20.24. SimpleXMLRPCServer
--- 基本的なXML-RPCサーバー¶
注釈
SimpleXMLRPCServer
モジュールは、Python 3では xmlrpc.server
モジュールに統合されました。 2to3 ツールが自動的にソースコード内のimportを修正します。
バージョン 2.2 で追加.
Source code: Lib/SimpleXMLRPCServer.py
The SimpleXMLRPCServer
module provides a basic server framework for
XML-RPC servers written in Python. Servers can either be free standing, using
SimpleXMLRPCServer
, or embedded in a CGI environment, using
CGIXMLRPCRequestHandler
.
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class
SimpleXMLRPCServer.
SimpleXMLRPCServer
(addr[, requestHandler[, logRequests[, allow_none[, encoding[, bind_and_activate]]]])¶ 新しくサーバーインスタンスを作成します。このクラスはXML-RPCプロトコルで呼ばれる関数の登録のためのメソッドを提供します。引数 requestHandler には、リクエストハンドラーインスタンスのファクトリーを設定します。デフォルトは
SimpleXMLRPCRequestHandler
です。引数 addr と requestHandler はSocketServer.TCPServer
のコンストラクターに引き渡されます。もし引数 logRequests が真(true)であれば、(それがデフォルトですが、)リクエストはログに記録されます。偽(false)である場合にはログは記録されません。引数 allow_none と encoding はxmlrpclib
に引き継がれ、サーバーから返されるXML-RPCレスポンスを制御します。 bind_and_activate 引数は、コンストラクタの呼び出し直後にserver_bind()
とserver_activate()
を呼ぶかどうかを指定します。デフォルトではTrue
です。この引数にFalse
を指定することで、バインドする前に、 allow_reuse_address クラス変数を操作することができます。 (訳注: 同じ名前のインスタンス変数を追加することで、クラス変数をオーバーライドすることができます。)バージョン 2.5 で変更: 引数 allow_none と encoding が追加されました.
バージョン 2.6 で変更: bind_and_activate 引数が追加されました。
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class
SimpleXMLRPCServer.
CGIXMLRPCRequestHandler
([allow_none[, encoding]])¶ CGI 環境における XML-RPC リクエストハンドラーを、新たに作成します。引数 allow_none と encoding は
xmlrpclib
に引き継がれ、サーバーから返されるXML-RPCレスポンスを制御します。バージョン 2.3 で追加.
バージョン 2.5 で変更: 引数 allow_none と encoding が追加されました.
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class
SimpleXMLRPCServer.
SimpleXMLRPCRequestHandler
¶ Create a new request handler instance. This request handler supports
POST
requests and modifies logging so that the logRequests parameter to theSimpleXMLRPCServer
constructor parameter is honored.
20.24.1. SimpleXMLRPCServer オブジェクト¶
The SimpleXMLRPCServer
class is based on
SocketServer.TCPServer
and provides a means of creating simple, stand
alone XML-RPC servers.
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SimpleXMLRPCServer.
register_function
(function[, name])¶ XML- RPCリクエストに応じる関数を登録します。引数 name が与えられている場合はその値が、関数 function に関連付けられます。これが与えられない場合は
function.__name__
の値が用いられます。引数 name は通常の文字列でもユニコード文字列でも良く、Pythonで識別子として正しくない文字(" . "ピリオドなど )を含んでいても。
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SimpleXMLRPCServer.
register_instance
(instance[, allow_dotted_names])¶ オブジェクトを登録し、そのオブジェクトの
register_function()
で登録されていないメソッドを公開します。もし、 instance がメソッド_dispatch()
を定義していれば、_dispatch()
が、リクエストされたメソッド名とパラメータの組を引数として呼び出されます。そして、_dispatch()
の返り値が結果としてクライアントに返されます。そのAPIはdef _dispatch(self, method, params)
(注意: params は可変引数リストではありません)です。仕事をするために下位の関数を呼ぶ時には、その関数はfunc(*params)
のように呼ばれます。_dispatch()
の返り値はクライアントへ結果として返されます。もし、 instance がメソッド_dispatch()
を定義していなければ、リクエストされたメソッド名がそのインスタンスに定義されているメソッド名から探されます。もしオプション引数 allow_dotted_names が真(true)で、インスタンスがメソッド
_dispatch()
を定義していないとき、リクエストされたメソッド名がピリオドを含む場合は、(訳注: 通常のPythonでのピリオドの解釈と同様に)階層的にオブジェクトを探索します。そして、そこで見つかったオブジェクトをリクエストから渡された引数で呼び出し、その返り値をクライアントに返します。警告
allow_dotted_names オプションを有効にすると、侵入者にあなたのモジュールのグローバル変数にアクセスすることを許し、あなたのコンピュータで任意のコードを実行することを許すことがあります。このオプションは安全な閉じたネットワークでのみお使い下さい。
バージョン 2.3.5, で変更: 2.4.1 allow_dotted_names はセキュリティホールを塞ぐために追加されました。以前のバージョンは安全ではありません.
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SimpleXMLRPCServer.
register_introspection_functions
()¶ XML-RPC のイントロスペクション関数、
system.listMethods
、system.methodHelp
、system.methodSignature
を登録します。バージョン 2.3 で追加.
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SimpleXMLRPCServer.
register_multicall_functions
()¶ XML-RPC における複数の要求を処理する関数 system.multicall を登録します。
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SimpleXMLRPCRequestHandler.
rpc_paths
¶ この属性値はXML-RPCリクエストを受け付けるURLの正当なパス部分をリストするタプルでなければなりません。これ以外のパスへのリクエストは404「そのようなページはありません」 HTTPエラーになります。このタプルが空の場合は全てのパスが正当であると見なされます。デフォルト値は
('/', '/RPC2')
です。バージョン 2.5 で追加.
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SimpleXMLRPCRequestHandler.
encode_threshold
¶ この属性が
None
でない場合、クライアントが受け付けるのであれば、この値よりも大きいサイズのレスポンスを gzip transfer encoding を利用して圧縮されます、デフォルト値は、だいたいTCPの1パケットに収まるように1400
です。バージョン 2.7 で追加.
20.24.1.1. SimpleXMLRPCServer の例¶
サーバーのコード:
from SimpleXMLRPCServer import SimpleXMLRPCServer
from SimpleXMLRPCServer import SimpleXMLRPCRequestHandler
# Restrict to a particular path.
class RequestHandler(SimpleXMLRPCRequestHandler):
rpc_paths = ('/RPC2',)
# Create server
server = SimpleXMLRPCServer(("localhost", 8000),
requestHandler=RequestHandler)
server.register_introspection_functions()
# Register pow() function; this will use the value of
# pow.__name__ as the name, which is just 'pow'.
server.register_function(pow)
# Register a function under a different name
def adder_function(x,y):
return x + y
server.register_function(adder_function, 'add')
# Register an instance; all the methods of the instance are
# published as XML-RPC methods (in this case, just 'div').
class MyFuncs:
def div(self, x, y):
return x // y
server.register_instance(MyFuncs())
# Run the server's main loop
server.serve_forever()
以下のクライアントコードは上のサーバーで使えるようになったメソッドを呼び出します:
import xmlrpclib
s = xmlrpclib.ServerProxy('http://localhost:8000')
print s.pow(2,3) # Returns 2**3 = 8
print s.add(2,3) # Returns 5
print s.div(5,2) # Returns 5//2 = 2
# Print list of available methods
print s.system.listMethods()
The following SimpleXMLRPCServer
example is included in the module
Lib/SimpleXMLRPCServer.py:
server = SimpleXMLRPCServer(("localhost", 8000))
server.register_function(pow)
server.register_function(lambda x,y: x+y, 'add')
server.register_multicall_functions()
server.serve_forever()
このデモサーバはコマンドラインから起動することができます。
python -m SimpleXMLRPCServer
上記サーバとお喋りをするクライアントのコード例は Lib/xmlrpclib.py に含まれています:
server = ServerProxy("http://localhost:8000")
print server
multi = MultiCall(server)
multi.pow(2, 9)
multi.add(5, 1)
multi.add(24, 11)
try:
for response in multi():
print response
except Error, v:
print "ERROR", v
このクライアントは以下コマンドを使って直接起動することも出来ます:
python -m xmlrpclib
20.24.2. CGIXMLRPCRequestHandler¶
CGIXMLRPCRequestHandler
クラスは、Python の CGI スクリプトに送られた XML-RPC リクエストを処理するときに使用できます。
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CGIXMLRPCRequestHandler.
register_function
(function[, name])¶ XML-RPC リクエストに応じる関数を登録します。引数 name が与えられている場合はその値が、関数 function に関連付けられます。これが与えられない場合は
function.__name__
の値が用いられます。引数 name は通常の文字列でもユニコード文字列でも良く、Pythonで識別子として正しくない文字(" . "ピリオドなど )を含んでもかまいません。
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CGIXMLRPCRequestHandler.
register_instance
(instance)¶ オブジェクトを登録し、そのオブジェクトの
register_function()
で登録されていないメソッドを公開します。もし、 instance がメソッド_dispatch()
を定義していれば、_dispatch()
が、リクエストされたメソッド名とパラメータの組を引数として呼び出されます。そして、_dispatch()
の返り値が結果としてクライアントに返されます。もし、 instance がメソッド_dispatch()
を定義していなければ、リクエストされたメソッド名がそのインスタンスに定義されているメソッド名から探されます。リクエストされたメソッド名がピリオドを含む場合は、(訳注: 通常のPythonでのピリオドの解釈と同様に)階層的にオブジェクトを探索します。そして、そこで見つかったオブジェクトをリクエストから渡された引数で呼び出し、その返り値をクライアントに返します。
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CGIXMLRPCRequestHandler.
register_introspection_functions
()¶ XML-RPC のイントロスペクション関数、
system.listMethods
、system.methodHelp
、system.methodSignature
を登録します。
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CGIXMLRPCRequestHandler.
register_multicall_functions
()¶ XML-RPC マルチコール関数
system.multicall
を登録します。
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CGIXMLRPCRequestHandler.
handle_request
([request_text = None])¶ XML-RPC リクエストを処理します。 与えられた場合、 request_text はHTTP サーバが提供する POST データでなければなりません。 そうでない場合、標準入力の内容が使われます。
例:
class MyFuncs:
def div(self, x, y): return x // y
handler = CGIXMLRPCRequestHandler()
handler.register_function(pow)
handler.register_function(lambda x,y: x+y, 'add')
handler.register_introspection_functions()
handler.register_instance(MyFuncs())
handler.handle_request()