <= dt < start + HOUR:
            # Gap (a non-existent hour): reverse the fold rule.
            return HOUR if dt.fold else ZERO
        # DST is off.
        return ZERO

    def fromutc(self, dt):
        assert dt.tzinfo is self
        start, end = us_dst_range(dt.year)
        start = start.replace(tzinfo=self)
        end = end.replace(tzinfo=self)
        std_time = dt + self.stdoffset
        dst_time = std_time + HOUR
        if end <= dst_time < end + HOUR:
            # Repeated hour
            return std_time.replace(fold=1)
        if std_time < start or dst_time >= end:
            # Standard time
            return std_time
        if start <= std_time < end - HOUR:
            # Daylight saving time
            return dst_time


Eastern  = USTimeZone(-5, "Eastern",  "EST", "EDT")
Central  = USTimeZone(-6, "Central",  "CST", "CDT")
Mountain = USTimeZone(-7, "Mountain", "MST", "MDT")
Pacific  = USTimeZone(-8, "Pacific",  "PST", "PDT")

標準時および夏時間の両方を記述している tzinfo のサブクラスでは、夏時間の移行のときに、回避不能の難解な問題が年に 2 度あるので注意してください。 具体的な例として、東部アメリカ時刻 (US Eastern, UTC -0500) を考えます。 EDT は 3 月の第二日曜日の 1:59 (EST) の 1 分後に開始し、11 月の最初の日曜日の (EDTの) 1:59 に終了します:

  UTC   3:MM  4:MM  5:MM  6:MM  7:MM  8:MM
  EST  22:MM 23:MM  0:MM  1:MM  2:MM  3:MM
  EDT  23:MM  0:MM  1:MM  2:MM  3:MM  4:MM

start  22:MM 23:MM  0:MM  1:MM  3:MM  4:MM

  end  23:MM  0:MM  1:MM  1:MM  2:MM  3:MM

DSTの開始 ("start" ライン) で、ローカルの実時間は 1:59 から 3:00 に飛びます。 この日には、 2:MM という形式の実時間は意味をなさないので、 DST が始まった日に astimezone(Eastern)hour == 2 となる結果を返すことはありません。 例として、 2016 年の春方向の移行では、次のような結果になります:

>>> from datetime import datetime, timezone
>>> from tzinfo_examples import HOUR, Eastern
>>> u0 = datetime(2016, 3, 13, 5, tzinfo=timezone.utc)
>>> for i in range(4):
...     u = u0 + i*HOUR
...     t = u.astimezone(Eastern)
...     print(u.time(), 'UTC =', t.time(), t.tzname())
...
05:00:00 UTC = 00:00:00 EST
06:00:00 UTC = 01:00:00 EST
07:00:00 UTC = 03:00:00 EDT
08:00:00 UTC = 04:00:00 EDT

DST が終了 ("end" ライン) で、更なる問題が潜んでいます: ローカルの実時間で、曖昧さ無しに時を綴れない 1 時間が存在します: それは夏時間の最後の 1 時間です。 東部では、夏時間が終了する日の UTC での 5:MM 形式の時間がそれです。 ローカルの実時間は (夏時間の) 1:59 から (標準時の) 1:00 に再び巻き戻されます。 ローカルの時刻における 1:MM は曖昧です。 そして astimezone() は 2 つの隣り合う UTC 時間を同じローカルの時間に対応付けて、ローカルの時計の振る舞いを真似ます。 東部の例では、 5:MM および 6:MM という形式の UTC 時刻は両方とも東部時刻に変換された際に 1:MM に対応付けられますが、それ以前の時間は fold 属性を 0 にし、以降の時間では 1 にします。例えば、 2016 年での秋方向の移行では、次のような結果になります:

>>> u0 = datetime(2016, 11, 6, 4, tzinfo=timezone.utc)
>>> for i in range(4):
...     u = u0 + i*HOUR
...     t = u.astimezone(Eastern)
...     print(u.time(), 'UTC =', t.time(), t.tzname(), t.fold)
...
04:00:00 UTC = 00:00:00 EDT 0
05:00:00 UTC = 01:00:00 EDT 0
06:00:00 UTC = 01:00:00 EST 1
07:00:00 UTC = 02:00:00 EST 0

fold 属性が異なるだけの datetime インスタンスは比較において等しいとみなされることに注意してください。

壁時間に関する曖昧さは、明示的に fold 属性を検証するか、 timezone が使用されたハイブリッドな tzinfo サブクラスか、そのほかの絶対時間差を示す tzinfo サブクラス(EST (-5 時間の絶対時間差) のみを表すクラスや、 EDT (-4 時間の絶対時間差) のみを表すクラス)を使用すると回避できます。 このような曖昧さを許容できないアプリケーションは、このような手法によって回避すべきです。

参考

zoneinfo

datetime モジュールには (UTC からの任意の固定オフセットを扱う) 基本的な timezone クラスと、(UTC タイムゾーンのインスタンスである) timezone.utc 属性があります。

zoneinfo は Python に IANA タイムゾーンデータベース (オルソンデータベースとしても知られています) を導入するもので、これを使うことが推奨されています。

IANA タイムゾーンデータベース

(しばしば tz、tzdata や zoneinfo と呼ばれる) タイムゾーンデータベースはコードとデータを保持しており、それらは地球全体にわたる多くの代表的な場所のローカル時刻の履歴を表しています。政治団体によるタイムゾーンの境界、UTC オフセット、夏時間のルールの変更を反映するため、定期的にデータベースが更新されます。

timezone オブジェクト

timezone クラスは tzinfo のサブクラスで、各インスタンスは UTC からの固定されたオフセットで定義されたタイムゾーンを表しています。

このクラスのオブジェクトは、一年のうち異なる日に異なるオフセットが使われていたり、常用時 (civil time) に歴史的な変化が起きた場所のタイムゾーン情報を表すのには使えないので注意してください。

class datetime.timezone(offset, name=None)

ローカル時刻と UTC の差分を表す timedelta オブジェクトを offset 引数に指定しなくてはいけません。これは -timedelta(hours=24) から timedelta(hours=24) までの両端を含まない範囲に収まっていなくてはなりません。そうでない場合 ValueError が送出されます。

name 引数は必須ではありません。もし指定された場合、その値は datetime.tzname() メソッドの返り値として使われる文字列でなければなりません。

バージョン 3.2 で追加.

バージョン 3.7 で変更: UTC オフセットが分単位でなければならない制限が無くなりました。

timezone.utcoffset(dt)

timezone インスタンスが構築されたときに指定された固定値を返します。

dt 引数は無視されます。 返り値は、ローカル時刻と UTC の差分に等しい timedelta インスタンスです。

バージョン 3.7 で変更: UTC オフセットが分単位でなければならない制限が無くなりました。

timezone.tzname(dt)

timezone インスタンスが構築されたときに指定された固定値を返します。

name が構築時に与えられなかった場合、 tzname(dt) によって返される name は以下の様に offset の値から生成されます。 offsettimedelta(0) であった場合、 name は "UTC"になります。 それ以外の場合、 'UTC±HH:MM' という書式の文字列になり、± は offset を、HH と MM はそれぞれ二桁の offset.hoursoffset.minutes を表現します。

バージョン 3.6 で変更: offset=timedelta(0) によって生成される名前はプレーンな 'UTC' であり 'UTC+00:00' ではありません。

timezone.dst(dt)

常に None を返します。

timezone.fromutc(dt)

dt + offset を返します。 dt 引数は tzinfoself になっている aware な datetime インスタンスでなければなりません。

以下にクラス属性を示します:

timezone.utc

UTC タイムゾーン timezone(timedelta(0)) です。

strftime()strptime() の振る舞い

date, datetime, time オブジェクトは全て strftime(format) メソッドをサポートし、時刻を表現する文字列を明示的な書式文字列で統制して作成しています。

逆に datetime.strptime() クラスメソッドは日付や時刻に対応する書式文字列から datetime オブジェクトを生成します。

下の表は strftime()strptime() との高レベルの対比を表しています。

strftime

strptime

使用法

オブジェクトを与えられた書式に従って文字列に変換する

指定された対応する書式で文字列を構文解析して datetime オブジェクトにする

メソッドの種類

インスタンスメソッド

クラスメソッド

メソッドを持つクラス

date; datetime; time

datetime

シグネチャ

strftime(format)

strptime(date_string, format)

strftime()strptime() の書式コード

以下のリストは 1989 C 標準が要求する全ての書式コードで、標準 C 実装があれば全ての環境で動作します。

ディレクティブ

意味

使用例

注釈

%a

ロケールの曜日名を短縮形で表示します。

Sun, Mon, ..., Sat (en_US);
So, Mo, ..., Sa (de_DE)

(1)

%A

ロケールの曜日名を表示します。

Sunday, Monday, ..., Saturday (en_US);
Sonntag, Montag, ..., Samstag (de_DE)

(1)

%w

曜日を10進表記した文字列を表示します。0 が日曜日で、6 が土曜日を表します。

0, 1, ..., 6

%d

0埋めした10進数で表記した月中の日にち。

01, 02, ..., 31

(9)

%b

ロケールの月名を短縮形で表示します。

Jan, Feb, ..., Dec (en_US);
Jan, Feb, ..., Dez (de_DE)

(1)

%B

ロケールの月名を表示します。

January, February, ..., December (en_US);
Januar, Februar, ..., Dezember (de_DE)

(1)

%m

0埋めした10進数で表記した月。

01, 02, ..., 12

(9)

%y

0埋めした10進数で表記した世紀無しの年。

00, 01, ..., 99

(9)

%Y

西暦 ( 4桁) の 10 進表記を表します。

0001, 0002, ..., 2013, 2014, ..., 9998, 9999

(2)

%H

0埋めした10進数で表記した時 (24時間表記)。

00, 01, ..., 23

(9)

%I

0埋めした10進数で表記した時 (12時間表記)。

01, 02, ..., 12

(9)

%p

ロケールの AM もしくは PM と等価な文字列になります。

AM, PM (en_US);
am, pm (de_DE)

(1), (3)

%M

0埋めした10進数で表記した分。

00, 01, ..., 59

(9)

%S

0埋めした10進数で表記した秒。

00, 01, ..., 59

(4), (9)

%f

10進数で表記したマイクロ秒 (6桁に0埋めされます)。

000000, 000001, ..., 999999

(5)

%z

UTCオフセットを ±HHMM[SS[.ffffff]] の形式で表示します (オブジェクトがnaiveであれば空文字列)。

(空文字列), +0000, -0400, +1030, +063415, -030712.345216

(6)

%Z

タイムゾーンの名前を表示します (オブジェクトがnaiveであれば空文字列)。

(空文字列), UTC, GMT

(6)

%j

0埋めした10進数で表記した年中の日にち。

001, 002, ..., 366

(9)

%U

0埋めした10進数で表記した年中の週番号 (週の始まりは日曜日とする)。新年の最初の日曜日に先立つ日は 0週に属するとします。

00, 01, ..., 53

(7), (9)

%W

0埋めした10進数で表記した年中の週番号 (週の始まりは月曜日とする)。新年の最初の月曜日に先立つ日は 0週に属するとします。

00, 01, ..., 53

(7), (9)

%c

ロケールの日時を適切な形式で表します。

Tue Aug 16 21:30:00 1988 (en_US);
Di 16 Aug 21:30:00 1988 (de_DE)

(1)

%x

ロケールの日付を適切な形式で表します。

08/16/88 (None);
08/16/1988 (en_US);
16.08.1988 (de_DE)

(1)

%X

ロケールの時間を適切な形式で表します。

21:30:00 (en_US);
21:30:00 (de_DE)

(1)

%%

文字 '%' を表します。

%

C89規格により要求されない幾つかの追加のコードが便宜上含まれています。これらのパラメータはすべてISO 8601の日付値に対応しています。

ディレクティブ

意味

使用例

注釈

%G

ISO week(%V)の内過半数を含む西暦表記の ISO 8601 year です。

0001, 0002, ..., 2013, 2014, ..., 9998, 9999

(8)

%u

1 を月曜日を表す 10進数表記の ISO 8601 weekday です。

1, 2, ..., 7

%V

週で最初の月曜日を始めとする ISO 8601 week です。Week 01 は 1月4日を含みます。

01, 02, ..., 53

(8), (9)

これらが strftime() メソッドと一緒に使用された場合、すべてのプラットフォームで利用できるわけではありません。 ISO 8601 year 指定子およびISO 8601 week 指定子は、上記のyear および week number 指定子と互換性がありません。不完全またはあいまいなISO 8601 指定子で strptime() を呼び出すと、 ValueError が送出されます。

Python はプラットフォームの C ライブラリの strftime() 関数を呼び出していて、プラットフォームごとにその実装が異なるのはよくあることなので、サポートされる書式コード全体はプラットフォームごとに様々です。 手元のプラットフォームでサポートされているフォーマット記号全体を見るには、 strftime(3) のドキュメントを参照してください。 サポートされていないフォーマット指定子の扱いもプラットフォーム間で差異があります。

バージョン 3.6 で追加: %G, %u および %V が追加されました。

技術詳細

大雑把にいうと、 d.strftime(fmt)time モジュールの time.strftime(fmt, d.timetuple()) のように動作します。ただし全てのオブジェクトが timetuple() メソッドをサポートしているわけではありません。

datetime.strptime() クラスメソッドでは、デフォルト値は 1900-01-01T00:00:00.000 です。書式文字列で指定されなかった部分はデフォルト値から引っ張ってきます。 4

datetime.strptime(date_string, format) は次の式と等価です:

datetime(*(time.strptime(date_string, format)[0:6]))

ただし、 datetime.strptime はサポートしているが time.strptime には無い、秒未満の単位やタイムゾーンオフセットの情報が format に 含まれているときは除きます。

time オブジェクトには、年、月、日の値がないため、それらを書式コードを使うことができません。 無理矢理使った場合、年は 1900 に置き換えられ、月と日は 1 に置き換えられます。

date オブジェクトには、時、分、秒、マイクロ秒の値がないため、それらの書式コードを使うことができません。 無理矢理使った場合、これらの値は 0 に置き換えられます。

同じ理由で、現在のロケールの文字集合で表現できない Unicode コードポイントを含む書式文字列の対処もプラットフォーム依存です。 あるプラットフォームではそういったコードポイントはそのまま出力に出される一方、他のプラットフォームでは strftimeUnicodeError を送出したり、その代わりに空文字列を返したりするかもしれません。

注釈:

  1. 書式は現在のロケールに依存するので、出力値について何か仮定するときは注意すべきです。フィールドの順序は様々で (例えば、"月/日/年" と "日/月/年") 、出力はロケールのデフォルトエンコーディングでエンコードされた Unicode 文字列を含むかもしれません (例えば、現在のロケールが ja_JP だった場合、デフォルトエンコーディングは eucJPSJISutf-8 のいずれかになりえます。 locale.getlocale() を使って現在のロケールのエンコーディングを確認します) 。

  2. strptime() メソッドは [1, 9999] の範囲の年数全てを構文解析できますが、 year < 1000 の範囲の年数は 0 埋めされた 4 桁の数字でなければなりません。

    バージョン 3.2 で変更: 以前のバージョンでは、 strftime() メソッドは years >= 1900 の範囲の年数しか扱えませんでした。

    バージョン 3.3 で変更: バージョン 3.2 では、 strftime() メソッドは years >= 1000 の範囲の年数しか扱えませんでした。

  3. strptime() メソッドと共に使われた場合、 %p 指定子は出力の時間フィールドのみに影響し、 %I 指定子が使われたかのように振る舞います。

  4. time モジュールと違い、 datetime モジュールはうるう秒をサポートしていません。

  5. strptime() メソッドと共に使われた場合、 %f 指定子は 1 桁から 6 桁の数字を受け付け、右側から0埋めされます。 %f は C 標準規格の書式文字セットの拡張です (とは言え、 datetime モジュールのオブジェクトそれぞれに実装されているので、どれででも使えます)。

  6. naive オブジェクトでは、書式コード %z および %Z は空文字列に置き換えられます。

    aware オブジェクトでは次のようになります:

    %z

    utcoffset()±HHMM[SS[.ffffff]] 形式の文字列に変換されます。ここで、 HH は UTC オフセットの時間を表す 2 桁の文字列、 MM は UTC オフセットの分数を表す 2 桁の文字列、 SS は UTC オフセットの秒数を表す 2 桁の文字列、 ffffff は UTC オフセットのマイクロ秒数を表す 6 桁の文字列です。 オフセットに秒未満の端数が無いときは ffffff 部分は省略され、オフセットに分未満の端数が無いときは ffffff 部分も SS 部分も省略されます。 例えば、 utcoffset()timedelta(hours=-3, minutes=-30) を返す場合、 %z は文字列 '-0330' に置き換えられます。

    バージョン 3.7 で変更: UTC オフセットが分単位でなければならない制限が無くなりました。

    バージョン 3.7 で変更: %z 指定子が strptime() メソッドに渡されたときは、時分秒のセパレータとしてコロンが UTC オフセットで使えます。 例えば、 '+01:00:00' は 1 時間のオフセットだと構文解析されます。 加えて、 'Z' を渡すことは '+00:00' を渡すことと同等です。

    %Z

    In strftime(), %Z is replaced by an empty string if tzname() returns None; otherwise %Z is replaced by the returned value, which must be a string.

    strptime()%Z に特定の値のみを受け入れます:

    1. 使用しているマシンのロケールによる time.tzname の任意の値

    2. ハードコードされた値 UTC または GMT

    つまり、日本に住んでいる場合は JST, UTCGMT が有効な値であり、 EST はおそらく無効な値となります。無効な値の場合は ValueError を送出します。

    バージョン 3.2 で変更: %z 指定子が strptime() メソッドに与えられた場合、 aware な datetime オブジェクトが作成されます。返り値の tzinfotimezone インスタンスになっています。

  7. strptime() メソッドと共に使われた場合、 %U%W 指定子は、曜日と年(%Y)が指定された場合の計算でのみ使われます。

  8. %U および %W と同様に、 %V は曜日と ISO 年 (%G) が strptime() の書式文字列の中で指定された場合に計算でのみ使われます。 %G%Y は互いに完全な互換性を持たないことにも注意してください。

  9. strptime() メソッドと共に使われるとき、書式 %d, %m, %H, %I, %M, %S, %j, %U, %W, %V では先行ゼロは任意です。 書式 %y では先行ゼロは必須です。

脚注

1

もし相対性理論の効果を無視するならば、ですが

2

この暦法は、全ての計算における基本カレンダーである、 Dershowitz と Reingold の書籍 Calendrical Calculations における先発グレゴリオ暦 ("proleptic Gregorian") の定義に一致します。 先発グレゴリオ暦の序数とその他多くの暦法どうしの変換アルゴリズムについては、この書籍を参照してください。

3

優れた説明は R. H. van Gent の guide to the mathematics of the ISO 8601 calendar を参照してください。

4

1900 は閏年ではないので datetime.strptime('Feb 29', '%b %d') を渡すと失敗します。